ポケベルがサービス終了という話を聞きました。

 ▼「ポケベル来年9月で完全終了、50年の歴史に幕」(読売オンライン)
 ポケットベル(ポケベル)の事業を国内で唯一展開する東京テレメッセージ(東京都)は3日、2019年9月末に東京、埼玉、神奈川、千葉の1都3県でのサービスを終了すると発表した。1968年に電電公社(現NTT)が始めたポケベルは、約50年の歴史に幕を下ろす。

 東京テレメッセージによると、契約者数が約1500人まで減っており、サービスの終了を決めたという。

 ポケベルは当初、外出が多い営業職などビジネス用途で広まった。80年代後半から90年代にかけて、端末に数字を通知できるようになると「0840(おはよう)」といった語呂合わせのメッセージが若者の間で大ブームとなった。96年には国内全契約数が1061万件に達した。

 しかし、携帯電話の普及で利用者は減少し、2007年にNTTドコモは全サービスを終了。サービスの提供を続けている事業者は、東京テレメッセージだけになっていた。

実用的にはもはや何の問題もないのかなと思います。契約者1500人じゃなぁ。でも、一時代を築いたものが消えていくことに一抹の寂しさはある。

いまの若い人はポケベルどころかガラケーすらほとんど見たことない、という人もいるでしょう。もう、ポケベルは過去の物語の中にしか出てこなくなるのかもしれません。

最後の砦だった東京テレメッセージさんの「お知らせ」も、感慨深いものがあります。

 ▼「ページャー(マジックメール)サービス終了のお知らせ」(東京テレメッセージ) 
平素より、弊社ページャー(マジックメール)をご愛顧いただき誠にありがとうございます。ページャーの製造を中止してから、はや20年が経ちました。いまでもご利用いただいているのは、ひとえに皆様が大切にページャー端末を使われてきたからだと感謝申し上げます。かつては平成初期、一世を風靡したページャーですが、いまや利用者も1500名を下回りました。

たいへん残念ではございますが、端末も販売から20年経ったのを一つの契機として、弊社が一都三県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)でこれまで弊社のみが続けてきた個人向けの無線呼出サービスであるページャー(マジックメール)は、2019年9月30日(月)をもちましてサービスを終了させていただく決定をいたしました。


無線呼出サービスは、文字を伝える通信でした。1996年には契約数が120万を超えたことがありました。しかし、それをピークに、携帯電話などの「音声通信」に取って代わられ、急速に衰退したものです。「音声通信」により凌駕された「文字通信」ではありましたが、弊社は今、「文字通信」であるがゆえに受信力という強みが最大限に発揮できる分野として地方自治体向け情報配信サービスに注力しております。特に、防災無線においては受信力が生命線でありますから、まさしく無線呼出の強味が求められる分野であります。

防災無線のための通信というのは失敗の許されない分野であり、弊社の経営資源をこれに集中するためにも個人様向けの無線呼出サービスを終了するという意味もございます。

どうぞご容赦賜りたく、ご理解くださいますようお願い申し上げます。


最後に、皆様が長きにわたりご利用くださいましたおかげで、弊社は無線呼出事業から撤退することもなく、そして新たな分野での役割を見つけることができたものと感謝いたしております。

今後は新たな分野にて社員一丸となってがんばって行きたいと思っておりますので、引き続き温かく見守りくださいますようお願い申し上げます。ありがとうございました。

「皆様が長きにわたりご利用くださいましたおかげで、弊社は無線呼出事業から撤退することもなく、そして新たな分野での役割を見つけることができた」ということばからは、「文字通信」にかけてきたプライドと愛情が感じられ、胸が熱くなりますね。

温故知新とはちょっと違うかもしれないけれど、育まれた技術が時代につながったと言えるのでしょう。文化がただ塗りつぶされて消えていくのではなく、文字通信の魂はこれからも引き継がれていくのだと思います。

お疲れさまでした。