先日サンクリ(イベントレポートそのうち書ければいいな……)の帰りに池袋のメロンに立ち寄ったのですが、そこで見かけたいかにもやばそうなこちらのご本。

その名も、『のぞえもん』。

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いかんでしょ。

「21世紀☆代表! 幼女型SF(すこし☆ふぁっきん)ラブコメ、爆誕!」って書いてあるけど、すみません。まったく意味がわかりません。どういう作品なのか皆目見当がつかない……。ただ、何がやりたいかは痛いほどよくわかります。

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雑誌表紙バージョンのほうがヤバさが際立ってますね。青いボディ(スク水)に首輪+鈴の幼女。いろいろアウト。アウトすぎます。

本の裏に書いてある内容紹介は次の通り。

主人公・たかしは、幼馴染でJKグラドルのあすかに想いを寄せる冴えない高校生。とある日、突然パソコンが光り、未来の自分が開発した幼女型ロボット「のぞえもん」が現れたのであった!

背中の“四次元ランドセル”からは 未来のオモチャが飛び出すぞ! 「あすかと結婚できる」未来を目指し、幼女(ロボ)との魅惑の日々が始まる……!!

帯の「シモの願いみんな 四次元ランドセルで叶えてくれる」というフレーズの破壊力がすさまじい。全力で青狸に挑戦状叩きつけてる感じがします。ブラヴォー(結局褒める)。

いやまあ、エロゲーでもありましたけどね、『未来ドーター ムスえもん』とか、『ぱちもそ』とか。『ぱちもそ』なんか「未来のネコ型ロボットが活躍する国民的キャラクターマンガ(アニメ)をモチーフにしたエロティックパロディAVG。」ってモロに書いちゃってたからあっちのほうが問題っちゅや問題かもしれませんけど、あれはなんだかんだで18禁。本作みたいに、一般向けコミックで出すのはヤバい気が。

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『ぱちもそ』のぱち。犬なのでセーフ?

内容は、正直ネコ型ロボットの某漫画とはあんまり関係なくて、ことばが喋れない+股間から液体を漏らしまくる人型ロボット「のぞえもん」ことのぞみちゃんとエロいことをしたり、幼なじみのグラドルとのエロイベントが発生したりして、とりあえず頁をめくれば脱いだり揉んだりしてる典型的なエロパロ漫画。

一応本家(?)っぽい内容もありまして、「ボックス内の電話に「もしも~だったら」と話すとシモの願いをちょっとだけ叶えてくれる」、「『もシモ』ぼっくす」とか、「吹いている笛の音を聴いた人間は性欲が刺激されエロい気分が盛り上がってしまう」、「せく★ろすリコーダー」とか、「ブザーの音を聴いたいじめっこは急激に性欲を刺激されて欲情したメス猫になってしまう」、「いじめっこ撃退ブザー(バイブ機能付)」とか、凄いのか凄くないのかよくわからないひみつどうぐが出て来ます。

あ、あと妹。のぞみちゃんの妹でひかりちゃんってのも登場しました。当然幼女。

パロディとして見た場合は原作との接点が単なるうわべだけなので正直いまいちな感じがするのですが、ただのエロギャグ漫画として見ると、絵は可愛いしネタは変な方向に振り切れてるし、結構面白いかなという印象です。

しかしまあ「これ一般で出すとかほんとにいろいろ大丈夫?」(褒)的なことは誰しも思うようで、「おたぽる」さんにこんな記事が。

 ▼「キャラ設定はもろ『ドラえもん』…法的には“問題なし”でもヤバすぎるギャグエロマンガ『のぞえもん』」(おたぽる)

掲載誌でも超人気を誇っているという、この作品。しかし、誰がどう見ても元ネタは藤子・F・不二雄の名作『ドラえもん』(小学館)。いやいや、国民的名作になんの意図があっての挑戦なのか……? というか、ここまでやって「パロディです」って誤魔化せるのか? 読んでいて心配になったので、まずは専門家の意見を聞いてみた。

 回答してくれた弁護士法人AVANCE LEGAL GROUP LPCパートナー弁護士の山岸純先生は、次のよう話す。

著作権に詳しい法律家の方のお話ということで内容も興味深かったんですけど、この漫画を弁護士センセイに読ませて大真面目のコメントとってくるっていうのがちょっとおもしろすぎますね。バカは大まじめにやってこそ面白いという典型パターン。

ちなみにアマゾンのレビューを見ると、こんなこと書いてあるんですけどホントかよ(笑)。

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「作者は本家からきちんと許可をもらって発行してます。」とのことですが、どういうソースがあるんでしょうか。作者の方が雑誌でコメントとかされてんのかな? ちょっと調べがつかなかったので真偽の程は不明ですが、本当なら別の意味で色々凄いなぁ。

ちなみに何ごともなければ2巻は2016年春に発売されるとのことなので、期待して待ちたいと思います。



あ、でもコミックスの最後のページに描いてあった、このロゴはいろいろヤバいと思いますぜ、藤崎先生(笑)。

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