ロッテリアが「高額バーガー」に手を出すようで。

 ▼「ロッテリアが月替わりで1200円以上の高額バーガー まず6月29日発売の北海道和牛」 (MSN産経ニュース)
 ハンバーガーチェーン大手のロッテリアは23日、高級和牛を使う、価格1200円以上の高級ハンバーガーを、今月から来年3月までの間、毎月29日に月替わりで発売すると発表した。数量限定で2週間前後販売する。現行メニューでは最高額となる。

 毎年11月29日(いい肉の日)に「ご褒美バーガー」と銘打って発売していたが、ファストフードでも質の高い商品を求める“ちょい高需要”が高まってきたと判断、毎月恒例のメニューとして話題を盛り上げ、客単価のアップを目指す。

 6月の商品は「北海道和牛ハンバーグステーキバーガー」(サラダ付き1300円)で、粗挽き肉を使った従来比3倍、120グラムのパテにデミグラスソースをかけて提供。渋谷道玄坂、新大阪駅など15店舗では27日から先行発売する。

 7月は山形牛、8月は仙台牛のバーガーを発売。来年1月は神戸牛、同3月は佐賀牛と産地が南下していく趣向で、価格は1200~1500円の予定。同社は「驚きと楽しさを提供したい」とアピールしている。

こういうのを見るたびに思うのですが、マーケティングリサーチに基いた判断なのでしょうか。

バーガーチェーン店を時々利用する側の心情から言えば、1200円のバーガーとかまず食べません。1000円で他の美味しいもの食べます。いまなら、お茶の水の立ち食い寿司で旬の握りセットが1000円。アラ汁までついてきます。 

バーガーを食べる時というのは、時間がないか、ちょっと小腹が空いているから短い時間活動できるように適度にお腹を満たしたいか、 友人たちと遊びに出ていて疲れたから座りたいという喫茶店がわりか、妙にジャンクなものが食べたくなったか、という4パターンくらいしか私にはありません。少なくともそこで、「高いお金を払っても美味しいものを食べよう」というモチベーションはわいてこないのですが、最近の若い人たちは、高価なバーガーを喜んで食べるのでしょうか。

こういうの出すなら、「日本でこの食材が食べられるのはロッテリアだけ!」みたいな、超絶レアリティをオプションにするしかない気がします。ふつうに「質がいい肉」だけでは、訴求力に乏しいんじゃないかなあ。ロッテリアやマクドナルドのようなファーストフード店の「安い早い」というブランドイメージともマッチしませんし。

まあ、よほど味がいいとかだったら評判になったりするのかなぁ……。当面、どうなるか注目したいと思います。私は買いませんけど。