先週の土曜日(12日)、御茶の水の丸善に立ち寄った際にちょっと気になることがありました。

新書の棚で立ち読みをしていた、若いメガネのにーちゃんが、何度か連続でくしゃみをしたんですが、そのときに立ち読み中の本を口元にあてていたんですね。

わざとだったのか反射だったのかはわかりませんが、まだ買ってもいない本を「汚す」行為であり、ちょっとぎょっとしました。そんな風にした本を買うのかと思ったら、そのまま立ち読みを続ける構えでしたし……。

正直イラッときて、ひとこと物申そうかと思ったのですが、よくよく考えてみると、私が彼に「怒る」というのは、完全に論外ではないにせよ、やや筋違いかもしれません。 

というのも、私はいまのところその本の持ち主ではないし、買うつもりもないわけで、直接の被害を被っているわけではないからです。一般論的に非常識な行為であり、いつか私が見えないところで被害を受ける可能性を考えると、「注意」するくらいが私の領分でしょうか。あるいは、彼が他のところでそういうみっともない行為をやらかさないよう親切で言ってあげるとか……。でも、それってあんまりピンと来ないかもしれない。

色々考えた結果、「先生に告げ口」作戦を刊行し、丸善の店員さんにかくかくしかじかである、ということを報告しました。防犯カメラでも設置されていれば、あとで確認もできるでしょうし。もし彼に対して「怒る」人がいるなら、それは現在の本の持ち主であるところの丸善だと思うんですよね。で、厳正に対処してくれるならよし。なぁなぁで済ますというのなら、丸善の本の管理というのはその程度だということで、私が丸善から遠ざかれば(そういうことにちゃんと気を配っている書店で本を買うようにすれば)良いのかな、と。

まあ電車の時間もあったので、結局その後、店員さんがどういう対応をとったのかまでは見届けられなかったのですけれど。

「告げ口作戦」が最善の一手だったかと訊かれると、私には自信がありませんが、怒って怒鳴りつけるよりはよかったかなぁ。なんかこういう、ひとさまに「注意」をする時って凄く難しいですよね。注意したくなるほどモチベーションがあがる行為だったら、個人的な怒りとか苛立ちみたいなのも入ってくるだろうし、でもそういうのをうかつに入れてしまうと、正当性を嵩にきた単なる罵倒になりかねないし。

学校の先生とかもこういうこと考えてるんだろうなぁと思うと、大変さがちょっと分かる気がします。