sanobawitch

ブランド: ゆずソフト
定価: ¥8,800 (税込¥9,504)
発売日: 2015/02/27
ジャンル: おなやみ解決!魔女っ子ADV
原画: むりりん、こぶいち、こもわた遙華(SD原画)
シナリオ: 天宮りつ、籐太、保住圭
OHP: サノバウィッチ

▼批評空間投稿レビュー(81点): OYOYOの『サノバウィッチ』レビュー ※ネタバレ有

《ブログ用評価 S~D》 (S=非常に良い A=良い B=普通 C=やや難あり D=む~り~)
絵: S (これにSつけなかったらどれにつけるのか)
話: B (ストーリー重視かキャラ重視か曖昧。両方大事にしてどっちつかず。結局ここがボトルネック)
演: S (新しさはないが1つ1つが非常に丁寧。見る度に細かい配慮に唸らされる)
H: A  (各キャラ1回は抜きどころが。ちなみに寧々のオナニーがいちばん抜けました)
他: A  (これという欠点がない)
総合: A  (満足だが、まだまだ行けるんじゃという思いもある)
 


ストーリー(げっちゅ屋さんより)
保科柊史 (ほしな しゅうじ) は、とある秘密を抱えていた。
それは “他人の気持ちを感じ取れる” という不思議な力を持っているということ。
彼のクラスメイト・綾地寧々 (あやち ねね)。
彼女もまた、誰にも言えない秘密を抱えていた。 それは “自分の意思に関係なく発情してしまう” ということ。
 
ふたりはただのクラスメイトでしかないはずだった。
だがある日、柊史は不慮の事故から衝撃的なシーンを見てしまう。
彼が見てしまったものはなんと、発情した寧々のオナニーシーン!
そんなショッキングな事件を経て、ふたりの距離は急接近。

互いの秘密を共有する仲になり、彼は知る。
寧々が発情してしまう理由と、“魔女” と呼ばれる存在を――

時と場合を無視して発情する寧々に、密かに行われる “魔女” の活動。
それらに引き寄せられるように集まる、後輩・先輩・転入生。
静かだった日常は慌ただしいものへと変化して、柊史に淡い期待を抱かせる。
 
「ここから何かが始まるのかもしれない」

【雑感】
う~~~~~~~~~~ん。(モヤモヤ)

個人的な感想としては、共通がものすごく面白かったけど個別のほうで失速した感じ。そして、物語はやっぱり結末が面白くてなんぼというところがあるので、ちょっと残念です。比較で立ち位置のアタリをつけると、『DRACU-RIOT!』以上、『のーぶる☆わーくす』未満というところ。批評空間さんにつけた点数みると、『DRACU-RIOT!』と同点でしたけど(笑)。一応言い訳しておくと、楽しかったのは『サノバ』。キャラ気に入ったのもこっち。ただ、読後感は『ドラクリ』のほうが良かった、と。そんな感じでしょうか。

何が不満かっていうのは批評空間さんのほうで割とまじめに書きました。要約すると「噛み合ってない」ということです。本作への批判でよく耳にするのは、「シリアスはいらない」とか「シリアスがこけてる」とかいうことで、それと大差ないといえば大差ないんですが、一応分けてはいるつもり。というのは、シリアスがあってもいいしまったくなしにしてもよかったんじゃないかと。個別のパーツをとってみると、どれももの凄いクオリティで仕上げられてるから、どっちでも行けたと思う。シリアス路線にして残念扱いされてる寧々や憧子にしても、単独のルートとしてみればちゃんと一貫してやれていることはある。

しかし、この両ルートは作品全体の設定や構造に強くはたらきかける内容なのに、めぐるや紬のルートではその部分がスルーされてる、あるいはかなり違う解釈になっている、というのが問題です。寧々や憧子の「シリアスさ」が、彼女たちの話だけで完結する話なら問題なかっただろうし、逆にめぐるや紬のルートでもその「シリアスさ」の根本にある部分が引き継がれていたら、シリアス展開でじゅうぶんいけたと思うのですが、そうなっていなかったためにプレイしながら「あれ?」とか「いやいや、それこっちではこうじゃん」みたいな軋みがあちこちに発生して違和感を感じました。

寧々の凄いすっきりしないED、私は割とありだとは思っているのですが(好きかといわれると微妙だけど話のオチとしては深く納得できるところがある)、本作で言えばめぐるとか紬のような、いちゃいちゃ系の話のほうが面白かったです。寧々ルートみたいに深読みすることで余韻が出てくるタイプの話は、深読みを納得させるだけの説得力を全体に持たせないとダメで、それがうまく行っていない以上仕方ないかなぁ。世界の根幹に関わる部分でギミックを仕掛けたのに、他のルート見てると寧々悩み損じゃん、みたいなところがあるので。

と、文句から始まってしまいましたがキャラはほんと可愛かったです。ゆず史上ナンバーワンかもしれない。特に寧々。めぐるも可愛かったけど、やっぱ寧々。寧々かわいいよ寧々。

sano04
こんなんぬくしかないやろ……。

普段は真面目なくせに、妄想に下ネタにとネタ部分を一手に引き受けた感じのあるボケキャラになっていますが、何よりすばらしいのはエロ。とにかくエロい。自ら進んで見せてくるセクシー系じゃなくて、自分でもコントロールできない発情に悩まされてるウブい感じが最強です。お前がナンバーワンだ

sano05
これでHシーン突入しないんだから驚きです。レベル高すぎ。

微妙にこじらせた自意識とか、妄想エロふくらませて自爆とか、ダウナー通り越してヤンデレ気味になるところとか、ころころ変わる表情とメインヒロインとは思えないヨゴレっぷりが素敵。ちょっと余りの展開に可哀想になることもしばしばありましたが……。

sano03
SDキャラの演出もいい味出してます。ニヤニヤが止まらない。

ただ、寧々といえばこれ! というのはやっぱり「お家帰るぅ」。最強です。落ち着いた普段の雰囲気からの落差がたまりません。桐谷華さんの演技が光りまくってますね。ホントにすばらしい。

sano02

「表の顔」と「裏の顔」がいちばんはっきり分かれている(めぐるこそそういう設定だけど、見える範囲では一番落差が少ない)のが寧々で、「クラスメイト」、「仲間」、「恋人」という変化が楽しめました。

歴代ゆずヒロインの中でもトップクラスに好きなヒロインです。ただそれだけに、ルートのラストには残念なところがあり……。願わくは彼女には、平凡でいいからすっきりとした幸せを掴んで欲しかった。ゲームを終えて半月近く経ったいまでもそんな風に思います。