よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2012年07月

攻略:『宇宙刑事ステラバン』

というわけで、必要かわかりませんが一応攻略も。身も蓋もないことを言えば、ほとんど一本道だから適当に選択肢総当たりしたら全部見られると思います。

関連記事 :レビュー:『宇宙刑事ステラバン』(2012年7月30日)

※以下の攻略はプレイ経験に基づくものであり、確実な攻略を保証するものではありません。

◆選択肢一覧
◎プロローグ (2周目以降出現)
『帝王』として、力を貸してやる。 →Hイベント後、ED。
もちろんスルー。 →プロローグ続行

◎本編
選択肢1

アイザックの身体を乗っ取る。 →Hイベント後、ED。
アイザックの身体を乗っ取らない。

選択肢2

アミィを救う。
アミィの処女を自ら奪う。 →Hイベント後、ED。[BAD END エスカレーションGATE2解放]

※2周目以降、アイシャのHシーン挿入。

選択肢3

薬剤師の声を聞いてみる。
ナースの話を聞いてみる。
医者の話を聞いてみる。
※選択肢は総当たり。分岐無し。

選択肢4

メンゲルスを信じない。
メンゲルスの提案に乗る。 →Hイベント後、ED。[BAD END エスカレーションGATE3解放]

選択肢5

今はまだ見逃してやる。
哀れ地球人の器を乗っ取る。 →Hイベント後、ED。[BAD END エスカレーションGATE1解放]

選択肢6

ゲドニーを撃つ。
ゲドニーを撃てない。 →Hイベント後、ED。[BAD END エスカレーションGATE4解放]

選択肢7

熟考してみる。 →選択肢8-Aへ
もちろん、つき合う。 →選択肢8-Bへ

選択肢8-A

切り札を使わない。 →派生無しエンド(Hシーンあり)。
切り札を使う。 →ステラバンエンド。

選択肢8-B

狸寝入りで華麗にスルーっ! →Hイベント後、ED。[BAD END エスカレーションGATE5解放]
帝王の力を貸してやろウっ! →選択肢9へ

選択肢9

何もできない。見守るしかない。 →派生の無いBADエンド。
命を賭けて、テラーを助ける。 →Hイベント後、ED。[BAD END エスカレーションGATE6解放]

BAD END エスカレーション GATE6 戦慄のテラワイヤー無双END 後 タイトル画面の一番下に「SPECIAL」解放。

◆CG内訳など
カナタ:22シーン/23枚
アミィ:18シーン/20枚
ユリカ:15シーン/14枚
アイシャ:10シーン/10枚
その他:7シーン/16枚(差分無し。15枚目は「ステラバン」のCG3枚)
合計:72シーン(除ED)

ED鑑賞:10シーン

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レビュー:『宇宙刑事ステラバン』

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タイトル:『宇宙刑事ステラバン 』(MAIKA/2012年7月27日)
原画:椋木尋、桜ロマ子、沖田つばさ、こもだ、パパイヤ純
シナリオ:実験機八号、たまごやき工場長、めたるex8
公式:http://www.media-box.ne.jp/line/sol2/top.html
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:8800円
評価:D(A~E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

関連記事 :攻略:『宇宙刑事ステラバン』(2012年7月31日)

◆評価について
抜けるか抜けないかで言えば、まあ抜けました。その意味では期待通りなのですが、別にこの作品じゃなくても良かったというのが大きいです。ボリュームも前作と比べればだいぶ落ちている(シーン数の単純な登録数が、前作『ソルディバン』は95。本作『ステラバン』は72)。これで良い評価つけたら嘘だろうということで。勿論、絶対この作品じゃないと駄目! というのがあるなら別ですが、それは最早点数も判断基準も関係ない話だし、私はそういう感覚を本作に感じなかったということで。

◆雑感
MAIKAというのは基本的に設定で勝負するブランドだと私は思ってます。

なにせ展開は戦隊ヒロイン凌辱モノだろうが騎士姫凌辱モノだろうが覗きモノだろうがどれもほとんど一緒。シチュエーションも似たり寄ったり。テキストはどれもこれも「はわわ~○○様ぁ~ ぐりゅんぐりゅん」(○○はその作品の主人公の役職)みたいな感じ。舞台とヒロイン、主人公を入れ替えて、あとはよろしくやっている、というのが大半ですから。あ、『小悪魔リサ』は除きますけど。

とはいえ、それが悪いかというと寧ろ逆で、おきまりのパターン、おきまりのシチュエーションが大好きな人たちが、毎度そのパターンにはまっていく、バラエティ豊かなヒロインを見るのが良い。ワンパターンが売りになる時代劇のようなもので、基本パターンは決まっていても細部の違いで魅力を演出していく。ユーザーとしても、そのその違いから自分の好みを見つめなおしたり、一番好きなシチュエーションを絞り込んでいったりするわけです。

そういうパターンの一環と考えれば、本作はだいぶ変化球を投げた感じ。似たような展開・似たようなシチュエーションをやりすぎて作ってるほうが飽きたのか、ユーザーに見限られるという危機感からなのか、目くらましのような変化に頼りすぎて、「MAIKAの変身ヒロイン凌辱もの」という本道を踏まえきれなかったように思います。

MAIKAの主人公は何と言っても、ヒロインに対して溢れんばかりの愛を注ぎ、メロメロにして自分のモノにするタイプ。本作の主人公も「ステラバンファン」を公言していてその素質あり、取り憑いたテラーもソルディバン(前作ヒロイン)に対し怨みと執念を持っていて、この2人のタッグがステラバンをモノにする話にしないならどうするの、という感じなのに、大半が別組織の怪人に良いようにステラバンがやられるのを見ているだけという……。BAD END ESCALATIONの展開が、完全にアゲインストでテラーたちが気の毒でした。

抜きゲーとしての期待には応えてくれたとしても、この作品でないと味わえない魅力というのはほとんど無く、むしろもっと良い作品他にこのブランドから出ているから、そっちやったほうが良いよね、と。

結局、何に特化させようとした作品だったのか本当に最後までわからなかったなぁ……。

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ヘッドフォンの話

ぼんやりとネットを巡回していると、こんな素敵な記事を見つけました。

日々の音メモ 様
アニメ、ゲームに登場したヘッドホン12 天色くろすおーばー×MDR-Z1000×Beats Pro×Edition10

藤枝雅『天色くろすおーばー』の中にでてくるヘッドフォンを細かく検証・紹介しておられる、力の入った記事です。オーテク(Audio Technica)使いですみません。遠音ちゃんと仲良くなるのは厳しそうだ……。

ちなみに、価格ドットコムで調べたところ、お値段はこんな感じでした。

SONY MDR-Z1000 → 32800円
MONSTER CABLE beats by dr.dre Beats Pro → 34800円
ULTRASONE Edition10 → 186999円
ULTRASONE Edition8 → 109800円
audio-technica ATH-W3000ANV → 93900円
FURUTECH ADL CRUISE → 31800円

3万円以下の品が無い(笑)。

ヘッドフォンはスピーカーと比べるとコストパフォーマンスが良いですし、耳のためにも音の為にもそれなりのものを買ったほうが良いと理解してはいるのですが、さすがに5万を超えるクラスのものには手を出す気になりづらい。消耗品ですから、3万くらいでも結構キツい。特に、外出時に装着していって不慮の事故でおしゃかになったら泣くに泣けないので、高いのを買えば買うほど自由に使いづらいというのは以前身を以て学びました。それほどクオリティが求められる音楽を聴くことも少ないので、ほどほどが一番。

皆さんどのくらい音響にお金をかけているのかは存じませんが、私は自分で使うのは1万円くらいが妥当なラインかなと考えています。私の大したことのない耳力では、はっきり音の違いがわかるのは2千円くらい→1万円台→10万円台だということがオーディオ専門店とかで試し聴きをしてみるとわかりましたので。

で、個人的に1万円前後で割と良い奴をいくつかチョイスしてみました。実際に使ってみたり、店頭で聴きまくってみて、気に入ったものですから、何か客観的なデータや知識があるわけではなくて単なる直観なのですが。

まず、Audio Technica AD500
オープンエアーHPですが、残念ながら私にはあんまりクローズとの音の違いはわかりません。低音はいまいちでないという評判でしたが、どうしてなかなか、この価格帯にしては健闘していると思います。ただ、最大の特長は多くのレビューに書いてある通り、装着感。パッド部分がビニルや合成皮革ではなく、布。これが凄くありがたいです。本体も比較的軽くて、長時間付けていても疲れない。妙なバネで頭を挟んだりもしないので、圧迫感が少なくてとにかく楽。ただ、ちょっとムレます。あと布の部分が汚れやすい。ホコリとかたまると白くなってくるのでお手入れ注意。

次に、Victor HP-RX900
クローズ型のHPで、特にこれといった特徴がないのが特徴。何というか本当にクセが無くて、クラシックからエロゲーの音声まで、割とどんなタイプの音も歪めないので問題なく聴けます。ワンランク下のRX700は値段の割にイマイチ。安いのを買うならRX500のほうが良いと思います。3000円未満で買えるHPの中では良いほうじゃないかな。

そして、SONY MDR-7506
原音に近い音で聴けます。定価よりだいぶ安く買えるはず。1万円前後の価格帯では珍しく、それとわかるレベルの違いがある。ただ、なんか妙に肩が凝るのと耳から外れやすいこと、そしてパッド部分がすぐぼろぼろになる(SONYのHPがだいたいそうですけど)のがちょっとなぁ、という感じ。サランラップ巻いて使ったろか……。音の質はともかく、使用感で上二つに劣ります。

最後に、Audio Technica ATH PRO5
電話のコードみたいな配線とやたら強い挟み込みのバネ。小さめのイアカップと、使いづらいことこの上ないのですが、このHP、とにかく低音に強い。というかその筋では結構有名な品らしく、割とあちこちでレビューを見かけます。だいたいどこも「面白い」という感想なので、どんなもんかと買ってみましたがなるほど面白い。他のHPとくらべると一聴瞭然。とにかく低く低くもっていく感じ。ボヨン、ボヨン、という感じの音が楽しくなってきます。

上から気に入っている順番で4つ挙げてみました。ちなみにうちには、無駄に7つHPがあります。10万出して1つ良いのを買うという本物志向は憧れるし、私の周りにはそういう人のほうが多い。ただ、私の場合はそこまで高価なHP使っても聴くものがないし、それなら1万のをいくつも買って違うタイプの音を楽しむのもありかなーという。実際、2つ3つ違うタイプのがあれば結構新鮮な音を楽しめます。

ヘッドフォンについては色々な人が詳しいことを書いておられるので、私が言えることなんてほとんど無いのは承知で、私でもわかるレベルで違いがあるかな、というのをチョイスしました。ちなみに、

問題はエロゲーのときにどのHPが良いかですが、首振っても揺れても疲れにくいAD500が個人的にはマジお薦めです。これ以上の価格帯になると音質とかももっとわかりやすく変わってきますし、人によってよく聴く曲とか好みとかも出やすくなるのでしょう。ただ、その辺は私があんまり使ったことも購入検討で視聴したこともないのでわかりません。

ともあれ、今日は素敵な記事から派生してHPの話でした。それでは、また明日。

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レビュー:『センゴク』

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宮下英樹『センゴク』
(集英社、2004年~)
 第1部「センゴク」 全15巻
 第2部「センゴク 天正記」 全15巻
 第3部「センゴク 一統記」 続巻
 外伝 「センゴク外伝 桶狭間戦記」 全5巻

アニメ化した影響もあってか、『織田信奈の野望』が私の周りでは大流行しておりまして、昔から細々と布教活動をしてきた身としては、嬉しいような「ニワカどもめ……」と斜めから見たいようなフクザツな気持ちではございますが、まあ姫様にならって「デアルカ」と言っておくのが穏当でしょうか。

さて、「信奈の野望」に限らず最近は戦国ものが色々ブーム。いろいろと面白い作品がたくさんでている中、個人的にイチオシなのは、ヤングマガジンで連載中の宮下英樹『センゴク』。おそらくこれまでほっとんどスポットが当たってこなかったであろう武将、仙石秀久(権兵衛)を主人公にするというウルトラ思い切った漫画です。

本編は現在、甲斐の武田家が滅亡。毛利遠征のところまで来ています。本編もさることながら、『センゴク外伝 桶狭間戦記』が滅茶苦茶面白い。今川義元が足の長い超絶イケメンなのが気になるものの、「大名」とは何かということを全く別のアプローチから問い続けた二人の英雄という構図は斬新で、それぞれの施策や法律を通して描かれる信長と義元(および太原雪斎)像がとても魅力的です。

この漫画は要所要所で、戦国時代の文書を簡単に紹介しながら、「だがこの通説には疑問が残る」と独自の解釈を展開します。某NHKの「その時歴史が~」は、胡散臭い史料を平気で混ぜて(たとえば源平合戦では創作物を事実の中に混ぜたりしていた記憶があります)、さも「これぞ歴史の真実」のような語り方をしますが、それとはまったく逆。「一般的にはこうだっていわれてるけど、でもそれだとここ説明がつかないよね。じゃあ、この史料ってこう読んでみたらどう?」という感じで新説が提示されます。

宮下氏自身はこの手の話に対しては素人だそうですが、考証自体は東大の史料編纂所・本郷和人氏らの協力を得ており(コミックスあとがき)、またきちんと出典も明記されていることからそれなりの信憑性を期待しても良いとは思います。ただ、この漫画の魅力はそこではないだろう、と。

私たちは歴史(あえて曖昧な言い方をします)を見るとき、「信長の狙いはこうだった」とか、「こういう事情で小早川は裏切ったんだ」というような話を好んでします。ただ、それは現代の視点、現代の知識から導いた「説明」であって、できごとそのものではない。『センゴク』という漫画の大きな魅力は、この「説明」を相対化し、私たちを歴史というできごとの中に誘ってくれるところにあるように思います。

かつて森鴎外は、「歴史其儘と歴史離れ」という小論を書き、次のように述べていました。
わたくしは史料を調べて見て、其中に窺はれる「自然」を尊重する念を発した。そしてそれを猥に変更するのが厭になつた。これが一つである。わたくしは又現存の人が自家の生活をありの儘に書くのを見て、現在がありの儘に書いて好いなら、過去も書いて好い筈だと思つた。これが二つである。
 わたくしのあの類の作品が、他の物と違ふ点は、巧拙は別として種々あらうが、其中核は右に陳べた点にあると、わたくしは思ふ。
鴎外の言う「歴史其儘」が何であるかということは、それはそれとして大きな問題ですが、少なくとも「説明」とは異なっているのは確かでしょう。近代の学問を経て、私たちは容易に現実のいろいろなことを「説明」できるようになりました。林檎が木から落ちるのは万有引力であり、雷は静電気であり、地震は地殻変動によって生じるのであり……と。けれど、そのことは実際に生じたできごと「其儘」ではない。阪神淡路大震災のメカニズムをどれだけつぶさに究明し、マグニチュードと死傷者数を正確に並べてみせたところで、それはあの災害の総体ではない。私のDNAをどれだけ解析し、綿密なデータを重ねたところで、そのデータの束が私自身であるということはない。

勿論、「其儘」を取り出すことなど可能なのか、ということは改めて問われねばなりません。しかし、私たちの悪い癖は、「説明」ができたらそのできごとの全てを理解できたような気になってしまうというところでしょう。言葉にならない感情も、言葉にすると何かわかったような気になって安心してしまう。ことがらの「説明」も同様です。「説明」がはあることがらの切り取りであり、それによってそのことがらが見えやすくなるのは確かであるにせよ、それは同時にあることがらのもつ奥行きを説明によって消してしまうことでもある。

たぶん、私が『センゴク』という作品に感じる面白さというのは、鮮やかな「説明」に起因するものではありません。むしろその逆で、ある鮮やかな「説明」が見落としていたもの、切りとばしてしまった余白や深みを拾ってきて、それを見せてくれる。そのことによって、「もっとこんな解釈もあるんじゃないか」という思いを抱かせてくれる。津本陽や隆慶一郎の小説がそうであるように、私たちには容易に理解できないもの、あることがらの「説明」からはみ出していく部分を描き出しているところに、この作品の魅力があるように思います。

馬場美濃守(信春)が長篠の戦いで何を思って敵の鉄砲隊の中に飛び込んでいったか。武田勝頼が見据えていたものは何だったか。吉川経家がどうして鳥取城に籠城し、自害にこだわったか。そういう部分を「説明」ではない「物語」として描いている。現在から切り取ったできごとを無造作に提示するのではなくて、当時に寄りそいながら、抑制された描写の中にあるできごとの奥行きを浮かび上がらせている。「わかった!」という気にさせて満足を与えてくれるのではなくて、「もっと知りたい」という気にさせてくれる、そういうタイプの漫画です。

そんなわけで、本日は『センゴク』のお話でした。この流れだと、明日まっ先にプレイするのは『平蜘蛛ちゃん』(※リンク先18禁)かな! 抱いて爆死!

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レビュー:『ひとりぼっちの地球侵略』

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小川麻衣子『ひとりぼっちの地球侵略』
(小学館、2012年7月17日)

(あらすじ)
高校に進学した男子学生・広瀬岬一(ひろせ・こういち)。入学式へ向かう彼の前に、奇妙なお面の女子生徒・大鳥希(おおとり・のぞみ)があらわれる。

――「お前の命を、もらいに来た」

彼女はそう告げると、突然岬一に襲いかかる。逃げる岬一、追う希。希は常人離れした身体能力であっという間に岬一を追い詰め押し倒す。しかし、その手が心臓に触れた瞬間、彼女は岬一を殺すことをやめてしまった。

翌日再会した希は、自分が宇宙人であることを告白し、岬一の身体に関するある秘密を明かす。そして彼女は言う。

「二人で一緒にこの星を征服しましょう!」

こうして、二人の地球侵略がはじまるのだった。

『ゲッサン』で連載中の漫画、『ひとりぼっちの地球侵略』。作者は、『とある飛空士の追憶』コミカライズを手がけた小川麻衣子氏。内容はほぼノーチェックだったので、タイトルと表紙に惹かれて購入したのですが、これが大当たり。

オルベリオという星からやってきた希は、「一人で生きて、一人で闘って、自分の星のために全力を尽くす」少女。ある事情によって生まれたときから一人、「死ぬまで一人で」闘うはずだった彼女が、はじめて岬一という「仲間」と出会います。

二人は目的は違うものの、他の宇宙人を倒すということで共闘を約束し、地球を侵略に来た宇宙人との戦いに挑みます。バトル描写はいまのところほぼ無いに等しい状態だし今後もあまり期待はしませんが、描写を見ている限りグロもいけそうな方かもしれません。よくわかんないけど。

岬一にとっては何気ない一言だった「仲間」という言葉は、彼女にとっては全く別の意味と重みを持っていて、その差の描写が面白い。彼女の過去や岬一との出逢いにはまだまだ謎がありそうで、その辺をどう扱うかで今後の評価は大きく変わるにせよ、一巻時点(1~4話)ではもの凄く良い感じ。傑作の匂いが漂っています。

絵柄はかなり可愛らしい感じで、線がしっかりしていて見やすく綺麗。背景の描き込みなどは少なめ。とはいえ人物の表情や身体の動きは丁寧で、読み応えがあります。今のところ女の子は希ちゃんくらいしか出てきていませんが、かわええのう……。普段無愛想なのに、時々無防備に笑ったり泣いたりするのが凄く心に残ります。この娘の表情がこれからどんどん豊かになっていくことを想像すると、胸が高鳴る。

先読みをすれば、こういう異なる存在との交流は「ドラえもん」のリルル(鉄人兵団)をはじめ、一方の離脱に伴う別れによって想いが結晶化されることが多いんですよね。昔はその切なさに惹かれていた部分がありましたが、最近はそれが必ずしも有効な手だとは私は思わなくなりました。視点が片方に偏りやすい短編なら効果的でも、ずっと二人の関係を積み重ねる中・長期連載の作品になった場合、一方に視点を固定しての別離は、かえって逆効果という気もする。

本作もこの二人は最後に別れるのは既定路線という感じがするのですが、その際は是非双方の視点を描いて欲しい。でもそれ以上に、願わくは彼らに幸せな未来を、と思わずにはいられません。まあ、楽しみが減るので余り先のことは考えないようにしよう……。

私が大騒ぎしているのを聞きつけた友人が一言、「ということは、俺には面白くないな」と呟いており、何だこの野郎無礼な奴だ実に怪しからん読みもせずに判断するなど言語道断四の五の言わずにマァ読んで見給え、と言いたくなったのですが、確かにちょっとモヤッとした感じが全体に漂っておりまして、彼にはあわないかもしれないなと考えて思いとどまりました。

そんなわけでまだ始まったばかりの本作ですが、これから先を楽しみにしていきます。

では、また明日お会いしましょう。

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レビュー:『脱がして犯して淫力吸しゅ~! 』

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タイトル:『脱がして犯して淫力吸しゅ~! 』(softhouse-seal/2012年7月20日)
原画:あげきち
シナリオ:Fuzisawa、冬野氷夜
公式:http://softhouse-seal.com/product/064-nugashite-stg/index.html
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:2000円
評価:C(A~E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

◆評価について
STGちょっと苦手な私でもスイスイできた、エロもよかった、ということで個人的には満足していますが、Bつけるほどかなあ、というと微妙なライン。「B」は他の人に無理矢理にでも薦めて後悔しないレベル、ということになるので、各種システムの問題点やHシーンのボリューム等を鑑みてCに。でも十分面白かった。seal作品の中では5本の指に入るかもしれないです。10傑には間違いなく。

◆雑感
一番嬉しかったのは、過去のseal作品のテーマソングがBGMとして使われていたこと。私のお気に入りは『お姉ちゃんエロエロ注意報』と『変態勇者』のOP。作品のデキとOPは別モノということでひとつ。

攻略情報的なことを言えば、EDにはBADEND(イベント無し)とHイベントありのTRUEENDがありました。条件はたぶん、ノーコンティニューでクリアーすることだと思う(Easyモードでも見られたので、少なくとも難易度ではありません)のですが、もしかするとボス戦の脱衣状態かもしれません。そこまで確認できず。とりあえずボス戦は早めにボムぶっ放して真っ裸にして命も大事にすれば大丈夫です! (いい加減) 検証できたら追記します。

キャラもHの内容もゲーム的な部分も、sealブランドの作品中かなり上位にくるくらい気に入っているのですが、それだけに勿体ないなぁ、と思うところが多々。変な言い方ですが、STGというのはシナリオやキャラを「ユーザーが想像できる」ように設定をうまくつくって流すことができれば、いくらでもシリーズ化や続編ができる、ブランドが得意ジャンルにするメリットの大きいところだと思っています。それは嫌らしいマーケティング的な意味ではなくて、技術的にもストーリーや構成的にも掘り下げに向いているという意味で。

だから、なんかあんまり発展性が無さそうな落とし方になっていたのがちょっと残念だし、精霊vs魔王の戦いとかももうちょっと背景からしっかり描いて(一応説明はあるけど完全にネタ的な説明になっていたので)、せめて設定資料集をpdfで同梱するとかしてあれば盛り上がったかなあと。まあ、あんな終わり方だった「くのいちがイクッ!」の続編が出るくらい、sealさんの懐の深さは底知れないものがありますから続編なしと決めつけるのは早計ですが……。

sealさんは何か、聞いてもないのに作品の裏設定語り出すような方向で本気さを出してくれたらなあ、とずっと思っています。ユーザーを楽しませよう、というのはビンビン伝わってきて好感度高いのですが、ちょっと狙いすぎというか、sealさん自身が楽しいと思っているのはどんなのなんだろう、と。お馬鹿で明るいノリ、といえばそうなのかもしれませんが、それもやっぱり「みんなはこんなのが好きなんでしょ?」というメッセージになっている気がする。だから、どうしても一歩踏み込んだ面白さにならないというか……。

大学の講義なんかでもそうですが、為になる講義、わかりやすい講義は多々あれど、一番「おもしれーな」と思うのは、役に立ちそうになくても何言ってるかサッパリわからなくても、講義してる先生本人が面白そうに喋っている講義だ、ということがよくあります。

今回のSTG、すごくバランスに配慮していてそういうバランスのとりかたこそがsealさんらしいとは思うものの、sealさん自身が楽しんでいる感じがしない。sealさんが楽しませようとしている対象の中に、自分たちは入っているのかな? という。そういうところが見えたら、もっと素晴らしい作品になっていたかもしれないと、なんとなく思いました。

それでは、本日はこんなところで。また明日、お会いしましょう。

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失われたウキウキを求めて

私は休みが不定期なのですが、久しぶりに週末ががつーんと休みになったのでホイホイと秋葉原へ遊びに行ってきました。

お目当ては、先日発売された丸戸史明さんの小説『冴えない彼女の育てかた』。イラストを深崎暮人さんが担当されるということで、エロゲーマーからすると狂喜乱舞な組み合わせ。青空と水平線の彼方まで飛んでいきそうな感じです。ホントは発売日にゲットすりゃよかったのですが、Sealさんの新作で頭がいっぱいでわすれておりまして、昨日近所の本屋さんをさがしたところ売っていなかったので遠征。ゲーマーズ、K-BOOKS、とらのあなとまわるも見つからず、ようやくアニメイトで購入。

お目当てのブツもゲットしてさっさと帰って読むか、どっか喫茶店にでも入ろうかと悩みながら交差点にさしかかったところで、大学生くらいとおぼしき若者の一団が、でっかい声で楽しそうに喋っているのが耳に飛び込んできました。

A:(`・∀・)「あっちにもあっちにもエロゲ売ってるぜwww」
B:( ´∀`)「うひょぉぉぉ!! スゲーwww」
C:(  ゚ω゚)「はやくいこwww」
※イメージです。実際の会話内容とは異なっています。

冗談ではなく「w」が語尾についているのが見えるような勢いで喋っていて、かなりうるさい。あと痛い。信号待ちの間、彼らのエロゲートークを(一応公道ということで直接的な話題は出ていませんでしたが、タイトルなどからそれとわかりました)少々うんざりした気分で聞いていたのですが、あんまりにも楽しそうだったので、ふと、自分はこんなにエロゲーを楽しく買っているだろうか、ということが気になりました。

そういえば私も、かつては彼らのようにエロゲーの発売日前は友達と集まって会話に花を咲かせ、作品の出来映えに一喜一憂し、みんなでワイワイ言いながらあれがよかったこれはだめだったと情報を交換しあったものです。

それがいつのまにか、仲間が1人減り2人減り、わずかに残った古い友人も仕事の関係で簡単には会えない。チャットなどで話す機会も減りましたし、かといってメールを打つほどの内容でもない。あの頃同じ性春を過ごしたメンバーとは、ほとんどエロゲーの話をしなくなった。

自分自身を振り返ると、月末金曜日が近づくといそいそ秋葉原に出かけこそするものの、考えていることは「出費かさんだなあ」とか「ハズレでなきゃいいけど」とか、そんな感じ。いま、楽しそうに喋っている彼らのように気分が盛り上がることはほとんど無くなっている。昔に比べれば財力もできて購入制限も減り、圧倒的に楽しめる可能性は増えたはずなのに、です。

もちろん、歳をとったこともあるでしょう。月々に出る本数が多すぎて、楽しみを絞りきれなくなったのかもしれない。でも、やっぱり一番大きな原因は、自分の周りで一緒にワイワイ盛り上がる仲間が――同じような気分を共有する仲間が――いなくなってしまったことに起因するのではないか。そんな風に思います。

そう思ったとき、私は何か急に自分が寂しくなり、彼らが羨ましく見えてきました(相変わらずうるさいなあ、とは思っていましたが)。幸い、いまはツイッターなどで多くの人とコミュニケーションをとることができる。その中には、かつての私と同じかそれ以上に真剣にエロゲーの購入プランを考え、楽しそうにプレイしている方もたくさんおられます。

――よし、今度からエロゲー買うときは、ツイッターでアホみたいにはしゃいでみよう。

あの素晴らしい日々をもう一度、ではありませんが、義務感とか不安に駆られてエロゲーを買うのではなくて、ワクワクしながら楽しむ為に、もうちょっとアクティブになってみる。それも良いかも知れないな、と。

「いくでござるwww いくでござるwww」

信号が変わって、騒いでいた彼らはやっぱり大騒ぎしながらゆっくりと交差点を渡っていきました。私は「リアルに「ござる」は無いでござるよww」と内心ツッコミを入れつつ、地下鉄の駅へ向かって逆方向へ歩いて行きました。

と、本日はそんなお話でした。若いって良いなぁ……。それでは、また明日。

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『イエスタデイをうたって』の話

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冬目景『イエスタデイをうたって』 8巻
(集英社、2012年7月19日)

新 刊 キタ━━(゚∀゚)━━!!!

というわけで、私が大好きな漫画のひとつ、冬目景さんの『イエスタデイをうたって』、待望の新刊が発売されました。

7巻がでたのが2010年11月。6巻が2008年11月でまるまる2年かかったことを考えると、ビジネスジャンプ誌の休刊などがあった中で無事に発売されたことを喜ぶべきなのでしょう。ちなみに、1巻が出たのは1999年3月19日。もう13年も続いているということより、13年経ってもまだ巻数が1ケタであるということのほうがオドロキです。

さて今回、8巻の内容の話はいたしません。

本作はあらすじには何の意味も無いと同時に、あらすじが全てでもあるからです。

「あらすじに何の意味も無い」というのは、本作では登場人物たちの具体的なエピソードとそれにまつわる心情描写こそが面白さなので、その具体性に踏み込むこと無しに語られる筋は抜け殻のようなものであるということ。

一方「あらすじが全て」というのは、この作品の筋立てはそれぞれに片思いをする登場人物たちがどういう関係を結ぶか、というところにあるので、「誰と誰が良い感じになってデートしたけど結局別れた」みたいなことを書いたら、ほとんどネタバレ状態になってしまうということです。

しかも、大変な遅筆に加えて物語の展開も亀の歩みなので、何巻かまとめて買う、という人がリアルにいる。そういう人にとっては、7巻読んでるのが前提となるようなことを言ってしまっても大変なことになりかねないわけで、そんなの気にするなと言われてもそれこそ4年、5年待った楽しみをおじゃんにするというのはさすがに寝覚めが悪いし……などと考えているともうめんどくさいから具体的な話はせずに「とりあえず読め」でいいや、と。

シリーズをご存じない方の為にちょっとだけ説明すると、この物語の軸となる登場人物は、フリーターの魚住陸生(うおずみ りくお)、リクオの大学の同級生で都内で化学教師をしている森ノ目榀子(もりのめ しなこ)、陸生を好きな少女・野中晴(のなか はる)の3人。ちなみに、表紙はずっとハルちゃん(7巻のみ陸生が登場)。

これまでの展開を見ると、この3人「友達以上恋人未満」の関係の中に周囲の人が入ろうとしたり、あるいは3人の外で起こっている恋愛が描かれたりする中で、結局陸生たちが自分の心の在処を探る、というような話になっています。

単に恋愛だけの話というわけでもなく、それぞれ自分がどう生きるか(リクオはカメラの仕事をやりたい、ハルは家庭の事情、榀子は他界した想い人のことで、それぞれ彼らなりに深刻な事情を抱え、「前にすすめ」ずにいる)ということも同時に描かれています。

ただ、私が本作を好きなのはやはり恋愛絡みの部分。

奥華子さんの名曲「恋」ではありませんが、「どうして あたしじゃ駄目なの? どうして あなたでなくちゃ駄目なんだろう」という感じです。あきらめることもできた。自分を好きだと言ってくれる人もいる。それでも、「あなたでなくちゃ駄目」という想い。それを、燃え上がるような強烈さとしてではなくて、本当に些細な日常の1場面だったり、あるいは他の人との付き合いの中で感じる違和感だったりという小さな感情の揺れとして捉えているのが、たまらなく魅力的です。

燃え上がるような恋というのは、「この想いだけは本物だ!」という勢いで押し切れるところがあるのですが、本作のように静かで微妙な心の動きとして描かれる恋というのは、「この想いって勘違いかもなあ……」という感覚が常にまとわりついている。そうやって疑いを積み重ねながら、やっぱりどうしても消えない想いを手探りで見つけようとする。

「万葉集」を研究した伊藤博は、「恋ふ」というのは目の前には存在しないものを求める気持ちだと説明しています。そして、「恋」は「孤悲」(コヒ)と書いた。誰かを想う気持ちは、その相手がいない孤独・悲しみの中においてこそ、最も強く見出される。「恋」の観念ってそんなものかもしれないなあ、と思います。だからこそ、「この人じゃない」ということによって自分の想いを確かめているリクオたちの煮え切らない不器用な「恋」が、逆に強く輝いて見えるのかもしれません。

というわけで、本日は『イエスタデイをうたって』の話でした。また明日。

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レビュー:『~淫蟲和伝 怪蠱録~ 』

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タイトル:『~淫蟲和伝 怪蠱録~ 』(48Te/2012年6月29日)
原画:熊虎たつみ
シナリオ:若林浩太朗、瑞守ねおん
公式:http://www.yatanootori.com/48te/kaikoroku/index.html
批評空間レビュー投稿:済 → ネタバレ無し
定価:3000円
評価:E(A~E)

※具体的な内容に踏み込んだ長文感想(内容紹介)は、批評空間さまにて投稿しております。ご関心あれば上記リンクよりご覧下さい。

◆評価について
Yatagarasuブランドはデビュー当初から応援していますし、以前にも書いた通り『ObsceneGuild』のユーザーキャンペーンで原画のTEL-O氏のサイン入りポスターとか頂いている恩もあるので心苦しいのですが、駄目なものは駄目、ということでこの評価。糞ゲーだと書きましたが、作品それ自体は普通より手を抜いたADVという感じで、言うほど酷いわけではありません。ただ何というか、作品に対する姿勢が駄目だと思いました。

超絶上から目線で恐縮ですが、なぜそう思ったのかは批評空間の感想に書いてありますので、ゆえあるものか言いがかりかの判断は、お読み頂いた皆さまにお任せ致します。

◆攻略
回想をひたすらクリックすれば全部埋まっていきます。特に選択肢があるわけでもないので、省略。

◆雑感
忍者、巫女、剣士の3人を触手でビョルビョルする……という話は私のストライクゾーンど真ん中なのですが、思ったより触手シチュが少なく、村人やら領主にやられるパターンが半分くらいを占めました。また、触手の描写が結構いい加減というかあんまり気合い入っていなくて拍子抜け。ぶっちゃけ看板ほどターゲットとなる層を絞り込めていない気がします。

いつぞや、「ニッチな層狙いのエロゲーは最低売上が確保できて楽そうに思うかも知れないけど、ニッチになればなるほどちょっとした趣向の違いでそっぽを向かれるからそのぶん大変なのだ」みたいな話を聞いたことがありますが、ホントにそんな感じ。

システムは「回想型ADV」という名前の通り、ひたすら回想シーンを選択するだけ。感想にも書いたとおり、Hシーンの間を繋ぐストーリーパートは一切無く、したがってそこで使われるべき立ち絵や背景画像もありません。かなり思い切ったことをやったと評すべきか、そうとう手を抜いてコストダウンしたなと言うべきか難しいところですが、私は後者と判断しました。

その判断の正否を抜きにしても、圧倒的に描写が不足していてちっとも興奮しません。たとえば薙結は、「強さ」と「使命感」をきちんと出さないと堕ちた時のエロさが出ないタイプですが、日常パートがまったく無いので、単にひたすらボコボコにされていいように犯されるだけのキャラになってしまっている。Hシーンの連続でいくにしても、最低限示すべきキャラの性質というのはあるはずで、それを悉くすっとばしてHだけ描かれてもなぁ、という。

たとえるなら、エロ小説で挿絵のあるページだけを抜き出して並べただけの作品になっていました。そして、「それで良い」と開き直っているような宣伝文句をひっつけているのが、他の多くのADVに対して失礼である(その部分での創意工夫を余りに軽く見すぎている)というのは、感想で述べた通りです。

なお、マニュアルがどこにあるか非常にわかりにくいので、写真撮ってみました。先日の記事で書いた新しいカメラ(S100)買ったせいで、使いたくてウズウズしてます、すみません。

392ef14d.jpg

さて、どこにマニュアルはあるでしょう?

これがケースをひらいたところなのですが……。まあこの写真だと判りにくいかもしれません。ちょっと拡大してみます。

6c2fce40.jpg

ケースの隙間、白い部分に注目。


はい、というわけでどうやらパッケージイラストの裏に、何やら文字が印刷されているのが見えます。何のメンションも無しにやられても、こんなの普通気づかないだろという……。

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引っ張り出すとこんな感じ。経費削減なのかエコなのか知りませんが、ちょっと不親切だなと思います。いやまあ、マニュアルついてるだけ立派という考えもできるし、正直あってもなくても大差ないようなマニュアルなのですが、なんでこんな風にしたんでしょう。それとも私が知らないだけで、このパターンっていま流行っていたりするんでしょうか?

付け加えるなら、黒いボックスではなくて『ChuSinGura-忠臣蔵-46+1』のように、透明のパッケージにしていれば見落とすことは無いし、いちいち紙をとりださなくてもマニュアルを見られたのに、と思います。これはさすがに普通の感想ですよね……?

ってなわけで大変残念なことになった本作ですが、好みのシチュエーションを出してくれそうなのでブランド自体は応援していますし、本家Yatagarasuさんの『古色迷宮輪舞曲』も楽しみにしています。ただ、作品自体はやっぱり良くなかったのではないかということ。聞いてもらえる、もらえないにかかわらず、そのことはユーザーとしてきちんと意見しておきたいと思います。

というわけで本日はこれまで。また明日、お会いしましょう。

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攻略:『アオリオ』

関連記事:レビュー:『アオリオ』(2012年7月18日)

※なお、この攻略は当方の体験であり、かならずしも100%の成功を保証するものではございません。ご了承ください。

◆選択肢一覧
(1) 特にあの人、名前はなんて言ったっけ。
 同じクラスの……
 眼鏡の……
 部長の……
 大人っぽい……

(2) そう言って二人の視線が俺に向けられる。
 あるかもしれない
 そんなの全然ない

(3) もしかして、私のこと好きなの?
 違います
 うーん、どうだろう……

(4) ここで二手に分かれる訳だけど……。
 このまま家に帰る
 寄り道をして帰る → 4-Bへ

(4-B) うーむ……。
 いい匂いのする方へ行ってみよう
 本屋に行こう
 雑貨屋にでも行ってみるか

(5) 佐藤君はどう思う?
 部長の提案に乗る
 まきの反論に乗る

(6) 御木本先輩?
 嬉しいのかな?
 嫌なのかな?

(7) さて、どうしたもんかな
 やっぱり帰ろうかな
 ゲーセンでも覗いてみるか
 まずは服を買わないと
 漫画の新刊、そろそろかな

(8) 俺? うーん、そうだなぁ
 部長たちについて行く → 8-Bへ
 本屋に寄って行こうかな
 疲れたから真っ直ぐ帰る

(8-B) だ、だって……
 部長の言うことはもっともだ
 大木先輩は優しいな……

(9) 俺は、そうだなぁ……
 御木本先輩と食器類
 野々村さんとお菓子
 部長と飲み物の調達
 大木先輩と食料の調達

◆攻略
松沢 由佳
 (1)部長の……
 (2)そんなの全然ない
 (3)うーん、どうだろう……
 (4)寄り道をして帰る → いい匂いのする方へ行ってみよう
 (5)部長の提案に乗る
 (6)嫌なのかな?
 (7)ゲーセンでも覗いてみるか
 (8)部長たちについて行く → 部長の言うことはもっともだ
 (9)部長と飲み物の調達

大木 遥
 (1)大人っぽい……
 (2)そんなの全然ない
 (3)違います
 (4)寄り道をして帰る → 雑貨屋にでも行ってみるか
 (5)部長の提案に乗る
 (6)嫌なのかな?
 (7)まずは服を買わないと
 (8)部長たちについて行く → 大木先輩は優しいな……
 (9)大木先輩と食料の調達

御木本 更紗
 (1)眼鏡の……
 (2)そんなの全然ない
 (3)違います
 (4)寄り道をして帰る → 本屋に行こう
 (5)まきの反論に乗る
 (6)嬉しいのかな?
 (7)漫画の新刊、そろそろかな
 (8)本屋に寄って行こうかな
 (9)御木本先輩と食器類

野々村 真紀
 (1)同じクラスの……
 (2)あるかもしれない
 (3)違います
 (4)このまま家に帰る
 (5)まきの反論に乗る
 (6)嫌なのかな?
 (7)やっぱり帰ろうかな
 (8)疲れたから真っ直ぐ帰る
 (9)野々村さんとお菓子

シーン数は各ヒロイン4シーンずつ。CGは合計81枚(差分なし)。ヒロインごとにCG枚数が割り振られておらず、配置もわりとバラバラなのでキャラ別CG枚数を数えるのは断念。筋トレのCGが真紀・更紗には無かったりと、ちょっと境遇にばらつきがあるのは残念でした。

というところで本日はこれまで。また明日、お会いしましょう。

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