今日は主だった国立大学の2次試験があったようで、あちこちで受験生と応援の予備校部隊を見かけました。

受験生には頑張って欲しいけど、たとい受験に失敗しても命までとられるわけではないですし、出身大学なんて別にその人の価値とはなーんの関係もないので(就職とかに使える便利さはあるかもしれませんが)、気負わずにやってほしいなぁと思います。

先日の、高校受験失敗の自殺ニュースを見ているだけに、余計そう思う。

 ▼「受験で悩み?15歳長男と母親自殺か 相模原市の団地」(テレ朝NEWS)
 神奈川県相模原市の団地で47歳の母親と15歳の長男が首をつり、その後、死亡しました。長男は高校受験がうまくいかず、悩んでいたとみられています。

 18日午後9時すぎ、相模原市南区の団地の一室で、この部屋に住むパート従業員の47歳の母親と15歳の中学3年生の長男が首をつっているのを帰宅した父親が見つけ、警察に通報しました。2人は搬送先の病院で死亡が確認されました。父親によりますと、「長男は前日の高校受験がうまくいかず悩んでいた」ということです。発見当時、長男の首にはひもが掛けられていたことから、警察は、長男が自殺を図り、その後、母親も自殺を図った可能性があるとみて当時の状況などを調べています。

18日夜、神奈川県相模原市の団地の1室で首をつった状態の47歳の母親と、倒れている15歳の長男が見つかり、病院に搬送されましたが2人とも死亡が確認されました。2人が長男の高校受験を巡って悩んでいたということで、警察は心中を図った疑いがあるとみて調べています。
 
18日午後9時すぎ、相模原市南区鵜野森の団地の4階の1室で、この部屋に住む男性から「部屋で妻が首をつっていて、長男がベッドで倒れている」と消防に通報がありました。

2人は病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。

警察によりますと、死亡したのは、この部屋に住むパート従業員の八田真弓さん(47)と、長男で中学3年生の幸太朗さん(15)の2人で、八田さんは台所と居間の間で首をつった状態で見つかり、長男はベッドの上で倒れ首に布のようなもので絞められたあとがあったということです

八田さんは夫と長男の3人家族で、警察によりますと死亡した2人は今月16日と17日に行われた長男の高校の受験が、病気のためうまくいかなかったと悩んでいたということです。

室内には荒らされた様子はなく、警察は、現場の状況などから心中を図った疑いがあるとみて調べています。

微妙に表現が違うのは、ニュースが更新された時間の違い故なのか、同じことの書き方を配慮して変えたからなのか……。どちらにしても、下手をすればまだ結果が出る前に(「前日の高校受験」なので、合格発表がまだの可能性が高いかなと。中学受験みたいに当日発表なのかもしれませんが)、自殺するほどのことではないように私は思います。

人の価値観はそれぞれとはいえ、15歳なら(お母上の47歳も)いくらでもやりなおしが効く年齢ですし、何かもっと違う道はなかったのかと思ってしまう。

ただ、よく言われる「死ぬ気になればなんでもできる」というのは、こういう場合ちょっと違うかなと。私も受験にはたびたび失敗しましたし、失敗の多い人生を送ってきたのでわかるのですが、「将来を悲観」みたいなのはそれで解決できるかもしれないのですが、むしろ暗い気持ちは「いま」に向いているもののほうが深刻なように思います。

「いま」、自分が無価値なのではないか。他人からバカにされるのではないか。将来どんなに成功しても、この失敗・汚点は拭い去れない……。そんなふうに考えてしまうと、もう泥沼です。

受験が「すべてをかけて」挑むべきことで、成功者と失敗者で勝ち組・負け組のように扱われること自体が不毛ではあるのですが、そんなこと言ってもそう思っちゃった人には無意味というか始まらないしなぁ。ほんと、どうすればよかったんでしょうね。やるせない。