本日は選挙でしたし、ちょっと真面目な話をしようと思います。
若者よ、選挙に行こう! とは最早陳腐化したスローガンですが、多くの人がどのくらい実感を伴ってこのキャッチフレーズを聴いているかは定かでありません。ただ、数字をきちんと見ていけばそれなりにわかることもあります。
下は、10代の投票がはじめて開始された2017年の投票率のデータです。
参考:西日本新聞
概算ですが、世代別人数をもとにして投票数を割り出すと次のとおりになります。
しかし、もしも10・20代の投票率を100%にできたらどうでしょうか。1400万票。なんと、全世代で見て1位となります。100%が現実的ではないなら80%だとしても、2位の60代とほぼトントンの勢力になるわけです。10代・20代の投票率が上がって行けば数年後には30代の投票率も上がるでしょうから、世代間の勢力逆転も夢ではありません。選挙における最大勢力になれば、議員候補のみなさんも若い世代を無視できません。必ず、若い世代を大切にする、サポートする政策を打ち出す候補者が今よりももっともっと出てきます。
そうした候補者が普通にガンガン当選するようになれば、必ず政治は変わります。若者を支援する政策、これからの日本を変えていく政策がもっともっと増えるでしょう。ふわっとしたことしか言えませんが、IT系の技術を使った国策や、若者文化にフィーチャーした政治は増えるはずです。たとえば「クールジャパン」だってもっと気の利いたものになるでしょうし、この前話題になった「日本の研究者の未来はない」みたいな話だって、教育に対するサポートが増えて変わってくるかもしれません。
もっと言えば、投票形式だって変わるでしょう。いまは投票所に直接いかなければいけないわけですが、これは学校や仕事がある現役世代には普通に負担です。今日の東京は雨で、そうすると雨の中たまの休みにわざわざ投票所に行くのめんどくさい……という気分になる人だって少なくないはずです。リタイヤ世代とは、投票に行くコストが違うのです。だから、これをインターネット投票にできればもっと若者の投票率は増えるでしょう。いま、政治家がそれを進めないのは技術的な問題などではなく、そうすることで自分の得票につながらないから。これに尽きます。若者の票によって国会に行く政治家が増えれば、若者が投票しやすくなるシステムは必ず整うものだと私は考えています。
こうして見ると、若い世代がガチで投票に行けば、ほんとうに世の中を変えることができるのです。険しい道程に思えるかもしれないけれど、いま投票に行っている人が、行っていない同世代の人を1人誘うだけで世の中は変わります。カラオケに、飲み屋に、ハロウィンパーティーに行く前に、選挙に行こうとひと声かければ……。難しいことではないと思います。
ただ現実は厳しくて翌年のデータを見ると、10代の投票率は46%から32%に激減しています。
若者よ、選挙に行こう! とは最早陳腐化したスローガンですが、多くの人がどのくらい実感を伴ってこのキャッチフレーズを聴いているかは定かでありません。ただ、数字をきちんと見ていけばそれなりにわかることもあります。
下は、10代の投票がはじめて開始された2017年の投票率のデータです。
参考:西日本新聞
概算ですが、世代別人数をもとにして投票数を割り出すと次のとおりになります。
10・20代(1400万人) 投票率約30% 投票数420万票30代(1500万人) 投票率約38% 投票数570万票40代(1900万人) 投票率約45% 投票数855万票50代(1500万人) 投票率約55% 投票数825万票60代(1800万人) 投票率約63% 投票数1134万票70代以上(2400万人) 投票率約56% 投票数1344万票
意外に思われるかもしれませんが、世代の人口だけで言えば4年前は40代がかなり多い時代でした(いまはもう少しスライドしています)。とはいえ、「シルバー民主主義」などということばもあるように、投票率も含めれば現役から離れつつある60代・70代以上の勢力が大きいのは確かです。
数値的に言えば、10代から30代まであわせても60代の票数に届いていません。これを見ると、政治家が訴える社会保障が「若者のため」にならないのはよくわかりますね。だって、票にならないんですから……。
数値的に言えば、10代から30代まであわせても60代の票数に届いていません。これを見ると、政治家が訴える社会保障が「若者のため」にならないのはよくわかりますね。だって、票にならないんですから……。
しかし、もしも10・20代の投票率を100%にできたらどうでしょうか。1400万票。なんと、全世代で見て1位となります。100%が現実的ではないなら80%だとしても、2位の60代とほぼトントンの勢力になるわけです。10代・20代の投票率が上がって行けば数年後には30代の投票率も上がるでしょうから、世代間の勢力逆転も夢ではありません。選挙における最大勢力になれば、議員候補のみなさんも若い世代を無視できません。必ず、若い世代を大切にする、サポートする政策を打ち出す候補者が今よりももっともっと出てきます。
そうした候補者が普通にガンガン当選するようになれば、必ず政治は変わります。若者を支援する政策、これからの日本を変えていく政策がもっともっと増えるでしょう。ふわっとしたことしか言えませんが、IT系の技術を使った国策や、若者文化にフィーチャーした政治は増えるはずです。たとえば「クールジャパン」だってもっと気の利いたものになるでしょうし、この前話題になった「日本の研究者の未来はない」みたいな話だって、教育に対するサポートが増えて変わってくるかもしれません。
もっと言えば、投票形式だって変わるでしょう。いまは投票所に直接いかなければいけないわけですが、これは学校や仕事がある現役世代には普通に負担です。今日の東京は雨で、そうすると雨の中たまの休みにわざわざ投票所に行くのめんどくさい……という気分になる人だって少なくないはずです。リタイヤ世代とは、投票に行くコストが違うのです。だから、これをインターネット投票にできればもっと若者の投票率は増えるでしょう。いま、政治家がそれを進めないのは技術的な問題などではなく、そうすることで自分の得票につながらないから。これに尽きます。若者の票によって国会に行く政治家が増えれば、若者が投票しやすくなるシステムは必ず整うものだと私は考えています。
こうして見ると、若い世代がガチで投票に行けば、ほんとうに世の中を変えることができるのです。険しい道程に思えるかもしれないけれど、いま投票に行っている人が、行っていない同世代の人を1人誘うだけで世の中は変わります。カラオケに、飲み屋に、ハロウィンパーティーに行く前に、選挙に行こうとひと声かければ……。難しいことではないと思います。
ただ現実は厳しくて翌年のデータを見ると、10代の投票率は46%から32%に激減しています。
参考:公益財団法人・明るい選挙推進協会
これに関しては、若者の勉強不足ということもあるのかもしれませんが、私たち上の世代が投票の意義をただしく伝えられていないことにもかなりの責任があると思っています。
というわけで、18禁のブログを書いているおぢさん世代として若者に伝えたい。選挙に行きましょう。投票しましょう。投票率をあげることは、最も手っ取り早く確実に若い世代のための政治が行われる未来へ近づく手段です。もちろんその「若者のため」がほんとうに自分たちの未来にとって有益なのかを判断する知性も養わねばなりませんが(衆愚政治にならないように)、まずは行動です。
全国の小中学校の先生がたには、義務教育の間に選挙に行くことの大切さを伝えてほしい。○○党がすばらしい、みたいな政治思想はいりません。投票だけをひたすら促すってできませんかね。地域の投票所に行ってみたり、模擬投票したり。やってるのかな? でも、大学生になっても投票用紙に何書くか知らない人いっぱいいますよ。大学生ですらそれですから、中卒・高卒の人は推して知るべしでしょう。
時間が経てば経つほど、人口の差は激しくなって逆転困難になります。今はまだチャンスがあります。難しいことは必要ありません。よく考えなくても良いじゃないですか。とりあえず、投票所に行って、紙を3枚ほど箱に入れて帰ってくるところから始めませんか。
それだけで日本の社会が良くなる……なんて無責任なことは言えないけれど、少なくとも今よりも前向きな社会になるんじゃないかなと思っています。
これに関しては、若者の勉強不足ということもあるのかもしれませんが、私たち上の世代が投票の意義をただしく伝えられていないことにもかなりの責任があると思っています。
というわけで、18禁のブログを書いているおぢさん世代として若者に伝えたい。選挙に行きましょう。投票しましょう。投票率をあげることは、最も手っ取り早く確実に若い世代のための政治が行われる未来へ近づく手段です。もちろんその「若者のため」がほんとうに自分たちの未来にとって有益なのかを判断する知性も養わねばなりませんが(衆愚政治にならないように)、まずは行動です。
全国の小中学校の先生がたには、義務教育の間に選挙に行くことの大切さを伝えてほしい。○○党がすばらしい、みたいな政治思想はいりません。投票だけをひたすら促すってできませんかね。地域の投票所に行ってみたり、模擬投票したり。やってるのかな? でも、大学生になっても投票用紙に何書くか知らない人いっぱいいますよ。大学生ですらそれですから、中卒・高卒の人は推して知るべしでしょう。
時間が経てば経つほど、人口の差は激しくなって逆転困難になります。今はまだチャンスがあります。難しいことは必要ありません。よく考えなくても良いじゃないですか。とりあえず、投票所に行って、紙を3枚ほど箱に入れて帰ってくるところから始めませんか。
それだけで日本の社会が良くなる……なんて無責任なことは言えないけれど、少なくとも今よりも前向きな社会になるんじゃないかなと思っています。