中国ネタが続きますが、焚書が始まったというニュースが。
▼「中国で「焚書」 図書館への統制強まる」
これ、日本も他人事じゃなくて、権力が「健全」か「不健全」かを決めるということの怖さがあらわれていますよね。もちろん、エロ本とかを規制する話を念頭においています。あれが自主規制なら構わないんですが、自治体や国に、法的拘束力をもってコントロールしようとするとこれと同じことが起きる。
言ったらなんですが、悪名高い治安維持法だって制定されたのは加藤高明内閣のとき。超然内閣を倒して護憲三派と呼ばれた「民主的な」政党が久々に権力を持ったときに制定されたのです。折しも虎ノ門事件の後だったこともあって、そういう拘束力が必要だと大衆も思っていたのでしょう。しかし、想定以上のことが起きた。権力というのは、大衆の都合のいいように動いてくれるとは限らないのです。
そのことを忘れて、権力を常に自分たちがコントロールできるというお目出度い思考で動くのは本当に恐ろしいことだと思います。
いまの中国の行き過ぎた権力の暴走は、いつ同じことが私たちにふりかかってもおかしくないのだと、そういう用心をしてしすぎることはないはずです。
▼「中国で「焚書」 図書館への統制強まる」
中国で図書館に対する統制が強化されている。2019年12月に中国紙「新京報」が、内陸部・甘粛省の図書館で、当局が不適切と判断した宗教関連書など65冊を焼却する「焚書(ふんしょ)」が行われたと報道。インターネット上で批判が高まると地元当局は「個別の職員が規定に従わずに処理した」と釈明した。ただ、背景には教育省が20年3月末までに全国の小中学校、高校の図書館から共産党の方針に反する書籍を一掃するよう指示しており、地方当局による書籍の選別、処分は今後も続きそうだ。新京報によると、甘粛省鎮原県(町村に相当)政府の公式ホームページが19年10月23日、同県図書館が「社会主義主流イデオロギー」を発揚するため、担当幹部の立ち会いの下、違法な書籍や宗教関連書など「偏った内容」の本65冊を焼却したとして、女性職員2人が図書館正門前で書籍を焼却している写真を掲載した。
これ、日本も他人事じゃなくて、権力が「健全」か「不健全」かを決めるということの怖さがあらわれていますよね。もちろん、エロ本とかを規制する話を念頭においています。あれが自主規制なら構わないんですが、自治体や国に、法的拘束力をもってコントロールしようとするとこれと同じことが起きる。
言ったらなんですが、悪名高い治安維持法だって制定されたのは加藤高明内閣のとき。超然内閣を倒して護憲三派と呼ばれた「民主的な」政党が久々に権力を持ったときに制定されたのです。折しも虎ノ門事件の後だったこともあって、そういう拘束力が必要だと大衆も思っていたのでしょう。しかし、想定以上のことが起きた。権力というのは、大衆の都合のいいように動いてくれるとは限らないのです。
そのことを忘れて、権力を常に自分たちがコントロールできるというお目出度い思考で動くのは本当に恐ろしいことだと思います。
いまの中国の行き過ぎた権力の暴走は、いつ同じことが私たちにふりかかってもおかしくないのだと、そういう用心をしてしすぎることはないはずです。