他人を呪はば穴ふたつではないけれど、他人を根拠の薄い推論で疑うことの恐ろしさを分かっていない人が多すぎる。

疑われた方だけでなく、疑ったほうも不幸になるんです。絶対に間違いないという確信は、だいたいの場合主観的な思い込みの域を出ず、周囲から見たら言いがかりにしか見えないことも少なくない。

強弁すればするほど白い目で見られることは覚悟しないといけないし、疑った側と疑われた側で、回復不可能な深い深い溝ができてしまう。

そういう人間関係が職場に生まれること自体不幸なことですし、当事者として渦中にいるのは悲劇です。疑いをかけるのは、やってはいけない。やるなら誰がどう足掻いても言い逃れのできないレベルで証拠を固めて、完膚なきまでに断罪しなければいけないのです。

ウワサとか風評で攻めよう、ちくちくダメージを与えよう、などというのは下策です。たいてい自分も巻き込まれて大怪我を負います。

やるなら、一気呵成に首をとる。それができないのなら、風評で被害を与えようなどと考えるべきではない。

漏れ聞こえて来たご同業の仲間割れ話を聞いて、改めてそう思いました。