東京五輪を巡って、また「問題」が発生しそうな気配が……。

 ▼「東京五輪のエンブレムデザインに盗作疑惑 ベルギー劇場ロゴがモチーフではと海外からも指摘」 (Fashionsnap.com NEWS)

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が24日に発表したオリンピック大会のエンブレムデザインに対して、盗作を疑う論争がネットで起こっている。ベルギーの劇場「Théâtre de Liège」のロゴと並んだ画像が拡散されており、同劇場のロゴデザインを担当したとみられる事務所も公式Facebookに「フォントが同じだ」と指摘する文章と写真を投稿している。

 アートディレクターの佐野研二郎氏が手掛けたオリンピックエンブレムは、「TOKYO」「TEAM」「TOMORROW」の頭文字「T」をイメージしており、「円」はすべてを包みひとつになった世界、「赤」はひとりひとりの赤いハートの鼓動を表現し、「和の力の象徴」としてデザインしたという。一方、「Théâtre de Liège」のロゴはデザイン事務所Studio Debieが2013年に提供したもののようで、公式ホームページではデザインプロセスも公開されている。
 
 Twitterでは両デザインを見比べた人たちが、「似てる」などと感想を投稿。「別物だろ」と擁護する意見も挙がっており、SNS上で議論を起こしている。なお現在、佐野氏が代表を務めるMR_DESIGNのTwitter、Facebookページともに閲覧できない状態になっている。

ふーむ。

これがフランスの劇場のロゴ。

theatredeliege

んで、こっちが東京五輪。


tokyo5rin

う~~~ん、似てるか似てないかで言えば似てるよなぁ。

私はデザインとかわからないから、この「円」の位置が違ったり、右下と左上の三角形(?)が若干ずれていたりするのがどのくらい「重要」で「オリジナリティ」があるのかとか理解できないんですけど、素人目にはほとんど同じに見えます。

なお、当事者であるフランスの劇場のロゴデザインを手がけた事務所、Studio Debieのコメントがこれ。拙い仏語理解力で読んだ限り、「劇場のロゴを知っていたなら論外だし、知らなくてもまあこれはいかんでしょ」みたいな感じなのでしょうか。フランス語自信ないので、読める人いたら教えて下さい。ネタ的なニュアンスなのかな。英語のほうでは「There is a striking ressemblance between the two logos. Why has it a bad reputation in Japan ?」とか言ってるから割とお怒りっぽい気もします。

studio_debie

なお、上記Studio DebieのDebie氏はこんなgifアニメーションを即興で作ってTwitterに流しています。ゆうて現時点(2015年7月29日17時)でざっと300RTですから、まとめサイトとかが大騒ぎするほど「話題」になってはいない感じですが……。



話題になっているか否かはともかく、きちんと考えるべきことですよね、これ。やっぱりパクリだなんだといわれるのは残念だし、騒動で劇場のデザイナーさんにも申し訳ないことなわけですし。

とりあえず、日本側のデザイナーである佐野研二郎氏が意図的にやったのかどうか偶然だったのかとは無関係に、実際問題として類似するデザインが存在していた(少なくともそういう指摘がなされた)のですから、このデザインで行くかどうかは、きちんとした手順に沿って見直すべきでしょう。この手のデザイン絵はそもそも似てしまうものだとか、あるいは主催国としての体面がどうとかいう話ではなく、国際社会のルールにのっとって開かれる大会である以上何らかの疑問や指摘に対する対処をするというのは当然のことです。

もちろん、選んだ責任・選ばれた側の権利というものもありますから、騒がれているような即座に「ダメ」という考えもおかしい。国際商標確認の手続きも済ませているようですしね。ですから、新しく出てきた情報を踏まえた上でこれが五輪のロゴで良いかどうかを判断する機関をちゃんと設置するなりしてやってほしい。これだけの規模の大会で、しかもその「顔」になるロゴを選ぶっていう話なんですから、きちんとした「形」を整えるのが筋だと思う。

また、佐野氏からはとにかく早目に事情を聞いて、コメントを出す。多くの人への必要な説明の第一はこれに尽きるでしょう。

剽窃や類似の事項を見抜けないのか、というと、小保方さんの騒動(もうみんなほとんど話題にしないけど!)のことを思い出すわけですが、こんなことが起きないに越したことはないにせよ、起きてしまったらどうしようもないわけで、あとはいかに誠実かつ適切な対応をとれるか、というのがキモだと思う。新国立みたいにグダグダにしてなぁなぁのまま、なんとなく変更とか、やめてくださいね。

デザイナーやコンペの担当者への責任追及というのはその後の話で、まずはどうするのが五輪にとってベストなのか、国民だけでなく世界の人も対象になっているということを忘れずに対応していただきたいです。