なんか、SSDが大幅に強化されるかもしれないという話が。

 ▼「中央大がSSD高速化技術、書き込み速度4倍に 」(日経テクノロジーオンライン 2014/05/21) 

 中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科 教授の竹内健氏らのグループは、NANDフラッシュメモリー・ベースの半導体ディスク装置(SSD)の書き込み速度や消費電力、書き換え可能回数(寿命)を大幅に改善できる技術を開発した。詳細を半導体メモリー技術に関する国際学会「2014 IEEE International Memory Workshop (IMW)」(2014年5月18~21日、台北)で発表した。

 NANDフラッシュメモリーでは同じ記憶領域にデータを上書きできず、別の領域にデータを書き込んでから古い領域を無効化する必要がある。この結果、データが断片化して無効な領域が増え、容量が圧迫される。

 そこでNANDフラッシュメモリーでは断片化したデータを連続的に配置し直し、無効な領域をブロック単位で消去する「ガベージコレクション(garbage collection)」を実行している。この処理には100ミリ秒以上の時間を要し、SSDの書き込み速度を著しく低下させる原因となっている。

 竹内氏らのグループはこの問題を解決する手法として2013年9月に、データベース・アプリケーション向けのストレージを制御するミドルウエアに工夫を加えることで、データ断片化を防ぐ方法を開発した。アプリケーション・ソフト側からSSDにアクセスする際、論理アドレスを割り当てるミドルウエア「SE(storage engine)」と、SSDコントローラー側で論理アドレスを物理アドレスに変換するミドルウエア「FTL(flash translation layer)」を連携動作させるというものだ。今回は、より幅広い用途に適用できる汎用性の高い手法を開発した。

 具体的には、新しい空白のページにデータを書き込むのではなく、次に消去するブロック中に存在する断片化されたページにデータを書き込むように制御する。これにより、消去するブロックにおける無効ページの比率を増やし、ガベージコレクション時に別領域へコピーしなければならない有効ページを減らす。

 シミュレーションの結果、今回の技術を使うことでSSDの書き込み速度を従来比で最大4倍に改善できることを確認した。消費エネルギーは同60%減少し、書き換え回数は同55%減ってその分寿命を伸ばせる。

 今回の手法はNANDフラッシュメモリーそのものには一切変更を加えず、ミドルウエアで完結した技術であるため、現行のSSDに直ちに実装可能という。

(日経BP半導体リサーチ 大下淳一) 

とのこと。IT系はからっきし専門外なのでちゃんと理解できているか怪しいのですが、要するにこれまで無駄に書き込みをおこなっていた部分の処理をメモリ上でやり、後から書き込むようにする、という感じですかね。理にかなってる。

ただでもクソ早いSSDの書き込み速度があがるのかと思うと胸が熱くなりますが、そっちより「書き換え可能回数(寿命)を大幅に改善」というほうが気になります。しかも、「今回の手法はNANDフラッシュメモリーそのものには一切変更を加えず、ミドルウエアで完結した技術であるため、現行のSSDに直ちに実装可能」というのが素晴らしい。ネットゲーのアップデートパッチで、一気に強化が来るみたいな感じですね。

既存のSSDがゴミになるとかいうことは無いし(むしろ既存のSSDにソフトウェア経由で導入できるから値上がりすらありえるのでは……?)、あとはいつ頃私たちのようなユーザーに来るのか、また権利関係があるのでSSDの価格上昇等があるのか、あたりが気になるところ。

私は、「どうせSSDなんて大したことナイだろ」と高をくくっていたのですが、Win7マシンを買う際にせっかくだからと導入したところ、あまりの速度に度肝を抜かれた人。いまでは、SSD無しとか考えられません。マジ快適。

ただ、やはりHDDに比べると圧倒的に短い寿命というか、一定回数の書き込みで確実に死が訪れるという時限爆弾みたいな部分がどうも残念だとも思っていました。今回の「改善」で倍に伸びるなら、全然アリですね。むしろ、HDDみたく「いつ壊れるか分からない」せいでバックアップのタイミングとかを見誤ることがなくなるというメリットが、これまで以上に生きてくる予感さえします。

何にしてもこれはマジで掛け値なく美味しい技術なので、早いところ来てほしいなぁと思います。