健速氏が企画・シナリオをつとめるエロゲー『放課後の不適格者』(Nostalgic Chord、2014年4月25日発売予定)。

先日、非常に面白いキャンペーンの実施が発表されました。

 ▼「神月社×Nostalgic Chord『公式MADムービーコンテスト』」 

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公式MADムービーコンテストだそうです。 業界初を謳っていますが、たぶん本当じゃないかな……。賞品がPC関連と、なにげに豪華ですね。 

すごいなー、気合入ってるなーと感心する一方、宣伝方法としてどうなのかな、と思わないでもありません。

ふつう、こうしたキャンペーンに期待される主な効果というのは2つです。まず、キャンペーンの賞品を「エサ」にしてユーザーの興味関心を惹く効果。次に、バナーやツイッターアイコン等を掲示してもらうことで発生する宣伝効果。

以下素人考えですが、その観点からすると、MADムービー作成のように一定の技能が必要な、しかも結構時間がかかるであろう作業がコンテストの題材だと、「よし、参加しよう」となる人が少ないような気がします。少なくとも、バナー貼ったり感想文書いたりよりは、ずっとハードルが高い。

また、個人的にはこの作品、映像系で売るつもりなの? というところにも引っかかります。健速氏シナリオといことで、どちらかというとシナリオに力を入れた企画だという印象だったのですが、どうやら映像系のユーザーを引っ張り込んでいく方針。レビューコンテストとかもやっているから、こっちは単に手を広げただけかもしれませんが、あんまりターゲットを拡散しないほうが良いのでは……というのは、余計なお世話でしょうか。

加えて、ムービーの宣伝効果の「質」にも疑問が残ります。同時に実施されているレビューコンテストとかだと、ゲームの内容に関わる部分が宣伝されるので購買意欲と直結するでしょう。しかし、ムービーというのはある意味その1本で完結した作品ですので、どれほど購買に繋がるのか。

もちろん、プラスに働くこともじゅうぶん考えられます。ニコニコ動画がいまの若い世代の中心にあるように、動画形式でさまざまなCMのバリエーションが出るというのは、ブログやツイッターより影響が大きいかもしれない。そのうえ、そのムービーの出来栄えが良かったりしたら、「元ネタ」となる作品への興味や期待も高まるでしょう。

あと、業界の大御所が審査員ということもあり、目に止まれば名前が売れるチャンス。そんな風に考えたプロ・セミプロや専門学生が参加すると、有望な人材を発掘する、なんてことも企画者の頭にはあるのかもしれません。

芯に当たれば話題をかっさらうこともあるかなぁと思います。

あれこれ言いましたが斬新な試みであることは確かで、エロゲーにユーザーが関わっていく新しいありかたの模索としては、クリエイティブで面白い(少なくとも、クラウドファウンディング方式のようにマーケティング一直線のものよりは好み。実効性はおいといて)。こうしてトピックとしてとりあげて「宣伝」しようというくらいには、上手くいくことを願っています。

私も技術があれば参加したいところなのですが、こればっかりは残念ながら手も足も出ないかなぁ……。