4月24日の記事(これ)で、都内某所の猫カフェに業務停止処分がくだった話を書いたのですが、どうもそのお店、登録取り消し処分になっていたようです。

 ▼「猫カフェ:登録取り消し…業務の改善行われず 全国で初」 (毎日新聞)

東京都は16日、猫を適切に管理せず病気をまん延させたなどとして、動物愛護管理法に基づく業務停止を命じた猫カフェの運営会社「ねこのて」(墨田区、松崎和子社長)に対し、業務の改善が行われなかったとして動物取扱業の登録を取り消した。都によると、猫カフェへの登録取り消しは全国初。登録が取り消された業者は2年間、動物取扱業の登録ができない。

 都によると、同社は4月21日から1カ月間の業務停止命令を全国で初めて受けた。処分期間中の立ち入り検査で、都に登録している場所とは別のアパートなどに計23匹を保管し、父親の分からない子猫が新たに3匹生まれていたことが判明したという。【飯山太郎】

まあ公式発表を読む限りこの対応は当然といえば当然の内容ですが、結構スピーディーな決断なのが意外でした。こういうのって、もっとダラダラしている印象だったので。

朝日新聞の記事によれば、「「検査の直前に移した」と説明したといい、都は猫の数が減ったように装った可能性がある」とのこと。

この件に関して、「ねとらぼ」さんが役所の側とお店の側の双方にインタビューをするというフェアで詳しい取材をしておられ、たいへんおもしろいのでご紹介。全文は長いので、当方の記事では一部を抜粋するかたちで引用します。

 ▼「猫カフェ全国初の登録取消し処分について都と業者双方に取材 言い分大きく食い違う」(ねとらぼ)

 一連の行政処分について編集部(引用者注:「ねとらぼ」編集部のこと)が「ねこのて」に取材を申し込んだところ、動物取扱責任者の女性が取材に応えました。

―― なぜ猫が70匹程度にまで増えてしまったのですか

動物取扱責任者 昨年6月に都が立ち入りしたときには、25匹ということで更新もできました。しかし年末にかけて知人のブリーダー崩壊猫(ブリーダーが運営困難になるなどして世話できなくなった猫)を預かったりしてしまい、結果的に70匹にまで増えてしまいました。ただし一部は報道にあった通り繁殖で増えてしまったので、その点は申し訳なく思っています。

―― すべての猫が繁殖で増えたわけではなかったのですね

動物取扱責任者 はい、短期間の繁殖で猫の数が倍になるということはあり得ません。

―― 今回の登録取り消し処分についてはどう感じていますか

動物取扱責任者 私どもとしては、都からの指導内容について弁護士や専門の業者も交えながら一生懸命努力したつもりです。ただ、都からの指導内容が次々に変化していくので、対応しきれなかった部分があります。

―― 指導内容の変化と具体的な指導内容を教えてください

動物取扱責任者 まず動物愛護センターから来る職員の方が毎度同じ人ではなく、担当される職員によって言うことが全然違っていました。具体的な指導について一例を挙げると、室内清掃の徹底という部分で換気扇を掃除しました。しかし都の立ち入り検査では職員が換気扇を分解。「猫の毛が少量、内部に巻き込まれているため清潔とは言えない」との判断が下りました。見た目にはキレイでしたし「猫が生活しているため、多少の毛の巻き込みは日々発生するのでは」と申し出たところ、清掃で改善できないのであればと「内装工事のやりなおし」を求められました。このあたりは言った言わないになることが嫌だったので、書面でも指導内容をいただいていますが、やはり毎回内容は違います

―― 内装工事についてはどう対応されましたか

動物取扱責任者 ゴールデンウィークの直前に指導されましたので業者の確保ができず、内装工事については対応できませんでした。

―― 都の対応についてはどう感じていますか

動物取扱責任者 元はといえば、私どもの不備が原因なのでその点については反論できませんし、反省しています。しかし、1つの指導をクリアすると新しい指導という繰り返しのなかで期限が来てしまったため「登録取り消し処分」ということはショックでした。また都には猫たちの生活についてもっと考えていただきたかったです。

と、これがお店側の言い分。「猫カフェ」のことがなければ、「役所のありえない理不尽な対応」とかいう見出しでセンセーショナルに取り上げられていてもおかしくないような話が出てきています。

この辺も、実際の書類というのを見ていないのでなんともいえないのですが、どういう判断がはたらいたのか、きちんと役所の側は公表してほしい気も。開示請求したら見られるのかな。

ただ、もっとも憂慮すべきことはねとらぼさんも書いておられる通り、飼育していた猫はどうなるのかということ。引き取り手を探しているとのことですが、見つからなければちょっと可哀想なことになるかもしれません。何とかしてほしいものですし、こういうことになった責任は、やはり猫を使って商売をしようと考えたお店の側が問われなければならないようにも思います。