やめときゃいいのに余計なことを書いて自爆する人が後を絶たないことから、日本では「馬鹿発見器」やら「バカッター」やら酷い二つ名をつけられているツイッターですが、太平洋の向こうでもそんな事情はたいして変わらないようで。

 ▼「【注意】Twitterに「明日から仕事だ。おええええっ」と書いた女性、クビになる」(netgeek)

米テキサス州在住のセラさんは2/6、「おえっ明日からクソ仕事が始まる」とツイートした。

実はセラさん、ピザ屋の面接にいって合格をもらったばかり。だが、前日になってやはり働く気持ちに陰りが出てきてちょっと愚痴ってしまったのだろう。

ちなみにセラさんの見た目はどこにでもいるような女性。

髪の毛と赤い洋服がオシャレだ。そしてやけにお気に入りが多いのが気になる。ファッションリーダーなのだろうか。
 
さて、問題のツイートを見つけた謎の人物はすかさずセラさんにリプライした。もうお分かりだろう。そうこの男性は店の店長なのだ。

「いや、クソ仕事はないよ。ちょうどキミをクビにしたからね。仕事も金もない人生を楽しみな!」。まるで映画に出てきそうなクールで攻撃的なセリフだ。こんなことが現実に起こるとは…。

10代の女の子が(というかこの写真で10代だとは思わなかったけど、zakzakでは10代少女になってます)ピザ屋の面接に通った次の日に、その仕事を「クソ仕事」とツイートしたのを見つかってクビになったというお話。口は禍の門とはよく言ったものです。

miffy

日本でも、仕事がクソだと嘆いているツイッターユーザーはいっぱるわけですが、 そういう人の中には自撮り写真をアイコンにしていたり、Facebookへのリンクを貼っていたり……。同じような憂き目に会いたくなければ、身元があまりにもはっきりバレるようなことをするのはよろしくないのでは、と思ってしまいます。

この辺りのなんというか、ネットへの警戒心みたいなものってネットがあまりにも一般的になってきた「最近の若者」(この言い方は余り好きではないのですが)にはやっぱり希薄な気がする。

たとえば、大学のテストでカンニングした話とか、研究室の先生の悪口をツイッターで垂れ流して訓告処分を受けた学生というのがいましたが、いまは似たようなことが全国の中学、高校で起きています。自分の実名で登録したアカウントで、プロフィール欄にかよっている学校を書き、そこで先生や同級生の悪口を言う……。

ツイッターやFacebookの世界が自分たちだけのものだと思っていて、外とつながっているということに意識が及んでいないのでしょう。インターネットが普及し始めた頃にネットを始めた私のような人間からすると、ネットはまずもって外部とつながるためのものであって、常に「他人から見られる」場という感覚があるのですが、そのあたりが決定的に異なっているように思われます。

あまりの事態に、都内では多くの学校で通学路を覆面パトロールするような、覆面ネット巡回が行われたり、そういうことを専門でチェックするサービスなども生まれているとか。この辺は私も実態をよく知らないので詳しい話ができないのですが、時代は変わったと感じると同時に、取り返しの付かないことになるまえに、一度「痛い目」を見ておくことも学生さんにとっては必要なのかなとも思います。

また、中高生だけではなく教師の中にもFacebookで学校や同僚、生徒に対する愚痴や不満を書き連ね、それをPTAに発見されて問題視されるような事件があった、ということも頻繁に耳にします。これは若い先生もそうですが、定年近い、割とお年を召した先生がひっかかる場合もあるそうで、やはりネットとの距離感というのがうまくとれていないというのが原因なのかもしれません。

匿名でネットをしている人でも、職場でツイッターをやっているところを後ろから見られていたとか、もっと酷いのになると社内PCで(ログが監視されているのに)SNSに接続したとか、そういうところから「内部身バレ」してひどい目にあうパターンもあるそうで、まあ不慮の事故は仕方がないとしても、ネットを「私生活」として楽しむためにはある程度の知識と自己管理が必要である、ということは理解しておくほうが良いということなのでしょうね。