「立ち居振る舞い」がただしい! ……と思っていたのですが、どうもそういう話でもないようです。

 ▼「「立ち振る舞い」という言い方」(日本語、どうでしょう? 第157回)
 ところが、『日本国語大辞典 第2版』を見て完全に打ちのめされた。「立ち居振る舞い」の初出例は中国の歴史書「史記」の講義録である『史記抄』(1477年)、「立ち振る舞い」の初出例は世阿弥が書いた能楽論集『風姿花伝』(1400~02頃)である。何と「立ち振る舞い」の方が古いではないか。
ほへ~。こういうとき初出路線の攻め筋は、だいたい証拠が出てくるので強いですね。日国(日本国語大辞典)が言ってるなら仕方ない。完全に「立ち振る舞い」は誤用だと思っていたので自分の不明を恥じるばかりです。