「DLSite」でクレジットカードの一部ブランドが一時使用停止となることが、このところ話題になっています。

 ▼「「DLSite」でVisa・Mastercardの利用停止」(ImpressWatch)

2次元コンテンツのダウンロード販売サイト「DLSite」などを手掛けるエイシスは、商品のクレジットカード決済におけるVisa、Mastercardの利用を停止した。対応は4月3日18時から。また、4日18時30分からはAmerican Expressの利用も停止された。

4月3日の告知と同時に行なわれたVisa、Mastercardの停止措置について、理由は明らかにされていない。「DLSite」のほか、クリエイター支援サービス「Ci-en」なども対象。

このちょっと前、DLSiteは「クレジットカードブランドからの要請を受けて」、タグの表現について変更を入れることを表明していました。「ロリ」を不可として「ひよこ」にする、「獣姦」を「どうぶつなかよし」にする、などです。

 ▼「突如「ひよこババア」トレンド入り──クレカブランドの要請で「DLsite」が案内した表現変更が話題に【追記あり】」(同)

 「ひよこババア」「動物なかよし」――同人やPCゲーム、電子書籍のダウンロード販売を手掛ける「DLsite」が、クリエイター(サークル登録者)に告知した案内がX(旧Twitter)で話題だ。一部のワードはトレンド入りする事態となった。

 案内には、DLsiteが提携しているクレジットカードブランドから表現に関する要請を受け、成人向け作品などで本来の表現が行えなくなる旨が記されている。その要請への対応として「一部語句の伏字化対応」と「特定語句を含むタグに関しての新規表現への置き換え」を挙げており、冒頭のワードは後者の新規表現の例として紹介されていたものだ。

 本文には、「本要請に対し検討を重ねてまいりましたが、クレジットカードによる決済は全体の過半数以上となっており、多くのユーザー様・クリエイター様への影響を鑑み、要請に応じることといたしました」「対応を進めるにあたり、一部の語句において本来の表現が行えなくなることを深くお詫び申し上げます」と記されており、クリエイターが設定する属性タグなどについても、置き換え対応以降は該当語句の登録はできず、現在設定されているタグも順次置き換えるとしている。

このあたりから察するに、間違いなくクレカブランド側が「エロ表現」に対して要請という名の規制を行ったと見て良いでしょう。

クレカブランドは公的機関ではないので、厳密な定義として「表現規制」ではないのかもしれませんが、こうした業界において現在、カード決済は間違いなく不可欠のプラットフォームとなっています。そこがコンテンツの表現に圧力をかけるというのは、実質的な表現規制になっていると見て間違いない。ちょっと良くないなぁと思います。

エロ表現が、こうしたプラットフォームの影響を強く受けるということであれば、そこから離れた決済方法を模索するというのももちろん重要なのですが、こうした措置が法的に問題がないのか、という根本からきちんと争うというのも重要な気がします。だって、たとえば「反政府的な表現がある本は決済できません」とか、「外国人差別的な表現のタグは外して下さい」とか言ってくるかもしれないわけでしょ。私企業の方針としても、社会的影響を鑑みると「やり過ぎ」なんじゃないのかなぁ。

日本国憲法成立から80年くらい経って、当時は存在しなかったさまざまな権利問題が発生しています。本当に、そのあたりは「見直し」の時期が来たと考えても良いのではないかと思うんですが、どんなもんでしょうね。