なんかこんなお話が。

 ▼「化粧品広告の85%が基準抵触 効能巡る体験談、JARO調査 」(日経新聞)
 「たくさんの感激のお便り」と題し、体験談として「シミが薄く」などと効果・効能を強調――。化粧品の広告でのこうした表示は国の基準で禁じられているが、日本広告審査機構(JARO)などがインターネット広告やウェブサイトを調べた結果、85%が基準に抵触していたことが24日、分かった。

 医薬品医療機器法(旧薬事法)の規定に基づき、日本化粧品工業連合会(粧工連)はガイドラインで「効能・効果や安全性についての体験談は認められない」と定めている。

効果というか因果関係が証明できないものを「個人の体験です」という体裁で販売するというのは、ふつうに考えると詐欺とかそういう話ですよね。ネットの与太話か都市伝説じゃないんだから。しかも、その体験談すら本当かどうか分からんという。一番ダメなパターンです。

であるにもかかわらず、こういうCMの影響で買う人が後を絶たないというのは、「体験」が持つ心理的な力とか、リテラシーのありかたとか、そういうものをめぐっていろいろと考えさせられるところがあります。

まあ、こういうのやめましょうと言ったところで次はどうせ、自社データとか怪しげなアンケートが表示されるだけなんじゃないかなぁ。むしろ、体験談商法みたいにあからさまに胡散臭さを発揮してくれるほうが身を守りやすい気もします。