正確には、高いか安いかではなく生地の質によるのですが、繊細な生地はだいたい高額なので。

最近ってかここ10年くらい、高価なスーツといえばイタリア生地、みたいな風潮があります。日本にも御幸とかスゲーところがあるんですが、正直あんまり話題にならない。

んで、生地もとにかく番手が高くて柔らかいの最高! みたいな感じがします。super100とか150とかありますが、高い番手の生地が基本的には質の良い生地とされ、お値段も高価です。まぁ材料があんま取れないし作るのに手間もかかるから当然なんですが、じゃあそれに見合うほど丈夫かと言われるとそんなことはないんですよね。デイリーユースには向いてない。

案外その辺知らない人が多いので知っておくべきだと思うのですが、高い番手の生地はほんとに傷みやすいんですよ。とくにイタリア系の織物(織り方がイギリスのとは違います)は柔らかくて軽いけれど、そのぶん繊細です。シワもよりやすいしすぐにへたる。

一度着用した後キチンと埃を払って、霧吹きでもして数日吊るしておけばシワは伸びるのですが、逆に言えば数日吊るさないと回復しない。シワ伸ばしにアイロンとかクリーニングみたいに熱を加えるのはもってのほかで、できればワンシーズン終わるまでクリーニング出さないでやり過ごしたいくらいです。安いスーツなら着つぶすつもりでも良いんですけどね。

一週間に一度、できれば二週間に一度くらいの当番なら長持ちします。質の良い、デリケートなスーツは着心地も良いし見た目も良いのでついつい連投させたくなるけど、それやるとあっという間に寿命が尽きます。イギリス系ならまだマシでしょうか。日本の生地はかなり丈夫。

日本でなぜこれほどイタリア生地(ゼニアとかロロピアーナとか)が持て囃されるのかよくわかりませんが、基本的に機能性あんまない生地なんですよね。実用性よりオシャレ重視なスーツがイタリア生地のスーツだと個人的には思っています。

もちろん品質は素晴らしいんだけど、使いこなすのは大変かも。私は、「良いものは使い続けてナンボ」だという流派なので繊細な(すなわち高価な)スーツってあんま性に合わないんですよね。お値段もお手頃で、ガシガシ使ってもすぐにはヘタレない。そういうものに憧れます。

そんな都合のいいものがあるのかって? あるんですよね。日本の誇る最強のアパレルが。

ユニクロ最高や。