よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2016年11月

ジャーナリズムの鑑

「会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」と言われたジャーナリストが、言われた通りユニクロに潜入して1年間働いたという話。

これは素直にすごいと思います。ぶっちゃけ、明日の朝イチで文春を買いに行きたい。実際中に入って取材したということなら、もちろんどこまで真実かを見極める必要はあるにしても、それだけの価値があると思います。

 ▼「ユニクロに1年潜入取材してみた!

「ユニクロ帝国の光と影」の著者でジャーナリストの横田増生氏が、昨年10月から現在まで、1年にわたってユニクロに潜入取材を行った。

 横田氏は、2011年に「ユニクロ帝国の光と影」を出版した。ユニクロは店長や委託工場での長時間労働の記述が名誉毀損に当たるとして、版元の文藝春秋に2億2000万円の損害賠償を求めて提訴した。しかし、東京地裁、東京高裁、最高裁でユニクロは敗訴。

 判決確定後、横田氏は決算会見への参加を希望したが、ユニクロは横田氏の書いた別の記事を理由に取材を拒否。また、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正社長は、ブラック企業批判について、雑誌で次のように語っていた。

<悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね>(「プレジデント」2015年3月2日号)

 そこで、横田氏は、法律に則って名字を変え、「横田増生」をペンネームとした上で、昨年10月からユニクロでアルバイトを始め、現在は新宿の超大型店「ビックロ」で勤務している。

 3店舗、総計800時間を超える横田氏の勤務からは、社員たちのサービス残業や人手不足、創業感謝祭(11月23~29日)の過酷な勤務の実態が浮かび上がる。

 横田氏の取材レポートは、12月1日発売の「週刊文春」に掲載される。 

 うーん、早く読みたい。というか、クビになっていなければ新宿のビックロで横田さんに会えるんですかね(笑)。
 

ギリギリセーフ

こっそり受けていた某資格試験通ってた。よかった……。これでクビにならずに済みそうかな(笑)。

さすがにホッとしたので、お酒でも呑んで帰ります。はふぅ。 

決着。

これは長きに亘る戦争も終わりですかね。

 ▼「お菓子総選挙放送 たけのこの里』は入るが『きのこの山』は入らずブーイング」(ゴゴ通信)

11月27日の21時から放送された『日本国民がガチで投票! お菓子総選挙2016(テレビ朝日系列)』にてそのランキングに物言いがついている。ランキング上位10商品は次の通り。
 
1位:じゃがりこサラダ
2位:ポテトチップス うすしお
3位:キットカット ミニ
4位:ポテトチップス コンソメパンチ
5位:かっぱえびせん
6位:堅あげポテト うすしお味
7位:コイケヤポテトチップス のり塩
8位:たけのこの里
9位:果汁グミ ぶどう
10位:ハイチュウ
(以下30位まで)

物言いがついたのは1位のじゃがりこサラダ味ではなく、『たけのこの里』だ。8位に『たけのこの里』がランクインしているにも関わらず、『きのこの山』がランク圏外なのである。これを見ていた視聴していたネットユーザーは「きのこ民涙拭けよ」「きのこが入るわけないだろ」「結果が出たな」とここでもたけのこ、きのこ論争を起こしている。

まあ「終戦」は冗談としても、私の周りでも「きのこvsたけのこ」論争をするとたけのこ派が多い気がします。スナック生地の部分が多いこととか、チョコとスナックが分離していないから味が良い、みたいな理由を聞くんだけど、そんなに味が違うかなぁ……。

ポテトチップスはコンソメパンチこそ至高だと思ってるし、「スコーン」が入ってないしでランキングにはいろいろ物申したいところはありますが、じゃがりこサラダが美味いのは間違いないですね。うーん、ジャンキーなお菓子食べたくなってきた……。
 

企画の見通し。

なんか謎のイベントが謎の中止になったというお話。

 ▼「スペースワールド 魚5千匹氷漬け展示を中止 批判殺到で」(スポニチアネックス)

 北九州市のテーマパーク「スペースワールド」は27日、今月12日にスタートしたスケートリンクに約5000匹の魚を氷漬けにした企画「氷の水族館」に批判が殺到したことを受け、この日から同企画を中止すると公式サイトで発表した。

 「氷の水族館に関して様々なご意見を頂いております。『いきものを娯楽・イベントとして使うのはおかしい』『お魚がかわいそう』など、多数のご意見、重く受け止めております。氷の水族館について不快に思われた皆様に深くお詫び申し上げます。つきましては、本日から氷の水族館の企画は中止させていただきます。会場のアイススケート場の再開日は、決まり次第ホームぺージにてお知らせします」とした。

 また、公式フェイスブックには凍ったスケートリンクから顔をのぞかせた大量の魚の画像とともに「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」などの文章も掲載されていたがこの日までに削除。「氷の水族館に関する不適切な表現で不快に思われた皆様にお詫び申し上げます。この度、該当する部分の記事を削除させて頂きます」との謝罪が掲載された。

ぶっちゃけこういうのって絶対的な善悪論ではありませんよね。「いきものを娯楽につかうな」というのなら競馬とかもダメでしょうし、そもそも魚は死んでますし。あと「お魚がかわいそう」はシー・シェパードかベジタリアンの人にでも言って下さい案件で、まともに取り合うのは馬鹿馬鹿しい話です。 

とはいえ、このイベントが妥当だったかというとそれも違うと思います。

肝心なのは、批判を予測したじゅうぶんな対策を練っていなかったことでしょう。

まず、この手の「実物」を使ったイベントには必ず「かわいそう」とか「不謹慎」という批判を述べる人たちがでてきます。あと、やっぱり若干「異様」な試みですよね。少なくない人が抵抗感を抱くと思うし、ある種その意外性を期待していたはず。だから、そのあたりを予測していなかったんだとすれば論外。予測できていたなら、何らかの対応を考えておくべきですし、それを全面に押し出すべきです。

別の言い方をすれば、ある種の危険を犯してもこの展示を行う意図は何なのか。炎上商法狙いの話題作りなら謝罪・中止にいたったのは論外です。トランプ氏みたいに、敵と味方をハッキリ分けて味方になってくれる人だけを呼び込む、「これを楽しめる人だけどうぞ」路線を貫くべきでしょう。

いっぽう、幅広く受け入れて貰いたい真面目な意図があったなら、「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」のような煽りっぽい、好き嫌いが分かれそうなメッセージを載せちゃうのはいかがなものかと。

結局、企画をどういう路線で進めていくのかがはっきりしていないしそれを押し出せてもいないし、対応見ても中途半端というのが明らかにダメでしたよね。

「ねとらぼ」さんがその辺の詳しい話を取材しておられます。

▼「「悪趣味」と炎上 スペースワールド5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンク演出、展示意図を聞いた」(ねとらぼ)

 11月12日からテーマパーク「スペースワールド」(北九州市)で行われている、5000匹の魚を氷漬けにしたアイスリンク上でスケートができるという演出が炎上しています。編集部は同施設に取材し、演出の意図や批判の声についてどう感じているかを聞きました。(※以下、一部抜粋)
――展示されている魚は生きたものを利用したのでしょうか

広報:いいえ、違います。本物の魚は公設市場の鮮魚店から卸してもらったもので、鮮魚店には今回の企画意図もきちんと把握していただいています。なお、卸してもらった魚の多くは商品にならない「規格外」のものです。またジンベイザメやサメ、エイなどの大きな魚は写真を等身大に引き延ばして氷の下に埋め込んだものであり、本物の魚ではありません。

――今回の展示意図とは具体的にどういうものですか

広報:海の生き物に触れてほしいという意図から今回の展示を行っています。展示スペースは「深海ゾーン」など複数のゾーンに分かれていて、どういう魚が展示されているのかという説明文も添えられています。

――来場者の反響はどうでしょうか

広報:お越しいただいた方からはご好評を頂いています。特にお子さまが喜んでくださっているようです。

――一部の来場者によると、「氷に血がにじんでいた」「魚の体が氷面から露出していた」という報告もありますが

広報:それは展示当初に氷が溶けてしまったことが原因だと思います。溶けた魚に関してはバックヤードに引き下げており、現在魚が氷面から露出しているということはありません。また、露出していた魚に関してもスケートをしているときにエッジ(スケート靴の歯)がかすって損傷したということではなく、故意に氷を削ったり魚を蹴ったりしないと損傷するということはなかったのではないだろうかと思います。しかし私たちも初めての演出なものですから、未熟な点があったと思います。

――公式Facebookには「おっ・おっ・・・溺れる・・・くっ・くっ・苦しい・・・」というコメントもありましたが、表現には問題がないと思われますか

広報:私とは別の担当者が面白く思ってもらえたらと考えて投稿した記述だと思います。ただ、注意が足りない投稿であったと感じています。申し訳ありません。

このインタビューを見ていると、巷で騒がれている内容とはちょっと印象も違ってくるんですけど。そういうのをきちんとアナウンスできてない時点でやっぱりダメですよねぇ。
 

冬の富士山。

富士山で死者が。

 ▼「富士山滑落死、一気に900m下 アイスバーン状態」(朝日新聞デジタル)

 富士山での遭難事故が増えている。特に夏山期間以外の事故が多く、20日には須走口9合目付近で男性2人が滑落して死亡した。雪の凍った斜面から標高差約900メートルを一気に滑り落ちたとみられ、捜索に当たった県警は危険性を認識してほしいと注意を呼びかける。地元自治体からは積雪期などの登山の規制を求める声が上がっている。

 山梨県警富士吉田署によると、亡くなったのは山口県光市の大学生(18)と広島市の男性(65)。大学生は山岳部員で、男性は日本山岳会広島支部所属で登山歴約40年という。支部が同行者を募ったところ、大学生らが応じて計6人のパーティーだった。入山届けは支部に提出されていたが、山梨県警には出されていなかった。

 2日間にわたる捜索は、静岡・山梨両県警の山岳救助隊員延べ約50人が当たった。20日午後と21日午前、2人は滑落地点から標高900メートル下の斜面で相次いで見つかった。斜面の距離では約2キロという。65歳の男性は衣服が破れ、身につけていたはずのヘルメットやピッケルはなかった。滑落中に飛ばされたらしい。

 富士吉田署の井上久副署長は「一気に下まで滑落したと思う。9合目付近の斜面は雪が堅く凍結したアイスバーン状態で、スケートリンクのような感じ。一度スリップしたら止めるのは不可能だ」と話す。

富士山って毎年そこそこ亡くなってるんですよね。比較的安全な開山期間だけでも数名。

 ▼「富士山での遭難はどれくらい?

んで、冬の富士山は難度がウルトラ上がるので、そうとう覚悟と準備をきちんとしておかなければ挑まないほうが良いと言われています。

実際、「富士山における適正利用推進協議会」は冬富士の登山を原則止めていますし、それでも行く場合は登山計画書を地元の警察署に提出して知識や装備が十分かチェックを受けるよう義務付けられています。

記事の「入山届けは支部に提出されていたが、山梨県警には出されていなかった」という部分は、おそらくそのあたりのことを言っているのかなと。

年越しを前にしたこの時期、何が悲しくてあたら若い命が消えていくのを見なけりゃならんのかという。しかも、そういうきちんとした手続きを踏んでいなかったということがあると、ご遺族としては悔やんでも悔みきれないだろうと思います。 

無能。

聞けば聞くほど酷い、この事件。

 ▼「原発避難いじめ 学校は「率先して金渡した」と判断」(NHK WEB NEWS)
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、横浜市に自主避難してきた生徒がいじめを受けていた問題で、両親が学校に「子どもが同級生に150万円ほど払わされた」と訴えたのに、学校の調査では8万円分しか確認できず、生徒が率先して渡していたとして、いじめにはあたらないと判断されていたことがわかりました。教育委員会は当時の対応を検証しています。
 
この問題は、原発事故で横浜市に自主避難してきた、現在中学1年の男子生徒が、転校してきた小学校でいじめを受けていたもので、横浜市教育委員会は当時の対応を検証しています。

この問題で、生徒が小学5年生だったおととし6月、両親が学校に「子どもが同級生に遊ぶ金として合わせて150万円ほど払わされている」と訴えたのに、学校の調査ではおよそ8万円分しか確認できていなかったことが生徒の両親などへの取材でわかりました。

さらに、金を受け取ったとされる10人ほどの児童は「おごってもらった」などと話したことから、生徒が率先して渡していたとして、いじめにはあたらないと判断されていたということです。生徒の父親は「子どもはいじめをやめてほしくて金を払っていた。学校は動いてくれないのかと無力感しかなかった」と話しています。

横浜市教育委員会は、当時の学校の調査が十分でなかった可能性もあるとして、担当者から聞き取りを進めることにしています。

アホか。いくらなんでも140万円おごるわけがないでしょうに……。 

こういう、調査したともいえないことを「調査した」といってごまかすのが、道義的にもシステム的にも最低のことだというのがなぜ分からないのでしょうか。

私は、「いじめをなくそう」というのはスローガンとして良いけれど、実際にそれを目指してしまってはいけないと思っています。

人間が複数人集まればさまざまな人間関係が発生します。そして人間の数だけ視点が生まれる。そのとき、その人間関係を「いじめ」だと捉える人は必ず出てくるでしょう。「いじめをなくそう」というのを本気でやってしまったら、「おまえがやられたのはいじめではない」と言うしかないわけです。

どちらかといえば、大切なのは起きた後の対処でしょう。客観的に「いじめ」と見えることが起きている。あるいは主観的に「いじめ」と感じた人がいた……。そういう時に、適切な対処ができればみんながある程度気持ちよく過ごすことができます。いじめられた人は、適切に対処してもらえると思えればすぐに訴え出ることができるし、そばで見ている人も呼びかけることができるのです。

いじめをなくそう、という標語で目指すのは、いじめゼロという数字の書類を作ることではないはずです。そうではなく、苦痛を感じながら日々を送る人を減らすことであるべきで、だからこそ、起きてしまった苦痛に対し適切な処置ができることこそが求められているのではないでしょうか。

いじめは起きるものであり、そのことについて教員や関係者を責めても仕方有りません。そこを責めることが、かえっていじめの隠蔽に繋がるのです。だから、いじめ問題というのは適切な対応に惜しみない賞賛を送り、対処を誤った場合厳しく罰せられるべきだと(結果論になりがちですが)私は思っています。

その点で、今回の一件は報道されている内容が本当だとすれば、聞けば聞くほど論外です。学校の関係者は全員クビを入れ替えても良いし、そのくらいすべきじゃないんですかね。ものごとの重要なところを分かっていない人間が若者を「教育」することほど不幸なことはないでしょう。教える側・教わる側お互いにとって。 

クズの見本。

これは酷い。というか無茶苦茶やで。それにしても、ことし5月の事件が今頃になって出てきたのはどういうことなのか。

 ▼「死亡事故の遺族に暴力か 有罪判決の会社員を書類送検」(NHK NEWS WEB)

去年、滋賀県米原市で男子高校生を車ではねて死亡させたとして有罪判決を受けた会社員が、示談の話し合いの際に遺族に暴力を振るい、けがをさせたとして、警察は傷害の疑いで書類送検しました。
 
去年2月、滋賀県米原市高溝の交差点で、横断歩道をわたっていた高校2年生の大槻祐仁さん(当時16)が乗用車にはねられ、およそ3か月後に死亡しました。車を運転していた47歳の男性会社員は、過失運転致死の罪で起訴され、ことし2月、禁錮3年、執行猶予3年の有罪判決を受けました。

警察や関係者によりますと、ことし5月、遺族が示談の話し合いの際に謝罪を求めたところ、会社員が十分に応じないまま帰ろうとして口論になり、体当たりをされた祐仁さんの高校生の弟が、肩や腕におよそ3週間のけがをしたということです。警察は、遺族から被害の届けを受けて捜査を進め、会社員を傷害の疑いで書類送検しました。

母親の真里子さんは「事故のあと1度も謝罪がないだけでなく、子どもが暴力を振るわれて憤りを感じている」と話しています。

で、もとの事件というのはどうもこれのようで。

 ▼「高校生を42㍍はねて死なせ「執行猶予」 無念の遺族 検察に控訴嘆願

 前方不注視のまま違反のハイスピードで交差点に進入し、横断歩道を徒歩で渡っていた男性高校生をノンブレーキではね飛ばして死亡させたドライバーの男に下された判決は「禁固三年、執行猶予三年」。高校生の親は、そのあまりに軽い量刑に驚き、絶望し、「息子の命の重さに見合う厳罰を」と検察に控訴を嘆願。控訴期限が迫るなか、家族が必死で嘆願署名活動に取り組んでいる。
 
 検察の控訴を嘆願しているのは、元米原市高溝の公務員、大槻浩二郎さん(46)と妻の真里子さん(41)。昨年二月二十七日の事故で死亡したのは、彦根東高校の二年生だった長男、祐仁(ゆうと)君(当時16)。
 
事故がどのようなものだったか、懲役ではなく禁錮、執行猶予付きという量刑が妥当なものかという判断はともかく、これだけのことをやらかして遺族に暴力振るうとは。まあご遺族も過激な発言をしたのかもしれませんが……。

ご遺族のfacebookでは(これとか)、ブチ切れたお母様が加害者の実名を公表していたようです(Web魚拓などに残っていますが、当然ここでの公表は控えます)。さすがにまずいと思ったのか現在は「加害者」という表記になっていますね。

祐仁を殺した、加害者のどうしても許せない言動。
1…
加害者は、勤務先の同僚や加害者の自宅の近所の方に、事故後。
たかが、交通死亡事故なのに、被告人と呼ばれる自分の方が、よっぽど被害者だ。
と豪語していました。
(刑事裁判中ででも加害者が、話していたことを明らかにしました。)
この加害者を、一応反省していると、裁判官も検察官もいいました。
祐仁を殺して、たかがと話す加害者が、反省しているとは思えません。
 
お気持ちをわかる、などと軽々しくは言えませんし、こういう発言を聞いたら私もプッツンしただろうとは思います。しかし、豪語していたそうです、のような伝聞ではなく「豪語していました」と断定したり、「加害者が、話していたことを明らかにしました」(おそらく、被害者遺族側が明らかにしたと自分たちは主張している、ということだろうと思います)と書いておられるあたり、やはりきわめて感情的であり、それはご遺族として正常なことだし良いも悪いもないのですが、第三者である私たちはいたずらにその感情に飲み込まれ、引きずられないようにしなければならないとも思います。まあ一方から供出される情報を鵜呑みにはしないように、ということですね。

こういうことを書くと、またぞろご批判を浴びるかもしれませんが、それを覚悟で外側から見る視点は忘れてはならないと思います。

とはいえ、心情的にはこの加害者氏に対して同情の余地などミジンコほどもないと思われますし、もっと厳しい刑にしとけよと思います。そもそも、なんでこれで実名報道されないのか意味わかんないですし。

加害者に対する怒り云々より、亡くなった被害者のことを思うとやるせない事件ではありますが、それがこういうかたちでもつれてしまうというのは本当に不幸なことで、胸が塞がります。ほんともう、最後くらい納得できるというか、心安らかな解決ができなかったのかなぁ。

その点に関しては、誰が何と言おうと「取り返しがつかない」ことをしてしまった加害者側が譲るべき点だと思うのです。だから、どういう経緯があったにしても示談交渉の場で相手に暴力ふるったのが本当だったら、正真正銘救いようのないクズですね。

くっそ寒い……。

なんか11月としては史上まれに見る大寒波がやってきてるそうで、今日明日の関東~東北は真冬並みの冷え込み。とくに東京では、積雪が予想される状況だとか。

うーん、大雪でいろいろ休みになるとかだと良いんですけどね(笑)。なかなかそうはいかず。交通機関のめんどくささと体調不良を引き起こすだけという感じがします。ぶっちゃけうざい。

みなさま、体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。 

呼びかけ。

今朝がた、福島県沖でM7.3の地震があり津波警報が発令されました。

 ▼震度5弱の地震 福島県沿岸に津波警報

22日午前5時59分ごろ地震がありました。震源地は福島県沖で震源の深さは10km、地震の規模を示すマグニチュードは7.3と推定されます。
この地震で、気象庁は福島県の沿岸に津波警報を発表しました。予想される津波の高さは3メートルです。津波が来ます。急いで逃げて下さい。

近隣の方々にはお見舞い申し上げます。

それにしても、「逃げて」を繰り返すこのスタイルすごいですね。

nigete

短い文章の中に、6回も「逃げて下さい」と出てきます。

東日本大震災以降定着したこのスタイル、好意的に受け止められることも多いようですが、個人的に「理解はできるもののあまり良いとは思わない」のが正直なところです。

 ▼「「急いで逃げてください」3.11の教訓を活かしたNHKの報道」(NAVERまとめ)

災害時に人を落ち着かせるような報道をしたため逃げ遅れた人が出た、という反省はわかります。ただ、こんなに煽ると逆に不安に感じる人が出るでしょう。それに、こちらのほうが大きい問題だと思うのですが、大騒ぎして結局それほど大したことがないという状況が続けば、人びとは慣れてしまってより大きな危険を報道しても反応が鈍くなってしまうのではないかと。オオカミ少年みたいに。

適切なバランスって難しいですね。

現代の狂信

こういうニュースを見るたびに、怒りとかより恐ろしさを感じます。

 ▼「熱海「貫一お宮像」に「暴力肯定・助長の意図なし」プレート

「来年の今月今夜、この月を僕の涙で曇らせてみせる」舞台やドラマでお馴染みのこのセリフ。言わずと知れた『金色夜叉』の名シーンだ。作品の舞台である静岡県熱海市の海岸にはその場面を再現した主人公・貫一と許嫁だったお宮の銅像があり、観光名所となっている。最近、この銅像に異変が起きた。フリーライターの清水典之氏が報告する。

 * * *
 観光地・熱海を象徴する存在とも言える貫一お宮の像に、今年3月、1枚の金属プレートが設置された。この縦10cm×横40cmという、小さなプレートが物議を醸している。

 そこには日本語と英語で、「物語を忠実に再現したもので、決して暴力を肯定したり助長するものではありません」と書かれている。貫一がお宮を足蹴にするシーンを銅像で再現したことについて、“弁解”しているのだ。

(中略)

改めて、プレート設置の経緯を知るため、熱海市の担当部署を訪ねた。

「数年前からメールや手紙で『(貫一お宮の像が)女性への暴力を容認していると誤解を招くのでは』といったご意見が複数寄せられ、市議会議員からも外国人観光客への対応について指摘されました。

 そうした中に、ある女性の大学教授から市長宛ての強い抗議のメールがあった。『こんな像があったら、恥ずかしくて熱海には外国からのお客様を連れて行けない』という内容で、それが直接のきっかけになったと思います。そうは言っても像は熱海の財産で、市民も慣れ親しんでいる。撤去するとなれば別の大きな問題になります。説明のプレートを設けるのが、市ができるギリギリのラインでした」(都市整備課公園緑地室)

そもそも『金色夜叉』読んでりゃこんな感想でないだろとかそういう話はおいといて、恥しいとか不適切だとか、そういう感想を抱くのは自由です。憲法でも認められていますしね、内心の自由。

ただ、それを軽々と表に出し、あげく「運動」として圧力をかける(直接抗議のメールを送ることが、圧力でも運動でもないと思っている可能性はありますが、だとすればそれは単なる認識不足でしょう)のが怖い。

今回の件でいえば(実際送られてきたメールを見たわけではないのでアンフェアな発言かもしれませんが)、この像を設置した人がおり、見に来る人がおり、慣れ親しんできた人がいるという背景を無視しているわけです。

どちらが正しいかとか妥当かとか、そういう話をしているのではありません。ただ、このような物言いができるということは、その要求が単に個人的なものではなく公的な正当性を持っていると考えているのでしょうし、少なくとも自分たちが自明に正しいということを疑っていないように見えるのです。

人権、平等、そういうものの重要性を疑うつもりはありません。しかしそれを錦の御旗として掲げていれば他を顧みない、虐げていいという発想はいただけない。日本の俗流左翼が「天皇制」と呼ばれる(天皇陛下万歳の代わりに平等バンザイ平和バンザイを叫んで言論弾圧をする)のもしょうがないかという気がしてきます。

まだしも、自分が守ろうとするもののために他者を顧みないことに自覚的であるならば話し合いの余地があるのですが、欺瞞に無自覚であるとどうしようもなく。

こういうのが現代の狂信かなぁという思いは禁じえません。
《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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