スポーツ系ブランドがスーツを展開する流れが来ているようです。

Adidasやasicsが、素材やデザインをスポーツ用品にあわせたスーツを「提案」しはじめたというお話を聞きました。そういや、「ジャージキモノ」とかありました。JOTAROのやつ(こんなの)。あれ流行ってるんかな……。

 ▼「9/7発売 Adidasから、都市を移動する“コミューター”に向けた新たな「スーツスタイル」の提案ICONPERFORMANCE SET-UP」 (japanican)

「パフォーマンス セットアップ」スーツは、スポーツの可能性と革新性を日常のライフスタイルに取り入れた「アーバン ユニフォーム」をコンセプトに、 アディダスとイセタンメンズでの共同開発から誕生。スポーツに欠かせないアイテムであるスニーカーに合わせてコーディネートできるデザインを意識しながらも、幅広いシーンで着用できるオーセンティックなスーツらしさも残しています。 

 ▼「asics + keisuke kanda + ANREALAGE "JERSEY MEETS SUIT"」(同)

サラリーマンスーツから男性を解放するというコンセプトにより、アシックスのデッドストックジャージを素材に使用し、スーツに仕立て直したもの。アシックスの高機能素材、アンリアレイジのテーラリング、ケイスケカンダのリメイクと言う特徴的な三社の技術の融合作品。

asicsのスーツが最高にダサく感じるのですが、まあ実用よりデザイン重視だからパンピーの私には分からなくてもしゃーないですね。パリコレとかの変な服見てる感じで。

問題は、こういうのが一般展開されるのかという話なのですが、どうでしょう。個人的には難しいのかなという気がします。ちょっと前に流行った薄型の夏用スーツにしても、結局フォーマルスタイルとして定着しきれませんでしたし。

見る側はどうかわかりませんが、着る側の意識として、スーツは「機能」で選んでないと思うんですよね。ドレスコードといえばいいのか、場が要求するからとりあえず着る、という感じ。だから、「こういうスーツでも変に見られないかな」とか「非常識だと思われないかな」みたいな疑問を抱いてしまう服装はしづらい。

また、服装で一目置かれたい人にとっては、伝統的な「良い物」が定着しているスーツのような世界でこういうのを取り入れるモチベーションがわかないと思います。アルマーニのスーツを買う人は、もちろん素材の良さとか仕立ての良さとかそういうのもあるのでしょうが、やっぱりブランド力を身にまとうことも期待するわけじゃないですか。そういう人が、アディダスやアシックス着ることはまあないわけです。

もちろん、そういう層をターゲットにした商品ではないのだとは思いますが、そういう文化が根付いている世界なので風穴を開けるには容易じゃないだろうと。

逆に、ンな文化なぞ気にしないという人は当然いると思うのですが、そういう人たちはそもそもスーツ自体を拒むんじゃないかなと。ジャージスーツにするくらいならふつうにジャージとか。

というわけで若干微妙な気もしつつ、クールビズみたいに「フォーマルとカジュアルの中間」として位置づけができればまた違うのかもしれません。クリーニングとかアイロンがけとか、スーツは気を使うことも多いのでこういう皺とか折り目とか関係なさそうな素材のが定着してくれると、手間的にはありがたいんですけどね。