日本最大規模の仮想通貨取引所「コインチェック」から、日本円にしておよそ580億円ぶんの仮想通貨《NEM》が「盗まれる」(やや不正確な言い方ですがもっとも分かりやすいので)という事件が起きました。

ビットコインが注目を集めていたこともあり、メディアの多くはこの件を大々的に報じています。経済系の問題ということもあってか、とくに「日経」と「東洋経済」の記事が分かりやすい印象だったので、2つを引っ張っておきます。

 ▼「580億円消失、コインチェックの「問題姿勢」」(東洋経済オンライン)

失ったのは580億円相当――。1月26日、仮想通貨取引所大手のコインチェックで大規模な不正アクセスが明らかになった。

まず経緯を振り返ろう。26日の2時57分、同社が保有する顧客の仮想通貨NEM(ネム)が不正に外部へ送金された。会社として異常を検知したのは11時25分。その後、12時7分にNEMの入金が停止され、売買や出金が停止になった。現在はNEMのみならず、日本円を含め全ての取り扱い通貨で出金停止となっており、ビットコイン以外の仮想通貨の売買をストップする異常事態に陥っている。

 ▼「コインチェック、顧客の資産「返せない恐れ」」(日本経済新聞)

 仮想通貨取引所大手のコインチェック(東京・渋谷)が顧客から預かる約580億円分の仮想通貨「NEM(ネム)」が流出した問題で、NEMを保有していない顧客を含めて資産が失われる可能性があることが27日、分かった。被害が拡大する恐れがある。一方、警視庁はコインチェックから不正アクセスによる流出の報告を受け、情報収集に着手した。

また、昨日1月26日の深夜からコインチェック経営陣による会見が行われました。質疑の全文書き起こしが「ログミー」さんに掲載されています。こういうの本当にありがたいです。

 ▼「【全文1/4】コインチェック、仮想通貨「NEM」の不正流出を受けて緊急会見 被害額は約580億円相当」(ログミー) ※記者会見の全文


どうも話を聞いていると、仮想通貨の問題というよりはこの会社の杜撰なセキュリティ体制の問題という感じがしています。とはいえ、分かっていないことが多すぎてまだ如何とも判断しづらいんですけどねぇ。

これ倒産してお金戻ってこないとかになると本当に歴史に残る大事件になりそう(民間企業だからありえるのが怖い)。会社はともかく顧客のほうには何らかのかたちで救済措置があることを祈っていますが、ここからどう展開していくのか注目です。