最近配信がはじまったのでプレイしてみた、八月のシンデレラナイン(ハチナイ)の話をちょっと。

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 ▼八月のシンデレラナイン 公式サイト

アカツキが社運を賭けて開発したと言われている「ハチナイ」ですが、配信が1年遅れたり、事前登録30万に届かなくてキャンペーン水増ししたり、先日のニコ生がほとんど放送事故だったりと、いろいろマイナス方向の話題に事欠きません。

なんかいっぱいあったまとめ系サイトもガンガン閉鎖しています。実働1つか2つくらいじゃないかな。アンテナとか見ても、実質2サイトしか動いてないです。現状、頻繁に更新している「ハチナイ速報」さんが完全に中心。ここ消えたらもうまとめは壊滅なのかも。私が知らないだけかもしれませんけれども。

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大手ゲームサイトの攻略記事も7月頭で止まったまま。Wikiもろくに編集されておらず、SSRキャラですら未編集だったりする状態。開始一ヶ月の失速感(疾走感ではない)はハンパなく、始まる前から終わってるんじゃないかという感じさえしています。

このままひっそりと消えていきそうな気もするのですが、やってみたところ案外面白かったので、ちょっとだけ紹介がてらダイレクトマーケティングしてみようかと思います。

◆キャラクター
公式サイトを御覧ください。

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メインヒロインというか主人公? はたぶんこの人。投手。なんか日ハムに似たような名字の選手がいますがあんまり関係ありません(前作にあたる『シンデレラナイン』のゆい・みさが姉なのかな)。

なお、頭はそうとう残念なようで、初期学力ステータスは最低の「G」。バカ5人衆の中堅に名を連ねています。……このメンバー、過半数が投手っていうね。

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とりあえず現状30人の仲間キャラクターが登場。女子部員で甲子園を目指すというお話になっています。地区大会のベンチが20人、甲子園は18人という現実ルールが適用されるなら、10人くらいはスタンドで応援になるんですがそのへんは大丈夫なんでしょうか。

◆何をするゲームなの?
見ての通り、キャラクターはかわいい(?)おにゃのこ。主人公は唯一の男性監督です。となると、やることはひとつ……。女の子とイチャイチャした学園生活を………まったく送りません

主人公(プレイヤー)は通称「地蔵」と言われていて、ゲーム内で出番・存在感ともほぼ皆無。一応シナリオらしきものもあるのですが、正直あまりストーリーを追う魅力は感じない内容です。野球ものということで、比較対象が『タッチ』や『ラストイニング』、『H2』、『山下たろ~くん』『あお高』……といった数多くの高校野球マンガになってしまうのも分が悪いのかもしれませんが、それを勘案してもまあ、いまのところ大きく盛り上がる感じではないです(公式サイトの小説のほうが面白い)。

野球ゲームということなら野球の試合をやるんだろう……と思った人は多いでしょう。どっこい、それも違います。なんたって試合はすべてオート。演出をオフにしようものならたちまち、ひたすらスコアボードに数字が並ぶのを眺めるだけとなります。

……オートが選択できるとかじゃないですよ。オートしかないです。パワプロみたいなのを想像したらいかん、とそういうお話。

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先日のニコ生をご覧になっていた方は分かるでしょうか。この画面が試合画面ですからね(演出をオンにすると試合画面を見られますが、操作できないので実質的な意味はありません)。スコアボードにスターティングオーダーやヒットエラー表示すらないという手抜きっぷりもチープさに拍車をかけていて、悲しいような笑えるような微妙な気持ちになってきます。

閑話休題。それでは何をやるかというと、育成です。ひたすら選手を育成するのです。

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たとえば初期投手3人衆の1人、エロ漫画先生 東雲龍嬢(なぜこのあだ名になったかわからない人は、「東雲龍」でググるとよろしいかと存じます)の評価画面。球速・コントロールなどの「ステータス」、さまざまな「スキル」、あとは「才能」という項目があります。

ゲームでは、クエストをこなしたりイベントに参加することで、このあたりの能力を成長させていくことが主な楽しみになります。要するに、能力開発をすることが目的ですね。

もちろん能力を鍛えれば試合にも勝ちやすくなるのですが、現状ではその試合に勝つことの目的がキャラを鍛えることにあるので、マッチポンプというか循環しています。


◆強いのはどんなキャラ?
レアリティはSSR、SR、R、Nとあります。当然SSRのキャラが強い……と言いたいのですが。

ぶっちゃけ現状では(将来は知りません)、レアリティとキャラの強さがそれほど一致していません。育成でNキャラやRキャラもSSRまで引き上げられることと、Rキャラは重ねて「限界突破」(通常の限界値よりステータスを引き上げられる)をやりやすいこともあって、育てきったRキャラのステータスのほうがSSRより高い場合もあります。また、能力がかみあって異常に力を発揮することも。

たとえばRキャラでいえば、「偽むみぃ」こと(ぶっちゃけあんまり綿木ミシェルに似てないと思うんですが)宇喜多ちゃん。SSRが4枚もある激戦区のライトに入ってくるホームランバッターです。現在開催中のホームランダービーでは主力として大活躍。(SR、SSRにも宇喜多はいますが、こっちはそこまでHR打ちません)

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あとはR椎名ちゃん。抑えピッチャー。決め球がムービングファストボールになってますけど、それ決め球っていうのか……。SSRまで成長させると、球速・コントロール・スタミナがすべて、チームスキル発動に必要な値を超えるので、とりあえず投手が足りなければ編成しておいていいタイプ。

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SRになると更にいろいろいますが、個人的にはSR永井加奈子とかオススメ。大食い&ダイエットキャラ設定と「加奈子」という名前から「デブネキ」とか呼ばれているものの見た感じそれほどでもありません。そもそも、走力が高くてチームスキル「F1トリオ」を発動できるくらい早い。更に、パワー4000。全キャラ中でも屈指の怪力です。なお、これ書いてる途中でRの岩城良美のほうがパワー高いことに気づいてしまいましたが。レアリティの概念とは……。

hatinai12 参考:kanako

また、SR中ぶっちぎりで使い勝手が良いのは超師匠・SR阿佐田あおい。魔球「にゃんこボール」(たぶんナックル)の使い手で、短いイニング限定で相手打者への強デバフ、自己バフ、パワー2000超えの打者との対戦限定での自己バフという、リリーフの申し子みたいな子(本職SSR版阿佐田は二塁)。中継ぎ・抑えのどちらでも起用できる神キャラ。ストーリーイベントでも「パン」持ちなので活躍してくれます。

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リセマラするよーとかなると話は別でしょうけれど、とりあえずお迎えしたキャラをコツコツ育てれば今のところどのキャラでもだいたい一線級~二線級にはなれるので、そんなにこだわらなくても良いとは思います。

◆結局何が面白いの?
んでまあ、分かる人には分かると思うのですが、このキャラ育成というのは無駄に楽しいのです。『ドラゴンクエスト3』で無駄に全職業をマスターしたり、『ファイナルファンタジー5』で全ジョブ制覇したり、『世界樹の迷宮』で職業を極めまくったり……。もうそんなことしなくてもゲームクリアできるよ、というところまで来ていても、お気に入りのキャラを育てきったり、妥協なき「理想」の編成を目指したりと、やることはいくらでもある。

それでいて自分の育てたキャラの成果が反映される戦闘はオートなので、ほぼ100%キャラ育成に専念できます。エロゲーで言えばコンセプトは『ウィザーズクライマー』にかなり近いでしょうか。

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また、選手にはパワプロのように「調子」があり、不調や絶不調に陥ると能力がガクッとさがります。(本作が恐らくいちばん盛り上がっているであろう「なんj」界隈では、不調=生理、絶不調=つわり などという俗称が定着しているようです)ですので、同じポジションのキャラを複数育てないと安定して勝てるチームは作れない。その辺もやりこみ要素の1つになっているわけですね。

ということで、野球ゲームとかギャルゲーとしてはたぶんまったくおもしろくないんですけど、キャラ育成ゲーとしてはやること豊富、難度もそれなりに歯ごたえがあって相当いい感じだと思います。

ただ、これスマホゲーでやることなのかなぁ。行動制限ついてないコンシューマでやってほしかった気もします。

あと、現状のコンテンツだとほんとうにキャラを育成するしか楽しみがないので、育成しきったらやることなくなって終わりになりそう。その辺がまったく将来性ないように思えるところです。せめてストーリー面白いとか、キャラが魅力的とか、ゲーム性あるとか……なにかウリがあればよかったのですが。

まあそのあたりは始まったばかりだし、今後に期待ということで良いのかな? 課金しなければ20分くらいでやることなくなって体力回復するまで放置という、時間的にもやさしいゲームなので、もうしばらく続けてみようかなと思っています。

次回の記事は、キャラ評価かイベント攻略方法を少し紹介できればという感じ。