ロシアの戦闘機がトルコのF16に撃墜されました。

寝てる間に世界がとんでもないことに……。

 ▼「トルコ軍がロシア軍機撃墜 シリア国境、乗員2人死亡か」(朝日新聞DIGITAL) 

 トルコ軍は24日朝(日本時間同日午後)、「領空を侵犯した」としてロシア軍のSu24戦闘爆撃機1機を撃墜した。機体はトルコ国境近くのシリア北部に落ちた。ロシアのプーチン大統領は同日、トルコのF16戦闘機に撃墜されたことを認めた上で領空侵犯を否定し、「テロの共犯者による背後からの攻撃で(ロシア兵の命が)失われた」とトルコを強く批判した。

 ロシアのラブロフ外相は25日に予定していたトルコ訪問を急きょ中止した。過激派組織「イスラム国」(IS)に対する米英仏ロの戦略は、パリ同時多発テロを機に協調姿勢が出ていたが影響が及びかねない。

 トルコ軍の発表によると、24日午前9時20分ごろ、同国南部上空を侵犯していた国籍不明機に、繰り返し退去するよう警告。だが領空侵犯を続けたため、撃墜。機体はシリア北部ラタキア県クズルダー付近に落ちたという。ドアン通信によると、ロシア機は撃墜される前、シリアのトルコ系少数民族トルクメン人の居住地域を爆撃していたという。

 乗員2人は緊急脱出装置で脱出したとみられる。ロイター通信などによると、トルクメン人のシリア反体制派武装勢力は24日夕、乗員2人を射殺したと発表し、トルコ政府が確認中だ。また乗員の捜索にあたっていたロシア軍のヘリコプターがシリア反体制派によるとみられる攻撃を受けて損傷、ヘリは政府軍支配地域に不時着したという。

 トルコのダウトオール首相は24日、「空・陸の国境侵犯には、誰に対してであろうと、あらゆる措置を取る権利がある。我々が戸惑うことはない」と述べ、撃墜を正当化した。

 北大西洋条約機構(NATO)は24日夕、トルコ政府の要請で緊急理事会を開き、対応を協議する。NATOの報道官は24日、朝日新聞の取材に対し、「状況を注視している。何が起きたのか、トルコから説明を受ける」と話した。欧州連合(EU)首脳会議のトゥスク常任議長は24日、ツイッターに「この危険な時には、頭を冷やし、冷静になるべきだ」と記し、双方に冷静な対応を求めた

 一方、プーチン氏は、ISの資金源である石油や石油製品の密売にトルコが関わっているという見方さえ示した。トルコの反発は避けられないとみられる。

 トルコはシリア内戦を巡ってアサド政権の退陣を最優先し、反体制派を支援したり、対ISの米軍主導の有志連合に参加したりしてきた。対するロシアはアサド政権の「後ろ盾」となり、反体制派やISへの空爆を続けている。

 トルコはロシアに対し、領空侵犯をしたり、「同胞」とみなすトルクメン人に対して爆撃したりしたとして今月19日、「国境の安全を実質的に侵犯された場合は、交戦規定を適用する」と警告していた。(イスタンブール=春日芳晃、モスクワ=駒木明義、ブリュッセル=吉田美智子) 

ISとそれを支援する勢力に対するスタンスに、民族・宗教問題が絡まってややこしいことになっているところでしたが、一気に爆発した感じ。「第三次世界大戦待ったなし」という声が出てくるのもむべなるかなという。少なくとも、露土の間で争いが起こり、多くの命が失われる可能性は出てきました。

おそらく、これから識者による「なぜこうなったか」分析が飛び交い、前後の国際関係(クリミア問題など)を含めた「歴史」がさまざまに跡付けられ、原因探しが始まるのでしょう。けれど、もはや「賽は投げられた」状態なわけで、現実的に私たちは事態の成り行きを見守るしかないしNATOが各国の面子にとらわれて対応を誤らないよう祈るくらいしかできそうにありません。

近隣のロシアが動き、米軍もアクションを見せることがあった場合、当然日本も他人事ではないから対応については考えていかないといけないんでしょうけれどね……。

いわゆる「反戦運動」というのは、こういう時にこそ力を得て、さまざまな啓蒙活動や世界に対して発信する活動をやってほしいと思う。日本が平和憲法を掲げ、永久平和の精神をもった国民がいるということは、国内で安保法案をめぐってデモをやったとかそういうことによってではなく、こういう誰もが足をすくめて立ち止まり、成り行きを見守るしかないような危機的局面において、たとえ無駄だろうがバカにされようが、反戦の意を発信することにあるのではないかなあ。(もちろん、ただなにか言えば良いわけではなく、そこで恥ずかしくないことを言うだけの教養を持ったうえで)

ちょっと違うレベルの話を横並びにしてしまったのですが、 一歩間違えると厄介なことになりそうです。最悪の事態だけは回避してほしいですね。