というわけで、2日目のお話と全体総括。昨日とタイトル違うのはスルーしてください。

だいたいお話は次のような感じで。
 1.入場まで(初日の混乱への対処)
 2.VR四騎士整列
 3.投扇興
 4.大盛り上がりのステージ
 5.売り切れ続出の公式フードメニュー
 6.VRジークンマン体験!
 7.2日間の総括
昨日のレポはこっち。
 ▼【レポート】グラブルフェス2017に行ってきた話(1)


020

【1】入場まで
2日目も先行入場チケを使って入ります。2日目は初日より1時間はやい9時に開場。早いぶん人数が減るかなと思っていましたが、祝日かつ初日の騒動を聞きつけた人が危機感を抱いたこともあったのか、人数は爆増していました。8時前に到着するも、先行列のかなり後ろの方に。一般入場なら、始発でも厳しい争いになったことでしょう。本命の「謎解きゲーム」チケット外れたの残念で先行チケはおまけくらいの感覚だったけど、先行入場を通しでゲットできたのは本当にラッキーだったなぁ……。

初日の混乱を反省してか、2日目は大きな3つの変更がありました。

 1.一般待機列のスペースが広がり、先行入場は(手前ではなく)奥側から回してゲートへ行った。
 2.整列時点から「物販列」と「その他」列を分け、更に「その他」から「VR四騎士」も別列を創って全体的にスムーズな動線を確保。
 3.「VR四騎士」スタンプは参加なしでも配布。整理券は午前・午後を通して最初に配る形式に。

「1」は、一般待機列の混雑を考慮してスペースを確保しようという判断ですね。
「2」は、物販以外に参加する人が物販列の遅い進行にブロックされて場内に入れないという悲惨な事態を緩和する狙いだったのだと思います。コミケなどで、人気のブースだけ「抽出」するようなものでしょう。
「3」は、前日の混乱をふまえて中盤の整理券配布をなくすとともにスタンプがほしいだけの人への救済を行い、かつまた四騎士を目当てにしている人にコンテンツが届きやすくなるようにという配慮だと思われます。

どれも非常に合理的かつ起きた問題の本質に的確な対処をしている、好判断だと思いました。昨日のうちにこれだけの手が打てていれば神だったんですけどねぇ。

【2】VR四騎士整列
2日目は物販を切り、前日唯一体験しそこなったコンテンツ、「VR四騎士」を目指します。私の周囲は結構男性が多かったのですが、皆さんVR四騎士目当てでした。女性陣に限定されない人気ぶりに、懐の深さが伺えます。(この時にお隣だった方と、最後まで一緒にまわることになりました。ぼっちだった私に気さくに声をかけてくださってありがとうございました)

023

会場内に入ったあとVR四騎士も物販同様列を抽出され、張り巡らされたロープに沿ってものすごく蛇行しながら会場内を練り歩き、ようやく整理券配布場所へ到着。途中、公式の四騎士コスプレイヤーさんたちが手を振ってくれるサービスも。女性陣の黄色い悲鳴がほうぼうから上がっていて楽しそうでした。そんな感じだったので苦痛ではなかったのですが、それでもだいたい40分くらい待ったかなぁ。先行チケット組で恵まれているほうだと思いましたが、結構時間をロスしました。

整理券配布は4列くらいで行われていて、空いたスペースに次々入っていくかたち。非常にスピーディー。そして、その周りを大量のスタッフ(10人くらいいたと思います)が固めていました。大騒動があったことを警戒して、かなりの人数を動員していましたね……。なお、ちょうど私の手前の人で「パーシヴァル終了で~す」のアナウンス。私の前の女性ガッツポーズ。何人かはがっくりと項垂れていました。私はジークンマン(ジークフリートさん)目当てだったので余裕でしたけど……。

ちなみに、パー様完売時の整理券状況、ジークさんが14時台、ランちゃん12時台、ヴェインくん11時台となっており、それぞれの売れ行きの差が結構はっきりしているのが記憶に残っています。

【3】投扇興(縁日)
その後、VR四騎士を一緒に並んでいた若いおにーさんと行動をともにすることに(メガネの似合うスラッとしたイケメンでした)。

私はダブルアップにハマっていたので、とりあえずこの日もカジノへ行って挑戦。詳細は割愛しますが、2日連続で5連勝しました!! 「8」とか「7」が何度も出てくる難しい展開だったんだけど、まあ運が良かったですね~。

021

スタンプは昨日のうちにコンプリートしていたので、今日はコンテンツを思い切り楽しむと決めていました。2人で相談し、縁日「ソシエの投扇興」を遊んでみることに。お目当ては、景品のユエル&ソシエ扇子(非売品)です。

022

投扇興というのは、扇を開いたまま「要」の部分を握って飛ばす遊び。これがうまくできたら景品ゲットというものです。一般的なお座敷遊びの投扇興とは少し違うルールでしたが、これはこれで楽しそう……ということで、並んでいる間、一緒に回っていた方とWEBサイトなどを見ながら研究。現場で成功している人のモーションなども観察し、ああでもないこうでもないと理想の投げ方をシミュレーションしていきます。

026
向こうの台に乗せたらOKというルール。基本真ん中有利。

結局私は投擲に失敗して報酬貰えなかったのですが、お友達のほうは見事に一投目で成功させて扇子をゲット! おめでとうございます!! やはり是が非でもゲットしてやるという想いの差が出ましたかねぇ……。

【4】大盛り上がりのステージ
その後、しばらくやることがなかったので(一緒に回っていた方はランスロットさんのVR体験に行った)、ステージを見たりして遊んでいました。昨日全然見られなかったからなぁ。

昨日は物販で足止めくらっていた人が多かったのかステージ観覧席がガラガラでかなり寂しい状況だったのですが、今日は物販を済ませた人が出てきたりもろもろの改善点もあって参加者が増え、ステージがだいぶ賑わっていました。

私が見たのは時間の関係もあって、主に「コスプレコンテスト」と「ぐらぶるアニメちゃんねるっ!」でしたが、スペシャルライブも盛り上がっていたし、内容もとてもよかったですね。

コスプレは、私普段あんまり興味ない……というか注目ポイントが分からないのであまり見ていないんですけど、例の同行者の方がすごい詳しくていろいろ教えてくださったので楽しめました。コンテスト参加のレイヤーさんたちの衣装とか作品愛はすごくて、特にアートディレクター賞を受賞しておられたリッチのレイヤーさんはすごかったです。全身これリッチ。コスプレを通り越して最早きぐるみでしたね。

025
※リッチ。

公式のレイヤーさんは何というか、見ただけでわかるくらい衣装の金のかかり方がすごくて格が違う感じ。私は、手作り感あるほうが好きですけど、公式でやるならここまでやってくれたら文句ないわっていうレベルでした。もちろん衣装だけじゃなく、中の人がポージングとか細かい所作とかもきちんとゲームを土台にしているなっていうのが判るので、その辺でも満足度高かったです。

024
初日、2日目ともフィッティングルーム近くのカジノスペースで撮影できる機会がありました。

ステージでは各キャラのパフォーマンスがあったのですが、短いながらも物語を感じさせる動きで楽しめました。ちらっと出てきてポーズを決めるだけと思いきや、バックグラウンドにあるシナリオがつながってるんだなーというのが見えて、さすがプロという。個人的にはヴェインくんのレイヤーさんが凄い良かったかな。表情とか所作がいかにもヴェインくん! っていう感じで。


ただ、不満点も少し。会場全体に張り巡らされたモニターで何をやっているのか映像は見えるものの、スピーカーが無いせいか音がまったく聞こえない!!! 一緒に回っていた方がずっと言っていたのでその方の受け売りみたいになっちゃうのですけれど、他のアトラクションに並んでいると、身体の向きの都合で映像は見られないことが多いのですが音は聞こえるので、正直ステージをやっているときは音をもっと会場全体に流してほしいと思いました。


【5】売り切れ続出の公式フードメニュー
お腹が空いたねということで、公式のフードメニューを購入に。

ただ、ここはちょっと不満あり。まず、売り切れの品が続出していてあまり選択肢がありませんでした。面白い商品が多く、味もそれほど悪くなかっただけに残念です。「ポンメルンの行きつけのおでん」を買えなかったので、「ゼノ・イフリートの獄炎スープ」に変更。ゼノイフさん、Tシャツにもなってるし人気なんですね。あんな糞なゼノマルチだったのに……。

027

次に、中味というかコスパというかその辺。内容はだいたい写真の通りですけど、ちょっとボリュームが少なかった。アルコールが入っているわけでもないのに、コップ一杯のドリンクも600円は高い(安いペットボトルなら6本ぶんですよ!)。こういうイベントの飲食は高くつくのが相場とはいえ、コースター目当てでの複数買いなどがしやすいドリンクメニューの価格は、もうちょっと下げてもペイできたんじゃないかと思います。飲・食ともあまりにぼったくり感が高かった。

最後に、携帯性があまりよくないメニューが多い(汁物やオムライスなど)割に、イートインスペースが狭い。お昼前くらいから常に人が溢れかえっていて地べたで座りながら食べている人も結構いました。不衛生だし危険です。こういうのは、もうちょっとなんとかしてほしいという感じでした。


【6】VRジークンマン体験!
VRルームから出てくる人、男女問わずみなさん幸せそうな表情してたんで、すげー良いコンテンツなんだろうなというのはあらかじめ分かっていたのですが、それでも結構びっくりしました。

VRルームはお城のような外観をしていて、ドアから入るとメイドさんがお出迎えしてくれます。ここからもう「仮想現実」が始まっていて、「ジークフリート様がお越しになりますので、こちらにおかけになってお待ち下さい」ってな具合で話しかけてくれるワケ! 一歩踏み入れた瞬間から、完全にフェードラッヘの世界です。

中は凄い凝ったアンティーク調の椅子が2つあって、片方に腰掛けてヘッドギアとヘッドフォンを装着。しばらく待つと、VRのジークンマンが目の前に登場します。

この登場シーンが結構すごくて、リアルのメイドさんの声と、VRのメイドさんの案内ボイスが割とシームレスにつながり、やがて遠くからジークさんの声が聞こえてきて、足音がして……という感じで進行。ドアが開くといよいよジークフリートさん登場です。

感想としては、質感がすげぇ!! マジでそこにジークンマンいるぜ~~~っていう感じ。人体部分(特に顔)はまだちょっと粗さが目立つものの、鎧とかの質感がマジですごくて驚かされました。昔、トゥーンレタリングでエロゲーが出た時よりびっくり。このまま順調にいけば、あと10年もしないうちに、VRは恐ろしく精巧なものになるだろうことを予感させるような出来栄えだったと思います。

他の方のお話を聞いていると四騎士ともストーリーは違うようですが、ジークさんの場合は、いま座っている部屋は彼が昔騎士団長をしていたときに使っていた部屋で、かつての仲間から結婚報告の手紙が来て、便りが貰えるのはとても嬉しいなー、みたいなお話でした。残念ながらこちらから話しかけることはできないのですが、短いトークを楽しんだ後、最後に「日頃の感謝をしたためた」というお手紙を頂きます。

028

こんな感じ。封印は残念ながら本物の蝋ではなくてシール。中は印刷で、ジークさんから「団長」への感謝のことばが綴られていました。誠実なジークさんらしい内容で非常に満足。ええ男やでホンマ。

VR四騎士、予想を上回るクオリティでとても良かったのですが、少し不満があるとすれば、あれだけ作り込まれたセットの中で、VRメガネとヘッドフォンはあまりに異質だったこと。あれを兜風のデバイスにするとかできていれば、完全にフェードラッヘに入り込むことができたのになぁ。次回があるなら、是非その辺も凝って欲しいです。


【7】2日間の総括
もう書くべきことは書いた感じですが、細かな不満はありつつ、全体としては満足でした。ただそれは、私が先行入場チケをゲットできていたからこその恩恵だった……ということは否定しません。一般入場の方は、相当苦労されていたということは、各種情報源から見聞きしています。

難しいかもしれませんが、もしあるのなら次回までに是非改善を要求したいのは

 ・なめらかな動線の確保
 (基本。2日目は結構良かった気がする)
 ・迅速な対応
 (各種トラブルに対し、誠実で的確な対応があったと思いますが、時間がかかりすぎた)
 ・スタンプラリー(参加特典)とコンテンツ内容の切り離し
 (スタンプさえ貰えればさっさと帰る、という人も少なからずいたはず)
 ・会場内スピーカーの増設

あたりでしょうか。会場内でお金をつかうのが本当に限られた場所だけでしたので、それを考えると入場した人ができるだけコンテンツを楽しめるようにしてほしかったし、そのためには明らかに「このゲームに参加しないとスタンプがもらえない」という制限は邪魔だったと思います。スタンプはスタンプでかんたんに集められて、リアルガチャを引けて、そのうえで各種コンテンツを好きなように楽しめたら、もっと快適だったんじゃないかなぁ。

とはいえ、本当に大部分では満足しています。2日間、約5000円でこれだけ楽しめたならじゅうぶんにペイできたかなという。

参加した騎空士の皆さま、ステージ出演者の皆さま、会場スタッフの皆さまに改めてありがとうとお疲れさまの挨拶をして、レポ終了とします。