職場のPCがとうとう、Windows8で統一されました。

約二週間が過ぎ、私はやや頭を抱える事態に遭遇しています。

これまで職場のPCは、各自にIDとPASSが発行され、必要に応じて個々人が使う、というシステムでした(ちょっとわかりにくいかもしれないのですが、たとえば8人チームのところに4つPCが置かれていて、各チームで自由に使うというものです。個人のPC持ち込みは可)。ただ、その際問題になっていたのがアカウントの貸し借り……というか、PCを落とすのが面倒な人が放置して立ち去り、再ログインするのが面倒な人がそのまま他人のアカウントで継続して使うという状態です。

私からすればこんなおっそろしいことはないだろと思うのですが、それを恐ろしいと思わない牧歌的な人たちの集まりなので悪用しようという人が出ることもなく、これまで数年間ほんとうに奇跡的に、特に目立ったトラブルも起きませんでした。いや、起こっていたことに気づいていないだけかもしれませんが……。(ブラウザの履歴などを見ることは可能だったりします)

ただ、警告してもいっこうに改善されない、このルソーも真っ青な平和的自然状態に業を煮やした資産部セキュリティ課の皆さんが強硬手段に出ます。今回Windows8が導入されるにあたり、PCを一定時間使わない場合ログアウトする設定にしました。

これは効果覿面で、多くの同僚たちが四苦八苦しながらPCをいったん落とし、IDとPASSを打ち込んでいる姿を見かけるようになり。セキュリティ課の皆さんのドヤ顔が目に浮かぶようでした。


……そう、最初の一週間は。


一週間を過ぎたあたりから、誰が思いついたのか知りませんが、PC前のデスクマットのところに、白い紙が挟まるようになりました。そこに書かれているのは、IDとPASS。どうやらログアウト画面になったときのユーザーのIDに適合するPASSを打ち込めば、いちいちログアウト後にPCを落としてユーザーIDを入力する手間が省ける、というすばらしい真理に気づいたようです。これで、PCログインに浪費されていた約20~30秒の時間が短縮され、飛躍的に仕事の効率があがることは確定的に明らか。

とうとう社内に、「アカウントの貸し借りはやめましょう」だの「パスワードを他人に教えないでください」だのというあまりにもあんまりな注意文が配布され、給湯室には貼り紙が貼られる事態とあいなりました。

セキュリティ課の面々はいまごろ、想像を絶する悲しみに襲われていることでしょう。

ソフトがどれだけ進化しても、最終的な砦は人間だということを痛感しております。

しかしまあ、ほんとどうしてこうなった……。早く何とかしないとと思うけれど、騎士ブロントならこうおっしゃることでしょう。時既に時間切れである、と。