とらのあなが閉店することが話題になっていた8月31日ですが、ひっそりとアンナミラーズも国内最後の店舗が閉店しました。

▼「「アンナミラーズ」最終営業日、国内最後の高輪店に深夜から列 開店前に整理券配布終了」(日刊スポーツ)
米国料理やパイのレストラン「アンナミラーズ高輪店」(東京都港区)が31日、最後の営業日を迎えた。未明深夜からJR品川駅前の店頭前に列ができはじめ、午前9時の開店時間の前には、整理券の配布が終了となった。

運営する井村屋(三重県津市)によると、品川駅周辺の再開発に伴い、閉店が決定した。国内最後の高輪店は営業して約40年。午前7時過ぎに列に並び、初めて店に訪れたという都内の20代の女性は「家族で私だけ来たことがなくて。閉店する前にどうしてもパイが食べてみたかった」と笑顔を見せた。

埼玉県入間市の60代の男性は近くのネットカフェで前夜から過ごして列に並んだ。午前4時40分ごろに整理券を手に入れたという。男性は「モーニングを食べに来ました。20代の時から(アンナミラーズの)名前は知っていた。特に制服が特徴的で、若い頃は話題になっていました」と振り返った。

アンナミラーズってなんぞや、という人も今はおられるかもしれません。アメリカに本社がある、ドイツ風料理を出すレストランです。パイが有名。乳(ぱい)じゃないですよ。1990年代に、その制服が大きく話題となりました。

anmira

私は関西にいたので店舗に実際に行く機会は皆無でしたが、エロゲーマーにとっては『Pia☆キャロットへようこそ!』のユニフォームの1つとして有名。アンミラを知らない人でも、Piaキャロは知ってるでしょう! なかむらたけし(NAK村)氏や甘露樹氏が原画を手がけ、Wiondows95が登場したばかりのPC98エロゲー界を席巻した名作。カクテルソフト(F&C)の看板ゲームの1つになり、よくわからない麻雀ゲーム(Pia雀)なんかも含めると、7本だか8本だかのシリーズが発売されました。

pia2

pia3

当時のカクテルソフトが社運をかけて出し、見事に大ヒットをおさめたPiaキャロ。この制服の威力は間違いなくヒットに貢献したことでしょう。私も8割くらい制服目当てに買いましたし……。いや、当時のエロゲー雑誌(私はパソパラでした)でこれを見たときの衝撃はすごかったんですよ。実際私と友人はこのゲームやって、アンミラの制服を見るためだけに上京しました。良い想い出です。今で言う聖地巡礼の感覚だったのかもしれません。

そういうお店がなくなってしまうというのはやはり寂しい。メニュー自体は井村屋さんがオンラインで販売するそうですが、上記のような経緯から、私にとっては制服も含めてのアンミラなんですよね。というわけで実店舗にやっぱり行きたい。とはいえ高輪店の閉店後、最寄りの店舗は本国経営のハワイ店になるらしいので、これからはアンミラで食事したければパスポートが必要に……。うーん、無理。

下のニュースなどを見ると、アンミラを終わらせるつもりはないようですが、実店舗再開の目処もたっておらず、本国のほうも苦戦しているようです。まあコロナで外食産業全般的に苦戦してますが、1店舗しかないってのはかなりキツそう。

 ▼「井村屋が「アンナミラーズ」の閉店を決めた経緯」(東洋経済オンライン)

 ▼「最後の「アンナミラーズ」閉店の衝撃 超人気ファミレスが衰退した理由と、「かわいい制服」の果たした役割」(IT media ビジネス)

日本では、制服系レストランのパイオニアという地位があるわけですし、識者の目から見てもまだまだ可能性のカタマリであるのは間違いないようです。ここから巻き返しは無理でしょうか。最近ファミレス減ってきた秋葉原とかに、「本物」のお店として出してみたら……やっぱり、想定している客層が違うかぁ。