よく、日本は印鑑さえあれば本人でなくても書類が通っちゃう印鑑文化だと言われますが、三井住友銀行がその流れにストップをかけるような取り組みを始めた模様。

 ▼「個人のお客さま向け取引における「サイン認証」の導入について」(NTT DATA) 

株式会社三井住友銀行(頭取:國部 毅、以下「三井住友銀行」)は、今年度内にも個人のお客さま向けに、サインのみによる本人確認を可能とする「サイン認証」サービスを国内各支店に導入する予定です。これにより口座開設をはじめ住所変更等の各種諸届において印鑑は一切不要となり、顧客利便性の向上が図れます。
 
「サイン認証」は、事前に登録したお客さまのサインに関する電子データ「時系列の筆運び(距離、方向、筆圧など)」と、取引の際のサインに関する電子データを照合することで本人確認を行い、手続きを受付けるサービスです。印鑑を持参する必要がなく、盗難リスクもない等、お客さまにとってより便利かつ安全なサービスをご提供できると考えております。本サービスと、通帳を発行せず明細をWeb上で確認できる「Web通帳」を併せてご利用いただくことで、通帳や印鑑を持たずに銀行取引が可能となります。
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何かにつけて、いちいち印鑑を要求されるというのはまあ正直言ってかなり手間ですし、実印ならまだしもそのへんの三文判でOKということなら筆跡よりもはるかにザルです。実印なんかは気づかないうちに落としたり盗まれたりする可能性があるし、三文判なら身分証明書もなしに百均で買えたりしますし。

重要な書類については印鑑と筆跡のダブルチェックが理想だとは思うんですが、もっとくだけた場ではどっちのほうが楽で信頼性が高いかと言われると、やっぱ筆跡(サイン)じゃないかなぁと思っていたので、こういう動きは個人的に割と歓迎です。