個人的にですが、最近「雨用」として販売されているゴアテックスの革靴というのはあんまり雨に向いていないんじゃないかと思っています。

理由は、構造。

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ゴアテックスの革靴というのは上のように、アッパー(表面)の革、ゴアテックス、ライニング(裏地)という構造になっています。実際に横に開いてみると下のような感じ。

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つまり、アッパーの革自体は雨水にさらされてダメージを受けるわけですね。「雨用」の靴ということばのイメージからすると、雨の日に履いても足が濡れない(水が靴の中に染み込まない)だけではなく、靴が傷まない、メンテナンスが容易であるといったことも含まれているように思われがちですが、ゴアテックスシューズというのは靴のアッパー(外側)の革を守ってくれるものではないのです。靴の表面は、ふつうに雨のダメージを受ける。

いやまあ撥水加工とかしてあるのでデリケートなレザーなんかと比べれば圧倒的に水濡れに強いのはわかります。しかし、所詮は革。撥水とかンなもの1年も2年も保たないはずです。つまりは、雨靴としてガシガシ使っていると表面はすぐボロボロになる。かといって結局撥水スプレー(防水スプレー)を使うならふつうの革と変わらない。ギャグじゃないですよ。

じゃあ合皮にすればいいんでしょうか。でもそれだとゴアを挟む意味ないんですよね。もともと通気性ないから、外から水は入らないけど中の蒸気(ムレ)は追い出せるというゴアテックスの良さが活きない。というか、毛穴から水が浸透しないのでアッパーからの浸水を気にする必要がない。

そもそも論で言えば、「雨に降られた」ときアッパーの革から水が染みることってそんなにあるんでしょうか? 確かに靴の中が水で濡れる時って結構ありますけど、それは靴の革から染みた場合よりも縫い目から染みる場合のほうが圧倒的に多いと思います。セメント靴ならゴアも多少効果がありそうですが、グッドイヤーやマッケイの靴だったら縫い目をなんとかしない限り靴の中はやっぱり水浸しになるでしょう。

また、ゴアテックスの効果自体もそう何年も保つものではありません。アッパーとライニングの間に繊維を挟むという手法上、効果がなくなったからと言って新しいゴアテックスの布を入れ直すということはほぼ不可能のはずです。

そうすると、ゴア靴というのはセメントでないと真価を発揮しづらいうえ、結局アッパーの革の寿命が伸びるわけではなく、その効果に期待するならソールを貼り替えて何年も使うのには向いていない靴ということになります。

なのに高い。ここからは機能面ではなくてコスパの話になりますが、3万とか4万だせば、比較的質の良い、それこそ10年は使えるような革靴だって買えちゃうわけですよ。

たしかに、あからさまな雨靴とかゴムで通気性の悪い靴を履きたくないビジネスマンにとっては、見た目と機能をそれなりに満たしていて魅力的な部分もあるのですが、コスト的にもパフォーマンス的にも優れているとは言い難い気がするんですよね。どっちつかずというか。

というわけで、あんまりゴア靴って魅力的に見えないんですけどどうなんでしょうね。間違っているんでしょうか。詳しい人いらしたら是非教えていただきたいです。