よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

エロゲー (レビュー)

レビュー&攻略『触手の館』


syokusyunoyakata
タイトル:触手の館 ~快楽に捕らわれる女子校生~
ブランド: Devil-seal 
定価: ¥2,000 (税込¥2,160)
発売日: 2014/08/29
ジャンル: 触手と僕の復讐ADV
原画: ナカジョー
シナリオ: 天城悠理
OHP: 触手の館

▼批評空間投稿レビュー(74点): 「触手の館」の感想

 《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: B (悪くはないが時々崩れる。また、表情やポーズのバリエーションが小慣れていない)
話: A (多少強引なところはあるが、起承転結がしっかりしている。単調さもなく、先が気になる展開)
演: B (特に飛び抜けた工夫は無いが、簡易アニメーションがある。声優陣の艶技も悪くない)
H: A (触手へのこだわりは薄いが最低限の活躍。堕ちる過程や心理描写が丁寧で凌辱ものとして良い)
他: A (コストパフォーマンス的にはお買い得度が高い)
総合: A (私が考える理想的なバランスの抜きゲーに割と近い。あとは「これぞ」というシーンに出会えるか否か)



◆攻略 :選択肢【3】~【5】で2回選んだキャラのED
※なお、この攻略はOYOYOがEDを見られた手順の紹介であり、100%の成功を保証するものではありません。

▼選択肢
【選択肢1】 誰から復讐するべきかな?
翔子
かなみ

【選択肢2】 次は誰に復讐するべきかな?
 選択肢1で選ばなかった2人のうち1人を選択

【選択肢3】 この腕、誰で試そうかなぁ……?
翔子
かなみ

【選択肢4】 誰にこの腕を見せようかなぁ……
 選択肢3で選ばなかった2人のうち1人を選択

【選択肢5】 もう一度、誰かと……
翔子
かなみ


▼攻略例
翔子ED
【1】翔子 【2】聖 【3】翔子 【4】聖 【5】翔子

かなみED
【1】かなみ 【2】聖 【3】かなみ 【4】聖 【5】かなみ

聖ED
【1】聖 【2】翔子 【3】聖 【4】翔子 【5】聖

ハーレムED
【1】翔子 【2】かなみ 【3】聖 【4】かなみ 【5】翔子



ストーリー(げっちゅ屋さんより)

誰からも相手にされず、いつも学園でいじめられていた主人公。そんな彼が唯一心を落ち着けられる場所は、人が近寄ろうとしない 通称・迷いの森。いつもと同じように森の中を歩いていると、突如 古ぼけた洋館 が現れ、その中で主人公を好意的に(?)待ち構えている触手と出会う。

呆然と立ち尽くす主人公に向かって、触手が一直線に伸びてくる。死を覚悟した――しかし触手は目の前でピタリと止まる。
「あれ? 僕のこと食べないの?」
もちろん触手は何も言わない。
「じゃあさ、僕の話を聞いてくれるかい?」
触手へ一方的に語り尽くす主人公。

ある日、ワケあってイジメっ子たちと館に足を運ぶと、触手が突然彼女たちに襲い掛かる。こうして触手と仲良くなった主人公の復讐劇が始まる――

ルートはハーレムを含めて4ルート。CG差分なし20枚(翔子6、かなみ5、聖6、ハーレム3)、シーン数20(内訳はCGと同じ)。各キャラ1回ずつアニメーションのHが入ります。

触手の名を冠した抜きゲーということで、触手好きの私としてはやや厳しい目で見てしまったのですが、じゅうぶん納得のできばえ。触手そのものにドリルとか何とかのバリエーションは無いものの、触手を使った吊るし、複数穴挿し、縛り、搾りなど、最低限のツボをおさえたシチュエーションが用意されていました。

ストーリーは導入部分こそやや強引かなと思ったものの、「理不尽ないじめを受けていた主人公が、触手の力によってリベンジを果たす」というところだけに絞り込んだ内容だったこともあって、物語が終わるころには細かいところは気にならなくなり、そこそこ満足できました。

ヒロインは、高飛車ないじめっこ・翔子、翔子の腰巾着・かなみ、いじめの傍観者・聖の3人。キャラ的な棲み分けもきっちりできていて、翔子はプライドをへし折って屈服させる路線。かなみは完全に破壊する路線。聖は依存症のようにさせる路線、という感じ。まあ触手使うことがメインと考えると若干物足りないので、触手モノというよりは凌辱モノで触手が出てくる、くらいの認識で良いかもしれません。

面白いのは、単に凌辱してはいおしまいというのではなく、堕ちて/壊れていくヒロインの心理や、それを眺めている主人公の歪んだ愛情みたいなものがきちんと描かれている点。凌辱ゲーというのは肉体的な責めだけではなくて、心理描写も重要だと考えている私にとっては、非常に嬉しい展開でした。声優さんもなかなかの実力派揃いですし。

ただし、ストーリーもエロも期待しすぎるとダメというか、何か飛び抜けて良い点があるわけではありません。スマッシュヒットするシチュエーションとかシーンがあればまた変わってくるでしょうが、私には無かったな。とはいえどれも「まあ悪くはないな」という感じでコンパクトにまとまっていて、最後にちょっと余韻を残しつつフェードアウト。これでロープライスですから、普通に良作であると言えましょう。印象には残らないけれど、買ってよかったと思えるクオリティ。

なんというか、たまたま仕事で立ち寄った土地でお昼を食べに入ったラーメン屋で、思ったより美味しいラーメンが出てきた感じ。わざわざ「また来よう」とは思わないし、何年か経って話題にすることもないだろうけれど、その日一日はラッキーな気持ちになれるし、誰かが同じ土地に行くことがあったら軽く薦めようかな、というくらいの。

ただ、sealさんらしいネタっぽさは無くて、その辺が残念といえば残念でしょうか(笑)。 

レビュー&攻略:『催眠パラノイア!』

saipara01

ブランド: インターハート
定価: ¥8,800 (税込¥9,504)
発売日: 2014/08/29
ジャンル: 催眠ADV
原画: りゅうき夕海
シナリオ: 明智幸定
OHP: 催眠パラノイア!

▼批評空間投稿レビュー(42点): 「催眠パラノイア!」の感想

 《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: A (表情、肉感、差分含めて素晴らしい。ただし、背景はネタとしてもダメ)
話: D (何がやりたかったのかも、誰にヌいてほしかったのかも分からん)
演: B (テーマソングが良い。他は可もなく不可もなし)
H: B (単発のシーンで見ると光るものも多い。初回特典の漫画はエロかった)
他: D (特に作品コンセプトとEDの扱いで大いに不満が残る)
総合: C (せめて、痴漢がやりたいのか催眠がやりたいのかだけでもハッキリさせるべきだった

【攻略】
1本道。どのキャラから進めてもEDは1つで、CG・回想とも100%になります。

ストーリー (げっちゅ屋 さんより)

主人公・前田ひろしはサラリーマンとして働きながら、痴漢師として腕を磨いている。
日々の痴漢は青春であり、ライフワークだ。
ある日、電車内で痴女行為を目撃してしまった。
服装を見る限り、そいつはグリーンアテンダントのようだ。
その女は相手に何やら暗示のようなものをかけ、いとも簡単に操り、思いのままに辱め感じさせていた。
信じがたいが “催眠術” というものか。
いったい何故グリーンアテンダントが痴女行為をやっていたのか分からないが、ただ一つ言えるのは、あの女の “催眠術” が使えるということだ。
あの力が欲しいと思った。
それがあれば痴漢師としてさらなる領域へ行けるはず……!
思わず口が緩む。 まずはあのグリーンアテンダントに接触しよう。
こうして、前田ひろしの痴漢ライフに変化が訪れるのだった――。



実に何ヶ月ぶりかの感想投稿しました。キスアト以来かな? ただうーん、肝心のネタのほうが。

ハッキリ言って、高額なCG集……あるいは余計なものがついておらず好きに妄想できるぶんそのほうがマシだった、というポジションになってしまうでしょうか。まあOHP見た時点で嫌な予感はしていたんですよね。だって、タイトル間違ってんだもん

saipara02
OHPの「system」欄。作品のタイトルが「パラノイヤ」になっている。

初期段階は「パラノイヤ」だったのをあとで変更したのに更新を忘れていたのか、開発にあまり関わっていない広報の人に丸投げしたのか……どういう事情なのかはいまいちわかりませんが、この辺の混乱ぶりがすべてを物語っているようにも思える作品でした。

というのは、本作はコンセプトが一貫していないように思えるからです。

そもそも「催眠」と「痴漢」のどちらがやりたいのかがよくわかりません。主人公である前田ひろしは痴漢魔だけど催眠術師ではない。そして、催眠に頼った痴漢を展開していくことになります。

物語の形式としては、「打ち出の小槌を手に入れて調子に乗って破滅する人」みたいなモチーフなのだ、というのは分からないでもないんですが、それがやりたいなら見せ方はもっと別(たとえばひろしは、痴漢をやりたいけど実際にはやれずにくすぶっているだけのニートにするとか)のやり方があったと思います。少なくとも爽快な痴漢ゲーを想像させる必要はないし、催眠ゲーとしても痴漢以上の「凄いこと」ができるはずなのになかなかそっちにいかないからストレスが溜まる。どっちつかずになった感じがします。

こういう「何がやりたかったの?」というのは他にもあり、たとえば下の画像。

saipara03
OHPに掲載されている作品の紹介。

「ハーレムエンド」や「サソリを攻略するルート」がある、と書かれています。

この書き方から想像するに、おそらく当初の予定ではマルチエンディングだったのではないかと思うのですが(少なくともユーザーにはそれを期待させる)、【攻略】のところに書いた通り、本作は1本道。公約を守った……というわけではないのでしょうが、前半と後半の間に1度サソリシナリオが挟まれ、後半の全ヒロインのHを見ると、サソリシナリオの後半が展開されます。そして、その後思い出したように「ハーレム」になるのですが……。

このハーレムとやらが、普通の人が想定するハーレムとはおそらく全く違います。10人いたら9.5人くらいまでは、これをBADエンドと呼ぶのではないかと思います。想像するに、もともと予定されていた「サソリED」を強引にケツにひっつけたせいでこんなことになったんじゃないかと邪推します。

結局、作り手が何か作りたいこだわりが見えるかというとそれもなく、かといってあるジャンル・属性に関してユーザーの好みをきちんとリサーチしてニーズにあわせたものを出せたかというとそういうわけでもない。そのうえ、夏希や十和子、くるみのルートが妙に中途半端だったり、いろいろと企画当初の予定から狂ったんじゃないかなーと思わせる、きわめて残念な作品になっています。その辺の話は批評空間さんのレビューに書いたので、もっと詳しいことが気になる方はご覧ください。(正直、「あんまりいい作品ではないと思う」ということを延々書いているだけなので、読む意味があるかは微妙ですが)

せめてもの救いは、りゅうき夕海先生の絵が非常に素晴らしく、また各ヒロインに幾つかはグッと来るシーンがあったこと。しかしりゅうき夕海先生は、私が珍しく30点台つけた『性狂育』(昔書いたレビュー)といい、絵は好みなのにストーリーとかの部分で地雷踏み抜く率がやたら高いのが気になります。何だろうこれ。相性がよくないのでしょうか。

いつか、りゅうき夕海先生原画で目の覚めるような抜きゲーと出会う日を夢見ながら筆を置くことにいたします。
 

レビュー:『ラブesエム』

f65f2b0e.jpg

タイトル:『ラブesエム』(Noesis/2013年8月30日)
原画:珈琲貴族
シナリオ:永遠月心悟
公式:「ラブesエム」OHP
定価:3000円
評価:B (A~F)

▼投稿レビュー
OYOYOの「ラブesエム」の感想 (70点) (ネタバレ無し)




▼評価: 丁寧につくられたソフトSM。
「ソフトSM」というのがどういう意味か、いまひとつよく分かっていなかったのですが、なるほどなぁという感じ。SMの持つ異常性、倒錯性、非社会性のような部分をうまく排除して、健全な恋愛関係の中に落とし込んだ感じがあります。行為はちゃんとSMしつつも、内容はちょっと普通でないくらいの恋愛におさめています。スタイリッシュな演出に、丁寧に描かれたエロシーンだけで十分満足。ただ、「SMもの」と考えると一番大事なところを薄めてしまったかなという印象があったので、少し残念でした。やろうとしていたことと、両立できたと思うんだけどなぁ。

▼雑感 ※詳しい長文感想は、批評空間さまにて投稿しております。
OPがメチャクチャかっこいい! 公式からYoutubeに動画があがっています。


デモムービー(OPとほぼ同じ)。

で、このカッコいい感じがある意味すべてと申しますか、恋愛の一貫としてのSMというのを貫いた作品でした。恋愛の外装という意味でファッショナブルなSM。ドロドロした肉欲の部分はあまり出てきません。

これは決してバカにしているのではなくて、ドロドロしたSMのほうもわかっているからこそなせるワザだろうと思います。でないと、的確に「毒」を取り除けない。それに、作品の中には「バッドエンド」としてちゃっかり「毒」が含まれていますし。

日常シーンは淡白というか、正直キャラクターがどうしてそういう思考や行動にいたるのかいまひとつわからない(由人が「罠」を仕掛けるのもそうだし、彩華がボンテージを着たきりになった後の対応も同じ)ことが多かったのですが、まあ日常は場面展開を行うための糊みたいなもので、心理の動きなんかが描かれる中心は明らかにHシーンでした。

Hシーンはなかなか良かったですね。シーン数もさることながら、1シーンの密度が凄い。長さも凄い。かなり充実しています。そして、SMという肉体的なHをしながらそれぞれの心が動いていく様子を見ているのが良い。それに、黒髪美女2人のご主人様になっていじめまくるとか、男冥利に尽きるじゃありませんか。

ただそれだけに、毒のあるSMと綺麗なSMとの対立図式を作り、メインルートから毒の匂いを消してしまったのはもったいなかった。SMの真骨頂はその毒を含んだところで、心と身体が溶けていくドロドロ感にあると思うので。

う~ん。つくづく惜しい。あやかや彩華とドロドロした肉欲に溺れる描写をもっと堪能したかったです。プレイそのものは軽い感じにしても、そういう淫靡な雰囲気はもっと出たかな、と。スタイリッシュさをアピールして逆説的に淫靡さを描こうとしたフシも見えるんですけれど、そのまま綺麗な雰囲気でまとまっちゃった感があります。

あと、この作品が言うように心と身体は連動していなければいけないのだとすれば、彩華やあやかに対する私の(由人のではなく)想いというのは、どうやって昇華させればいいんでしょうね。彼女たちを想ってオナニーしてればいいんでしょうか……とかそんなことを、股間のジョイスティック握りながらぼんやり考えたのでした。

このエントリーをはてなブックマークに追加   

『魔王軍へようこそ4』の話

be73ffb3.jpg

『魔王軍へようこそ4 -闇の魔王-』(ののの通信、2013年8月12日[C84]頒布) ※18禁

ののの通信さんから頒布中の『魔王軍へようこそ4』(公式HP)のバナーキャンペーンにひっそりと参加しておりまして、先日イラストをいただきました。絵柄は、みんなの犬 ムーン王女さん。



イラストに名前とか入れていただいていて、ちょっとした工夫が嬉しいです。商業だと1枚1枚名前を入れて送るというのはなかなか難しいですしね。ともあれ逆に言えば、商業では困難な手間のかかる作業をわざわざしてくださったということでありまして、本当にありがたいお話。お忙しい+体調も崩されていたようだったのに、丁寧な対応をしていただいて感謝です。

そんなわけで本日は、「魔王軍」の話を少し(厳密にはレビューではありません)。

『魔王軍へようこそ』は国民的人気を誇るRPG『ドラゴンクエスト』を題材にした同人ゲーム。お店を育成するタイプのSLGで、【魔族の主人公がモンスターを編成してアイテムを集め、それを加工して人間の冒険者から資金を得て力をつける】というのが基本ストーリー。ただしアイテム集めや加工はフルオートで、ユーザーは店番をするだけという独特のゲームデザインが採用されています。

848379bb.jpg

細かい指示を出した後はオート進行が基本だが、ごくまれにアクション要素も。

ゲーム自体は煩雑な操作が不要でとっつきやすいのですが、そのぶん単調になって飽きるのも早い。正直「最適解」を探さなくても適当に編成をいじればゲームオーバーは回避できるので、コツさえつかめばあとは「進行」ボタンを押すだけ。

とはいえつまらないかというとそんなわけでもなく。この作品には、儲けたお金で施設を作ったり特定の場所から出るアイテムを手に入れたりすることで発生するいくつものイベントが用意されており、それを探すのが面白い。ゲーム操作自体は単純なだけに、「こうすればイベント見られるかな?」と試行錯誤するのが苦痛になりません。全体としては「難しすぎず易しすぎない」バランスがきちんと保たれており、トライ&エラーによって中毒性を高めるという、よくできたデザインです。

そして、『魔王軍へようこそ』の魅力をひときわ高めているのはストーリー。

シリーズのどの作品もなかなか切なくて味のある話が展開されて、それだけでもじゅうぶん面白いのですが、なんといっても白眉は、ドラクエの世界に対する面白い解釈です。

たとえば本作で言えば、『DQ1』の勇者はどのような末路をたどったか。ローラの門はなぜあんな名前なのか。ハーゴン支配下のロンダルキアとはどういう国家で、ベリアル・バズズ・アトラスを軸にした魔王軍というのはどういう組織なのか。ルプガナはどうしてあんな場所にあるのに商業都市として発展できたのか……。

そういう、ゲームでは描かれなかった部分に、「なるほど」と思わせるような説得力を持った斬新な解釈を加え、しかもそこから新しい物語を作り出しています。また、おそらくは小説版DQのネタや設定資料なんかからも素材を拾っておられるんですよね。オリジナルな要素の端々に、「根拠」が見えてくる。単なる身勝手な妄想ではなくて、DQに対する深い愛情と丁寧なリサーチに裏付けられた、深い想像(+創造)が味わえるのです。

DQ世界を知らなくてもお話自体が面白いし、DQを知っていれば知っているだけ余計に解釈を楽しめる。しかもその解釈は押し付けがましいものではないので、「おお、こういう風に考えることもできるのか。でも、私ならこうかな……」というようなことを自然と考えてしまいます。

作品を通してDQについて語っているような気持ちになる、古き良き「二次創作」の香りを残した逸品。私の知る中では、最高クラスのDQ同人ゲームです。こういう作品に出会えると幸せな気持ちになりますね。

このエントリーをはてなブックマークに追加   

レビュー:『辻堂さんのバージンロード』

54d552a4.jpg

タイトル:『辻堂さんのバージンロード』(みなとカーニバル/2013年8月30日)
原画:みこしまつり
シナリオ:さかき傘
公式:「辻堂さんのバージンロード」OHP
定価:6300円
評価:A (A~F)

関連
批評空間さんに投稿したレビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※詳しい長文感想は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: 尾を引く面白さ。
細かな不満点はあるものの、FDとして見たらかなり良い出来栄え。大満足でした。「辻堂さん」の世界とキャラを掘り下げて、もっとこの世界で起こるできごとを見ていたいと思わせるような魅力に満ちています。ファンなら買って損は無し。逆に、ファン以外の人への訴求力はそんなに無いと思います。知らない人orルート全部やってない人でも話にはついていけるように「説明」はついてますけど、基本的にある程度以上思い入れがあって、前作の続きを楽しみにする層向け。ファンディスクだから当然なんですけどね。

▼雑感
総プレイ時間15時間弱。軽快なノリとテンポでぐいぐい進むので、このくらいの長さが丁度良いですね。長すぎるとダレるし、短すぎると物足りないし。

イチャラブとバトルのどちらもまんべんなくこなし、本編(純愛ロード)のファンに満足を届けてくれる、サービス精神にあふれたファンディスクでした。ファンディスクには大雑把にわけて、制作スタッフがやりたいことをやるパターンと、ユーザーの希望を聞き入れつつ話を膨らますパターンとがあると思うのですが、本作はあきらかに後者。ユーザーフレンドリーなブランドのカラーが出ています。

人気投票上位のキャラをヒロインに昇格させてる時点で予想の範疇か。

いくつか挙げた不満点は、まずキャラを使い切れていなくて勿体無い感じがすること。次に、バトル要素の見せ場があんまり無くて前作より盛り上がりに欠けたこと。そして、あずにゃんの扱いがちょっと物足りなかったこと。ついでに冴子ねーさんのにゃんにゃんシーンがなかったことも入れても良いんですが、そんなところです。

あずにゃん(梓)の扱いについては完全に個人の趣味。攻略要素がついただけでも十分優遇されているので、これ以上を望むのは酷かもしれません。ただ、やっぱり好きなキャラのイイトコは見たくなるのが人の常。

欲を言えばあと1000円安ければ良かったかなぁ。本編が6800円ですから、500円しか安くなってないわけでして、ボリュームがそこまで差がないとはいえ「ファンディスク」の気軽さやお得さはちょっと感じられませんでした。

まあ、トータルで見れば十分「買い」な内容。FDなので少々贔屓目が入りますが、それはご容赦下さい。

攻略は、選択肢が少ない割に結構面倒で、全ルートクリアした後に既存ルートでイベントが追加されていたりします。あと、あずにゃんルートはカラオケのときの選択肢が超絶大変。楽にこなそうと思ったら、「次の選択肢まで進む」を押しまくって選択肢総当りすれば、イベント埋まります。

このエントリーをはてなブックマークに追加   

レビュー:『君と彼女と彼女の恋。』

ec2f8f4e.jpg

タイトル:『君と彼女と彼女の恋。』(ニトロプラス/2013年6月28日)
原画:津路参汰
シナリオ:下倉バイオ
公式:「ととの。」OHP
定価:7500円
評価:C (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ有り) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: この物語で、恋はできない。
うーん。ある意味予想通りかなぁ。udkさんがブログで、「この作品は物語性よりも評論性の方が強い」と述べておられますが(こちら。なおリンク先もネタバレなので、閲覧には注意)、これには私も全面的に同意。「恋」とはなにか、を問うた作品であり、その答えは物語としてではなく、論述として与えられる。考えさせる力を持っているし、話のタネになることは間違いありません。しかし、論述として見ると強度が足りないし、物語としては中途半端。システム回りや仕掛けなど、やったことの凄さは認めるとしても、トータルで作品としてみると「そんなもんか」という感じでした。ファンの方からは「分かってない」と袋叩きに合うかもしれませんが、むしろこのシステム、こういう主張と切り離して使ったほうが良かったんじゃないかとさえ思います。

▼雑感
批評空間さんに投稿した文章は、私にしては珍しく、結構頑張って構成を考えました。ざっくりとまとめると、次のような感じです。

①『ととの。』は、ユーザーとゲームのヒロインとの恋愛のあり方を問いなおそうとした作品。
②『ととの。』の主張は、キャラを人間のように大切にしろ、ということ。
③しかし、『ととの。』自体はキャラを駒として扱っている。
④そもそもフィクションを現実の下位に置いてしまっている。
⑤あと、細かい問題点もいくつかあるよね。
⑥ただ、見方を変えて「皮肉」を言ってる作品だとすれば凄いかも。

私的なポイントは③のあたりで、なんというか「暴力を振るうな」と言って、暴力を振るった人間を袋叩きにしたり、奴隷解放キャンペーンをやるために奴隷をこき使っているような、微妙な印象を受けました。そのように判断する根拠は感想に書いたんですが、ネタバレなので気になる方はプレイが終わってからご覧ください。

結局、この作品はユーザーとヒロインの関係にクローズアップしたようでいて、ものすごく「作り手」の存在をにおわせるし、それゆえ、キャラが自律的に(自分の判断で)動いているようには見えないんです。全部「作り手の分身」みたいな。いや、美雪に「私は信じる」と言わせてる時点で、テーマのほうがそこまで単純でもないのかもしれませんが、じゃあどこをどうひねってるの? と言われてもポイントが判然としないわけで。

なので、「言いたいことはわかったから、今度は「あなた」が、ヒロインをほんとうに(『ととの。』が主張するような意味で)大切にした作品を作ってください」と言いたくなる(下倉氏が既に作っているというツッコミはナシで。「作り手」はひとりライターの意味ではないですから)。あと、「あなた」が勝手に仕掛けたことを、さもユーザーが悪い、みたいに言うのは勘弁してほしかったりも。

ただ、この作品が非常に高い評価を受けるのもわかる気がします。理由の1つは、問題意識が非常に明快で、しかも多くの人にとって身近なことを問うているから。月次な言い方ですが、非常に質のいい問題を提示しているということです。社会問題を取り扱った映画みたいなもので、その問題に強い関心を持っている人ならば、面白く考えることができる。

2つ目は、凄く丁寧で、凝った作りをしているから。これは私も高く評価したいところで、本当に手抜きなく作っている感じがする。システムとかびっくりしました。普通のゲームだったら、これだけで80点くらい付けたくなります。実際、このギミックを見るためだけにゲーム買っても、損はしないでしょう。

最後に、論述としての粗さが良い方向に働いて、「都合のいい」解釈が許されるから。私は今回、どちらかというとこの作品をなるべく「外側」から見るようにしました。それは、最初にも書いたとおりこれが「論説」だという判断にもとづいているわけですが、ベタに物語として読むと、アオイや美雪の言動はなんとでも解釈できるものが多いんですよね。真逆のことを言ったりやったりしているし。それだけに、解釈者が自分の解釈を補強する要素を拾って来やすいところがあって、「綺麗な」結末とも相俟って、全体をその人好みの、美しい話として納得しやすかったのではないかと思っています。

この作品を素直に「良かった」と言ってる人は、ヒロインが好きなんじゃなくて単に自己愛が強いだけだ、と『ととの。』に辛辣なコメントをしていた人がいましたが、そういうところがあるのかもしれません。

こういうことを書くと、『ととの。』を高評価してる人を馬鹿にしてるのか、とか言われそうですが、そうではありません。『ととの。』はそんな風に、自分をうつす「鏡」として楽しむのがベストな楽しみ方かもしれない、ということです。分析的に考えるのではなく。

んで、この流れのついでで最後に⑥の可能性なんですが、要するにこの作品、「論説によって物語を捉えるっていうのは、こういう残酷なことなんだよ」みたいなメッセージであると考えると、これは非常に説得力がある。というか、私みたいな人間は「やっべー」と思うわけです。

もうちょっと詳しく言うと、私の読んだ限り、『ととの。』は、『ととの。』の物語内部が主張するような意味でヒロインを大事にしていないわけですが、それは物語を内側からではなく外側から見ることによって、ある種必然的に引き起こされた事態なわけです。そして、そのことを誇張して描いたのだとすれば、「ゲームについて論説を書くなんてのは、ヒロインへの冒涜だよね」みたいな皮肉を、ゲームとして表現してみせた、そういう作品なのかもしれない。

だとすれば、かなり的確なことを言ってる気がします。もちろん私は論説を書くタイプの人間なので、すなおに乗っかるわけにはいかないんですが、ものすごくクリティカルな批判だと思う。エロゲーマーではなく、エロゲーレビュアーが、正面から向き合わないといけない問題。「なんでお前ら、物語の中に素直に没入しないの?」って言われてるのだと考える。こんな感じ。

ただ、やっぱりちょっと無理筋かな~。可能性ゼロではないと思うんですが。

というわけで、クドい視点でのレビューになりましたが、知人友人関係では凄く高評価している人も多いので、もし参加者があつまれば、ちょっと座談会的なものをしてみたいなぁと思っています。私の気づいていない魅力に気づけるかもしれないし、そもそもこの作品が掲げているテーマについて、各自の意見を聞くだけでも面白そうだし。

このエントリーをはてなブックマークに追加   

レビュー:『すごろくセックス』

edc8b995.jpg

タイトル:『すごろくセックス~運命はサイコロが握る チンコは私が握る~』(サボテン/2013年7月12日)
原画:emily
シナリオ:CHOKKI
公式:「すごろくセックス」OHP
定価:1500円
評価:C (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: エロエロ出産ボードゲーム
ボードゲームをやりながら、妊娠→出産を繰り返し、子どもを増やしてハッピーになろうというおバカなゲーム。けらけら笑いながらスッキリするにはちょうど良いくらいのボリュームで、エロも濃い目。割りと好感触だったのですが、ボードゲームのほうはそこまで楽しいかというと、まあ1回くらいは遊んでも良いけど続けて何度もやる気にはならないなぁ……という感じでした。


▼雑感
キャラ可愛い、声良い(CV:卯月杏奈さん)、陵辱有りのハードなH、触手あり(←超重要)。かなり好みの要素が揃っていたのと、タイトルがあからさまにバカそうだったので突撃してみました。それなりに満足です。

システムについては図があるぶん、サークルさんHPを確認してもらったほうが良いと思いますので、そちらにお任せ。感触を言うと、やっぱり「ハマる」要素がなかったのがキツいですね。もちろん、エッチなイベントを集めるのが目的なんですが、ずっとそれだけでプレイし続けなければならないので、うまくいかないとストレスがたまるし、後半マンネリにもなってくる。何かプラスアルファで「別のモチベーション」を与えて欲しかったところです。

つっても、ボードゲームソロプレイでハマれるのって少ないですからねぇ。桃鉄とか人生ゲームですら飽きるし。ただ、ああいうのはゲーム攻略以外にも自分で目標を設定(地区買い占めとか)できるわけで、せめてそういうのがあれば……。

エロについては非常にツボを心得ておられる感じで、堪能いたしました。期待していたか、それ以上の手応え。特に、レイプモードの責めがやたらハードなのが良いです。後はホント、コスチュームのバリエーションがもう少しあればなぁ。というか、このファンタジー設定で騎士とか戦士のコスが無いのは、やっぱり残念でした。

コンプを目指したので時間がかかりましたが、普通に1周やるだけなら、1~2時間程度で終わるでしょう。息抜きがてらさっくりプレイするのに向いている一本です。

このエントリーをはてなブックマークに追加   

レビュー:『天色*アイルノーツ』

a28a466c.jpg

タイトル:『天色*アイルノーツ』(ゆずソフト/2013年7月26日)
原画:こぶいち、むりりん、こもわた遙華(SD原画)
シナリオ:天宮りつ、鏡遊、紺野アスタ、J・さいろー
公式:「天色アイルノーツ」OHP
定価:8800円
評価:C (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: ううん……微妙。
序盤は私的名作である『のーぶる☆わーくす』をこえるんじゃ? というくらい面白かったのですが、中盤から次第に失速。最後は実に微妙な感じに落ち着いてしまいました。ゆずファンとしてはこれで満足! という話も聞くけれど、コレ以上は望まない、これが最高! という意味では多分無いんじゃないかと思います。同様に私も微妙とはいうけれど、全然ダメ、もう二度と買わない、という感じではない。キャラ絵によほど愛着があるとか、声優さんが好きとか、そういう外在的なところで強いモチベーションが無いなら、あえてやらなくても良いとは思いますが、やって損した、ブチギレだー! ともならないだろうという感じ。「可もなく不可もなし」とはよく言ったものですが、ただ、これだけ豪華なスタッフが揃っているだけに、残念感は高かったです。

▼雑感
「初恋」を(たぶん)扱ったイチャラブ系の学園もの。無難にまとまってはいるし、キャラが立ってはいるけれど、見どころはオッサン臭い下ネタを可愛い女の子が言ってるところだけ……みたいな感じ。

まあ言いたいことは批評空間さんの感想で、あらかた言っちゃったんですよね。なので、長いのですが上のリンクからそちらを見て頂ければ幸いです。こちらの感想は本来、プレイメモとか、大雑把なレビューでは拾いきれなかった細かいところを書く予定のものなのですが、あらかたぶち込んでしまったので。

いやー、しかしこぶ&むり絵はほんとに可愛くてエロくて良いですね。いろいろ捗ります。こういう可愛い系の絵って、あんまりセクシャルな魅力を感じないことが多いんですが、お二人の絵は構図とか表情とかが凄くエロい。あと〆鯖コハダ先生とかもエロいですが、あの人はまァ、ガチの陵辱描かれる方ですからねぇ。普通のベッドシーンでこれだけエロ可愛いのは、やっぱ人気あるのわかります。

作品としてもその辺りの魅力を押し出すようになっているし、手を抜いてるとかそういう感じでは全然無いのですが……。やはり「敵を作らない」形にするために、あえて丸くしているところはあるのでしょうか。

オーガストさんも、『ユースティア』を私は非常に面白いと思ったし、実際声の大きい人が褒めるのはよく耳にするのですが、売上やその後の評判なんかを見ると、いまいちウケなかった(実際、アニメ化とかはされていない)、なんていう話も聞きますし……。幅広い層に受けて売れることと、一部の層に深い満足を与えることとは、なかなか両立しないのかもしれません。

ただ、ゆずさんには『のーぶる☆わーくす』というすぐれた実績もありますし、今の路線を貫くにしても、決して本作が「完成形」ということにはならないでしょう。「売れる」作品を作る力があるということは、いまのご時世、皮肉でもなんでもなく大事なこと。息の長いメーカーになって、将来いつか、誰にもケチのつけようがないような、素晴らしく萌えられる作品を作ってほしいと願っています。

このエントリーをはてなブックマークに追加   

レビュー:『瞳の烙淫3 ~双眸の洗脳調教~ 』

8a5b9356.jpg

タイトル:『瞳の烙淫3 ~双眸の洗脳調教~ 』(WendyBell/2013年6月28日)
原画:金目鯛ぴんく
シナリオ:charon、須々木鮎尾、卯月一葉、髪ノ毛座
公式:「瞳の烙淫3」OHP
定価:8800円
評価:D (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: コンセプトがややパンチに欠けるか
正直いまいちでした。やってることはこれまでと大きな違いがあるわけじゃないし、相変わらず金目鯛ぴんく先生の絵は抜けるし、実際私も何回かオカズにしたんですけど、まあそれ止まり。ヒロインのタイプやシチュエーションを器用に入れ替えていて、表面的な新しさは演出できているんですが、内容的にこれまでのシリーズをどこかで超えているかというと疑問。単体として見ても押し出しが弱く、「ただダラダラ陵辱してるだけ」の、残念な内容でした。もちろん絵柄やシチュが好みに合えばワンランク・ツーランクあがるのは抜きゲーですから当然でしょうが、数多ある催眠調教ゲームの中で、これを選ばねばならぬ、というだけのパワーは持ち合わせていないと思います。

▼雑感
「瞳」に宿る力を使って主人公がヒロインたちを支配していくシリーズの第三弾。今回は正統派の催眠能力でしたが、桁外れに強い力でした。それだけに、主人公が明確な意図をもって能力を使わない本作は、単に能力に振り回されているようにしか見えなかった。

かといって宗也(主人公)がハメを外して暴れまわる爽快な話になっているでもなし、場当たり的に能力を使っているようにしか見えません。ストーリーが弛緩しているせいで、陵辱のほうもモチベーションがあがらず、作業的にキャラを犯すだけになってしまいました。

Hシーン自体は主に数の面で強化されているし、前回やや不評だったと予想される、各キャラの個別ルート問題(前回はほとんどのキャラに個別ルートがなかった)も解消されている。また、キャラ自体は結構魅力的だし、シチュエーションもバラエティがあって悪くはないだけに、もったいない感じがします。

シリーズのファンとしては少し寂しい出来。次回に期待ですね。


このエントリーをはてなブックマークに追加   

レビュー:『どらぺこ! ~おねだりドラゴンとおっぱい勇者~』

3cf015c8.jpg

タイトル:『どらぺこ! ~おねだりドラゴンとおっぱい勇者~』(ALICESOFT/2013年6月28日)
原画:八重樫南
シナリオ:よーいちろー
公式:「どらぺこ!」OHP
定価:7500円
評価:B (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: 優等生的な作品
フルプライスというには安く、ミドルプライスというには高い、なんとも中途半端な価格ながら、お値段以上には楽しみました。ギャグ、シナリオ、エロと、どこから切っても隙が無い。惜しむらくは、手堅くまとまりすぎて突き抜けたところが無かった点でしょうか。


▼雑感
基本を押さえつつも、それだけにとどまらない、いろいろな工夫やアイディアを盛り込んだ一本。しかもそれを破綻させることなくきっちりまとめており、見事という他はありません。

やっぱり、見た目からして力ありますもんね~。パッケージはこの時期に相応しい青ベースで配色が上手。ショップで並んでた箱の中ではかなり目立っていました。

絵師にいま勢いのある八重樫南さんを起用したり、金髪キャラを消して最近流行りと評判の銀髪キャラをメインに持ってくるあたり、マーケティング・リサーチもしっかりしてるんだろうなぁというのが見て取れます。

プレイアビリティを非常に考慮したシステムも好感触。セーブを開く必要が無いので、ゲーム中無駄な中断感を味わわずに済みました。すごろく形式でイベントを選択するゲームスタイルは、辞めたいときにはいつでもすぐやめられるし、しばらく時間を開けて続きをしても、前の話をいつでも呼び出せるという点でとても親切。

内容も、単なるバカゲーかと思いきや、なかなか読ませるシナリオでびっくり。王位をめぐる手に汗握る陰謀劇や、世間知らずの王子が「現実」を知りながらもまっすぐに成長していく様子がしっかりと描かれています。

ヒロインも皆キャラが立っていて、また見せ方が巧い。表面的な態度と内に抱える悩みのギャップで最初のイメージを揺さぶりながら、物語の中でキャラを再構築していきます。セキエイとか最初は微妙に感じていたけど、最後はどの娘もすごく魅力的になっていました。

このクオリティの作品ならマッタク文句無し。肩の力を抜いて楽しめる、優秀なエンタメ作品です。

このエントリーをはてなブックマークに追加   
《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
 ▼OYOYOの新着レビュー

ご意見、ご感想があればメールフォームからお寄せ下さい。面白かったよ! という時は、彼女に拍手してくれると喜びます。


記事検索
応援バナー(1)
シルキーズプラス A5和牛 『バタフライシーカー』

あけいろ怪奇譚
バナー(3)
『その花が咲いたら、また僕は君に出逢う』を応援しています!
発売中応援作品
メールフォーム
Twitter
応援バナー(2)
『その花が咲いたら、また僕は君に出逢う』を応援しています!




情熱FX大陸