東京都でも統一地方選が始まり、選挙カーが走り始めました。

しかし、こういうこと言っちゃよくないのかもしれませんが、うるさい(笑)。朝方から夕方までどこにいっても選挙カーの声が聞こえるし、タクシーに乗っているとき信号待ちで隣に止まられたりするとしゃれにならないうるささです。

それも、何か内容のあることをしゃべっていればまだ聞く気にもなるのですが、やれラグビーで全国大会に出ただとか、地元の小学校出身だとか、この地域に何年住んでるだとか……。それが選挙にとって大事な情報なのかよ、という。正直投票する意欲が激減します。

まだ、過去にやってきた実績を言う人のほうがマシ(それがあるということも含めて)なのですが、将来こういう政策をやりたいとか、こういうところに力を入れるという話になると、「豊かな暮らし」とか「美しい町」とか、「空の見える千代田区」とか、もう意味が分かりません。空ならいまでも見えとるわい。

選挙カーでは具体的な政策をつぶさに述べるのが難しく、必然的に印象重視になるという理屈はわからないでもないのですが、それにしても選挙カーが声高に叫んでいる「宣伝」の内容の中身のなさは異常です。日本で戸別訪問が禁止されているのは、顔が見えると政策内容ではなく人情で投票する人が多いからだ、という話を聞いたことがあるのですが、もしそれがほんとうだとしても、今と大して変わらないんじゃないかという気がしてくる。「キムタクと友達のOYOYOです」とか、そういうこと言ってる候補者が通りそう。有名人による応援演説とかって、ぶっちゃけその類ですよね。

せめてもうちょっと投票に行く気が起きるような、少なくとも誰に投票するか選ぶ際に参考になるようなことを言ってくれる選挙カーが来てほしいなぁと思います。結局今は、ポスター見てその候補のHPに行ってというのをしないとどんな候補者かほぼわかりませんからね。

ついでに言うと、しょうもない選挙カーを走らせてる候補者はセンスなしということで都政から遠ざかってほしい。以前から言われていることですが、「通したくない候補者」への投票制度とかできないかなぁ。