なんでも商売にしてすげーなという。

 ▼「【動画】1万台のスマホを使いFacebookの「いいね!」を工作する中国のクリックファームがヤバイ」(ゴゴ通信)

中国には1万台のスマートフォンを使いFacebookの「いいね!」やアプリの評価などを偽装するためのクリックファームという物がある。

部屋の至る所にスマートフォンが並べられており、そのスマートフォンは自動で操作されており、人の手により操作されることは一切無い。

これらのクリックファームは世界中の企業から依頼を受けて「いいね!」やレビューを偽装するのだという。

「クリックファーム」ということばのチョイスに思わず笑ってしまいます。海外拠点もあるようで、タイでクリックファーム系の現地企業が逮捕されていました(※「いいね!」偽装が犯罪というわけではなく、不法労働と密輸の罪)。

 ▼「タイ警察、中国の「いいね」量産工場を摘発 SIMカード40万枚押収」(AFP通信)

【6月13日 AFP】タイで13日、ソーシャルメディアに紹介された中国製品に「いいね」ボタンを大量に押す「クリック工場」を操業していた疑いで、中国人の男3人が拘束された。

 タイの警察当局は11日、3人がカンボジア国境近くに借りていた住宅を捜索し、パソコンに接続された約500台のスマートフォンが棚に並べられているのを発見。当局はさらに、タイ製のSIMカードおよそ40万枚も押収したという。

 拘束された20後半~30代前半の男3人は当局に対し、中国企業から雇用され、中医薬やキャンディーといった数多くの商品や、さらには旅行会社の評価に「いいね」を水増ししていたと供述した。

 入管当局の職員は発見されたスマートフォンに言及し、「男たちは労働許可証もなく、旅行者用のビザで労働に従事した罪、さらには輸入規制品を密輸した罪で訴追された」と語った。

 警察当局によると男らがほとんど外出せず、他人ともほぼ会話をしないことから、家宅捜査を行うことに決めたという。(c)AFP

確かに、日本でもあからさまに「日本人を偽装した」ようなレビューというのは見かけます。たとえばAmazonでこんなのがあったり。

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投稿者、「長谷川愛美」って書きたかったんでしょうかねぇ。本文がおかしい系のもしょっちゅう見かけますが、こういうのは氷山の一角で、実際には判別できないような「ステマ」が大量にあるということなのでしょう。

食べログなど、カスタマーレビュー系というのは現在非常に重宝されており、手軽で信頼できる行動判断の根拠として活用されています。しかし、そこにこれだけ大量のノイズが入ってくるとなるとしんどい。

個人レビュアーもお金もらっていたりするので信頼できるかといえばその限りではないのですが、何をどう活用してさまざまな判断を行うかということは、これからの時代の大きな課題になってきそう。まあノイズを排除する必要あるのかっていうそもそも論からはじめないといけないのかもしれませんけれども。