どの国でもこういうのあるんだなーというお話。イギリスで、原料ていない肉を扱っていたようです。

 ▼「英での食肉DNA検査、5分の1超に「未記載」の動物の肉 BBC」(JIJI.COM)
【ロンドンAFP=時事】英国で昨年、スーパーで販売されていた肉製品やレストランの肉料理のDNA検査を行ったところ、その5分の1超に、食品表示ラベルに記載がない動物の肉が含まれていたことが明らかになった。英BBC放送が、英食品基準庁(FSA)に情報公開請求を行って入手した資料で発覚した。

 BBCによると、FSAが2017年に検査した665品のうち145品で使われていた肉の一部、またはすべてが、明記されていない動物の肉だった。検査対象となったのは、レストランやスーパーなど487店舗。

 ただしFSAは、この検査はコンプライアンス(法令順守)違反が疑われる対象のみに行ったもので、「広範な食品業界を代表するものではない」と補足している。

 未記載の肉が見つかった145品のうち約半数は、スーパー3店舗を含む小売店の商品。また50品はレストランで、22品は食品製造業者からのものだった。

 中には4種類の動物のDNAが見つかったり、食品表示ラベルに記載されている肉がまったく含まれていなかったりするものもあった。表示が正しくなかった商品で最も多かったのはひき肉、次いでソーセージ、ケバブ、レストランのカレーだった。

 来年3月に英国が離脱する欧州連合は、2013年に発覚した馬肉混入問題を繰り返さないために昨年、域内全体で食品業界の監視を強化した。13年の事件では、牛肉や豚肉と偽装表示された馬肉が欧州全土のスーパーに大量に出回っていたことが発覚し、数百万人の消費者に衝撃を与えた。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2018/09/06-12:22)
かつて、マクドナルドの肉は食用ネズミが使われている……みたいな都市伝説がありましたが、これはおそらくそういう話ではないのではないかと思います。もちろん、ふつうは食べられないようなゼロではないのでしょうけれども、それだったらもっと騒ぎになっているはずですから。

ただ、海外……とくに最近のイギリスでこれはかなりトラブル化しやすい。理由は、宗教上のことです。イギリスはムスリム(イスラーム教徒)が増えてきていますし、一定数ユダヤ教徒もいる。移民政策の都合上ヒンドゥー教徒も。こうした人びとは肉に対して過敏に反応しますから、およそ捨て置いていい問題ではないはずです。

あと、欧米では日本に比べて肉に対する反応が過激だなーと思うことも多く。たとえば先日、フランスのベジタリアンが肉関連店を破壊しまわっているみたいな話がありました。

 ▼「過激な菜食主義者ら逮捕=「肉」売る店次々襲う-仏」(JIJI.COM)

 【リール(仏)AFP時事】フランスでここ数カ月、「肉」を売る店が次々襲われる事件が続き、過激な菜食主義者6人が逮捕された。ファストフード店のマクドナルドや、チーズ専門店、鮮魚店も狙われ、窓が割られ、人間以外への差別「種差別」に反対する文言が壁に書き殴られていた。
 仏警察の12日の発表では、北部リール一帯だけで6人は5~8月、9カ所を襲っていた。残されたDNAや通話記録から警察が家宅捜索を行った。6人は「黙秘している」(警察)という。
 食肉店などの業界団体はこれに先立ち、血に似せた赤い液体を店などにまかれる被害が全国で続出中と警備強化を内務省に訴えていた。最近も、仏北部カレーで菜食主義者が計画していた集まりの横で、不満を募らせる酪農家や店主らの団体がバーベキュー・パーティーを企画。一触即発の事態になった。(2018/09/15-18:24)

背景にあるのは単に肉に対する思想信条だけではなく、政治への不満や人種問題なんかも横たわっていて、その辺複雑に絡み合っての行動になっているんで(BBQのほうは知りません)うかつなことは言えませんが、こういうのを見るとやっぱり憎しみの原因になりやすいんだなぁと感心します。…………肉だけに。