またこういうニュースか、という話。北海道で女子高生が、女性の顔写真を撮影してSNSに投稿、笑いものにした、と。
▼「女子高生、障害者を無断撮影しSNSに投稿」 (読売テレビ)
まあ、私もエロゲーのキャプ画像をzTwitterにあげたりしているし、そういう「文化」が当たり前になっている界隈で生活しているので、どの面下げて偉そうなことを言うのか、という感じではあるのですけれど、こういうことで書類送検される事態に発展するというのは、彼女にとって不幸だとは思います。
たぶん、本当に《悪気はなかった》のでしょう。 笑いのネタ、面白半分、というコメントがそのことを物語っていますし、ことによっては、今もなお納得していないかもしれません。私の何が悪かったのか、と。
おそらく、彼女がまず学ぶことは、次の三点です。
1.公に他人の人格を侮辱すると罪に問われることがある(犯罪である)。
2.ネットは公の場である。みだりに自分や他人の情報を公開してはいけない。
3.自分にとって面白いことが、他人にとって不快になる場合もある。
「1」については、たぶん知らないのだと思います。エロゲー界隈ではよく、「割れ」のような違法ダウンロードが話題となりますが、年少者でそういうのを「悪気なく」実行し、あまつさえそのことを誇らしげにツイッターに書き込んだりしている人たちの発言を見ると、共通するのは、およそそれが「犯罪」だという意識がない、ということです。どうも、道徳的に悪いことだというのはある程度わかっているようなのですが、公的な犯罪だという意識がない。だから、捜査されて個人が特定されるとも思っていないし、まして何らかの「罰」が自分に降りかかるとも思っていないようなのですね。これはまあ、認識不足・知識の不足としてきわめて不幸なことなので、さっさと改めるのが良いと思います。わかっていてやったのなら、まぁ自己責任なのでしゃーないですし。
「2」については、想像力の問題なのか何なのか。たとえばSNSでプリクラを公開しているJCやJKはやまのようにいますが、あれって写真に写ってる他の人の許可とかとってるんですかね? そういうことも含めて、ネットに流した情報というのは非常に恐ろしいことになるという意識、自分や周囲の人のプライベートが万人の目にさらされるのだという意識が不足していると思います。
「3」は、正直難しいところです。これがいわゆる、昔ながらの「モラル」の問題だと思うのですが、そういうのが通用しない人がいる。生活環境の問題なのか、教育の問題なのか、もっと根本的な文化の問題なのか分かりませんが、とにかくこの手のことがわからない人というのはいて、そういう人が簡単に情報を発信できるようになってしまったせいで、以前よりずっと目立つようになったのでしょう。
こういうのは、やはり「家庭」か「学校」の問題だと思うのですけれど、私が知る限り、多くの学校で「生活指導」なんかにあたっている諸先生方というのは、往々にして若者のネット文化や何やらに詳しくない。知っていても、せいぜい行政や警察からの指導があってそこで学習しているだけにすぎず、実際その文化の中に身をおいているからこそわかる実感のようなところで話ができる人というのは、そうとう少ないと思います。
これからの時代、公立・私立問わずそういった教育をきちんとできる体制が必要だと思うのですが……。うーん、こういうのきちんとしたら、商売にならないかな(笑)。
▼「女子高生、障害者を無断撮影しSNSに投稿」 (読売テレビ)
JRの車内で顔に障害がある女性を無断で撮影し、インターネット上のSNSに投稿したとして北海道・札幌市に住む17歳の女子高校生が書類送検された。侮辱罪の疑いで書類送検されたのは札幌市に住む17歳の女子高校生。女子高校生は今年8月、JRの車内で顔に障害がある16歳の女性をスマートフォンのカメラで無断で撮影し、「笑いとまんない、死ぬ」という言葉とともにインターネット上のSNSに投稿した疑い。警察によると投稿された写真はすでに削除されているという。調べに対し女子高校生は「笑いのネタにしたかった。面白半分でのせてしまった」と容疑を認めているという。(12/10 15:08)
まあ、私もエロゲーのキャプ画像をzTwitterにあげたりしているし、そういう「文化」が当たり前になっている界隈で生活しているので、どの面下げて偉そうなことを言うのか、という感じではあるのですけれど、こういうことで書類送検される事態に発展するというのは、彼女にとって不幸だとは思います。
たぶん、本当に《悪気はなかった》のでしょう。 笑いのネタ、面白半分、というコメントがそのことを物語っていますし、ことによっては、今もなお納得していないかもしれません。私の何が悪かったのか、と。
おそらく、彼女がまず学ぶことは、次の三点です。
1.公に他人の人格を侮辱すると罪に問われることがある(犯罪である)。
2.ネットは公の場である。みだりに自分や他人の情報を公開してはいけない。
3.自分にとって面白いことが、他人にとって不快になる場合もある。
「1」については、たぶん知らないのだと思います。エロゲー界隈ではよく、「割れ」のような違法ダウンロードが話題となりますが、年少者でそういうのを「悪気なく」実行し、あまつさえそのことを誇らしげにツイッターに書き込んだりしている人たちの発言を見ると、共通するのは、およそそれが「犯罪」だという意識がない、ということです。どうも、道徳的に悪いことだというのはある程度わかっているようなのですが、公的な犯罪だという意識がない。だから、捜査されて個人が特定されるとも思っていないし、まして何らかの「罰」が自分に降りかかるとも思っていないようなのですね。これはまあ、認識不足・知識の不足としてきわめて不幸なことなので、さっさと改めるのが良いと思います。わかっていてやったのなら、まぁ自己責任なのでしゃーないですし。
「2」については、想像力の問題なのか何なのか。たとえばSNSでプリクラを公開しているJCやJKはやまのようにいますが、あれって写真に写ってる他の人の許可とかとってるんですかね? そういうことも含めて、ネットに流した情報というのは非常に恐ろしいことになるという意識、自分や周囲の人のプライベートが万人の目にさらされるのだという意識が不足していると思います。
「3」は、正直難しいところです。これがいわゆる、昔ながらの「モラル」の問題だと思うのですが、そういうのが通用しない人がいる。生活環境の問題なのか、教育の問題なのか、もっと根本的な文化の問題なのか分かりませんが、とにかくこの手のことがわからない人というのはいて、そういう人が簡単に情報を発信できるようになってしまったせいで、以前よりずっと目立つようになったのでしょう。
こういうのは、やはり「家庭」か「学校」の問題だと思うのですけれど、私が知る限り、多くの学校で「生活指導」なんかにあたっている諸先生方というのは、往々にして若者のネット文化や何やらに詳しくない。知っていても、せいぜい行政や警察からの指導があってそこで学習しているだけにすぎず、実際その文化の中に身をおいているからこそわかる実感のようなところで話ができる人というのは、そうとう少ないと思います。
これからの時代、公立・私立問わずそういった教育をきちんとできる体制が必要だと思うのですが……。うーん、こういうのきちんとしたら、商売にならないかな(笑)。