先日Twitterで見て面白いなーと思ったのでメモ的に。

 ▼「「日本人にだけ読めないフォント」ってどういうこと?」 (The Huffington Post)

Twitterに10月7日に投稿された1枚の画像が、「日本人にだけ読めないフォント」としてネット上で話題になっている。日本語のユーザーが投稿した。

これはElectroharmonixというカタカナ風の英語フォント。カタカナに馴染みのない欧米人には、アルファベットに見えるけど日本人には、本当に日本語に見えてしまうのだという。さっきの例文の正解はこちら。

日本語に訳すと「やあ、みんな。この文章を読めるかい?えっ、できない。それは君が日本人だからさ」という意味になる。


Electroharmonix
Electroharmonix

で、ブツはこれ。

なるほど、アルファベットを変形しているけれど、そのやりかたがカタカナや漢字に見えるせいで日本人にはアルファベットに見えない、ということですか。面白い。作った方のサイトを見ると、13年前に作って、しかもいまは日本にお住まいみたいですね(When I created Electroharmonix 13 years ago, I never dreamed that I’d eventually move to Japan and have to learn to read and write Japanese. )。

ただ、「日本人にだけ読めない」というタイトルが適切かどうか、というのが真っ先に気になります。その辺の検証をしておられるのが、こちらのサイト。「『日本人「だけ」読めないフォント』が本当に日本人だけ読めないのか、ニューラルネットの力を借りて確認してみた」結論としては、(私の解釈ですが)日本人じゃなくても読みづらいけど、日本人には特に読みづらいとでもいうほうが正確な模様。また、「「似てるんでは?」といわれていたヘブライ語圏の人にも辛そう」ということです。

まあその辺りの、見出しのセンセーショナリズムを脇に置くとすれば、文字を認識するということに対して非常に示唆的な「実験」という気がします。私たちは、文章に限らず文字も「予測」で読んでいるんでしょうね。

以前、「順番がめちゃくちゃでも読めてしまう文章」というのの記事を書きました。こんなやつ。

こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
 
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。

やっぱり、自分で「思い込んで」いると修正することって難しいですよね。記憶とかになると更にいらん補正が入ってくるので、思い出話のアテにならなさたるや相当のものなんでしょう。

同じものを見ていても、認識は違っているということは、表現と解釈の問題においても考えていくべきことだとは思っていろいろ勉強しているのですが、奥が深いというか専門知識が結構要求されてなかなか前に進みません。

なんかまとまったらそのうち書くと思います。