最近世情に疎いので全然知らなかったのですが、なんか 面白そうな 大変なことになってたんですね。

2016年1月~12月までの期間、DMM.comが大手まとめサイト「はちま起稿」を買収し、管理人(自称・元管理人)の清水鉄平氏をコンサルとして雇用していたという疑惑を巡る問題。「ねとらぼ」さんが詳しく追いかけておられます。

 ▼「まとめサイト「はちま起稿」、DMM.comが運営していたことが判明」(ねとらぼ)

 まとめサイト大手「はちま起稿」を、動画配信サービスなどを運営するDMM.comが運営していたことが分かりました。DMM.comは12月28日、はちま起稿を2016年1月に買収していたことと、同年10月に株式会社インサイトへ売却したことを公式に発表しました。

 ▼「はちま起稿を買収したDMM、元管理人・清水氏ら主要メンバーを雇用しステマ関与か 取材に対し隠蔽工作も」(ねとらぼ)

 はちま起稿についてはこれまで、無断転載(著作権侵害)を筆頭に、ステルスマーケティング疑惑、偏向報道、デマ拡散など多くの問題が指摘されていました。特定の期間とは言え、こうした「問題のあるサイト」を、DMM.comという「企業」が買収し、運営していたとなると、企業としてのコンプライアンスが疑われるだけでなく、さらには組織的なステルスマーケティングの可能性も浮上してきます。また、これまでは「個人サイトだから」という理由で見逃されてきた(泣き寝入りせざるを得なかった)数々の問題の矛先が、DMM.comおよびインサイトに一気に向けられる可能性もあります。

 ねとらぼ編集部では12月上旬ごろからネット上で両者の関係について調査しており、寄せられた情報をもとに、DMM.comおよびはちま起稿、元管理人・清水鉄平氏の三者に取材を試みていました。

 ▼「「はちま起稿」買収問題、DMM社員はどう見たか 「正直、気分は良くない」「色々な意味で倫理にもとる行為」」(ねとらぼ)

 DMM.comが昨年12月28日、まとめサイト「はちま起稿」を所有・運営していたことを発表し、ネット上に衝撃が走りました(関連記事)。編集部では12月上旬ごろからDMM.comにこの件で問い合わせを行っていましたが、発覚の決め手になったのは、DMM.comおよびDMM.comラボ関係者からの複数の情報提供でした。

 情報提供者の1人、Aさん(仮名)は、一連の買収騒動について「正直、気分は良くないです。色々な意味で倫理にもとる行為」と語りました。はちま起稿を買収していたことについては、特に社内向けに発表はなかったものの、社内Wikiなどで関連資料はいつでも閲覧できる状態になっており、把握していた社員はかなり多かったようです。

 今回の件について、社内ではどのように感じていたのか。また、DMM.comはどこまでサイト運営に関わっていたのか。編集部では2人の情報提供者に詳しく話を聞きました。

 ▼「「はちま起稿」買収騒動から4週間、沈黙続くDMM・インサイトの現状は―― まとめサイトの「運営隠し」は何が問題なのか」(ねとらぼ)

 DMM.comがはちま起稿を所有していたのは、2016年1月からおよそ1年間(※)。しかし、買収・売却に至った経緯や、サイトを所有していた期間中の運営実体など、詳細については今も明らかになっていません。

※DMM.comの発表には「10月に他社への売却を決定し、現在は完了しております」とありましたが、10月はあくまで売却を“決定”した時期で、正確な売却完了時期については広報も「分からない」とのこと

 DMM.comの亀山敬司会長は騒動後に掲載された、山本一郎氏によるインタビューの中で、「何度も確認したが、運営自体は管理人の清水鉄平が自分の集めたライターと記事を作っていて、DMM社員は関わっていないと聞いている」と発言していますが、編集部の取材では、少なくともDMM.comラボ社内には「はちま起稿をサポートするためのチーム」があり(規模としては10人弱)、サイトのリニューアルやサーバ移転、専用掲示板やアプリの開発など行っていたことが分かっています(関連記事)。また現在もはちま起稿はDMM.comのサーバで運営されており、両社の関係が完全に消滅したわけではありません。

 こうした一連の問題について、CSR(=企業の社会的責任)コンサルタントの安藤光展氏は「法令的・倫理的に課題があるとされるメディアを運営するということは、企業コンプライアンス(法令順守)やコーポレートガバナンス(企業統治)、企業倫理などの面から見ても違反があると思われます」と分析します。 

なお、関連として上記記事であがっているやまもといちろう氏のインタビューというのはこれ。

 ▼「はちま起稿買収問題、DMM.com亀山敬司会長が経緯を語る」(Yahoo! ニュース)

ところで12月某日、ネット界隈きってのバッドボーイ、ネット情報のまとめサイト「はちま起稿」が、DMM.comに買収されていたことが話題になりました。Itmediaねとらぼも話題にしておりましたし、ゲーム界隈でもネット界隈でもいろんな物議を醸していたので、興味本位でDMM亀山敬司会長に「で、結局どうなんです?」という話を聞いてみました。

やまもといちろう氏のインタビューは、言ったらなんですけど完全な提灯記事というか火消し目的の白々しい内容という感じがします。突っ込んだこと聞いてないし。それとも、ステマを噂されるDMMに対してこういう提灯記事を書くというのが一種の皮肉になっているのでしょうか。

いっぽうねとらぼさんは相変わらず丁寧な取材と、事実と推測・意見をきちんと腑分けする確かな筆致で非常に好感が持てる。ただ、今回の件に関しては相当気合が入っているというか執念みたいなものを感じます。はちま起稿さんに何か恨みでもあるんでしょうか。

まあ、一般のメディアが大きく取り上げる内容ではないけれど、おそらくネットユーザーの多くの人が「けしからん」と感じるであろうことは想像に難くない問題ですからね。こうした問題に客観的に切り込むというのは、まさにネットメディアの使命……は言い過ぎにしても存在意義とも言えるわけで、ねとらぼさんの頑張りには好意的になるなぁという。是非この路線を維持していただきたい。

それはさておき今回の件、個人的にはもっと大きく問題にしてもいい気もしています。みんな、「はちまは悪、それを利用しようとしたDMMも悪い」という話になってるけど、別の見方をすればそんな分かりやすい話であるなら、「悪」であるはずのはちま起稿さんがなぜ生き残れるのか。生き残らしめているものは何なのか。いや、あるいは本当に「悪」と呼んで良いのか。そういう話までさかのぼって、ガチで考えることなのかもしれないなと。

レベルが違うかもしれないけれど、たとえばテレビ局だって酷いことをいっぱいしているし「やらせ」なんて大半がそうなわけですが、割と皆ふつうに受け入れていたりするんですよね。だから、そういうたぐいの倫理道徳的なことが批判されているというのは、少し表層的な話に終止している印象も受けます。

この問題で何が問われているか、何を問うべきかについては、もう少ししっかりと考えてみたいですね。