ヤマト運輸さんの「メール便」が廃止されることになりました。

 ▼メール便廃止のお知らせ(ヤマト運輸) 

yamato_mail

 ▼「ヤマト運輸、メール便廃止へ 利用者のリスク回避できず」(朝日新聞デジタル)

ヤマト運輸は22日、1997年からサービスを提供してきた「クロネコメール便」を今年3月末で廃止すると発表した。郵便法で日本郵便だけに扱いが許されている「信書」にあたる文書を客がメール便で送ってしまい、郵便法違反容疑に問われる危険を防げないためだという。

 信書は、法律で「特定の受取人に差出人の意思または事実を伝える文書」と定められている。だが、ヤマトによると、この定義があいまいで周知も不十分なため、顧客がクロネコメール便で信書を送り、書類送検されたり事情聴取されたりした事例が2009年7月以降に8件あった。

 ヤマトはこれまで総務省に対し、ルールの明確化を求めてきたが、受け入れられなかった。このため、「お客さまが容疑者になるリスクをこれ以上放置することはできない」と判断し、サービスの廃止を決めたという。

 ヤマトによると、クロネコメール便の2013年度の取り扱い実績は約21億通。約9割を占める法人客向けには、内容物の事前確認ができる新しいサービスを4月から始め、移行を促す。残りの個人客は、「宅急便」のサービス拡充で対応するという。

うーん、何かと便利だったんですが。同人誌送ったりするのに。オークションなんかをしておられる方には、相当な痛手なんじゃないでしょうか。また、うちにくるメール便は大半が会社や企業からのものなので、その方面の方の打撃も大きそうです。朝日の記事にも、利用客の約9割が法人って書いてますしね。大規模輸送には非常に便利だったんじゃないかと。

ここに書かれている通り、利用者が「信書」違反により刑事罰の対象になるリスクが高く、それを防ぐためというのは非常に真摯な対応に見えますし、仕方なかったのかなという感があります。

ただ、個人的にはそれ「だけ」ではなく、利益率や人的な負担の問題なんかもあるんじゃないかと思っています。利用者にとってとてつもなく便利だったということはそれだけ配達側にとって負担も大きかったでしょう。ネット販売などの増加により運送業界の人手不足が取りざたされる中、20億冊という大量の取り引きをしている割に、価格はほとんど据え置きでしたからね……。最近は税率アップなどもあり、輸送費が地味にかさむ機会が増えていただけに、これまでどおりの安価なサービスを無理に続けるのは難しかったみたいなところもあるのかな、と。わかりませんけど。代替サービスの価格を見れば、こたえはおのずとでるのでしょうか。

yamato
出典:Response.jp

なお、代替サービスについては「薄い宅配物をポストに投函する」代替サービスと、「新しい宅急便サービスの拡充」という2つの方法によって補う予定のようです。前者の価格は未定。後者は最低400円台からになる模様。

 参考:「なんとクロネコメール便が2015年3月31日で廃止へ、原因は一体何なのか?」(Gigazine)

こればっかりは、「いまのうちにメール便で出せるものを出そう!」とか言えない類のものですから、座して時を待つしかなさそうです。それにしても残念ですねえ。