よむ氏を始めとする人気イラストレーターを起用したタイツ企画PR(の炎上)で有名な、ストッキング大手のアツギが、青森の工場を撤退させるという話。

atsugi

▼「「アツギ」工場閉鎖で青森県むつ市は“困惑” ストッキング大手の低迷と、中国依存のリスク」(ITmediaビジネス) 
 ストッキング大手のアツギは1月20日、青森県と岩手県にある工場を閉鎖すると発表した。業績不振が原因で、中国の山東省煙台市にある2つの工場の生産に集中するとしており、大きな波紋を呼んでいる。

 特に、青森県むつ市にあるアツギ東北むつ事業所は、日本最大級のストッキング工場で、500人以上を雇用。人口約5万5000人のむつ市の基幹的な産業だった。そのため、地元の下北地域では、産業の屋台骨が突然崩壊するような大きな喪失感が広がっている。(中略)

 しかし、いくら人件費が高いといっても国内の雇用を切り捨て、中国に限らずカントリーリスクもある海外の工場に全面依存する生産体制が、果たして持続可能なのか。長い目で見てアツギに恩恵をもたらすか、産業界からも疑問視する声が多い。
生産自体はほぼフルオート化しているため(人力は検品と梱包が主)、品質自体に大きな変化はない、ということのようです。しかし、アツギはパンストを日本で初めて開発したとも言われる老舗中の老舗。それが、国内を打ち捨てて海外にシフトというのは、ちょっと寂しい気がします。

しかも、次に迎えるのが帝人系の社長……。帝人も業績ガンガン伸ばしているというわけでもなし、人脈とかもろもろのことを考えての施策でしょうけれど、カンフル剤となるのかどうか。

今回の件、いろいろと考えてしまうんですよね。国内雇用が減衰していくことへの不安や不満が大きい。また、いまの日本の経営というのがこうした事態に対応できない国になったのかなぁという残念さもあります。まあアツギの内情知っているわけではないので、むつの工場がよっぽど何か問題あったとかなのかもしれませんけれど、業績不振の影響は少なくないでしょう。

ぶっちゃけアツギだって、国内工場閉鎖なんてしたくなかったと思うんですよ。でも、せざるを得なかった。状況は決して良くないだろうしかなり危機感を持ってるんじゃないかと思います。とはいえ、記事にもあるように、長期的に見れば国内の基盤のほうが重要なはずだし、まして進出先が、さまざまな意味で割に合わなくなりつつある中国というのは大丈夫なんかいな、と。

経済が悪化すると、いろんなものが失われていきます。軽く見てはいけないですね。