よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

エロゲー

マジカミと『遺作』シリーズコラボの話。

なんか、『マジカミDX』(※18禁版のほう)とelf往年の名作『遺作』シリーズがコラボをするようです。私は『マジカミ』引退していたので知らなかったのですが、Twitterで流れてきたのをキャッチしました。

『遺作』と言われてももうピンとくる人は少ないのかもしれませんが、主人公の伊頭遺作さんといえば90年代~2000年代前半のエロゲーマーでは知らない人がいないんじゃないかというくらいの有名人。鬼畜な性格とよく回る頭と凶悪な股間の武器で次々にヒロインたちを制圧していく暴君。エロゲー界のドゥテルテ大統領みたいな御仁です。



正直に申し上げて、ちょっと楽しみなところもあります。

なにせ『遺作』シリーズは私にとってものすごく思い出深い作品。特に初代『遺作』(1995年)は、ウィザードリィのような感じで廃校舎の中を歩きながら探索し、用務員・遺作さんの仕掛けた罠と戦うというゲーム性とハードな凌辱が同居したすばらしい内容でした。ゲームの難易度、緊張感、Hシーンとどれをとっても当時の一級品。もちろん今でも十分通用するパニックホラーゲームでした。正直、あの作品のおかげで凌辱ゲーに目覚めたといっても過言ではない。

その後に続いた『臭作』、『鬼作』は女子寮の管理人として「追い込み」をかけるゲームなのでまた毛色がちょっと違うのですが、どちらも名作であったことは疑いありません。夕陽をバックに自転車で走っていく影絵とともにテーマソング『俺は芋虫』が流れる、『鬼作』のEDはエロゲー史に残る名EDだと私は思っています。



elfから版権買い取ったDMMさんがこれを活用してくれるというのは、新作ではなくコラボであったとしても喜ばしい。久々に伊頭3兄弟が見られるかもしれないと思うとココロオドル気分がする。

しかし、肝心のコラボ先がマジカミなのが大丈夫か……? と。いや、私もそこそこマジカミやってた人ではあるんですけど、大事に扱ってくれるのかなぁと言う不安が。

いま秋葉原ソフマップ前にこんな広告が出ています。

mjkmcm

「制作費12億円」の話はもう良いです。それしかないのかと突っ込みたくなるけど、散々言ってきたのでもう突っ込み疲れました。

ただ、「待望の健全アプリ化!!」というのはホントにどうかと思う。一般向け(ただの『マジカミ』)もあったのでもともと全年齢と18禁の2面展開ではあったのですが、一般向けを「健全」と称するのは正直どうなんですかっていう。18禁は「不健全」なんですか?

いややっぱり12億円の話も蒸し返します。そういうところだぞっていう。

別にユーザーは制作に12億円かかっていようが、10万円しかかかっていなかろうが良いんですよ。開発期間がながければそれだけ金がかかるわけだし、現在も含めて広告をあれだけバンバン打てばお金かかるでしょう。よくわかんない懸賞(商品が車とか)とかつけてましたし。肝心なのは言うまでもなく、ガワより中身です。1000人で作った駄作より、1人で作った良作を遊びたい。それがユーザーの気持ちです。まだ、「声優○○起用!」のほうが(私は嫌いな広告ですが)ユーザーの好みに訴えている感がある。

一般アプリを「健全」と言ってしまうことが、18禁を「不健全」だと位置づけているということに気づいて欲しかった。そしてそれが、18禁版をプレイしているユーザーにとって不愉快ではないかという想像力があって欲しかった。そこが残念なんです。いやまあ、企業ですからお金儲けなきゃいけないんで私にはわからない大事なこともあるんでしょうけど、少なくとも私のフィーリングとはあわないんですよね……。私にとって大事なことを、『マジカミDX』は大事に扱ってくれてない感がある。

『遺作』シリーズを2020年の現代に持ってきた。そのことはほんとうに嬉しい。だけど、いまの若い現役エロゲーマーにとっては、半ば過去の遺物みたいなところがあるのは事実です。いったい、何を目指しているのか。年老いたおっさんエロゲーマーのノスタルジーを刺激したいのか、若い世代に古き良き時代の残滓を見せたいのか。それとも、古いものと新しいものを重ねて新しい何かを生み出そうとする温故知新の試みなのか。そこがハッキリと見えません。もしかすると、単にスタッフさんの中にファンがいたとか、版権持ってるから使うかとか、その程度のモチベーションなのかもしれません。

そして、『遺作』シリーズは私にとって、そういういい加減な気持ちで扱ってほしくないタイトルです。そういう気持ち、想像してくれているのかなぁ……。お前の気持ちなんて関係ねぇと切り捨てられたら悲しいなぁ。

『スレイヤーズ』や『カードキャプターさくら』、『サクラ大戦』とコラボした『グランブルーファンタジー』は、そのへんが凄くハッキリしていました。原作への敬意で溢れていたし、それを今の時代にあわせていく力も見事だった。あんなふうにやってくれたら文句ないんですけどね。

『マジカミDX』が、果たしてどんなふうに過去の名作を料理するのか。私のフィーリングとあうものが出てくるのかどうか。期待半分怖さ半分で、ちょっと復帰していこうかと思います。

本日は2020年8月エロゲーの日。

今日はエロゲーの日。久々に休みを取り朝からでかけていって、パープルソフトウェアさんの『青春フラジャイル』を購入しました。

IMG_0690

『青春フラジャイル』とサガプラさんの『かけぬけ青春スパーキング!』はコロナ騒ぎでリアルイベントが中止されていたエロゲー界隈では久々のイベント開催。それだけでも嬉しいことですが、トレーダー、ソフマップ、とらのあな……と秋葉原の要所要所に巨大な宣伝ポスターが展開されていて、期待感とか雰囲気を高めてくれていました。

IMG_0693

帰ってプレイするのが楽しみだー……と思っていたら、何とびっくり「安倍首相辞任の意を固める」という報が昼過ぎに。仕事との関係もあり、頭の中は完全にこの話でいっぱい。15時過ぎには荷物をおいて職場に直行します。


このタイミングでかー! と思わないでもないんですが、どこかで降りるとしたらここしかない、ということなんでしょうか。


憲政史上最長の在職記録を塗り替えたところで辞任、というのは、お疲れさまでしたという気持ちと同時に「そこかぁ」という感がしないでもない。この事態が落ち着くまでは現政権で、いまの日本で誰よりも長く総理をしてきた人が指揮を執るというのは1つの安心要素ではあったのですが。

次の総理は誰になるんでしょうねぇ。

佐本二厘さんの新しいヒロインが久しぶりにおがめる話。

そこそこ年のいったエロゲーマー的には嬉しいニュース。声優・佐本二厘さんがひさびさにメインキャラでエロゲーに出演なさることが話題となっています。


nittasinobu

 ▼「アインシュタインより愛を込めて」(GLOVETY) ※リンク先18禁

うーむ。衣装の効果もあって、絶妙な感じの脇見せのポーズ(チラリズム)となっています。いわゆる脇ヒロイン(サブヒロインの意味ではない)でしょうか。脇が甘いと書いているくらいですから、ペロペロ舐めるイベントとか、脇コキとかあるんでしょう。楽しみですね。


佐本さんといえば2018年1月に、イベントでの伝聞をもとにこんな記事を書いていたのですが……。
 ▼「佐本二厘さん引退じゃなかったかもしれない話。
声優を引退されたという噂だった佐本二厘さんが新規音声を収録されており、まあ「あれ?」と思っていた人は結構いたのではないかと思われます。トークショーの中ではずばりそのことに触れられており、どうやらご本人としては引退というおつもりではないらしい、ということを聞いたので……

2年以上経って、「引退じゃないかもしれない」が「引退じゃない!」になってよかったです。

そういえば、『キサラギGOLD☆STAR』の佐本二厘キャラも新田さんでしたね(新田いちか)。

ichika


だから何ってわけでもないのですが、新田繋がりということで……。

2020年5月エロゲーの日。

今日5月29日は、エロゲーの日でした。

しかし、緊急事態宣言解除後だからでしょうか、秋葉原すごい人。仕事終わって19時くらいに行ったんですが、道も人混み、ショップの中も人混みで、あんまり長居したくない状態……。

結局予約ぶんは引き換えずに引き返しました。

週末にかけて混むだろうし、購入は6月入ってからかなぁ。まあ、焦っても仕方ないですしね。

レビュー:『領地貴族』

ryouti

ブランド: ソフトハウスキャラ
定価: ¥8,800 (税込¥9,504)
発売日: 2017/08/25
ジャンル: 領地経営SLG
原画: 佐々木珠流
シナリオ: 内藤騎之介
OHP: 領地貴族

▼批評空間投稿レビュー(60点): OYOYOの『領地貴族』レビュー ※ネタバレ有

《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: B (安定・安心のキャラ絵。今回はHシーンの表情が良かった)
話: C (メリもハリもヤマもオチもあんまりない)
演: B (演出に注目するような場所がほぼない。SDキャラはよく動いていた)
H: B  (良いシーンもあるが、ヒロインごとの落差が大きい。あと陵辱寄りが少ない)
他: C  (ゲーム性の部分で厳しい。すぐ飽きる)
総合: C  (丁寧に作ってあるとは思うが、キャラに求めていたゲームではなかった)



攻略の話がちょこっとだけあるので続きは以下で。

続きを読む

レビュー:『サノバウィッチ』

sanobawitch

ブランド: ゆずソフト
定価: ¥8,800 (税込¥9,504)
発売日: 2015/02/27
ジャンル: おなやみ解決!魔女っ子ADV
原画: むりりん、こぶいち、こもわた遙華(SD原画)
シナリオ: 天宮りつ、籐太、保住圭
OHP: サノバウィッチ

▼批評空間投稿レビュー(81点): OYOYOの『サノバウィッチ』レビュー ※ネタバレ有

《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: S (これにSつけなかったらどれにつけるのか)
話: B (ストーリー重視かキャラ重視か曖昧。両方大事にしてどっちつかず。結局ここがボトルネック)
演: S (新しさはないが1つ1つが非常に丁寧。見る度に細かい配慮に唸らされる)
H: A  (各キャラ1回は抜きどころが。ちなみに寧々のオナニーがいちばん抜けました)
他: A  (これという欠点がない)
総合: A  (満足だが、まだまだ行けるんじゃという思いもある)
 


ストーリー(げっちゅ屋さんより)
保科柊史 (ほしな しゅうじ) は、とある秘密を抱えていた。
それは “他人の気持ちを感じ取れる” という不思議な力を持っているということ。
彼のクラスメイト・綾地寧々 (あやち ねね)。
彼女もまた、誰にも言えない秘密を抱えていた。 それは “自分の意思に関係なく発情してしまう” ということ。
 
ふたりはただのクラスメイトでしかないはずだった。
だがある日、柊史は不慮の事故から衝撃的なシーンを見てしまう。
彼が見てしまったものはなんと、発情した寧々のオナニーシーン!
そんなショッキングな事件を経て、ふたりの距離は急接近。

互いの秘密を共有する仲になり、彼は知る。
寧々が発情してしまう理由と、“魔女” と呼ばれる存在を――

時と場合を無視して発情する寧々に、密かに行われる “魔女” の活動。
それらに引き寄せられるように集まる、後輩・先輩・転入生。
静かだった日常は慌ただしいものへと変化して、柊史に淡い期待を抱かせる。
 
「ここから何かが始まるのかもしれない」

【雑感】
う~~~~~~~~~~ん。(モヤモヤ)

個人的な感想としては、共通がものすごく面白かったけど個別のほうで失速した感じ。そして、物語はやっぱり結末が面白くてなんぼというところがあるので、ちょっと残念です。比較で立ち位置のアタリをつけると、『DRACU-RIOT!』以上、『のーぶる☆わーくす』未満というところ。批評空間さんにつけた点数みると、『DRACU-RIOT!』と同点でしたけど(笑)。一応言い訳しておくと、楽しかったのは『サノバ』。キャラ気に入ったのもこっち。ただ、読後感は『ドラクリ』のほうが良かった、と。そんな感じでしょうか。

何が不満かっていうのは批評空間さんのほうで割とまじめに書きました。要約すると「噛み合ってない」ということです。本作への批判でよく耳にするのは、「シリアスはいらない」とか「シリアスがこけてる」とかいうことで、それと大差ないといえば大差ないんですが、一応分けてはいるつもり。というのは、シリアスがあってもいいしまったくなしにしてもよかったんじゃないかと。個別のパーツをとってみると、どれももの凄いクオリティで仕上げられてるから、どっちでも行けたと思う。シリアス路線にして残念扱いされてる寧々や憧子にしても、単独のルートとしてみればちゃんと一貫してやれていることはある。

しかし、この両ルートは作品全体の設定や構造に強くはたらきかける内容なのに、めぐるや紬のルートではその部分がスルーされてる、あるいはかなり違う解釈になっている、というのが問題です。寧々や憧子の「シリアスさ」が、彼女たちの話だけで完結する話なら問題なかっただろうし、逆にめぐるや紬のルートでもその「シリアスさ」の根本にある部分が引き継がれていたら、シリアス展開でじゅうぶんいけたと思うのですが、そうなっていなかったためにプレイしながら「あれ?」とか「いやいや、それこっちではこうじゃん」みたいな軋みがあちこちに発生して違和感を感じました。

寧々の凄いすっきりしないED、私は割とありだとは思っているのですが(好きかといわれると微妙だけど話のオチとしては深く納得できるところがある)、本作で言えばめぐるとか紬のような、いちゃいちゃ系の話のほうが面白かったです。寧々ルートみたいに深読みすることで余韻が出てくるタイプの話は、深読みを納得させるだけの説得力を全体に持たせないとダメで、それがうまく行っていない以上仕方ないかなぁ。世界の根幹に関わる部分でギミックを仕掛けたのに、他のルート見てると寧々悩み損じゃん、みたいなところがあるので。

と、文句から始まってしまいましたがキャラはほんと可愛かったです。ゆず史上ナンバーワンかもしれない。特に寧々。めぐるも可愛かったけど、やっぱ寧々。寧々かわいいよ寧々。

sano04
こんなんぬくしかないやろ……。

普段は真面目なくせに、妄想に下ネタにとネタ部分を一手に引き受けた感じのあるボケキャラになっていますが、何よりすばらしいのはエロ。とにかくエロい。自ら進んで見せてくるセクシー系じゃなくて、自分でもコントロールできない発情に悩まされてるウブい感じが最強です。お前がナンバーワンだ

sano05
これでHシーン突入しないんだから驚きです。レベル高すぎ。

微妙にこじらせた自意識とか、妄想エロふくらませて自爆とか、ダウナー通り越してヤンデレ気味になるところとか、ころころ変わる表情とメインヒロインとは思えないヨゴレっぷりが素敵。ちょっと余りの展開に可哀想になることもしばしばありましたが……。

sano03
SDキャラの演出もいい味出してます。ニヤニヤが止まらない。

ただ、寧々といえばこれ! というのはやっぱり「お家帰るぅ」。最強です。落ち着いた普段の雰囲気からの落差がたまりません。桐谷華さんの演技が光りまくってますね。ホントにすばらしい。

sano02

「表の顔」と「裏の顔」がいちばんはっきり分かれている(めぐるこそそういう設定だけど、見える範囲では一番落差が少ない)のが寧々で、「クラスメイト」、「仲間」、「恋人」という変化が楽しめました。

歴代ゆずヒロインの中でもトップクラスに好きなヒロインです。ただそれだけに、ルートのラストには残念なところがあり……。願わくは彼女には、平凡でいいからすっきりとした幸せを掴んで欲しかった。ゲームを終えて半月近く経ったいまでもそんな風に思います。

電妄トークライブ行ってきた話。

2015年2月27日に秋葉原で開催された電妄トークライブに参加してきました。

内容が内容だけにどこまで書いて良いのか分からないので、だいたいの雰囲気と、書いて良いですよと直接許可をいただいたことのみ書いて、簡易レポートがわりにいたします。 

司会は、エロゲーイベントや雑誌のライターとしてお馴染みの今さん。ゲストにいろいろなメーカーの関係者さんを呼んでぶっちゃけトークをする、というのが基本路線のようです。今回は、MintCUBEさん、Levolさん、天ノ葉さんの3ブランド。

かなり長く続いているイベントということもあって、オーディエンスの皆さんもかなり顔なじみの方が多い模様。なんかお互い挨拶とかしてらして、正直初心者の私にはアウェー感が半端ない……。お友達と一緒じゃなければ、並んでる時点で心折れていたかもしれません。

かといって始まってみれば別に閉鎖的な雰囲気ではなく、トークはかなりオープンかつアットホームな感じで進行します。 

驚いたのは、オーディエンス(ユーザー)とメーカーさんとの距離。物理的にも近いのですが、トークの内容がかなりキワドイ……というか、わりと「そこまで言っていいの?」というラインまで攻めてきます。もちろん具体的な数字までは出ませんがたとえば売上目標とか、ブランド戦略の話とか、原画家さんのスケジュールとか、ニコニコ動画の削除依頼基準とか。あとはコケた作品の名前なんかも具体的に出てきて、メーカーさん主体の発売日イベントや販促イベント、流通さん主体のキャララ!! などとは一味違う感じでした。

また、今さんのトークがさすがプロというか、ほんと引き出しが多くて、どんな話題でも拾って面白い話にするのはさすがだな、という感じ。ただ、対象年齢が相当高めの人向け(昔からのエロゲーマー向け)のネタが多いので、若い人は正直どうなのかなと思わないでもなかったです。私にはストライクゾーン直撃だったので、2時間延々とゲラゲラ笑わせていただきました。

というわけで許可いただいた天ノ葉さん関連のお話をざっくりまとめ。ホントは他のブランドさんの話も凄い面白くて、声優さんへのワードオーダーの出し方とか、ブランドのジンクスとか新作情報とかもあったんですが、さすがに書いていいか分からないこと書くわけにもいかないので……。明らかにダメそうな話も多かったですしね。


(天ノ葉関連)
・ 同人ゲームを作っていたら流通さんから声をかけられて業界に入った。
・ 実際には一本も作っていない段階で名刺を貰ったけどいいのだろうか……。
・ 最近は、一本目を作ったか作らないかのうちに声をかけられることが多い。
・ ライター仲村ぱんださんのエロゲー歴は5年。はじめてやったのは、オーガストの『FORTUNE ARTERIAL』。
・ ギャルゲーで最初にやったのはPSP版の『夜明け前より瑠璃色な』。
・ Navelの東ノ助さんも、かなり昔、このイベントにお客さんとしてきていたことがあったらしい。
・ 『1分の2の恋ゴコロ』については、流通さんから「妹モノでいこう!」という強い要望があった。
・ 仲村さんとしては双子モノをやりたい、というのがあったので、組み合わせた。
・ 双子キャラにはこだわりがある。見た目が似ているけど性格が違うか、性格が似てるけど見た目が違うか、というのが好き。
・ 『1分の2の恋ゴコロ』、ヒロイン2人は双子。家族という関係からの変化を描く。もう2人は後輩とおとなりさんで「出会いから恋愛まで」をやる。
・ 「1分の2」というタイトルは何重にも意味をかけている。
・ 双子は基本バラバラの攻略だが、おまけ的に3Pも入れる予定。
・ 入浴シーンでは髪をほどくとか、私服のバリエーションをかなり増やすとか、そういう細部のリアリティにこだわった。
・ 家族であること、働くということなんかを巡って重たい話も入れる。望まれているかどうかは知らないけど、入れたいから入れる。
・ 京都弁のキャラ(小雪)は、中の人が京都出身なので、テキストをもとに方言で読んでもらったあと、テキストをなおした。凄い手間だけどきちんとやりたかった。

最後に突発でCLOCKUPさんが宣伝登壇なさったり、美空なつひさんの出演告知があったり(『ろーらいず!!!』はただのロリゲーではないので乞うご期待、だそうです)、保科めぐみさんのライブイベントの告知があったり。保科さん、4月4日に初の名古屋上陸を果たされるそうで、おめでとうございます。

終わってみれば怒涛の2時間。いやほんとに楽しかったです。これは現場の空気をホントに伝えづらいのですが、ちょっとお高めの参加費を払ってでも行く価値がありました。来月も可能なら参加したいなぁ。

レビュー&攻略:『無法恥態~格闘美少女達の淫辱バトル~』

muhoutitai

ブランド: Devil-seal 
定価: ¥2,000 (税込¥2,160)
発売日: 2015/01/30
ジャンル: 淫辱バトルADV
原画: 神藤みけこ
シナリオ: hatsu
OHP: 無法恥態

※攻略は本記事の末尾。

《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: A (安定しているし構図もエロい)
話: B (キャラが立っているし話としてもまとまっている)
演: C (戦闘等での盛り上がりが一切ない。エロの演出もいつものアニメがつくだけ)
H: A  (シチュエーションと声優さんの勝利)
他: B  (低価格帯であるというあたりを考慮)
総合: B  (絵柄が気に入って凌辱OKか、強いヒロインを屈服させる系の話が好きならお薦め)


ストーリー (げっちゅ屋さんより)
IMG1 各所からの不良たちを集め、まとめて更正させる目的で作られた矛峰学園。創立当初の目的とは大きく離れ、今では日本最強の学生を決める場所となっていた。勝った者には賞賛と称号を、負けた者には絶対的な屈辱が与えられる。

そして今、二人の美少女格闘家がそれぞれの思いを胸に秘め、その門をくぐり抜けた――

「プロレスこそが最強である」という亡き父の意思を受け継ぎ、自らの力でそのことを証明し続けている姫神響。一方、編入してきた理由を「退屈な毎日に飽きたから」だと平然な顔で言ってのける天賦の格闘センスを持った藤城菖蒲。プライドを折られ辱めを受け、それでもなお立ち上がり、彼女たちは学園最強の名を手に入れる事ができるのか。

ぶつかりあう白と黒のカリスマ。 獲物を狙う男たちの魔の手。
最強の称号を賭けた淫辱バトルが今始まる―― 

格闘少女凌辱もの。「淫辱バトルADV」となっていますが、セックスバトルがあるとか戦闘シーンにあわせたゲームがあるということはなく、ごく普通の凌辱系ADVです。あとどうでもいいけど、たぶんキャラモチーフはいま新作で話題の『DOA』だと思う。あと『一騎当千』が混ざってるかな。見たまんまですね。

冷静沈着で、無法地帯となった学園の中でも秩序を重んじ、圧倒的な力によってそれを可能にしている姫神響と、おなじく圧倒的な力を持ちながら縛られることを嫌う狂犬・藤城菖蒲がぶつかり合い、敗れた側が辱めを受けます。更にその背後には、かつて菖蒲を辱めた謎の男の存在があり、2人を狙っている……という展開。

ストーリーはありがちながら読ませるものがあるし、Hシーンの質もなかなか。普通に良いゲームだったと思います。これまで数多くのSealゲーをこなしてきましたが、上位10本に入りそうなくらい。 

今回スタッフがなにげに豪華ですよね。

メインライターのHatsu氏は、『隠恋ぼ』や『LOあんぐる!!』などのロリゲーから『かみぱに!』のような巨乳ゲーまで幅広くこなすオールマイティー型のライターさんで、正直「これは無理やろ……」みたいな設定からでもキッチリ話を仕上げてくるという印象がありました。本作もその例に漏れず、Sealの半ば「丸投げ」のような設定をきちんと読めるものにしておられたし、またシチュエーションをうまく配置しながら、イベントのなかでキャラを見せていく手法でキャラを立てていたのが良かったです。

あと、テキストが普通に読みやすい。セリフに不自然さがあまりないし、誤字脱字も少ない(Seal比)から違和感感じない。個人的にはこのへん凄い大事。「既に、藤城の身体は、彼の舌によって丸裸にされていた」みたいな表現をDevil-sealで見ることになるとは思わんかったとですよ。

原画の神藤みけこ氏はLilith系やアトリエさくらあたりでのお仕事もあり、抜きゲーでは(私の中で)結構認知度高いし、絵買いも辞さないレベル。特に同じDevil-sealから出た『くノ一葵、悪ニ堕チル』が好きです。そしてさすがはSeal系列のブランドだけあってCGの質はかなり高いし、今回はCV大当たり。メインのお二人はともに『対魔忍アサギ』シリーズで活躍されているだけあって、バトル系の凌辱Hはお手の物。日常会話なんかでもキャラの味が出ていて、非常に良かったと思います。

抜きゲー枠なのでこのままHシーンのほうに突っ込んで触れていくと、敗北したヒロインの屈辱的な様子や、それでも折れない強さ、また堕ちたときの様子なんかがきちんと描かれていて実用性高めです。タイプ的にはクリムゾンてんてーの作品に近いのですが、あちらが堕ちのプロセスに強烈なこだわりを見せるのに対して、本作はどちらかというと堕ちる前と堕ちた後のキャラ立てを丁寧に行い、そのギャップで勝負している感じ。

不満点としては、そのプロセスの部分があまり丁寧に描かれないことと、堕ちた後の描写が少ないことから、ヒロインたちを凌辱しきった、あるいは征服しきったという気分になりにくく、またヒロインたちのエロさもMAXに到達する前に終わってしまったような感じがするところ。それでも菖蒲は輪姦されるシーンの屈服セリフとかがあってわりと頑張ってましたが、響のほうはやや唐突感があったかなぁ。強さを残したまま淫乱堕ちするのはいいんですが、過程がないせいで中途半端な印象をが否めません。

もちろん低価格帯のソフトなのであまり無茶は言えないというかお値段なりではあるのですが、キャラクターのバリエーションもそこそこあるし、冒頭のメインキャラとは関係のないHシーンは、この作品の世界観でもっとやれたんじゃないかという可能性を匂わせるものでした。こういう路線、あるいは同じキャラでもいいので、ミドルプライスからフルプライスの作品が出たら……と期待せずにはいられません。たとえば、今度は学校間の抗争にして、今回のヒロインたちはその中の勢力の1つにするとか。獅子堂先輩も出番増えそうだし。ダメですかね、Sealさん……。

というような、続きを望みたくなるくらいには好感触な作品。私は満足しました。強いヒロインを屈服させる、二次元ドリーム系の話が好きなら割とアリな線だと思います。


【攻略】
選択肢は3箇所。EDな4種類。ヒロインがそれぞれ「1人」で戦いを挑んだ後、タッグを組むと、ラスボスへの勝利の道が開けます。
※なお、下記攻略は確実な再現を約束するものではありません。誤りなどあればご指摘ください。

《響END》 今は答えを急く時ではない → 面白そうだ、乗ってやる → やはり姫神響
《菖蒲END》  それでも己の信念を貫く → 姫神など余裕だ。男の力は借りない → 藤城菖蒲を徹底的に
《雌犬END》 今は答えを急く時ではない → 姫神など余裕だ。男の力は借りない → 一人だけなんてもったいない
(それでも己の信念を貫く → 面白そうだ、乗ってやる → 一人だけなんてもったいない も可)
《逆転END》  それでも己の信念を貫く → 姫神など余裕だ。男の力は借りない → 一人だけなんてもったいない

▼選択肢1
それでも己の信念を貫く
今は答えを急く時ではない

▼選択肢2
面白そうだ、乗ってやる
姫神など余裕だ。男の力は借りない

▼選択肢3
やはり姫神響
藤城菖蒲を徹底的に
一人だけなんてもったいない

以上です。

レビュー&攻略:『不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~』

tanrei00

ブランド: アーベルソフトウェア
定価: ¥8,800 (税込¥9,504)
発売日: 2015/01/30
ジャンル: ADV
原画: うじ金時
シナリオ: 遠野ひびき
OHP: 不条理世界の探偵令嬢 

▼批評空間投稿レビュー(42点): OYOYOの「不条理世界の探偵令嬢」の感想 (ネタバレ有
※攻略は本記事の末尾。  

《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: B (1枚絵はそれなりだしエロい)
話: C (不条理)
演: C (立ち絵が動かないし、戦闘もショボい)
H: C  (シーンへの突入が唐突だしワンパターンすぎる)
他: D  (どこがウリかわからない)
総合: C  (処置なし)

ややキツい言い方になりますが、正直、魅力を感じる箇所がありませんでした。批評空間さんに書いた内容を補足するようなレビューをしていきます。

※なお、こちらの感想もネタバレを含みます。気になる方は閲覧をご注意ください。

まず単純に、テキストが読みづらい。
tr01
ふう・・・・やっぱり、病み上がりだときついな。まだ本調子じゃないんだな・・・・。
今の俺の状態は、病み上がりで完全ではない。
どれだけ回復しているかを実感するために、きつめのペースで走ってみたが軽く息が切れている。
そんなに何度も「病み上がり」だと教えてくれなくてもわかります(笑)。

1つの情報を何度も同じようなかたちで言い換えたり、かと思えば説明が必要そうなところでかなり飛躍するので展開についていけなかったり……。細かい矛盾や違和感も押し寄せてきて、読むのに相当苦労します。1文を短く区切るなど読みやすいよう工夫はしてくれていると思うのですが、1つの文章、セリフ、シーンに持たせる意味がうまくコントロールできていない感じ。結果、異様にダラダラしたり、イベントが脈絡なく継ぎ接ぎされているような感じになっています。

また、探偵ものとしての緊張感や爽快感も味わえません。たとえば、蜂によるアナフィラキシーショックに見せかけた殺人では、トリックにつかわれたのがミツバチ。ミツバチは刺すとお腹がちぎれるから、生きたミツバチを捕まえたということはミツバチの毒で死んだのではない……みたいな推理がされるのですが、こどもだましも良いところです。

面白いミステリーというのは、何気ない会話や態度の中に仕込みがしてあったり、バラバラだと思っていた事実をつなぎ合わせると鮮やかに真相が浮かび上がったりするものです。蜂が死んでないから蜂の毒じゃないって、単に知ってるか知らないかだけの話で推理とは呼べないでしょう。その辺の物知りおじさん呼んでくればじゅうぶんです。

しかも、ちょっと調べたところミツバチ1匹ではアナフィラキシーショックを起こすほどの毒はないみたいですね。もちろん個人差はあるのでしょうが、そのあたりの「常識」を無視しているのも気になります。同様のシーンがこれ。

tr02

ある人物を追い詰めるシーンですが、そこそこの地位の人の給料を何ヶ月も使うような万年筆って……。いや、そりゃ100万円超えるような万年筆ありますよ。持ってる人は見たことないけど。でも、それを落っことしてる犯人とかマヌケ過ぎませんか。しかも、スーツがよくなったとか女遊びが派手になったとかじゃなくて万年筆。よほど凝り性なんだと思いますが、そんな描写は全然なし。相手をどういうキャラにしたかったのかよくわかりません。

tr03

細かいアラもたくさんです。たとえば上のシーン。これ、ナイフを突きつけてるように見えるけど、刺そうと思ったら芽衣の下半身が邪魔で無理ですよね。むしろ、芽衣が思い切り蹴っ飛ばせば逃げれるんじゃないか疑惑。しかも男のほう、足をだらーんと伸ばしてますから、せいぜい足を切りつけるくらいしかできないんじゃないかという……。それでもまあ脅しになるといえばなるのかなぁ。

演出もショボく、立ち絵がほとんど動きません。立ち絵に関してはアーベルさんの多くの作品でいろいろ問題になってたけど、今回まさかほんとに紙芝居になってるとは。表情もポーズもほぼ固定です。ごく一部の戦闘シーンでは申し訳程度に動くのですが、戦闘のほうもまた問題がありまして。特筆すべきはその迫力のなさ。およそ2015年のフルプライスゲームとは思えないはっちゃけっぷり。

tr05 tr04

上のシーン、襲われている優香里を助け出すシーンです。立ち絵ではないのですが、左が殴る前で右が殴った後。マジか……っていう感じです。一枚絵使ってこれ。立ち絵のほうも推して知るべし。

ギャグをやっているのかとずっと疑っていたのですがそういうわけでもなさそうだし、シリアス路線にしては粗が多すぎて物語に入っていけないし、作中で提示される「謎」はチャチいし、登場人物たちの心理にはまるで共感できないし……という具合でほんとにどこがセールスポイントだったのか解りません。

どうもアーベルさんはいろんなところがよくわからなくて、たとえば広報のTwitter。発売後すべての呟きの枕に「
『不条理世界の探偵令嬢』無事発売して、」というひとことを付け加えています。SEO対策の一貫か何かなのでしょうか。ただただ不自然なだけで、およそ効果的とも思えないのですが。

tr08
 

話が作品内容から離れたのでシステム的なところにも触れておくと、コンフィグも下のような感じで、コンパクトというか質素すぎるというか、必要最低限のものも揃っていない感じ。いやまあ、たしかにこれは絶対にないと困る設定項目ですがこれだけでいいかと言われると……。フルプライス作品だし、曲がりなりにも伝統あるメーカーさんなのですから、もう少しさまざまな機能を期待したくなります。過去の探偵シリーズの、無駄に凝ったシステムは何だったんだろう。

tr06

エンディングは『男坂』も真っ青な打ち切りっぽい感じでスタッフロールもなかったし(私が見落としてるだけじゃないですよね?)、結果的に本作は、冒頭のこのひとことですべて片付いていた気がします。

tr07

未来を予言するすばらしいOPだったのですね。予知能力を持ったソウシンシャからメールでも受け取ったのでしょうか。次回作が「アーベル殺人事件」にならないことを祈るばかりです。
 

【攻略】
EDは2種類。選択肢は3箇所。下記の方法でCGも埋まります。噂では、予約特典「アフターストーリードラマCD「探偵令嬢の憂鬱」」で若干本編の補完的な内容もあるようですが、真偽の程は不明。

※なお、下記攻略は確実な再現を約束するものではありません。誤りなどあればご指摘ください。

通常のED
(優香里)優しくして聞き出す → (伊織)優しくして聞き出す → (恵衣)優しくして聞き出す

バッドED
(優香里)強引にして聞き出す → (伊織)強引にして聞き出す → (恵衣)強引にして聞き出す

 

レビュー&攻略:『ハルキス』

harukiss_pak

ブランド: 戯画
定価: ¥9,800 (税込¥10,584)
発売日: 2015/01/30
ジャンル: イチャラブコミュニケーションADV
原画: marui、みことあけみ
シナリオ: 森崎亮人
アーティスト: 新田恵海、佐咲紗花
作詞/作曲: RUCCA/喜多智弘
OHP: ハルキス

▼批評空間投稿レビュー(74点): OYOYOの「ハルキス」の感想
※攻略は本記事の末尾。 

 《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: A (非常に魅力的。1枚絵・立ち絵がときどき崩れる)
話: B (少し特殊なかたちだが、きちんと「恋」を描いていると思う)
演: C (結構不満あり)
H: B  (絵もテキストも悪くないのになぜかあまりエロくない。説明的すぎるというか頭でっかちなせいか)
他: B  (テキストの剽窃疑惑とかその辺のゴタゴタはちょっと残念)
総合: B  (比較がすべてではないが、『キスアト』の域には届かず)



ストーリー (げっちゅ屋さんより)
親元を離れ、いとこ姉妹の家で学生生活を送る主人公。
留守にしがちな従姉の代わりに、従妹と共に留守番をしつつ、早く自立したいと願いながら日々を過ごしていた。

そんな学生生活の最中、主人公は人助けのためにクラスメイトと “付き合っている” という嘘をついてしまう……
かくして始まる、ウソの恋人生活。
そこに実家から追いかけて来た義理の妹や、同じようにかつて住んでいた場所から様子を見にやってくる恩師の娘。
過去の生活。 今の生活。 そしてウソの恋人とのこれからの生活。
果たして待ち受ける未来はどんなものなのか。

戯画の恋愛ADV「キス」シリーズの第四弾。前作『キスアト』のヒットを受けてか、森崎亮人氏が単独でシナリオを手がけ、満を持しての登場となりました。

全体としては割と満足なできばえ。ただ、ちょっと変化球気味の内容だったかなという気がしないでもありません。

批評空間さんの一言感想でも書いたのですが、これどう見てもヒロインたちが主人公を攻略する話なんですよね。ヒロインたちみんな男前。あと頭がいい。お勉強ができるという意味ではなくて(このみは若干天然ですが)。ウジウジしていて不器用でスペックの低い主人公というのがどうも苦手という人や、エンターテインメントとしてのわかりやすい爽快感を重視するユーザーにはあまりウケがよくないのかな、なんて思ったりします。

いっぽうで恋愛物語として見た場合には、しっかりとした作りになっていると思います。どうしようもないダメ男に惹かれる女性の話というのは現実でもフィクションでもそれなりにあって、たいていお互いズルズルへんな沼に沈んでいってロクなことにならないのですが、本作はそこを「更生させる話」にすることで爛れた雰囲気を排除して、コメディチックな明るい恋愛ものに仕上げたという感じでしょうか。

ただ、通底する問題意識というのはやっぱり重なっていて、それは「一人でいることの孤独」ではないかと思います。ダメ男に惹かれるというのは、そのダメ男がどうしようもなく自分に頼ってくれるのが心地いいからであり、逆に言えばそういう全幅的な信頼みたいなものが得られていないからそれを求めてしまうということでもある。他者への関心が薄い人間に認められることでしか満たせない、強烈な他者への渇望。背景にあるのは、他者との繋がりに実感や満足感が希薄にしか得られないということ。母性本能とかボランティア精神とか、そういうのとはたぶんちょっと違う。

そういう、ある種の希薄な他者意識、または自己完結的な世界を抱えて、それが寂しいというのではなくてそれが寂しいと思えないことによって世間から浮いてしまう、そういう意味での「孤独」を感じている人には結構「刺さる」話なのではないかなと思います。逆に、これツマンネー、主人公ウジウジで気持ち悪いしヒロインもアホじゃねーの、という人は、変にねじれてない素直な人なのかなとかなんとか。

まあ、そんな感じの恋愛を描いているのでストレートなイチャラブではないよな、という感じを受けました。

エロに関してはちょっと不満。このみちゃんのエロがあまりにも唐突かつ口あんぐりだったこともあるのですが、なんかシナリオとか主人公の内心を変化させるための道具になってる気がしないでもないんですね。いや、描写としては抑えきれない欲望みたいなのが書かれてなくもないんですがどうも説明的&観念的で……。もうちょっと、性欲と直結させた青い感じがあってもよかったのかなと。

ただ、グラフィックのよだれはすばらしい。口をあけたときにこう、ヨダレが糸をひくんですが、これがもう最高。わかってほしいこのエロさ。

haru_yoda02 haru_yoda01

みことあけみさんはあんまりヨダレ描かない方なので、maruiさんのキャラ(伊月、このみ)ですね。原画家さんによって違うということはメーカーさん側から指定されているのではないのでしょうか。今後は是非全キャラに入れてほしいところです。

演出についても批評空間さんのところで若干触れた通り、「俺の方なんて気にせず花火を見ていた」って書いてるのに花火見ずにこっちに視線が来てる一枚絵が表示されるとか、これはやっぱよくないと思うんですよね。天音さんは花火見てる。主人公はその天音さんの横顔か後ろ姿かそういうのを見てる。お互いの気持ちが近いようで遠い、そういうもどかしい距離感をイメージする場面だと思うのですが……。これだと雰囲気が全然出てない。

haru_hanabi
©戯画2015、ハルキス

BGMも、クオリティーは高いのですがどうも雰囲気とあってない感じがするところがあり……。コミカルな場面だと思っていたら深刻そうなBGMが流れたりとかね。まあちょっと完成度的な部分でその辺に不満を覚えました。

あと、一部で話題になっているテキストの剽窃問題。このみルートの一部が2012年~2013年にかけて投稿されていた「やる夫はフェイトのダメなお兄ちゃん」と酷似しているのではないかという話ですが……。

該当箇所はここから以下の部分。(ネタバレが怖い方は見ないことを推奨)

harukiss_ss harukiss_ss02

SSを書かれた方もTwitterで言及しておられるとおり、剽窃かどうかは判りません。ストーリーのうえでどうしても必要な箇所ではない(撫子さんの微妙に不安定な性格と母親らしさが出ているところではあるし、その後の撫子さんのおちつきを考えればやや噛み合わない感じもするけれど)し、細かい表現は結構言い換えられてはいます。文言が完全に一致しているわけでもない。ただ、個人的には偶然の一致と片付けるのはちょっと難しいかなというレベルであるようにも思われます。



この部分を森崎氏が書かれたのか、代理で誰かが書いたのかはわかりませんし、単に記憶に残っていたのか明確な意図をもって真似たのか、他に事情があったのか(実は森崎氏のテキストが先にあって、それをこの作者の方が真似ていたかもしれない)とか、その辺は全然わかりません。

また、そもそもメーカーさんなんかが事前にチェックすることも難しいことだとは思いますのでメーカーさんや森崎氏を責め、断罪することに正直あまり意味があるとは思えませんが、森崎氏は名前がクレジットされているシナリオライターの責任として、一応何らかのコメントを出す(あるいは戯画側がそれを調査するなり、氏に依頼・許可する)くらいのことはしてもいい案件ではないかなと思っています。

せっかくの良い作品だし、シリーズとして知名度・人気も出てきているなかで、やはり少し残念な気もいたしました。


【攻略】
選択肢は2箇所。それぞれヒロインに対応するものを選べばOK。初回特典版のCG回収には、追加エピソードDL用シリアルを入力してスペシャルエピソードを選択する必要あり。

※なお、下記攻略は確実な再現を約束するものではありません。誤りなどあればご指摘ください。

伊月 :何だかんだで八住にも世話になった  → 水泳部の合同合宿が気になる
葵 :葵に一番助けられた  → 期末試験こそ頑張る
このみ :このみはテスト大丈夫だったんだろうか  → 客間の掃除を早めにやろう
天音 :天音さん、もしかして暇なのか?  → トレーニングを増やそう

《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
 ▼OYOYOの新着レビュー

ご意見、ご感想があればメールフォームからお寄せ下さい。面白かったよ! という時は、彼女に拍手してくれると喜びます。


記事検索
応援バナー(1)
シルキーズプラス A5和牛 『バタフライシーカー』

あけいろ怪奇譚
バナー(3)
『その花が咲いたら、また僕は君に出逢う』を応援しています!
発売中応援作品
メールフォーム
Twitter
応援バナー(2)
『その花が咲いたら、また僕は君に出逢う』を応援しています!




アーカイブ(過去記事)
情熱FX大陸