よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2017年03月

2017年3月・月末エロゲー(前編)の日の話。

今日は月末……ではないのですが、ホントの月末が31日のせいか、エロゲーが前倒し的に大量に発売されました。来週もエロゲーの日があるので、「前編」ということで。

というか、月末金曜日が30日とか31日だとエロゲーの発売日が1週前倒しになることが多いのって、土日が銀行休みだからとかそういう理由なんでしょうか。

閑話休題、本日はまず、大正義クロシェットさんの『はるるみなもに!』 。

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さすがの予約数だったようで、ソフ1号館では「はるみな」だけすべてのフロアで予約引き換えが可能でした。久しぶりの別階引換。

昔は、月末金曜日のソフは5階(エロゲーフロア)だけでなく、3、6階でも予約引換が可能という運用だったのですが、最近は5階だけ、ということが増えました。不慣れな別フロアでの引換をしなくて済むようにレジ数を増やしたとか回転を上げる努力をした、ということもあるのかもしれませんが、予約引き換えに並ぶ人の数も減ってきた印象です。最近は9時頃に秋葉原についても、余裕で先頭集団列に並べますしね……。

まあそんな中、「全フロア」での引換を可能にしているというだけで、いかに「はるみな」が予約を集めているかうかがい知ることができます。これと絡んで、秋葉原のメロンブックス2号店は3/24の1日限定で深夜販売&早朝販売を実施しました。

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まああの狭い店内に大量の人が並んだらパンクするということなのでしょうが、そうなるくらいに予約が集まっていたのでしょう。げに恐るべきは乳袋……じゃなかった、クロシェットさん。

続いて、戯画さんの『フルキス』。

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前作が正直微妙だったので今回どうかなーという感じも抱きつつ、まあ戯画ってそういうブランドだしね、ということで予約。期待も不安も特にない、非常にフラットな心境です。たぶんいちばんにプレイする。なんだかんだでキスシリーズ皆勤賞です。

なお、購入者抽選の景品もイベント参加券も、両方外れました。こればっかりはしゃーないとはいえ悔しい。当選された方、楽しんでらしてください。

お次、『甘夏アドゥレセンス』(コンフィチュールソフト)。舌噛みそうなブランド名です。フランス語でジャムの意味だっけ。「甘い」ニュアンスなんでしょうか。

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「おっぱいには、青春でやりたいことのだいたいすべてがつまっている」というキャッチフレーズで、期待に胸がいっぱいになります。抽選はハズレ。凄い当選率高そうだったんですが……うーん、今日はホントダメ。

そして、恒例ソフトハウスキャラさんの『呪いの魔剣に闇憑き乙女』。

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『勇者砲』の時にも同じこと書いた気がしますが、メインCVに青山ゆかりさんがいません。時間かかりそうだしのんびりやります。目標、2ヶ月計画で……。

そして『神頼みしすぎて俺の未来がヤバい。』。

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ぶっちゃけ『人気声優』のときにセット予約特典があったから予約した、というところでしたが、ゲーム紹介文を読んでいるとだんだんいろんなことが不安になってくるようなヤバい感じが非常に魅力的です。神様私を助けてプリーズ。

というところ。あかべぇ系、げーせん18はとうとう回避。『水葬銀貨のイストリア』は迷ったのですが、前作『紙の上の~』が世間の評判に反して私にはいまいちピンとこなかったので避けました。それでもまあ評判を聞いてから決めようかなと思っています。

それでは、来週もまだ月末エロゲーの日「後編」が残っておりますが、ひとまずみなさま快適なエロゲーライフを。 

時代は無料

パワプロ、2017に無料アップデートなのか……。

 ▼「【今週の週刊ファミ通】『実況パワフルプロ野球2016』の選手データが2017年シーズン版に!(2017年3月23日発売号)」(ファミ通.com)

2017年4月27日に無料配信される予定の2017年版シーズンデータや、今後追加が予定されている新モードの情報をお伝えする。さらに、制作チームへの一問一答では、今後のシリーズ展開についても明かされる!

嬉しい反面、無料にしちゃうと今後のシリーズは出ないんじゃないかとか心配になってきます。WBCも盛り上がったし、野球ゲームの砦として頑張って欲しいところですが。
 

音と助詞

何か決まった結論を持って書き始めたわけではないのですが、ちょっとおもしろいというか、驚いたことがあったので。

先日、聴覚障害の方と「話す」機会がありました。手話ではなく(多少手話も学んではいるのですが実用レベルではない)、チャットです。ただ、その時彼が、「うまく書けないかもしれないので、日本語がおかしくても許して欲しい」というようなメンションを最初に飛ばしてきたんです。(なお、今回記事にするにあたってご本人の許諾は得ています。念のため)

んで、「あれ?」と思ったわけです。耳が聞こえないのは文字が読めないのとは違います。なぜ、日本語の心配をするのかな、と。そう訊ねると、「聴覚障害の症例の中には、助詞がうまく使えない場合があるんです」というお返事。

その後の会話で特に問題は感じなかったこともありその時は流したものの、気になって調べていると日本音声言語協会で面白い論文を見つけました。

 ▼「聴覚障害児における格助詞の誤用 ―言語学的説明の試み―」(J-STAGE)

PDFで本文が閲覧できます。

聴覚障害をもつ子供が統語的側面に問題をもつことは従来から多くの研究によって指摘されてきた。特に、日本語を母語とする聴覚障害児が文理解や発話の際に格助詞を正しく使用できない傾向があることは古くから知られている

のだそうで、全然知りませんでした……。文字が読めるんだから格助詞もお手の物かと。

調査の対象は児童ですが、具体例として、

 ・男の人がサッカー「で」やっています。

 ・お母さんが男の人「に」褒めた。

のような 例があがっています。論文では、特に聴覚障害を持つ児童が苦手とする助詞の傾向を分析し、文章の構成でどのような意味構造をとり損ねているのか、という検証を行っていますが、細かい話は私の手に余るので省きます。

ただ、文章というのは単に「文字」として読んでいるようでも、音として入ってくることがなければ認識できないことがある、というのは驚きでした。しかし言われてみるとたしかに、私たちは助詞やら何やらをほぼ難なく使いこなしているけれど、その助詞を使う根拠として意味を考えることはほぼ無く、慣れで処理している気がします。そして、その慣れのもとは、常日頃の会話なのかなと。

そうしてみると、論理的には飛躍した話になりますけれど、私たちは日本語を、ただ書くだけでなく声に出して読んだり、あるいは誰かが読んでいるのを聞いたりすることにも大きな意味があるのかもしれないし、読んでみて/聞いてみてはじめて分かることもあるのかな、と。

つまり、エロゲーをやるときには、ただテキストを読むだけでなくちゃんと音声もONにしてスキップせずにプレイすべきなのではないかと、まあそんなことを考えたのでした。(ひどいオチ)

ウィッチマスターになりました。

シャドバでウィッチ500勝を達成し、無事ウィッチマスターになりました。

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ドロシーウイッチがやっぱ強くて楽でした。ロイヤル以来のマスター達成。私はいちばん最初が超越ウイッチ使い(スペルブーストで超越を撃って一気に決めるコンボ)だったので、ウィッチマスターは感慨深いものがあります。

とりあえずトータルで勝てばいいマスターランクより、1リーダーでの500勝がいちばんめんどくさい。 環境次第ではとてもじゃないけど勝率を維持できないようなリーダーもいるだろうし……。

これでしばらくシャドバのランキング戦はやらないと思うので(2Pick中心に移行)、もしルーム対戦とかしてくださる方がいたら、ツイッターかこのブログで連絡ください。よろしくお願いします。 

ドクター孤島

沖縄の小さな村で、医師が脅迫されて撤退したというお話。

 ▼「島で唯一の医者が脅迫され避難 沖縄・北大東島 常勤医が不在に」(沖縄タイムス)

 沖縄県北大東村(人口約600人)の県立北大東診療所の常勤医師が2月上旬から1カ月以上、不在となっていることが17日までに分かった。常勤の女性医師が村内で男に脅迫される事件が起き、村外へ避難したのが理由。診療所は現在、本島の県立病院からの代診派遣でやりくりしているが、県病院事業局の伊江朝次局長は「やる気のある医師がこんな形で島を離れざるを得なかったことを、もっと重く受け止めてほしい」と村に要望する。村は役場や駐在所と連携した医師の安全確保策などに取り組むとし、常勤配置を求めている。

 那覇署によると事件は2月7日夜に発生。男が酒気帯び状態で運転する車が対向車線に進入し、医師の乗る車と正面衝突した。男は「通報したらどうなるか分かるよな」などと医師を脅し、後に脅迫の疑いで逮捕された。「示談にしたかった」と供述したが、医師は事件翌日に村外へ避難し、その後に離任が決定した。

 現在は県立南部医療センター・こども医療センターや中部病院の医師らが数日ずつ代診を務めている。航空機の手配や医師確保が間に合わない日があり、患者の経過を継続して診られないなどの影響も出ている。

 病院事業局は事件後、村が村民に対し、常勤医師不在の理由について十分な情報を提供せず、危機感が薄いことなどを指摘。後任を4月から配置する方向で調整中だが「赴任後の安全が担保できなければ、延期もあり得る」とする。

 宮城光正村長は「事件は診療時間外の発生。県警が捜査していることもあり、村としても対応が難しい面があった」と説明する。

 事業局には「島の医療を守る連絡会議(仮称)」を立ち上げて医師住宅への防犯カメラ設置を含めた安全確保策を講じ、村議会で飲酒運転撲滅決議を提案することなどを提示。村長は「関係機関との調整が必要な部分もある。常勤医師がいてこそ住民の安心が得られるので、県や地域と連携しながら再発防止に取り組みたい」と語った。

この手の「軋轢」は頻繁に耳にする話ですが、まあ難しい話だと思います。

このクソみたいな話を聞いて島側を擁護するつもりはあまりないのですが、じゃあ医師の側に何の問題もなかったのかというと、それもわからない。友人で、国境なき医師団のようなNPO活動をしている専門家がいるのですが、彼は常々、「現地に行っても文化の違いを理解していないと医療を十分に提供できない」という趣旨のことを言っています。

今回の件も、表面的には「村民が医師を脅した」というだけの話ですが、医師の方が身の危険を感じて撤退するくらいの何かが水面下ではあったのでしょうし、またそういう脅しを受けた時、周りに相談できない程度には村が非協力的だった、という可能性は考えておく必要があると思います。

その責任を、村側だけに押し付けることはできないでしょう。「医師を派遣するんだからお前たちの村の生活を変えろ」というのを承服しかねるという人はかならずいるはずです。

小さな村だからこそ独自の文化や歴史があり、そこに「外」の人間が近づいていくには、それなりの時間や労力が必要で、そのためにサポートが求められる。 医療関係者はそんなこと百も承知でやっておられるでしょうから、どちらかというとマスメディアや行政がそういった視点できちんとこの問題をとりあげてほしいなと思います。

ゲームでやらかし。

プレイ中のスマホ(?)ゲー、グラブルでやらかしてしまいました。

30人でお互いにトリガーアイテムを使ってボスを出し合う企画で、1人お名前を聞いていたのに連絡し損ねてしまい……2時間放置してしまった。マジ申し訳ないッス……。

目下リカバリーに走り回っているのですが、果たしてうまく補填できるかわからない状況。人数多すぎてテンパっちゃったんですが、ホントに失敗しました。日頃、ミスをしてもいかに立て直すかだ! みたいなことを言っている身としてはちゃんとしたいのですが、うーん、うまくいくかなぁ。

というわけで、今日はちょっとブルー。頑張ろう。確認作業って大事ですね……。 

中古エロゲーショップ「紙風船」の閉店とエロゲーの衰退? の話。

中古エロゲーの販売などを行っていた「紙風船」が、実店舗を閉店するという告知を出しました。(ネット通販は継続)

kamifu

 ▼「ゲームショップ紙風船

「店舗移転」と書いてありますが次の店舗の告知がない。荷物の移送などもあるこの時点で決まっていないということは考えにくいので、おそらく「ネットショップ」というかたちになることを「移転」と表現しているのではないかと思われます。

当ブログで扱っただけでも、先月末から1ヶ月ほどの間に、「姫屋ソフト」の倒産(この記事)、「テックアーツ」の倒産(この記事)、「ラズエル」の倒産(この記事)とエロゲー関連の有名どころが倒産する現象が続いていただけに、閉店と聞くとまた経営難か、という感は拭えません。

暗い気持ちになります。

ただ、これをもって「エロゲーの終わりの始まり」みたいなふうに言ってしまう言説は、私としてはあまり好ましくないように思います。先日の、「スマホを見ると頭が悪くなる」というのと似ているでしょうか。今回のことがらと衰退との間に、必ずしも因果関係は見られないからです。

まず、エロゲーブランドが「立て続けに」倒産した件についてですが、これは説明が簡単で、決算期だからでしょう。12月決算にせよ3月決算にせよ、この時期というのは会社の状況と直面せざるを得ず、必然「進退」について決断が求められる時期となります。たしかにこれだけ続けて倒産騒ぎになると世紀末感はあるのですが、交通事故が連続して起きたとか、飛行機が次々にトラブルに見舞われたとかそういうレベルの偶然ではなく、この一年、あるいは数年間経営に苦しんでいた会社が決断する時期だった、ということに過ぎません。

そうすると、結局「続いている」ということに意味はあまりなく、3ブランドと1店舗という数が多いか少ないか、という話になりますが……。まあ、少なくはないにしても驚くほど多いというわけでもないんじゃないかな、と。

たおれた会社のネームバリューにインパクトはありましたが、たとえば2007年の同じような時期には、「キャリエール」、「ディール」(Tarteなどのブランド)、「オー・パーツ」(あんくブランドなど)あたりが倒産し、母体は生き残ったものの「すたじおみりす」が解散、という事態がありました。しかし同じその年に、クロシェット、Rococoworks、LapisLazuliなどの10以上の新規ブランドが立ち上がったりもしています。

要は、たしかに倒産というのはその業界の不振の指標にはなりえるかもしれませんが、(言い方は悪いかもしれないけれど)このくらいの入れ替わり現象ならば、まだまだある程度恒例の範囲内ではないか、ということです。

また、中古ショップの閉店というのも「エロゲーの衰退」というよりは時代の流れという感じがする。最近、多くの個人経営の書店が通販に押されて店を畳んでいるという話を耳にしますが、それと同根の話ではないでしょうか。私の近所の大きな古書店も、先日3店舗あったお店のうち2店舗を閉めましたが、ネット販売を中心に切り替えていてそれでうまくいっていると店主氏は語っていました。実店舗は、土地代に人件費にと非常に負担が大きかったぶん、ネット販売だと楽で助かると。出版不況、書店の苦戦というのは事実あるにしても、古書の需要が激減したかというとそう大きく変わってはいない。

それとまったく同じシチュエーションかどうかは分かりませんが、「紙風船」さんはネット業務を継続するということですし、そちらではまだじゅうぶんな需要は見込めるということでしょう。「紙風船」の閉店が物語っていることがあるとすれば、それはエロゲーという業界の衰退ではなく、中古販売の中心が秋葉原からネットに移った、という程度「かも」しれません。

また、日本の景気そのものが下降気味なことを考えるとある程度売り上げが下がるのは免れないわけで、エロゲーは善戦しているという見方も、もしかするとできるかもしれません。これはまあ行き過ぎかもしれませんが、要は単純にデータの表面だけ見ていてもわからん、という話。

いや、私はエロゲーが衰退するわけがない! と強弁したいのではないですよ。その(衰退している)可能性はじゅうぶんにあるとも思っています。

ただ、いま出ている情報とか、よくある「市場規模の縮小」の話や「2chのスレの書き込み数の減少」の話なんかは、もっと注意深くデータを精査しなければならないのではないか。繰り返しているのはそれだけのことです。たとえばスレの書き込み数云々というのは、(私は2chにまったく疎い人間なので適切ではないかもしれませんが)2ch全体の書き込み数の減少と同期しただけの話かもしれません。また、市場規模云々は「DL販売」や「同人ゲーム市場」もあわせて考える必要があるでしょう。

もちろん、「エロゲー業界が危ない!」と叫ぶ人はふつうの人以上に業界に興味・関心があり、かつ好きだからこそ悲観的になるのだろう、というのも理解できます。野球のファンで、ひいきのチームがオープン戦で負けるとことさら「今年はダメだ」と言いたがるのは筋金入りのファンが多いのと同じ理屈ですね。

そしてそれはあまり確証のある話ではないよ、と。また加えて言えば、ぶっちゃけこの業界あんまり楽観的な人がいないし、クリエイターのみなさんとかはかなり悲壮感漂わせながらゲーム制作していたりするので、必要以上に悲観的な空気が蔓延するのってよろしくない気がするんですね……。

なんだかデータ分析の専門家でも業界人でもないのに偉そうなことを言ってしまいましたが、やっぱり不正確なイメージがはびこり、事実のように喧伝されるのは好ましいことではないだろうと思うので、もう少しきちんとした分析ができるまでは様子を見るくらいで良いのかなと考えています。きちんとした分析ができればそれに基づいて対応を話し合う意味もあるでしょうし、そこからじゃないかなぁ。

当然、逆張りで無駄に楽観的になるのもいかんと思いますけれども。

Lassまで逝ってしまった話。

うーむ。



言うまでもなくここです。

 ▼「Welcome to Lass Homepage.」(※リンク先18禁)

『3days』、『11eyes』がいちばん有名どころなのかな。最近だと『Liber_7』とか『まよセカ』あたり。とにかくOP曲とかがかっこいいブランドでした。OPが一番好きなのは、『少女神域∽少女天獄』でしょうか。たーとーえー最初からーすべてー。



まあ、肝心の作品の内容には触れない方向で……。

しかし、絵も綺麗、ブランドカラーもはっきりしていてスタッフも揃ってる。内容がついてきてるかはともかく、しっかりした作品を作る姿勢のある中堅どころのブランドだと思っていたので、それがこうなったってのはショックですねぇ。このところ斃れるブランド多かったけど、その中でもいちばん順調そうなところだっただけに。

一億を超える負債が、本業での失敗によるものなのか、別のことに手を出したせいなのかはわかりませんけれど、何らかのかたちで活動が続いてほしいなというのが率直な希望。

しかし、上記のツイートでラズエルの上に載ってる「ニュートンプレス」。雑誌の『Newton』を出してるトコですよね。

 ▼「民事再生手続等に関するプレスリリース」(Newton)

見てる限りだと、トラブルにクオリティ低下が重なって民事再生手続きになったのかな(ただ、破産と違って業務は継続する)。これも驚きですわ。

論理性の欠如

これ、「ゲーム脳」とか「フィギュア萌え族」みたいな話と同じ根っこの問題ですが、ほんとうに大事なことだと思います。こういう言説を許していること、そしてこういう言説に飛びつく人が多いことが、もっとも深刻な問題。

 ▼「医師会「スマホ注意ポスター」は問題だらけだ」(東洋経済オンライン)

2月15日、日本医師会・日本小児科医会が、子どもたちのスマホ利用に関する啓発ポスターを発表したんですが、その中身が……いろいろな意味で衝撃モノでした。

「スマホの時間 わたしは何を失うか」
◆スマホを使うほど、学力が下がる
◆脳にもダメージが!
◆コミュニケーション能力が下がる
◆視力が落ちる
◆体力が下がる
◆睡眠時間を失い、体内時計が狂う

このポスター、全国17万カ所の診療所に配布されるそうです。なるほど、「スマホを使うほど、学力が下がる」ですか。これは、世間ではよく言われているかもしれませんが、筆者にはちょっと短絡的なように感じられます。

別にスマホを擁護するつもりはありません。検証データに基づく根拠があり、具体的に弊害が発生しているのであれば、もっと厳しく規制するべきだとすら思います。それどころか、ここに書かれている内容が事実なら、ポスターなんてヌルいこと言ってないで、さっさとスマホを全面禁止にしなければいけないはずです。だって「脳にもダメージ」があるんです。そんな危険なモノ、野放しにしちゃイケません。今すぐ全面禁止です、もし事実なら。

最初、このポスターを見たときには、あまりにもツッコミどころが満載なので思わず笑ってしまいました。

でも、お医者さんって、「根拠」「証拠」とか「因果関係」とか「検証データ」とか、そういうものを大事にする世界の方々のはずです。この手のモノを見るたびに、思い出す例え話があるんです。 

・犯罪者の90%はラーメンを好んで食べている
・犯罪者の70%が犯行1週間以内にラーメンを食べていた
・ラーメンを食べたことがない犯罪者は1%以下である
​→よってラーメンは規制されるべきである
 

これは間違いです。規制しちゃダメなんです。いわゆる「疑似相関」と呼ばれるもので、2つの事象に因果関係がないのに、別の要因によって、あたかも因果関係があるように誤解してしまうというものです。このポスターには、この「ラーメン規制」と同じ構図が垣間見えるのです。たとえば、

◆スマホを使うほど、学力が下がる
というキャッチコピー。文部科学省が実施している全国学力・学習状況調査で、スマホの利用時間が長い子どもは平均正答率が低かった、という結果を根拠にしているようなのですが、成績が悪い原因は、好き放題スマホを触らせている家庭の環境のはずです。その子からスマホを取り上げるだけで成績が上がるとは思えません。講演の際に学校の先生方にも聞いてみたのですが、みなさんそろって、「上がらないよねえ(ため息)」という反応でした。

ネット上の意見を見ても、このポスターに筆者のような「違和感」を持っている方は大勢いらっしゃったのですが、「当然だ!」といった意見も少なからず見られました。でも、「違和感」があったのは「学力が下がる」だけじゃなかったんです。 

ポスターには具体的な根拠が示されていません。「スマホやテレビを見ると脳の論理的思考をつかさどる部分の血流が変化し、脳が眠っている状態に近くなることがわかった。脳の発達段階では利用を控えるべき」といった仮説の意見が出されているのは事実であり、そのあたりを根拠にしているのでしょう。

しかし、それでもツッコミどころはあります。「テレビを見る行為も一緒のはずなのに、なぜスマホだけ名指しするのか」「昔からテレビを見て育った私の脳には問題があるのだろうか」と疑問に感じます。

過去に話題になった「ゲーム脳」しかり、ネットやゲームの世界って、この手の近視眼的な批判に事欠かないのです。

◆コミュニケーション能力が下がる
◆視力が落ちる
◆体力が下がる
◆睡眠時間を失い、体内時計が狂う
これらに至っては、もう開いた口がふさがりません。……だって「読書」だろうが「勉強」だろうが、度を越えればすべて当てはまります。 

「コミュニケーション能力が下がる」についてもうちょっと言わせていただけば、「情報を、わかりやすく簡潔に伝える」ことはコミュニケーションにおいて重要な能力でしょう。そして、LINEやTwitterなどのスマホアプリって、意外にも、その訓練には最適なツールなんですよ。スマホにはそういう一面だってあるんです。

私、これまでに多くの子どもたちと接してきましたが、日常生活でコミュニケーション力が高い生徒は、ネットにおいても説明がうまかったり、表現が的確だったり、というケースが多かったです。 

最初にも書きましたが、別にスマホを擁護するつもりはありません。客観的で長期的で明確な検証データから因果関係を確認し、日常のほかのリスクと比べたうえで、規制が必要と判断されれば、「適切な規制」がなされるべきだと思っています。

そのために必要なのは「検証データ」「因果関係」「具体的な弊害」、そして、今すでにあるリスクとの冷静な比較です。

正直、「包丁は危険か」みたいな議論はもうやめて、包丁という道具をどう使うのかという話を、サッサと始めたいんです。ネット・スマホなんて、ただの道具です。道具なら、「使い方」のほうがはるかに重要なのは、言うまでもありません。短絡的に脅すのは、そろそろ止めにしましょう。 

まことにこの記事の言うとおりで、「客観的で長期的で明確な検証データから因果関係を確認し、日常のほかのリスクと比べたうえで、規制が必要と判断」できるのならばスマホをガンガン規制すれば良いし、その問題点を指摘すればいい。

しかし、現状それに足るエビデンスはおよそ十分とはいえないし、私が知る限り多くの医師も、こんな言説を鵜呑みにはしていません。だいたいいま、タブレットを診療室に持ち込んでいる医師も多いわけで、その辺どう説明すんのか。スマホはよくてタブレットPCはダメというのは意味がわからないですよね。

この手の「啓発」は、医学的な知見ではなく政治的なスタンスから決まるという話も聞くのですが、この手のポスターが貼られた瞬間から、多くの人が「あ、スマホは害悪なんだ」と鵜呑みにしかねない。何か良くわからないけれど、権威があるからといって信じてしまう人はほんとうに多いのです。

リテラシーの問題といえばその通りなんだけど、だとしても、病院に「医学的根拠がある」のような文言とともにこういったポスターが貼り出されることは正直めまいがするほどバカげたことだと思うし正直やめてくれよと。貼るなら貼るで、もっとちゃんと因果関係を説明できるかたちにしてほしいんだけどなぁ。
 

PC復活。

CPUファン買ってきて、無事動かすことに成功……! これで再びPCライフが送れそうです。エロゲーやる暇なかったから致命傷ではなかったけど、ブラウジングもネトゲーもPCないとホント不便。参りました。

最近の若い人はPCなしでスマホやタブレットだけで暮らしていると聞くけれど、私はやっぱPCないと厳しいなぁ……。家で仕事もやりづらいし。

やっぱPCは最高です。 
《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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