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ブランド: Triangle
OHP: こちら 
価格: ¥5,250 (税抜¥5,000)
発売日: 2014/01/24
メディア: DVD-ROM
原画: 斎藤なつき、夕暮ぱいろ
シナリオ: 反事象桂林、坂本江麻 

ストーリー (げっちゅ屋より引用)
 
IMG2 仮面の男・ディラック。 彼は魔界の世捨て人として、日々暇を待て余していた。
元いた世界から追放された流刑者である彼は、その世界に戻ることは出来ない。
なぜならそこへ戻るための扉は、彼の仮面の下にあるから。
扉はその内外どちらの世界にも行くことが出来ない。
 
彼はこの世界に興味を持っていない。 あまりにも平和すぎるからだ。
だからディラックは日々暇を持て余していた。 つい昨日までは。
 
魔法戦士の正義を審判する者・正義女王。 彼女は焦っていた。
決してバレることがないと思っていた事情が、あろうことか最も知られてはいけない男にバレてしまったからだ。
その男の名はディラック。 ディラックは、正義女王がその名を語るようになる以前の彼女の事情を、よく知っている。
正義女王は今、ディラックに監禁されている。 彼女の力がディラックには必要なのだ。
 
その力が彼を世捨て人のような日常から解放した。
今のディラックは目的を持ち、自らの意志で事を成そうとしている。
しかし、まだ力が足りない。 そのため他の魔法戦士たちの力も奪い、必要十分な力を蓄える計画を発動する。
 
魔法戦士たちの学園にはディラックの罠が張り巡らされ、その姦計がヒロインたちを蝕む。

 《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: B (1枚絵はエロさが増した。立ち絵その他は使い回し)
話: B (いつも通りか、少し盛り上がりに欠けるくらい。もともと過度な期待はしない)
演: C (全体的に手を抜きすぎ)
H: B (かなりクオリティがあがっている)
他: D (音楽モードが無いなど、いろいろかなり残念)
総合: C (この先「魔法戦士」シリーズは何をウリにするのかが気になる)


抜きゲーとして役割を果たしてくれたことを評価すべきか、「魔法戦士」シリーズとしての物足りなさをクローズアップすべきか……というところで悩み、結局後者を選びました。 

批評空間さんのレビューであれこれ書きましたが、文章で書くのはなかなか難しいんですよね。百聞は一見に如かずというやつで、見てもらったほうが早いと思います。まずは立ち絵の話から。

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©Triangle

左が『来てね!魔法戦士の学園祭』(2009年)。右が本作、『魔法戦士エクストラステージ2』。立ち絵はほぼ同じです。ちなみに背景も基本は過去作の使い回し。立ち絵はそのままに、画面の解像度だけあげたせいで、画面内のバランスも微妙におかしなことになっています。

変身シーンのムービーがどうのこうのというのも、『学園祭』の時の解像度にあわせたまま、『EX2』の解像度で再生するせいで、上とか左右に不自然な空白ができるということです。

そして、樹さんの口調。

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『学園祭』では、「私」といっていたのが『EX2』では「わたくし」に戻っています。口調もかなり初期(『レムティアナイツ』)に近くなっていて、『学園祭』の時のようなふつうのしゃべり方はまずしません。シュガーやシンシアも微妙にキャラ変わってるし。 5年も経ったから(書いてる人の)センスが変わったということは考えられるわけですが、イメージみたいなあやふやなところではない、はっきりした表記の部分とかについては、あまりブレないよう気をつけてほしいなぁと思ったり思わなかったり。まあ樹嬢に関しては、初出のほうを重視して原点回帰したんだと考えることにします。

構図についての話は、これを見て頂ければ分かりやすいかなー。

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どちらもバックからのアングル+触手なんですが、顔が半分で表情が見づらく、オパーイも腕で隠れていた『学園祭』時と比べると、胸も表情もはっきり見えるようになっている『EX2』のほうが興奮要素が多いと思います(『学園祭』は学生に見られているというのも入れているので単純に比較はできませんが)。

また、口元の差分が多く、崩れた表情や涎の糸が扇情的。 エロが本当にパワーアップしていました。

とはいえ、まあそれ以外ではあんまり納得できる内容ではなかったのも事実でして……。先日のMAIKA作品『セーラーナイト2』と結局似たような話になるんですが、このブランドにとって、あるいはユーザーにとって、「魔法戦士」とは何なのか。その部分に触れるような「何か」が欲しかった。

ぶっちゃけ、今や変身ヒロインものは巷に溢れかえっています。「魔法戦士」シリーズの原画家はいまのお二人しか考えられないにしても、ひとたびそこを離れれば、斎藤なつき先生や夕暮ぱいろ先生よりキャッチーな絵を描く絵師さんもいらっしゃるでしょうし、反事象桂林先生より面白い話、エロいテキストを書く人もおられるでしょう。

私自身について言えば、たとえそういう作品が出てきたとしても、Triangleの「魔法戦士」シリーズは私の中で特別な位置を占めていて、それゆえに買い続けると思います。

ただ、今のままだとそれは、私の中の思い出補正によって買う以上のものではなくなってしまいかねない。もう一度、「これがTriangleの魔法戦士だ!」と納得させてほしい。私が願うのはそのことだけです。願わくは、あと10年後もまだ、このシリーズを楽しんでいたい。そんなふうに思っています。