以前にも書きましたが、私の最近のイチオシなろう小説の1つ、『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』(なろう版はこちら)。原題は『女神サマのお願い』。
書籍の売上が伸びなくて3巻出るかどうか……みたいな話を作者の方がしておられたので心配していたのですが、無事発売されるようで良かったです。というか、明日25日発売予定なのですがメロブにはもう置いてあったので買ってきました。

ただ、予断を許さない状況ではあるようです。まあだいぶ原作から構成がかわって3巻で終わってもおかしくないような展開になっていたし、打ち切りエンドも覚悟しないといけないのかもしれません。コミカライズ進行中となっていたんで、そちらもあわせて期待したいのですが……。
続刊云々の件について何も知らない外野の立場の感想を言うと、タイトルまで変更させたんだからオーバーラップ文庫ももうちょっと頑張ってほしいと思います。タイトルや主人公の名前表記、話の構成を変更するといったもろもろのことが作家にとってどれだけ「勇気」がいることなのかというのは想像に難くありませんし。
まあ今更私が何言ったところで全体の趨勢が変わらないにしろ、ちょっと支援的なことも考えて『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』の紹介記事的なのを今日は書くことに……と言いたいところですが、書籍化発表された8ヶ月ほど前に紹介記事は書いていた(これ)んで、今回は感想面にシフトさせた話を。
ここ最近のなろう小説で私が好きなので書籍化されている有名っぽいのを挙げると、『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』、『モンスターのご主人様』、『願わくばこの手に幸福を』、『異世界料理道』あたりなのですが(書籍化されてないのはもっとある)、『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』はその中でも1位か2位につけてます。
理由はいくつかあって、まず小さなことですが連載が定期的で安定している。
『ハンターハンター』くらい面白くても、連載が開くと興味を失いがちなのです。とにかくどんな人気作でも「エタる」ことが多いなろう界隈でこれは1つの重要な要素で、あとから改稿があろうがなんだろうが、毎週必ず読めるってのは安心感が違う。とはいえ展開が停滞したり、どこを目指してるのかわからない「更新のための更新」みたいになると面白さはなくなるのですが、いまのところ本作はそういう心配もないのは大きいです。
次に、ヒロインがかわいい。特にソフィア王女と佐々木あや。ルーシーは……うん、まあカワイイデスネ? 最初期からのヒロインかつおそらくメインヒロインであるにもかかわらず、私の中でルーシーはフリアエさんより下だったりするという事実。まあ何にしてもヒロインが魅力的なのは大きいです。
また、構成が王道でしっかりしてるのも好き。個人の目的があって、国家の利害があって、世界の危機みたいなのがあって、それが重なったり別れたりしながら全体の動きができている。どの立場が優先されるかで行動の選択肢も見え方も変わるので、進行が単調にならないし先行きが見えない引きの強さもある。
作品内容について言えば、とにかくキャラクターが好きです。
私が小説を読む時、いろんな好き要素(人によってはそれを「うまさ」とか「よさ」と表現する場合もあります)があって、たとえばストーリーが面白い、文章が心地よい、笑いのツボがぴったり……とかですが、私は『信者ゼロの女神サマ』のキャラクター描写が好きです。なんというか、風情があるんですよね。
風情ってなにか、直接説明するのは難しいので逆に風情がない話をすると、たとえばAくんがBさんのことを好きだというのを「AはBが好きだ」と書いてしまう。これ風情がない。そういうわかりやすさが好まれるというのも耳にしてはいるのですが、あまりにもことばに縛られすぎると思うんです。
キャラクターが言うなら良いんですよ。「俺、○○が好きだ」みたいに。でも、「AはBが好きだ」と語り手が書いた瞬間、AくんとBさんの間にある感情は、他に解釈のできないものに固定化されてしまう。そうするとどうしても、私たちの感情はそんな単純じゃないよなって思っちゃうんです。好き60%、嫌い5%、憧れ10%、嫉妬8%……みたいな感情の揺れがある。ことばにし難いそういう部分を小説ということばで描くと、態度とか表情とか言動の機微みたいなかたちになるんだと私は思います。
というか、そういうかたちで描かれたキャラクターを読むのが私は好きです。んで、『信者ゼロの女神サマ』はその要求に応えてくれる。
もちろん、ストーリー的なわくわく感はあります。でも、ぶっちゃけ「まあ何とかなるんだろう」というのがガッチリベースを支えているので、良くも悪くも安心できる。いきなりヒロイン全滅エンドとかにはならんだろうという。そういう展開の見えなさで勝負してる作品ではない。
繰り返すようですが、主人公とかヒロインとか脇役たちのこころの動き、その表現としての態度やセリフに味があって私は好きです。恋愛シーンだけじゃなくて、戦いとか、政治やってるときとかもです。キャラにフォーカスして楽しく読める。
文体に特別なにかあるわけではありません。特殊な表現使っているわけではないし、台詞回しとかも見ただけでこの人だ、とわかるわけでもない。ただ、テンポが良いのと私のフィーリングにフィットしているのが大きいんだと思います。
そんなわけで、万人にとってはどうかしりませんけど「私にとっては」とても気持ちよく、楽しく読める作品。毎週更新が楽しみな、心のオアシスです。
そして、ファンとしてはどっちかというと連載版のほうを楽しみに待ちたい。もちろん書籍版で素敵なイラストがついたり、作者さんのモチベが上がるのは喜ばしいことだとわかりつつ、原作版の溢れんばかりの魅力に惹かれた者としては、そちらの盛り上がりに期待を寄せてしまう。
正直書籍版3巻の大ショートカットは書籍と原作が「別物」になってしまったようであまりうれしくないのですが、昔『ああっ女神さまっ』のOVA版で先にEDを迎えてその後連載がずっと続いたみたいなこともあるし、連載版・書籍版ともこれからも楽しみにしていきたいと思います。
書籍の売上が伸びなくて3巻出るかどうか……みたいな話を作者の方がしておられたので心配していたのですが、無事発売されるようで良かったです。というか、明日25日発売予定なのですがメロブにはもう置いてあったので買ってきました。

ただ、予断を許さない状況ではあるようです。まあだいぶ原作から構成がかわって3巻で終わってもおかしくないような展開になっていたし、打ち切りエンドも覚悟しないといけないのかもしれません。コミカライズ進行中となっていたんで、そちらもあわせて期待したいのですが……。
続刊云々の件について何も知らない外野の立場の感想を言うと、タイトルまで変更させたんだからオーバーラップ文庫ももうちょっと頑張ってほしいと思います。タイトルや主人公の名前表記、話の構成を変更するといったもろもろのことが作家にとってどれだけ「勇気」がいることなのかというのは想像に難くありませんし。
まあ今更私が何言ったところで全体の趨勢が変わらないにしろ、ちょっと支援的なことも考えて『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』の紹介記事的なのを今日は書くことに……と言いたいところですが、書籍化発表された8ヶ月ほど前に紹介記事は書いていた(これ)んで、今回は感想面にシフトさせた話を。
ここ最近のなろう小説で私が好きなので書籍化されている有名っぽいのを挙げると、『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』、『モンスターのご主人様』、『願わくばこの手に幸福を』、『異世界料理道』あたりなのですが(書籍化されてないのはもっとある)、『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略』はその中でも1位か2位につけてます。
理由はいくつかあって、まず小さなことですが連載が定期的で安定している。
『ハンターハンター』くらい面白くても、連載が開くと興味を失いがちなのです。とにかくどんな人気作でも「エタる」ことが多いなろう界隈でこれは1つの重要な要素で、あとから改稿があろうがなんだろうが、毎週必ず読めるってのは安心感が違う。とはいえ展開が停滞したり、どこを目指してるのかわからない「更新のための更新」みたいになると面白さはなくなるのですが、いまのところ本作はそういう心配もないのは大きいです。
次に、ヒロインがかわいい。特にソフィア王女と佐々木あや。ルーシーは……うん、まあカワイイデスネ? 最初期からのヒロインかつおそらくメインヒロインであるにもかかわらず、私の中でルーシーはフリアエさんより下だったりするという事実。まあ何にしてもヒロインが魅力的なのは大きいです。
また、構成が王道でしっかりしてるのも好き。個人の目的があって、国家の利害があって、世界の危機みたいなのがあって、それが重なったり別れたりしながら全体の動きができている。どの立場が優先されるかで行動の選択肢も見え方も変わるので、進行が単調にならないし先行きが見えない引きの強さもある。
作品内容について言えば、とにかくキャラクターが好きです。
私が小説を読む時、いろんな好き要素(人によってはそれを「うまさ」とか「よさ」と表現する場合もあります)があって、たとえばストーリーが面白い、文章が心地よい、笑いのツボがぴったり……とかですが、私は『信者ゼロの女神サマ』のキャラクター描写が好きです。なんというか、風情があるんですよね。
風情ってなにか、直接説明するのは難しいので逆に風情がない話をすると、たとえばAくんがBさんのことを好きだというのを「AはBが好きだ」と書いてしまう。これ風情がない。そういうわかりやすさが好まれるというのも耳にしてはいるのですが、あまりにもことばに縛られすぎると思うんです。
キャラクターが言うなら良いんですよ。「俺、○○が好きだ」みたいに。でも、「AはBが好きだ」と語り手が書いた瞬間、AくんとBさんの間にある感情は、他に解釈のできないものに固定化されてしまう。そうするとどうしても、私たちの感情はそんな単純じゃないよなって思っちゃうんです。好き60%、嫌い5%、憧れ10%、嫉妬8%……みたいな感情の揺れがある。ことばにし難いそういう部分を小説ということばで描くと、態度とか表情とか言動の機微みたいなかたちになるんだと私は思います。
というか、そういうかたちで描かれたキャラクターを読むのが私は好きです。んで、『信者ゼロの女神サマ』はその要求に応えてくれる。
もちろん、ストーリー的なわくわく感はあります。でも、ぶっちゃけ「まあ何とかなるんだろう」というのがガッチリベースを支えているので、良くも悪くも安心できる。いきなりヒロイン全滅エンドとかにはならんだろうという。そういう展開の見えなさで勝負してる作品ではない。
繰り返すようですが、主人公とかヒロインとか脇役たちのこころの動き、その表現としての態度やセリフに味があって私は好きです。恋愛シーンだけじゃなくて、戦いとか、政治やってるときとかもです。キャラにフォーカスして楽しく読める。
文体に特別なにかあるわけではありません。特殊な表現使っているわけではないし、台詞回しとかも見ただけでこの人だ、とわかるわけでもない。ただ、テンポが良いのと私のフィーリングにフィットしているのが大きいんだと思います。
そんなわけで、万人にとってはどうかしりませんけど「私にとっては」とても気持ちよく、楽しく読める作品。毎週更新が楽しみな、心のオアシスです。
そして、ファンとしてはどっちかというと連載版のほうを楽しみに待ちたい。もちろん書籍版で素敵なイラストがついたり、作者さんのモチベが上がるのは喜ばしいことだとわかりつつ、原作版の溢れんばかりの魅力に惹かれた者としては、そちらの盛り上がりに期待を寄せてしまう。
正直書籍版3巻の大ショートカットは書籍と原作が「別物」になってしまったようであまりうれしくないのですが、昔『ああっ女神さまっ』のOVA版で先にEDを迎えてその後連載がずっと続いたみたいなこともあるし、連載版・書籍版ともこれからも楽しみにしていきたいと思います。





