相変わらずぼちぼち「なろう小説」読んでます。大崎アイル『信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 クラスメイト最弱の魔法使い』(旧題:女神サマのお願い)が個人的にかなり面白くて、更新を楽しみにしているのですが、明日書籍化されるということでちょっとその話など。
▼「信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 クラスメイト最弱の魔法使い(旧題:女神サマのお願い)」
ぶっちゃけ旧題のほうが好きだったのですが、まあ最近の「なろう」ラノベっぽさを出すにはこういうタイトルしかなかったんですかねぇ……。過不足なく情報は詰め込まれていると思いますが、これでは作品のタイトルというより、説明文ではないかという気もします。
閑話休題。
現実世界の事故で死んだ主人公とクラスメイトたちが、異世界に転生するというありがちな話。ただ、主人公の高月まことは激弱ステータスにほとんど役に立たないスキルしかもっていませんでした。唯一持っていた珍しいスキル「RPGプレイヤー」スキルというのも、視点が俯瞰視点になるだけ、というあまり役に立ちそうにない感じ。仲間からは馬鹿にされ、スカウトに来た王女サマからは冷たい目を向けられ……多くのクラスメイトたちが異世界から来た勇者としてもてはやされ王城や騎士団に「就職」していく中、ひとり生活保護施設みたいなところに取り残されます。
そのまま安穏とした暮らしをしようにも、異世界人は世界の役に立つことをしなければ寿命がすぐに尽きてしまうというとんでもない状態異常がついていたので、生きていくためには何かしら戦う力がなくてはなりません。高月くんは挫けそうになりつつも地道な修行を続け、最弱の魔法でなんとかゴブリンを倒すくらいには成長。施設を出て街に向かっている最中に、自分に力を授けてくれるという女神サマと出会います。彼女は「マイナーだから知らないと思う」などと名前を名乗らなかったり、魅惑魔法で誘惑しようとしてきたりと何かと怪しさ満載なのですが、皆に見捨てられた自分を必要としてくれることに意気を感じた高月くんは彼女の信者(眷属)となることを決めます。そして高月くんは女神サマにとって千年ぶりの……そして現在は唯一の信者となったのでした。
ってな感じのオープニング。その後は、マッカレンという都市で冒険者としてやっぱり地道に活動していくうちに少しずつ名が売れ始め、数名のヒロインや元クラスメイトの友人たちと活躍していく、という話。女神サマの正体が何者で、誰がヒロインとして出てくるか、みたいなところも楽しめるところなのでネタバレは避けておきます。
ストーリー構成やキャラの立て方はすごく上手で、常に「先が気になる」要素(たとえば、バトルだったり謎だったり人間関係の進展だったり)が入っていて長すぎず短すぎずなスパンで小出しに入れ替わるので、期間が空いてダレがちな連載状態で読んでもまったく飽きません。むしろ続きを読みたくて更新を心待ちにしたくなる。
主人公がただチート無双するのではなく、地道な努力や工夫の積み重ねで成長している、というのも作品としては面白いところです。最初迫害されていた主人公がほかを見返すというのは「なろう」のテンプレ的展開ですが、迫害されている過程や、うだつのあがらない時期をきちんと描けている作品は案外少ないんですよね。だいたい1話とか、ひどいときは数行で「辛い目にあいました」みたいなことを書いて終わりになる。細かい描写がないから実感が持てず、その状態から脱出してもあんまりカタルシスは無いわけです。その点、本作は「下積み」をしっかりと描いているので、主人公を応援したくなるし報われた時のカタルシスが大きなものになります。
あと、主人公がバカでないのも良いですね。現実の私たちが考えつきそうなことはひとしきり考えたうえでキチンと頭を使って行動しているので、言動に納得ができてイライラしません。「RPGプレイヤー」スキルに魅惑魔法が効かない理由付けやら何やらもよく考えられているし、キャラも世界もきちんと練られているなという安心感があります。
連載の最新付近では、どうも「寿命」の話とか初期設定が忘れられてる気がしないでもないんですが、まあここからどうなるかですね。文体はちょっと特殊というか、あまり一般的な小説のスタイル(地の文の描写でひっぱるタイプ)とは違うし、初期投稿時は表記ミスも目立って推敲のお時間がないのかなーとか思うこともあるのですが、書籍版でそのあたりがどのくらい修正入るのかとかも楽しみに待ちたいと思います。
というわけで、明日は即買いに行きます。特典のSSをどれだけ集めるかが問題だなぁ……。できれば全部読みたいところですが。
▼「信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 クラスメイト最弱の魔法使い(旧題:女神サマのお願い)」
ぶっちゃけ旧題のほうが好きだったのですが、まあ最近の「なろう」ラノベっぽさを出すにはこういうタイトルしかなかったんですかねぇ……。過不足なく情報は詰め込まれていると思いますが、これでは作品のタイトルというより、説明文ではないかという気もします。
閑話休題。
現実世界の事故で死んだ主人公とクラスメイトたちが、異世界に転生するというありがちな話。ただ、主人公の高月まことは激弱ステータスにほとんど役に立たないスキルしかもっていませんでした。唯一持っていた珍しいスキル「RPGプレイヤー」スキルというのも、視点が俯瞰視点になるだけ、というあまり役に立ちそうにない感じ。仲間からは馬鹿にされ、スカウトに来た王女サマからは冷たい目を向けられ……多くのクラスメイトたちが異世界から来た勇者としてもてはやされ王城や騎士団に「就職」していく中、ひとり生活保護施設みたいなところに取り残されます。
そのまま安穏とした暮らしをしようにも、異世界人は世界の役に立つことをしなければ寿命がすぐに尽きてしまうというとんでもない状態異常がついていたので、生きていくためには何かしら戦う力がなくてはなりません。高月くんは挫けそうになりつつも地道な修行を続け、最弱の魔法でなんとかゴブリンを倒すくらいには成長。施設を出て街に向かっている最中に、自分に力を授けてくれるという女神サマと出会います。彼女は「マイナーだから知らないと思う」などと名前を名乗らなかったり、魅惑魔法で誘惑しようとしてきたりと何かと怪しさ満載なのですが、皆に見捨てられた自分を必要としてくれることに意気を感じた高月くんは彼女の信者(眷属)となることを決めます。そして高月くんは女神サマにとって千年ぶりの……そして現在は唯一の信者となったのでした。
ってな感じのオープニング。その後は、マッカレンという都市で冒険者としてやっぱり地道に活動していくうちに少しずつ名が売れ始め、数名のヒロインや元クラスメイトの友人たちと活躍していく、という話。女神サマの正体が何者で、誰がヒロインとして出てくるか、みたいなところも楽しめるところなのでネタバレは避けておきます。
ストーリー構成やキャラの立て方はすごく上手で、常に「先が気になる」要素(たとえば、バトルだったり謎だったり人間関係の進展だったり)が入っていて長すぎず短すぎずなスパンで小出しに入れ替わるので、期間が空いてダレがちな連載状態で読んでもまったく飽きません。むしろ続きを読みたくて更新を心待ちにしたくなる。
主人公がただチート無双するのではなく、地道な努力や工夫の積み重ねで成長している、というのも作品としては面白いところです。最初迫害されていた主人公がほかを見返すというのは「なろう」のテンプレ的展開ですが、迫害されている過程や、うだつのあがらない時期をきちんと描けている作品は案外少ないんですよね。だいたい1話とか、ひどいときは数行で「辛い目にあいました」みたいなことを書いて終わりになる。細かい描写がないから実感が持てず、その状態から脱出してもあんまりカタルシスは無いわけです。その点、本作は「下積み」をしっかりと描いているので、主人公を応援したくなるし報われた時のカタルシスが大きなものになります。
あと、主人公がバカでないのも良いですね。現実の私たちが考えつきそうなことはひとしきり考えたうえでキチンと頭を使って行動しているので、言動に納得ができてイライラしません。「RPGプレイヤー」スキルに魅惑魔法が効かない理由付けやら何やらもよく考えられているし、キャラも世界もきちんと練られているなという安心感があります。
連載の最新付近では、どうも「寿命」の話とか初期設定が忘れられてる気がしないでもないんですが、まあここからどうなるかですね。文体はちょっと特殊というか、あまり一般的な小説のスタイル(地の文の描写でひっぱるタイプ)とは違うし、初期投稿時は表記ミスも目立って推敲のお時間がないのかなーとか思うこともあるのですが、書籍版でそのあたりがどのくらい修正入るのかとかも楽しみに待ちたいと思います。
というわけで、明日は即買いに行きます。特典のSSをどれだけ集めるかが問題だなぁ……。できれば全部読みたいところですが。





