今夏から、自転車の交通違反を厳しく取り締まるようになりましたが、それでもこういう事故は起こるようです。

 ▼「靴ひもが自転車にかかり転倒、中1男子バスにひかれ死亡」 (TBS News i)

 川崎市で自転車で帰宅途中だった中学1年の男子生徒が路線バスにひかれ、頭などを強く打って死亡しました。

 27日午後5時半ごろ、川崎市中原区の片側2車線の幹線道路で、自転車で帰宅途中の川崎市の中学1年生・菅原尚弥さん(12)が、後ろから走ってきた路線バスにひかれ死亡しました。警察によりますと、菅原さんは自転車のペダルに靴ひもが絡まり、それをほどこうとして車道の右側に倒れてしまい、路線バスにひかれたということです。

 警察は、路線バスを運転していた丸山栄治容疑者(45)を、過失運転致死の容疑で現行犯逮捕して当時の状況を調べています。(27日23:01) 

つぶさに状況が分かるわけではありませんが、いきなり転倒してきた自転車を(乗客を載せている)バスが急ハンドルをきって避ける、というのはなかなか難しいようにも思われます。その意味では、路線バスの運転手氏は少し気の毒なシチュエーションのようにも思われます。

しかし、何より可哀想なのはやっぱり少年であり、そのご両親でしょう。 

現在は小学校・中学校で自転車の乗り方などを指導しているところもあるようですが、二段階右折のようなルールの意味をきちんと児童が理解できるとは到底思えませんし、ヘルメットの着用も、それほど徹底しているようには見えません。 

実際、道路交通法改正以降も「危険」な自転車運転はよく見かけますし、それを取り締まる警察官の方はほぼまったくといっていいほど見かけなくなりました。結局最初だけだったなぁと。

車道を自転車が走る以上今回の事件のような危険はつきものであり、その危険に対してじゅうぶんなフォローができないのであれば、自転車が自由に車道を走ることについては、やはり何らかの制限をもっと厳しいかたちで設けるべきではないか。個人的にはそう思います。

制度や教育がきちんと整って、こうした事故が少しでも減ってくれればいいのですが。