チャイナボカンや汚染食品、虹色の河など、トンデモニュースのメッカといえば中国ですが、そんな中国からお株を奪うようなニュースが流れてきました。

 ▼「インド カンニング関係者40人死亡、政府は「正常な死」と主張」(新華ニュース) 

インド・マディヤ・プラデーシュ州のカンニング事件が明るみになり、インド政府は特別調査グループを設立し、容疑者1800人超を拘束した。インド・メディアの29日付の報道によると、驚くことに関係者40人が死亡したという
 
ある特別調査グループはマディヤ・プラデーシュ州高裁に向け、カンニング事件関係者の死亡23件を報告した。特別調査グループは3月に関係者約1800人を拘束したと発表した。
 
インド・マディヤ・プラデーシュ州の内務長官は29日に「それは普通の死で、意外な事件ではない。インド最高裁は事件審理権譲渡に関する国会の申請を却下した。マディヤ・プラデーシュ州高裁はこの事件の審理を担当している」と指摘した。
 
この事件の経緯を知っている匿名関係者は先ごろ、メディアに対し、「いま、死の恐怖が迫っている。身元不明の殺し屋はいつ現れるか分からない」と言った。
 
この大規模カンニング事件は大学入試だけではなく、就職試験、公務員試験など多くの試験で発生した。不正は替玉受験にとどまらず、受験生のため座席を指定し、更に偽造解答用紙を渡すなどの手法もあった。関係者の多くはインドの有名人である。インドの元教育大臣を含む多くの高官も拘束されている。インド世論は「このカンニング事件は政府と企業の結託を反映している。関係者の死亡はその裏にある犯罪勢力の強さを示している。政府は強く有力な手段を取り、罪のチェーンを断ち切る必要がある」と見ている。
 
(翻訳 李継東)

40人が死亡って……。

インドのカンニング事件というのは、保護者らがグルになって行われる大規模なカンニング行為のことで、BBCなどがわりと積極的に報道しています。

 ▼「India students caught 'cheating' in exams in Bihar」(BBC)

indiancheat

壁に登ってなにしてるのかとおもったら、自分の子どもにカンペ渡してるんですって!! SUGEEEEE。当然こういうことを商売にしちゃう犯罪組織も出てきて、結構な市場になっているのだとか。その辺、今年の3月頃、日本でもNHKなどがとりあげ話題になっていました。NAVERにまとめが載っていたのでリンクしておきます。

 ▼「学校全体がグル。インドのカンニング風景がヒドすぎる

この中でも紹介されている「レコードチャイナ」の記事(こちら)によると、インドは厳しい身分制が残るとともに過剰なまでの学歴社会であり、上流階級で金持ちの子どもはその権力をつかっていい大学にフリーパスしていく。それなら貧しいわれわれはカンニングをしよう……という発想なんだ、みたいな感じなんでしょうか。わかったようなわからんような。

とりあえず、インドではこういう「教育」関連で物凄い利害が発生する。そのため、犯罪組織とかが出張ってくることもある、ということのようです。んで、殺された40人っていうのはなにかそういう組織に関係していたのか、バレたらいけない人のカンニングに関わっていたのか……。

あらゆる部分で日本人の私たちからすると想像を絶するような事件ですが、カンニングしただけで死んじゃうとか、マジ洒落になってないですねぇ。