よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2015年06月

ロッテリアのシンデレラガールズストラップ貰ってきた話。

以前イベントレポートでご紹介した(これ)、『アイドルマスター シンデレラガールズ』のオリジナルラバーストラップ。本日から引き換え開始だったので早速もらってきました。

 ▼「「ロッテリア」×「Newtype」×「シンデレラガールズ」オリジナルラバーストラップ346セット」 

今だから言いますけど、実はデキについては正直あんまり期待していなかったし、ストラップつけないからどうしようかな~とか思っていたんですよね。注文しておいて何言ってんだって感じです。最低だ。

しかし、受け取ってびっくり。

lottemas01

かなりいい感じですわ~。

まず、台紙ついてるのがGoodです。これで飾れる。いままでラバストって基本的にバラ売りのしかみたことなかったので、こういう感じにしてくれてるのはありがたいです。あと、なにげに左下のところにナンバー入ってました。346番の人羨ましい。

そして、各キャラの表情が良い。事前のイラストで見てはいたんですけど、実物を見ると印象が違いますね。かなり細かく描き込んであるし、ポーズもなにげにキャラのテイストが出ていて楽しい。蘭子が魔王っぽかったり、みくにゃんがバナナ食ってたり、かなこが高カロリー一直線だったり。並べてみると、誰と誰がペアになってるとか分かって面白いです。

あととっても大事なこととして、邪神像が紛れ込んでるとかもなかった。一安心。

evil
こんなんいたら泣くわ。

そして最後に、新田さんかわいい。

lottemas02

ロッテリアの制服似合ってます。こっちではだりーなとペアだったんですね。

このまま飾っておくか、でもラバーですからそのうち確実に劣化するし、いっそバラして使ったほうがいいのか……いろいろ悩んでます。とりあえず、しばらくは壁に掛けて眺めて楽しもうかな。

8000円って結構高いなと思っていたけど、いい買い物でした。 

さよなら『ジャスミン(仮)』。

ちょっと前のニュースになりますが、アクアプラスさんから以下の発表がありました。

 ▼「制作発表タイトルの発売日変更のお知らせとお詫び」 

平素は弊社をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
この度、弊社が制作発表しておりましたタイトルにつきまして、発売日変更のお知らせとお詫びを申し上げます。

『ダンジョントラベラーズ2-2』
2015年に発売を予定しておりましたPlayStation®Vita専用ソフト『ダンジョントラベラーズ2-2』につきまして、諸事情により発売日を2016年に変更させていただく事となりました。
発売をお待ちいただいておりました皆様には、ご迷惑をおかけいたします事を深くお詫び申し上げます。

『ジャスミン(仮)』
制作発表しておりました『ジャスミン(仮)』につきまして、諸事情により開発を中止させていただく運びとなりました事をご報告申し上げます。
本タイトルの発売をお待ちいただいておりました皆様に深くお詫び申し上げます。
また、本作を応援いただきました事を心より御礼申し上げます。

弊社では、引き続き広く皆様に楽しんでいただけるタイトルをご提供できるよう努めて参ります。
今後とも弊社作品をご愛顧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

株式会社アクアプラス
 
 

私がシナリオを担当していた「ジャスミン(仮)」ですが、この度制作中止が正式決定しました。
長らくお待ちいただいていた方々、ご期待に沿えず大変申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。

なお、私は去年より「うたわれるもの 偽りの仮面」及びその続編の制作に参加しております。
素晴らしい作品にするべく努力しておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

涼元悠一 
jasmine


むーん。残念です。

『ジャスミン(仮)』は、2011年頃に涼元氏と原画カワタヒサシ氏のコンビで作るアドベンチャーゲームとして発表されていたタイトル。キャッチフレーズは、「終わらない夏、あります。」。残念ながら、夏がくる前に終わってしまいましたが

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このイラストに込められた、さまざまな「キーワード」も結局陽の目を見ることがなかった……。

当時、雑誌のインタビュー記事で涼元氏が、非常に時間をかけて構想を練ったのでこれまでで一番良い作品になると思う、という主旨の発言をしておられ、とてもワクワクしたのを覚えています。

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ネットでも雑誌の写真が転がっていましたので、文字あんまり読めないですけどこんな感じということで。書かれている「謎のヴェール」は、ついぞ剥がされることなく役目を終えそうです。永遠の処女みたいな感じがして、あわれにしみじみと趣深いですね。

アクアプラスさんが20周年を迎え、『うたわれるもの 偽りの仮面』が発表されて盛り上がりを見せていたこの時期に、非常に残念な気持ちです。『うたわれ』に専念ということですが、かれこれ4年も企画が進行していた(続いてたんですよね?)作品が延期ではなく制作中止、というのはやはり寂しいし、カワタ氏の美しいビジュアルを拝みたかったという無念さも手伝って、素直に『うたわれ』頑張ってください! とは言いづらい。いやまあ、『うたわれ2』を応援しないというのではなく、それはそれ・これはこれだろという。

ただ、発表があるぶんまだマシなのかもしれません。停止の発表もないせいで、ダメだろうと思いつつ延々待ち続けてしまう作品もありますからね……。『霊長流離オクルトゥム』、『末期、少女病』、『太陽の子』……。

どうやら10年の沈黙を破って発売される(と思われる)エロゲーもあるわけですし、どこかでまた復活したりしてくれないかな~と密やかな期待を持ちつつ、あるいはせめて、できあがってたCGがあるなら画集かなんかにおさめてくれろ~っていう要望を出しつつ、予約予定リストから削除しようと思います。

さよなら、ジャスミン。 

どうみても大番長

私がプレイ中のブラウザゲーム、グランブルーファンタジーの新イベントが発表されました。その名も「ロボミ」。

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はるか古代にひとびとを脅かした「壊獣」と、それを倒すために作られた鋼の戦士の物語……ということらしいのですが。

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シロウってのが、アリスソフト『大番長』の狼牙くんにしかみえん(笑)。

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比較するとあんまり似てませんでした。でも、最初見たときすげー似てると思ったんですよ。カラーリングのイメージのせいでしょうか。人間、細部は覚えてないものであります。

あと、ストーリーはなんとなく『武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズ』に似てる気がするんで、何というかアツいアリスソフトリスペクトだと思ってイベントをこなしていくことにします。

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あ、これは『大帝国』でしたね……。
 

国旗国歌と大学改革

「国旗国歌要請問題」として割と大きく取り上げられていたこの件。さらっと書かれている「人文社会科学系や教員養成系の学部の廃止」ってのはそうとう大きい問題だと思うのですが、存外話題にならない。また、矢面に立っている国家斉唱についても「大学で国家歌うのは当然」みたいな意見が多いことにちょっと驚きます。

 ▼「<国旗国歌要請>文科相「適切判断」迫る 国立大学長は困惑」(Yahoo!ニュース、出典は毎日新聞)

 下村博文・文部科学相は16日、東京都内で開かれた国立大学86校の学長を集めた会議で、入学式や卒業式での国旗掲揚と国歌斉唱を要請した。さらに、文科省が8日に通知した文系学部の廃止などの組織改編を進める方針についても説明し、改めて改革を促した。補助金と権限を握る文科省からの相次ぐ求めに、出席した学長らの間には困惑が広がり、一部の教員からは「大学攻撃だ」と反対の声も上がっている。

 国旗・国歌については、安倍晋三首相が4月に国会で「税金で賄われているということに鑑みれば、教育基本法にのっとり正しく実施されるべきではないか」との認識を示していた。下村文科相は16日、「各大学の自主判断」としながらも「長年の慣行により国民の間に定着していることや、(1999年8月に)国旗・国歌法が施行されたことも踏まえ、適切な判断をお願いしたい」と要請した。

 会議後の学長らは厳しい表情。琉球大の大城肇学長は「学内で問題提起しようと思うが、かなり混乱すると思う。集団的自衛権の議論や基地問題ともリンクして、大学改革とは違う所に話が飛んでいきそうな気がする」。50年の創立以来、慣例で国歌斉唱や国旗掲揚はしていない。「個人的には棚上げにしておきたい」と複雑な心境をのぞかせた。

 滋賀大の佐和隆光学長は「納税者には(国立大としての)責任を果たすべきだと思うが、国の要請に従う必要はない」と強調した。国旗掲揚はしているが、国歌斉唱はしておらず、その方針を継続する考えを示した。

 文科省によると、今春の卒業式で国旗掲揚したのは74大学、国歌斉唱は14大学だったという。

 一方で、文科省は国立大学に組織・業務の見直しを迫っている。8日の大学への通知では、人文社会科学系や教員養成系の学部の廃止や他分野への転換を求めた。国立大は中期計画(16年度から6年間)を作り、大臣の認可を受けなければならない。下村文科相はこの日「これらの学問が重要ではないと考えているわけではないが、現状のままでいいのかという観点から徹底的な見直しを断行してほしい」と理解を求めた。

 複数の学長は「交付金をもらえないと困る。今後、人文社会科学系の学部の定員は減らさざるを得ない」と話した。 【三木陽介、高木香奈】

こういうテーマについては若干ポジショントークになりがち――「要するに」賛成なのか反対なのかだけで考えてしまいがちで、発言するのが難しいところがあります。とはいえ、黙っておけない程度には関心があるので感想を述べておこうかな、と。あと、ニュースを詳細に見たわけではないので若干勘違いや事実関係の誤認があるかもしれず、そうだったら大変恥ずかしいのですが、基本路線としてはかわらないでしょうか。

と、言い訳をしたうえでスタート。

まず、私は「日の丸」が国旗であり「君が代」が国歌であるということについて、特に異論がある立場ではありません。そもそも現行の「国旗及び国歌に関する法律」(国旗国歌法)でそのように定まっているので、その部分について争うつもりはない、ということは明言しておきます。

もちろんこの部分が大問題だ、という方もおられるのは承知していますし、議論の余地はあるということには同意します。ただ、今回の件の中心的な問題はそこではないだろうと思うのです。今回私が言いたいのは、日の丸・君が代を国旗国歌と認めたとしても、国旗と国歌を大学の式典で歌うように求めるということがよろしくないだろう、ということ。

先に結論だけまとめてしまえば、愛国心を押し付けてはならないし、仮に愛国心を養うことが大事だとしてもその涵養の手段が国旗・国歌である理由がない、ということです。

まず、愛国心云々について。国民国家なんだから愛国心を重視するのは当然で、あるいは、税金でやってるんだから国のため、国民のために役立つことであるべきだ、という話をちらほら見かけます。

基本路線としてはもちろん賛成です。少なくとも、税金使ってみんなの不利益になることをやらないでほしい。ただそれは、嫌いになる/あえて国の不利益になることをするなというくらいの意味であり、必ずしも愛国心が(積極的に)皆の利益のために必要か、というとそれもまた違うだろうと思うのです。

愛国心を軸とする論者とはこの時点で決定的に違ってしまうのかもしれませんが、私は、さまざまな思想が受け入れられることが良い、という立場です。愛国心は重要な意味を持つ場合もあるでしょうが、戦時日本のように悪い方向にはたらく可能性もある。何かが絶対的に善だとか悪だとかいう意見に接した際、「それはほんとうに善といえるの?」と言えることが重要であると考えています。

原理的な話をすれば、それこそが「表現の自由」です。国が、ある思想とその表現の形式(この場合、思想=愛国心、表現=国旗・国歌)が疑いなく善であるという立場を示し、あまつさえそれを押し付けてくるというのは、表現の自由の侵害意外何ものでもないでしょう。

だいたい、国旗掲げて国歌歌ったからって愛国心を示せるものでもないでしょうに。

また現実の生活にそくして言えば、別に国に対してそれほど大げさな帰属意識をもっていないけれど日本国内で生活している人というのは多数いるはずです。あるいは、国はあんまり好きじゃないけど自分の周囲の人(たとえば家族・親類や友人)が好きだから日本で生活している人もいるでしょう。そういった人も受け入れる懐の深さを失ってしまうことも、個人的にはちょっと問題に思われます。

話が飛ぶようで深く関わっていると思うのは「東京都青少年健全育成条例」の問題。あれは地方自治体が「わいせつ」の範囲を勝手に決めて、それによって規制を敷く、ということが問題でした。キモは、実際に規制が行われるということ以上に、権力をもった公的機関が恣意的な判断によって「適当か不適当か」を定めてしまえるという事実が、将来的に国民の自由を侵害するのではないか、というところにあります。

国旗国歌問題も、政府が「適切な判断」と考えていることのこたえは決まっていて、その価値観を権力によって制度的に(補助金などの)押し付けようとしているという点で似通っているのではないでしょうか。

記事を読む限りこのたびの件について安部首相は、「税金で賄われているということに鑑みれば、教育基本法にのっとり正しく実施されるべきではないか」とのたまっているようですが、如上の理由から、私にすればそれはちょっと無いかなぁという感じです。

そもそも教育に関する基本的な権利というのは、(一般的には)憲法下で社会権の範囲として理解されています。高校公民レベルの理解で恐縮ですが、社会権というのは自由権の裏返しのようなものだったハズ。簡単に言えば、国民があまりにもフリーダムすぎるとお互いの自由が競合して取り返しがつかない事態に発展する可能性があるので(たとえば失業とか過酷な労働とか)、そういうのを避けるために国民が国家に要請し、その保護を受ける権利です。ですから、国家が国民に対してこうあれ、と指導をするという態度・考え方がそもそもおかしい。

むろん、経済活動の自由であったり、あるいはかの有名な『宴のあと』事件のように、「公共の福祉」とバッティングするという理由で自由が制限されることはありえます。しかし、国家を歌え国旗を掲げろというのは、公共の福祉とは関係ないでしょう。一万歩くらい譲って公共性の問題であるかもしれないけど、「福祉」ではない。

税金を使っているから公益性が大事だというのはわかりますが、それは国の定めたことに従えということとイコールではありません。事態はむしろ逆の場合もあって、国は「国家の都合」で個人の自由を奪わないようにしなければならず、そのために憲法があるはずです。税金もまた然りで、それは国家が国民の権利を守るために使うものであって、国家の思想信条に従わせるために使うものではありません。

また、大学は義務教育の範囲ではありません(少なくとも国立大学――いまは独立行政法人ですが――や公立大学であっても授業料は発生しており、「無償」ではない)から、そこで「国民意識」のようなものを醸成する、というのもおかしな話でしょう。大学には「学問の自由」の一貫として「大学の自治」が認められています。国旗国歌に関する問題が「自治」に所属するか否かはきちんとした憲法判断を仰ぐ必要があるでしょうけれど、少なくとも国家が補助金をタテにとってこういった「要請」(実質的には脅迫)を行うということは、学問の府に対する圧力・挑戦以外の何ものでもないと言えます。

下村文科相の「各大学の自主判断」というのはその点、わきまえた発言にも見えますが、「国旗・国歌法が施行されたことも踏まえ、適切な判断をお願いしたい」というくだりはやはり事実上の脅しに思えるかなぁ。

んで、こういう話は「法」の話であるとともに「価値」の話でもあります。価値とはなにか。既存の価値を疑い、新たな価値について考え、それを更に批判的に検討する。そういったことをきちんと考え実践していくには、やはり人文系の学問のちから、あるいは学問の基礎を養う教育のちからというのは見過ごせないものがある、と私は思います。

もし人文学や教育学を大学の中心からはずしたとしたら、価値について疑う力は学びの現場から後退していくでしょう(現にいまでも、こういう話が馬鹿にされ、疎まれているような気配を感じるのは被害妄想でしょうか)。ですから、国がある価値を押し付けると同時に人文系諸学問を大学の傍流においやろうというのは、ある種理にかなったというか、非常に効果的な手法のようにも見えてきます。そこまで考えてやってるのかはわかりませんが。

別にそういう国の動きを牽制したいとか防波堤にするためとか、そういう「手段」として重用してほしいとは申しませんが、こういうご時世だからこそ、人文学や教育学は求められる側面が大きいと思うし、力を失わないようにするため学問の現場におられるかたがたは是非、自信をもって意味を訴えて欲しい。

とりあえず、こういう動きに対してはひよらずに断固とした態度をとることが必要なんじゃないかなあ。

『サノバウィッチ』キャラソンコンプリートキャンペーンの景品が届いた話。

今年の2月だかぐらいに応募していた『サノバウィッチ』のキャラソンCDコンプリートキャンペーンの景品が届きました。

キャラソンCD初回版についている応募券を4枚集めて送ると、全員にプレゼントが貰えるというもの。応募当時は何が来るか不明だったのですが、クリアしおりセットでした。しおり、個人的には好きです。場所取らないし、使うこともできるし。ちょっと工夫すればスマホとかにも貼れるらしいですが、そこまで凝る気はなく。ともあれゆずソフトさん、ありがとうございます。

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ラノベの景品とかだと、ほんとに味気なくしおりだけ送られてくることが多かったりするのですが、そこはさすがサービスに隙のないゆずソフトさん。ちゃんと専用の台紙つきでした。立てて飾れます。ありがたや。

あと、なにげにこのハロウィン仕様、おっぱい比較図としても使えますね。左から順に行くとめぐるのところで涙がちょちょぎれそうになったり、紬ちゃん隠れ巨乳は伊達じゃないな~と思ってましたけど、ラストようがす先輩圧倒的でした。 
 
気になってる/気に入った作品はなんとなく追いかけちゃうので、揃えたときに景品オプションがついてくる、というのはありがたいですね。逆に景品のほうが豪華すぎて、そっちのために無理やり関連グッズを買い漁る……なんていう本末転倒パターンもあってそうなるのは怖いですけど。

まあいずれにしても、これで『サノバウイッチ』関連は一段落かな~。 

『ゼロの使い魔』続編が出る話。

タイトルどおりです。

MF文庫Jから、『ゼロ魔』の続巻の刊行が発表されました。 

 ▼「ゼロの使い魔続巻刊行決定!」 

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タイトルでは「続編」って書いたけど、あえて「続巻」という表記であるというところに、本作の存在の大きさを感じるとともに、以前、こういう記事(「作品の「同一性」保障問題について」)を書きましたが、これまた紛糾しそうな感じがします。

『ゼロの使い魔』は、2004年にMF文庫Jからヤマグチノボル氏(エロゲーで『カナリア』や『グリーングリーン』などを手がけたかたです)が書かれていたライトノベル。アニメになったのと、「ルイズルイズのコピペ」のおかげで知名度はかなり高いハズ。

連載中にヤマグチノボル氏が体調を崩され、そんな中でもありがたいことに一定のペースで刊行は続いていました。ところが、残り2巻で完結、というアナウンスがあった矢先の2013年4月、著者であるヤマグチノボル氏が帰らぬ人となり、物語は未完のままとじられることとなる……かと思われていたのですが、このたび続巻が出版されることが発表された、という流れです。そういえば昔、訃報を聞いたときこんな記事かいてました(「ヤマグチノボル氏の訃報に思う」)。いや、なんとなくでも続けてるといろんなことがつながってくるもんですね。

公式サイトやニュースサイトなどを読んでいた限りでは、ファンの声もさることながらご本人(口約束なのか、遺書があったのでしょうか?)やご遺族のご意向が大きかったのでしょうか。

はからずも絶筆となった『ゼロの使い魔』ですが、病床のヤマグチ先生より完結までのプロットが遺されておりました。ヤマグチ先生より編集部に完結を託されていたこと。ヤマグチ先生の急逝後も弊社カスタマーセンターにファンの皆様から続巻を望む声が続々と届いていたこと。ご遺族からも完結させてほしいとのお言葉をいただいたこと。これを受けて、このたび『ゼロの使い魔』続巻の刊行を皆様にご報告をさせていただきます。

この辺りはおいおい明らかになることもあるでしょう。とりあえずくれぐれも、百田某のような騒ぎにならないことを祈りたいところです。まあ大丈夫だろうとは思いますけど。

『ゼロ魔』は私もかなり楽しく読んでおり、完結を待たずしてヤマグチ氏逝去の報せを受けたときにはたいへん気落ちしたものです。「冒険が嫌いな男はいません」「あと、可愛い女の子が嫌いな人もいません」という第一巻の「あとがき」通り、ハルケギニアには恋と冒険が――端的にいえばロマンが――あふれていました。「ここではないどこか」へと私たちを誘ってくれる、とても楽しい本だった。

内容もさることながら文体も独特で、「三銃士に因んだ」とヤマグチ氏自身が書かれている通り、若干(おそらくは意図的に)翻訳小説っぽい書き方やセリフ回し(「おお、ルイズ、ルイズ!」のような)が目立ちます。誰に白羽の矢が立つのか定かではありませんが、「続巻」ではそのあたりも再現されるのか、それともあくまでプロットをなぞるだけで新しい作家の方の作品として(つまり、「原案ヤマグチノボル」のような扱いとして)出されるのか。その辺りも気になるところですね。

いろいろと言いたいことはあるのですが、ひとまず、再びルイズやサイト、おっぱいさんなどに会えることをまずは喜びたいと思います。

別れの準備

今日、数年来お世話になっていた職場の方がご病気で急逝されたという報を受け取りました。

ショックを受けるとともに、昨年ごろから体調を崩されていて、今年のはじめに脳梗塞にもなったと聞いていたので、来るべき時が来たかという感じもあり。 

友人の職場でも立て続けに似たようなことがあったそうなので、夏場に入ってきて体力が衰えるとか、そういうことが関係しているのかなとちょっと思ったりもしています。 実際には単なる偶然でしょうけど。

さて、人がこうして「いなくなって」みると、どうも後悔ばかりがおとずれます。もっとあの時会っていればよかったとか、もうすこし話をしたかったとか。

体調が悪くなったとうかがったころ、お見舞いに行こうという話が何度かあったのですが「いまお疲れのときにおしかけたらかえって迷惑じゃないか」と遠慮してしまったり、退院して自宅療養されていると聞いたときも、こちらで集まりがあってもお呼びをするとかえって気を使わせるのではないかとか考えてしまい、どうにも連絡を取りづらく、疎遠になってしまったのでした。

また元気になったらお話しましょう、と言っていたらこうなってしまいました。

ご存命のうちは、あたりまえのように「次」があるという意識でいたのですが、ほんとうに、いつその機会がなくなるかわかりません。恐ろしいものです。

ふと、自分の両親にもあまり孝行していないなぁということに思い至りました。私は両親とそんなに仲がよくはないのですが、最近よく電話がかかってきたり、なにかものが送られてきたりします。親にあんまり気を使う必要もないだろう、と結構邪険に扱っていたんですけど、いまあたりまえのように「次」があると思っている彼らも、ふとしたことで、もう二度と会えなくなる時がくるのかもしれません。孝行したい時分に親はなしとはよく言ったものですね。

なんだかんだ言って、「そのとき」は必ず訪れるものです。私も30を半ば近くすぎました。幸いにして今まであまり経験したことのなかった、親しい人との別れというものと無縁ではいられなくなるときが、おそらくは刻々と近づいているのでしょう。両親にかぎらず。

そうなった際、少しでも後悔をせずに済むように、心を整えておこうと、そんなことを思ったのでした。

とりあえず、まずは自分が死んだときにこの大量のエロゲーとグッズをどうするか考えとかないとな……。

同人誌『わたしたちの新田さん』の話。

先日メロブに行った際、なんとなく気になって購入した、サークル不可不可さん(関谷あさみ先生)の同人誌、『わたしたちの新田さん』。2015年5月2日に開催された「COMIC1☆9」の新刊。

watasan

何が気になったって、まあぶっちゃけタイトルです。竹宮ゆゆこ先生の、『わたしたちの田村くん』っぽいなぁと。

ただ、微妙な警戒心も働きました。私はなにぶん新田さん大好きなんですけど、好きなのにというか好きゆえにというか、同人誌に対するハードルがあがりまくってなかなか満足できない。我ながら贅沢なことだと思うのですが、絵にしても話にしても、「いや、新田さんはこうじゃないだろ……」みたいなことがアタマをよぎってしまい、どうも気持ちが乗らないのです。

こんなにエロい娘なのにかえってヌけないとか、おかしい。絶対おかしい。おかしたい。

閑話休題、タイトル気になったので手にとってぢっと表紙を眺めてみました。すると、あんまりアテにならないセンサーがビビッと反応します。かなりいい感じがする。セクロス ラクロスの時のN新田さんの格好、目立たないけど女の子らしいボディライン、そしてやわらかい中にほのかな色香の漂う表情。

これはいいぞ~ということで購入。あと、500円だしね。

で、おうちかえって早速読んだのですが。

すげーヨカッタです。

いやもうほんと。いま風のことばで言えば、メチャシコってやつですわ。タコスが美味しい国。そりゃメキシコやがな~。(全然関係ないけど、今日のニュースで元バファローズの投手・エルビラ氏が拉致されている[これ]ことを知りました。無事をいのりたいところです)

という感じで暑さも吹き飛ばしたところで、作品リンクとか貼っておきましょうか。

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 ▼『わたしたちの新田さん』 (とらのあな/18禁)

 ▼『わたしたちの新田さん』 (メロンブックス/18禁)

 ▼「関谷あさみ デレマス新田美波同人誌「あの子がこんなに激しいS○Xをしていたなんて…」」(アキバblog)

内容については上記サイト、特にアキバblogさんあたりをご覧いただければ。ちなみに割と凌辱よりです。


一応私の方でも簡単にご紹介しておきますと、舞台は大学のサークル(ラクロス)。新田さんが大学一年でアイドルデビューが決まったところ、という設定。

冒頭は、「新田さんは派手な訳じゃないけどなんとなく目立っていて、人気もあって 私達は同じサークルな事が少し、自慢だった」というサークルメンバーの女の子のモノローグでスタート。表紙で背景に描かれているモブの女の子たちと元気にラクロスをする新田さんと、その後の打ち上げで「新田さんとも~ちょっと話したかった」というサークル仲間が登場。

その後、いっさいセリフや人物がでてこない夜の街の描写があって、アパートの一室に酔ったまま連れ込まれ、サークルの先輩(男)に犯されてる新田さん、という構成。

この最初の3ページと、ラスト2ページは新田さんが周りからどう見られているかという描写になってるんですが、これがなんか切ない。みんなの憧れの的で、その場にいないのに話題になってるような新田さんが、その裏でしょうもないサークルの先輩にパコパコ犯られちゃうわけです。アイドルデビュー前に。凄い切ない。

切なくて切なくて、ついシコシコしちゃうんですよ。わかるひとにはわかっていただけるでしょうか、この感覚。

エロシーンもかなり気合い入っていて、普段着H、全裸、そこからラクロス服という構成。途中で新田さんを予備ユニに着替えさせて後ろから突きまくってます。そもそもなんで男のお前が女子用の予備ユニ持ってんだとか、クリーニングに出したってことはお前新田さんの服盗んだのかとかいろいろツッコミたいところはあるんですが、ちゃんと靴下はかせてるのがグッジョブなのでゆるします。Hの途中の着せ替えで、嫌がってる女の子に靴下履かせるのって相当大変だったと思うんですけど、妥協しない精神は立派。やっぱラクロス服は靴下ないとダメです。

新田さんって性的なイメージがつきまとって、歩くセクロスさんとか言われてましたし私もむかし、確かへなへなさんかどなたかがそう言っておられるのを拝見して新田さんにドはまりした記憶があるのですが、なんというかストレートにエロいタイプではないんですよね。

以下あくまでも私の中では、という話になるのですが、新田さんは、多くの同人誌でそういう描かれ方をしているように、妙に積極的だったり、ただの痴女だったり、腹黒だったり、まんまストレートのビッチだったりというのは面白くはあるんだけど「コレジャナイ」感がただよう。

本人大真面目で全然変なつもりはないのに、周りから見ているとどうしてもエロいイメージになる(「美波、キメますっ!」とか「いろんなコト勉強」とか「カラダが熱くなる」とか「一緒にイッてもいいですか?」とか)ところにその真髄があるように思っています。天然とは少し違うけどそれに近いような、無自覚系のエロさ。本人は恥ずかしがり屋さんですし。

別の言い方をすれば、新田さんのエロさって「ズレ」なんですよね。周囲とのズレ。それをこの同人誌は、サークルメンバーを出すことでみごとに切り取っている感じがします。読んだ時……正確には読んで一発ヌいたあとですが、なるほどと思いました。これこそ、私の考えていた新田さんのエロさを描いてくれた同人誌だ、と。

お話としてもよくまとまってるし、絵もエロいし、ホント言うことなし。ここ数年で購入した中ではぶっちぎりで一番よかったです。いや、Hシーンだけならもっと凄いのが何冊かあった気がしますけど、全体の雰囲気として。

まああんまり薄い本買わないので世間知らずなだけかもしれません。とはいえ私と同じような感じで新田さんが好きだという人は、きっと高い満足度を得られるんじゃないでしょうか。オススメです。

のぞえもん騒動

先日ブログで紹介した『のぞえもん』ですが(藤崎ひかり『のぞえもん』の話。)、何やら大変な騒動になっているようです。作者である藤崎ひかりさんのツイートがこちら。


 
一部で情報が出ちゃったのでもう言っちゃいますが、「のぞえもん」の増刷ストップになりました。内容の一部に不備があった、と編集部からは聞いています。なので販売は今店舗においてある分のみになります。(アキバのメロンさん、虎さんにはまだ少しだけあります)
 
とのこと。これが、「おたぽる」さんで次のように紹介されました。6月19日、18時の更新記事です。

▼「『ドラえもん』のエロパロマンガ『のぞえもん』 即日重版決定も、わずか1週間で“未来”に強制送還される

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 6月9日に発売された藤崎ひかりの『のぞえもん』1巻が、発売から1週間あまりで幻の単行本になろうとしている。版元である日本文芸社による回収が始まっているのだ

(中略)

 引っかかる要素だらけの『のぞえもん』ではあるが、実際にどこが動いたために回収に至ったのか? 一部書店関係者筋の間では、回収の指示を出したのは東京都や藤子プロではなく、アサツー ディ・ケイ(ADK)だという噂が出ている。

(中略)

 回収指示は今週水曜日あたりから一部書店に連絡されているようで、週明け頃には各書店に一斉に連絡がいく見通し。そもそもの品薄状態に加え、現在の市中在庫分も店頭から消えていくだろう。


ふ~ん……と言いたいところなのですが、よく見ると藤崎ひかりさんのツイートと、内容が微妙に、しかし決定的に異なっています。

藤崎さんは「増刷ストップ」だと言っているのですが、「おたぽる」の記事著者である三田村コットン氏は「回収」ということばを使っています。これは全然話が違っていて、前者(増刷ストップ)は現在書店に置かれているぶんは問題なく購入できます。

速報性を重んじるまとめサイトさんなどはほとんどがこの「おたぽる」さんの記事に準拠したようで、だいたいどこも「回収される(た)」という話になっていましたが、「ねとらぼ」さんはそのあたり、もとツイートの文言を正確に拾って記事にしておられました。私が確認したかぎりでは、ほぼ唯一「増刷ストップ」という書き方をしています。19日、20時43分配信の記事。

 ▼「のぞえも~ん! ギリギリすぎてネット騒然の漫画「のぞえもん」 “内容の一部に不備”で増刷ストップに」(ねとらぼ)

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 藤崎さんのツイートによると、増刷ストップの理由は「内容の一部に不備があった」ため。ただ、藤崎さんも詳しい事情や、今後の展開などについては分かっていないそうです。また内容が内容なだけに、フォロワーからは心配する声も寄せられましたが、「どことも『モメてない』と言う事だけはお伝えしておきます」とも報告しています。

「ねとらぼ」は単に藤崎さんのツイートとその周囲の情報をまとめただけにすぎないのに対して、「おたぽる」の三田村コットン氏は書店関係者に「取材」してコメントをとってくる、といったことをしておられるようですので、ふつうに考えればそちらのほうが信憑性あるのでしょうが、作者経由の出版社と完全にズレているのが気になるところ。

ちなみに近所の本屋の店主に(単行本ではなくて雑誌のほうののぞみちゃんがちょこっとおいてありました)たずねたかぎりでは、「回収という話は聞いていないけど、本仕入れてないからわからない」そうで。ただ、メロンとかとらとかとは違うのかもしれないので、ちょっとよくわかりません。

まあ何にしても「ギリギリ」のタイミングでの購入だったんですね、私。運が良かった。

「婚活」のその後の話。

以前、「結婚相談所行って婚活(お見合い)してきた話。」を書いたのですが、その結果が出ましたのでご報告を。

といっても、タペストリーもらってきたっていう話なんですけどね。もうしつこいんで普通に話します。

タペの配布は昨日(6月20日)から、メロンブックスの申し込みをした店舗にて開始しています。私は、日曜の混雑と今日(21日)が雨だという予報を嫌い、さっそく機能のうちにお迎えをしてきました。私が選んだのは桂井よしあき先生のもの。

さて、肝心のブツのほう、早速壁にかけてみました。こんな感じです。

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天使やん?

下着というかパンツだけ黒なのがアンバランスなのに妙にハマっていい感じです。ハメたい。

あと近くで見るとわかりますが、スケスケです。芸が細かいですね。

あと、記事を書いた当時は名前がわからず桂井よし子ちゃんとか呼んでた彼女ですが、後日桂井先生のツイッターでお名前が公開されていたことが判明。コメント欄で情報を教えてくださったよし男さん、ありがとうございましたm(_ _)m。



なるほど。「姫ノ沢柚伊奈」ちゃんと言うんですね。 偉そうな 雰囲気のある、いかにもなフルネームです。まあ苗字意味なくなるけどな。あ、でも婿養子の可能性あるのか……。なんかスゲー旧家のお嬢様っぽいし、あながち可能性ゼロではなさそうですね。

しかしエロい。けしからんエロさです。これでJKとかあたまおかしい。桂井先生、是非どっかで彼女を主人公にしたエロ漫画を是非お願いします……ッ! ぶっちゃけ8Pくらいの漫画でも読めるなら、メロンであと5万くらい買い物しろって言われてもやっちゃいそうです。

ちなみに、彼女をひきとるついでに購入したモバマスの薄い本がこれまたものすげーいい出来で軽く感動してるんですけど(桂井先生の本ではないですすみません)、その話はまた後日機会があれば。

というわけで、これにてメロン婚活終了です。お付き合いありがとうございました。
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