よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2013年08月

間の悪い一日

今日はなんか朝から間が悪くて……。

家を出たのは良いけど財布忘れたことに気づき、戻ってる間にバスが2台続けてきてしまい、どっちにも乗れませんでした。仕方ないのでタクシー。・゚・(ノД`)・゚・。

お昼は以前から評判だった某所の魚料理を食べに行ったら、丁度私がついたところで目当てだった刺身定食も煮魚定食も売り切れ御免。

帰りに電車待ってたら人身事故で遅延。

夕方、16時過ぎに仕事場を移動する必要があったので駅に向かっていると、土砂降りの雨に。止むかなぁと思って待っていても全然止む気配がなく、結局17時半頃までは降っていたのかな……。その中を歩いていたのでびっしょびしょになりました。

で、22時頃まで仕事をして、ようやく帰れると思ったら、また雷雨。さっきまで雨降ってなかったのに、私が帰ろうとする段になったら狙いすましたようにゴロゴロザザーッ。しかも、夕方より雨足が強く、あっという間に靴の中まで浸水。せっかく靴下とか替えたのに、再びアホみたいにずぶ濡れ。

そして今さっき家に帰ってきたわけですが、靴の乾燥処理をして、身体を拭いて一息ついたら、雨の野郎、やんでやがるの。

もうやってられん!

という、何か呪いでもかかってんのかと思うくらいうまくいかない一日でした……。明日は良いことあるといいなぁ。(徳永英明の「夢を信じて」を聴きながら)

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聖闘少女の話

先月くらいからちょくちょく話題になっていた、『聖闘士星矢』のスピンオフの話。とうとう連載がスタートしていた模様です。

▼「聖闘士星矢 : 少女版「セインティア翔」が連載へ アテナ守る少女たちの物語」(毎日新聞デジタル、2013年07月19日)


それなんてエロゲ(BADEND)

中国から飛び込んできた仰天ニュース。なんでも、除霊師が「膣内にいる悪霊をち○ぽで追い払う」とか言って、セックスして捕まったとかいう話。いやあ、書いてて意味わかりません(笑)。

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▼「膣内悪霊をペニスで追い払う除霊師を逮捕」(日刊スポーツ2013年8月19日) ※外部リンク

全文引用。
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 中国人の自称除霊師が、強制わいせつなどの疑いで逮捕された。

 中国紙「南方都市報」の報道によると、広東省広州市の警察は今月1日、黄建軍容疑者を逮捕した。除霊師をしているという黄容疑者は、恋愛相談に訪れた若い女性をホテルの部屋に連れ込み、ベッドに全裸で寝るように要求。「膣(ちつ)内にいる悪霊が恋愛を妨げている。私のペニスで悪霊を追い払うしかない。私はセックスをしたことがないが、除霊のために私の童貞をささげる」と説明し、性行為を行った。

 セックスを終えた後、黄容疑者は除霊代として2万元(約32万円)を要求したため、女性は警察に通報した。

 この女性は香辛料店で働いており、好意を寄せる上司の気を引きたいという相談内容で、黄容疑者と会っていた。黄容疑者は警察の取り調べに対して「僕は糖尿病なので、勃起の能力を失って長い時間がたっている」と話し、容疑を否認している。


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凄い。完全にエロゲー。しかもBADEND直行コース。ゲーム化マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

あれです。古いゲームですが、10年ほど前にNomadさんから発売された『ニセ教祖』ってのを思い出しました(公式)。原画がINOさんとみどり葵さんだったんで即買いしたんですよ。割りとエロくてたくさん抜いた記憶があります。

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『ニセ教祖』(Nomad 2004/11/5)

教祖と除霊はちょっと違うのかもしれませんけど、「超常的な力を信じてそれに頼る」という点で、このゲームと似てるかなと。

あの頃は、法の華三法行だの何だのが、雨後の竹の子のように沸いていた時期で、2003年にパナウェーブ研究所とかが注目を集めていたんですよね。『ニセ教祖』は、そういうカルト宗教ネタをからかいながら、案外本質的なところに切り込む視点を提供していた、面白い作品でした。

私が「本質的なところ」として言いたいのは、信仰と現実の接点みたいなことです。除霊にしても宗教にしても、いわゆる《現実を離れた》ところに身を置くという態度はあり得ると思う。でも、その解決は不思議なことに、損害賠償だの刑事責任だのという、世俗的なところで行われるんですよね。

今回の中国の「事件」にしてもそうで、オチは「女性は警察に通報した」と。傍から見ているぶんにはそれでいいんだけど、そもそも加害者にとってはそれ全然処罰されたことにならないかもしれないし、被害者もそれで良いのかなぁっていう。イエスを政治犯として十字架に貼り付けた、ローマと同じ臭いがする。

もちろん、相手が詐欺目当てのショボい除霊師だったり、しょうもない新興宗教ならそれで解決できるんですけど、いわゆる「ホンモノ」の信仰集団だった場合、こういう方法で「解決」できると思っていたら、足元をすくわれる気がしてなりません。たぶん、信仰なり何なりという体系を、私たちはうまく社会に組み入れられていないんだろうなぁ。


あと全然関係ないんですがこのニュース、ソースは「南方都市報」ですか。中国の新聞って数多すぎて私は全くわかんないけど、名前くらいは聞いたことあります。系列の「南方週末」は結構有名な雑誌で、Wikipedia先生によれば「「ニューヨーク・タイムズ」で「中国で最も影響力を持つ自由主義の新聞」とされ、毎週160万以上の発行部数を誇る週刊誌」。

参考までに、日本の週刊誌発行部数を見てみると、一般社団法人・日本雑誌協会(JMPA)のデータで、2013年1月~3月の週刊誌発行部数がこちら。一番出してる「週刊文春」が1号あたり、696,100部。

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2013年1~3月 週刊誌印刷公表部数

毎週160万って半端ないですね。さすが中国。しかしそうなると、600万部とか言ってた黄金期の『週刊少年ジャンプ』はバケモノかって話(印刷証明付発行部数では無い頃ですが)。バブルって凄かったんですねぇ……。

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おことわりします

郵便局のホームページにある、「デートの断わり(断り)」の文面。


参考:「デートの断わり(断り)」 ※外部リンク
(ゆうびんトップ > お手紙文例集 > プライベートの文例 > 縁談・恋愛(プライベート))

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 お手紙ありがとうございました。
 せっかくのお誘いですが、あいにく先約があってお受けできないのです。本当にごめんなさい。
 実はちょうどその日、学生時代の友人たちと食事の約束をしていたのです。○年ぶりに仲良しが全員集まるので、今さら断るわけにはいかなくて……。私の好みにぴったりのコンサートなので、御一緒したいのはやまやまなのですが、今回だけは御遠慮させてください。
 また何かすてきなプランがあったら、ぜひまたお誘いくださいね。
 まずは、取り急ぎお返事まで。

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デート断るのにテンプレがあるというのは驚きですが、まあ、あったほうが書きやすいのはそうかもしれません。さすが日本の手紙を支配する郵便局、芸が細かい。惚れます。

真面目な話、飲み会にしろデートにしろ、「おことわり」をしないといけない局面というのはいくつもあるわけでして……。本当に事情がある場合から、単に行きたくなくてサボる場合まで。で、とにかくもっともらしい理由付けとか、相手を傷つけない断り方、みたいなのが昔からあれこれある。

ただこれ、「言われる側」としては嘘かホントかわかんないので、ぶっちゃけ連絡が来るだけマシみたいなところもあるんですよね……。飲み会の幹事みたいなことを何度かやったりもしたのですが、ほんとに困るのは「連絡来ない」パターン。

デートでも、90年代のドラマや漫画では「待ち合わせの場所ですっぽかされる」シチュエーションというのがよくありました(最近もあるか)。連絡が来るということは、まだ相手への配慮がある(その連絡をもとに行動できるから)わけですが、連絡なしのプッチはそういうのが感じられず、「おいおい」と思ってしまいます。逆に、嘘だろうがなんだろうが、連絡をくれたということは最低限の礼儀は果たしてくれたかなという気がしないでもないので、まあ良いかなという気になる。

というわけで私は、「連絡さえくれたら」派なのですが、世の中には「別に連絡なんて無くてもいいよ。来られないんだからしょうがないじゃん」という寛容な人も、「俺の誘いに応じないとはけしからん。万難排してこちらへ来い」というタイラントな方から、「来られないのはしゃ~ないけど、こういう飲み会に来ないって協調性足りないよね~」みたいな結果主義者まで、いろんな考えの方がおられます。

当たり前ですけど、そういう相手の性格にあわせて「おことわり」の方法を考えるのが(ずるい意味ではなくて)対人関係・礼儀というもの。ただ、そういう肝心な部分って「文例」からはどうしても読み取れない(こちらの都合を言うものでしかないから)んですよね。なので個人的には、文例見ながらウンウン唸るより、相手がどんな人かを考えながら書いたほうが良いのではないかなぁと思ったりします。

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Yatagarasuさんが破産してた話

以前あれこれ書いていた、八咫烏さんの一件。

(「Yatagarasuさんのその後」2013年6月27日)

しばらくしてHPが復旧したり、大丈夫なのかなと思わせる雰囲気もあったのですが……。どうやら先月末、既に破産が確定していたようです。以下、ちょっと古くなってしまいましたが情報。

▼「 (株)八咫鴉/破産開始決定」(JC-NET [2013年8月 6日])

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(株)八咫鴉/破産開始決定

ソフト開発の(株)八咫鴉(大阪府高槻市天神町1-9-6)は7月26日、大阪地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。

破産管財人には、西塚直之弁護士(電話06-6311-1555)が選任されている。

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ううん。運命量が枯渇してしまいましたか……。まさに「悲劇へようこそ」状態。

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紅茶を入れただけで運命量が付きて爆死するゲーム、『古色迷宮輪舞曲』。

Yatagarasuさんはデビュー以来全ての作品を購入しましたが、どれも挑戦的で、どれも微妙に残念な感じがするという、味のあるメーカーさんでした。その、なんだかよくわからない野心的なところ、「他と違うもの」を作ろうという姿勢が好きで、応援していただけに、残念です。

今後どうなるのかは存じませんし、場合によっては同じスタッフが集まるのは難しいのかもしれませんが、また再起してほしいですね。

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『風立ちぬ』タバコ騒動に思う

「日本禁煙学会」なる学会が、映画『風立ちぬ』に抗議文を送ったそうです。そんな学会があるとは知りませんでしたが、立場とか設立の主旨とか考えると抗議しないわけにもいかないんでしょうか。グーグル先生に訊ねてみるとこの団体、「特定非営利活動法人」。NPOでしたか。これとは別に、「日本禁煙科学会」というのもあるようで、こっちはただの「学会」でした。名前かぶりすぎて、今頃大変なことになってやしないかと、ちょっぴり心配です。

映画「風立ちぬ」でのタバコの扱いについて(要望)」 ※外部リンク

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2013年8月12日
映画「風立ちぬ」制作担当者 様
日本禁煙学会 理事長 作田学

映画「風立ちぬ」でのタバコの扱いについて(要望)

映画「風立ちぬ」なかでのタバコの描写について苦言があります。

現在、我が国を含む177か国以上が批准している「タバコ規制枠組み条約」の13条であらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝を禁止しています。この条項を順守すると、この作品は条約違反ということになります。(別冊をご参照ください)

教室での喫煙場面、職場で上司を含め職員の多くが喫煙している場面、高級リゾートホテルのレストラン内での喫煙場面など、数え上げれば枚挙にいとまがありません。特に、肺結核で伏している妻の手を握りながらの喫煙描写は問題です。夫婦間の、それも特に妻の心理を描写する目的があるとはいえ、なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか。他の方法でも十分表現できたはずです。

また、学生が「タバコくれ」と友人にタバコをもらう場面などは未成年者の喫煙を助長し、国内法の「未成年者喫煙禁止法」にも抵触するおそれがあります。事実、公開中のこの映画には小学生も含む多くの子どもたちが映画館に足を運んでいます。過去の出来事とはいえ、さまざまな場面での喫煙シーンがこども達に与える影響は無視できません。

誰もが知っているような有名企業である貴社が法律や条約を無視することはいかがなものでしょうか。企業の社会的責任がいろいろな場面で取りざたされている昨今、貴社におきましてもぜひ法令遵守をした映画制作をお願いいたします。

なお、このお願いは貴社を誹謗中傷する目的は一切なく、貴社がますます繁栄し今後とも映画ファンが喜ぶ作品の制作に関わられることを心から希望しております。どうぞその旨をご理解いただき、映画制作にあたってはタバコの扱いについて、特段の留意をされますことを心より要望いたします。
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だ、そうで。まあネット上では非難轟々。タバコだけにもうもうと煙が上がり、大炎上の気配を見せております。なお、この日本禁煙学会理事長の作田学さんという方、「禁煙ファシズム」問題をめぐって「養老孟司氏・山崎正和氏に対する公開質問状および公開討論会の提案」を送りつけたこともあり、なかなかアグレッシブな方のようですね。

ただ、叩く側もちょっと見境なくなってるというか、みんな「なんかおかしい」のはハッキリわかるんだけど、何がおかしいの? と改めて問うと「論外だから論外だ」みたいな論調で、とりあえずフクロにしておいて後から考えよう、みたいなところもあって、燃え広がる炎の恐ろしさを実感します。堀越二郎が実際にタバコ吸ってたかとか、ダンディズムを表現しているのだとか、当時のリアリティーだとか言い出すと、結局この学会さんと同じようなレベルの話になっちゃう気がしないでもない。

私はこういう問題、「表現規制」と「作品評価」の2点から考えるのが、わりと染み付いちゃってます。

まず「表現規制」の話からいくと、似たような話で最近(2009年)、「福音館タバコ騒動」というのがありました(福音館告知)。月刊「たくさんのふしぎ」2010年2月号『おじいちゃんのカラクリ江戸ものがたり』に喫煙シーンが出てきたことに抗議があり、出版社が発売を停止したという事件。

当時は東京都青少年健全育成条例をめぐる議論の真っ最中だったこともあって、「表現規制」の問題として取り上げられましたが、対象がアニメや漫画でなかったぶん、二次元擁護派からはそこまで注目されなかった感もありますが、条例の「恣意的な運用」がいかに圧力になるか、という具体例としてインパクトはある。

今回のも似たような話で、すごいざっくり言うと「タバコみたいな「悪」を、子どもが観る映画でガンガン出すな」という話ですよね。「なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか」という禁煙学会さんの言い分は、なるほどもっともにも見えるのですが、そこで「タバコを使うな」という要望を送るのは違うだろ、と言いたい。まだ、「こいつはクソだ」みたいな文章を批評として載っけてるほうが良心的です。

まあ正確には公的機関による制限を要求しているものではありませんから、規制問題と直接つなげて考えるのは早計かもしれませんが、やっぱり「表現するな」というのは違いますよね。

「ここでタバコを使う理由はないし、だからこの映画は駄目だ」というのなら自由ですし、まっとうかどうかはともかく、批判の範囲に入るとも思います。それに対して「いや、タバコはこういう意味があるんだ」のような議論のたねにもなるでしょう。で、ここから「作品評価」の話になるのですが……。

ただ、そういう批評が面白いかどうかは、また別問題。

「日本禁煙学会」からリンクが貼られている、「無煙映画を探せ」さん。あらゆる映画を、喫煙量だけで評価するという振り切ったコンセプトのサイトですが、ひとつの批評スタイルであるのは疑いないと思います。実際、「男尊女卑かどうか」だけで文学作品を評価したり、「処女かどうか」だけでエロゲーの良し悪しを判断するのも、似たようなものでしょう。そういうスタイルはある。

でも正直、知りたい人にとって情報としての価値は認めうるにしても、興味無い人には「あ、そう」ですよね~。このテの作品外在的な批評(作品外部から価値基準を引っ張ってきて、それに作品を当てはめるタイプの批評)の、一番つまんないパターンだと個人的には思います。

同時に、その考えを作り手に押し付けるような行動にでるというのは、やはり品がない。もしこれが、公権力の手を借りていたら、立派な表現規制ですし。

というわけで、じっくり考えると色々おもしろい問題も出てきそうな感じはしますが、それにしてももうちょっとマシな(ツッコまれにくくカムフラージュした)内容の抗議にできなかったのかなぁ。

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ノブレス・オブリージュ

昨日、一部地域で話題を席巻した、オーガストさんの「美談」。

▼「秋葉原電気外祭りに「協賛」しているけど「出展」していないオーガストは何をしているのか?
 (spring efemeral 2013年8月14日) ※外部リンク

以下、一部引用。

『痕』って3本あるけどどれやろうか、という話

『痕』の話をしていました。

『痕』というのは1996年にLeafさんから発売されたエロゲー。有名な「Leaf Visual Novel」3部作(他の2つは『雫』、『To Heart』)の第二弾。発売当時からコアな人気を誇り、現在にいたるまでDL販売などを除けば3度の再販を果たしています。

痕1996
『痕』(1996)

痕02
『痕 リニューアル』 (2002)

痕09
『痕 リメイク版』 (2009)

▼それぞれの違い
個別の評価をすることが目的ではないのでざっくりと3つの違いを言うと、まず絵師さんは全部違います。嘘です。1本目と2本目は水無月徹さんが担当。絵柄の変わりっぷりが凄い(笑)。Leaf原画家ではカワタヒサシ(ら~・YOU)さんがかなり絵が変わったほうだと思いますが、比じゃないくらい変わってますね。3作目は、甘味みきひろさんが原画を担当。メインシナリオはすべて、高橋龍也さん。なお、高橋・水無月両氏は02年の時点でLeafを退社しています。

2作目では原作のシナリオをベースに、Hシーンなども含め、大幅な加筆修正が加えられました。書き直しに近いかな。特に物語の整合性に難があった部分に手を入れ、オチとして「耕一エンド」を作ることで、全体を説明可能な物語としてまとめた、というのが一般的な評価のようです。おまけシナリオが加えられたり、一部削られた設定やシナリオ(初音の15歳など)もあります。

3作目は、シナリオ的に大きな変化はありませんでしたが、キャラの追加と、それに伴うルートの増設が行われました(※追加ルートは高橋さんではなくJIGYさんが担当)。主題歌の追加、音声の追加などが目立った変更点でしょうか。

各作品のシステムは、時代に応じて変わっています。さすがに。

▼どれをやろう?
話の発端は、「いま『痕』を1本やるならどれをやるのが良いか?」という話でした。まあ「全部時系列でやる」のがベストだとしても、どれか1本ということになると難しい。

いろんな意見はあると思いますが、私は一応元祖というか初代(原作)を推します。

まず、初代が一番メジャー、というのが理由の1つ目になります。シナリオの断絶があるので「整合性」を考えれば02版か09版が良いように思うでしょうか。しかし、『痕』が良い良いと言っている人の多くは、オッサンです(笑)。そして彼(彼女)らが褒めている『痕』は96年版であることが多いです。ついでに、実際のプレイ数も初代のほうが多いんじゃないかな……。たとえば「エロゲー批評空間」さんのデータ数を比較してみると (こちら元祖『痕』のデータ数が1036、リニューアル版が545、そしてリメイク版が388[2013年8月14日時点]。イコールプレイ人数ではないにしても、登録者が一番多いです。つまり、単純に『痕』プレイヤーと話をしやすいハズ。もちろん、若い人が同年代とだけコミュニケーションしたい、というのなら話は変わってくるかもしれませんが。

なお、批評空間さんのデータを更に参考にすれば、標準偏差も点数の中央値もそこまで変わりませんから、物語の整合性はこの作品にとってそこまで本質的な問題ではなかったという見方もできます。(※点数も原作版が一番高いじゃないかと言われそうですが、それに関しては時代の違いやプレイ層の違いもあるでしょうから問わないことにします)

なら、環境が許せば、一番プレイ母集団の多い作品をやる、というのは選択理由となりうるのではないでしょうか。そもそも「整合性がとれていること」を価値として感じるか否かというのは、不整合な原作をやっている人の視点ですしね……。

▼演出の違い
というわけで、原作版をやるのがベスト、という外在的理由もあるのですが、個人的には内容的な理由もある。2つ目の理由です。どっちかというとそのほうがメインかもしれません。初代とそれ以降では、作品から全然違う印象を受けるんじゃないかと思っています。

『痕』の演出については詳しい人と話をしながら、いずれきちんとした話を書きたいと思っているのですが、大枠だけ言えば、初代の『痕』はどっちかというと『雫』のオカルト路線を一部引き継いだような、ホラー、ないしサスペンス作品という印象がありました。背景も実写ですし、火サス的な感じが(笑)。

ところが、リニューアル版以降はなんというか、「いい話」になってしまった。そのことの良し悪しはともかく、まっとうな伝奇作品というか、ギャグシナリオはあっても、雰囲気的には遊びのない大真面目な感じに。

先ほど、リニューアル以降『痕』のシナリオは「整合性がとれた」ということを書きました。それはなんというか、スッキリする、腑に落ちる、あるいは理解る……そういうシナリオになったということだと思います。逆に言えば、初代の『痕』は何かよくわからない、奇妙なところがあったんですね。

それにもかかわらず、高い評価を受けたのはなぜか。当時のユーザーがバカだったとか、他の作品のクオリティが低かったとか、そういう話ではないでしょう。おそらく、『痕』という作品の本質が、そういう「何かわからないもの」との関わりの中にあったからではないか。私は、そんな風に考えています。だからこそ、千鶴さんと○し○されるようなあの話が、しっくりきた。

演出面が特に顕著で、初代『痕』のCGはかなり少ないし、わかりにくい。たとえば、「鬼」の姿は腕一本と影しか描かれなかったりする。あるいは、肉が裂けるシーンも黒い背景にパッと赤い点が飛び散るだけ。それは、「見えない不気味さ」を増幅させ、同時に私たちの想像力を刺激します。

しかし、新しい『痕』は、その部分を可視化する。リメイク版にいたっては声や効果音で、かなりの部分が「見える」(音を「見える」というのは奇妙に思えるかもしれませんが、あえてこのような言い方にさせてもらいました)ようになりました。動作も、表情も、スカートの中も、はっきり見えるようになった。

パッケージの四姉妹も、どこを見ているかわからなかった(千鶴さんは目をつぶっている)のが、だんだん視線がはっきりしてきて、リメイク版にいたっては全員の視線が「こちら」に向いています

技術もあがり、表現できるものが増えた。ただ、それは必ずしも表現力の向上と一致とは言えなかった。たとえば、下のタイトル画像。右側のリメイク版のほうがCGとしては綺麗だし、ムードがあります。ただ、なんというかロマンティックな感じがする。美しいんですね。それがどことなく、「いい話」としての側面を大きくして、狙って作られた『痕』に見えてしまうのです。初代(左)に感じるような得体のしれなさみたいなのが、無いと私には感じられます。

痕ロゴA 痕ロゴB
原作のタイトルロゴ(左)と、リニューアルのタイトル(右)。

もっとも、初代の演出は、いうなれば「しょぼい」。私が上で言ったようなことは苦肉の策にすぎず、技術的な問題(容量や色数)がネックになっていただけ、ということはあるのでしょう。「リニューアル版」や「リメイク版」こそがスタッフが本来目指していたものだったのかもしれませんけど。

▼思い出が無くたって
別に、リメイク版やリニューアル版が面白くないわけではありませんよ。特にリニューアル版に関しては、主題歌などもついて、1つの作品としての完成度はかなり高くなった。昨今の「フルボイス」当然、アニメーションもあったほうが良いという風潮を考えれば、楽しむということだけで言えば、最適なのはこれ、という人が多いのはわかる。

しかし、少なくとも私を魅了した『痕』の魅力的な部分というのは、割りとドカンと失われたかなぁ……。いやまあ、全く無いというのではなく、他が目立つせいで薄くなってしまった。或は他の要素とちぐはぐに見えてしまうだけ、というのが正確なんですが。

私はこの感覚が、単に思い出補正ではないかとも疑いました。というか最初にプレイしたときは「サスペンス」要素を感じるから怖い気がするけど、それ以降は一度種も仕掛けも知った話を読むのですから、緊張感は損なわれる。私が感じていた違和感は、それだけの勘違いではないのか、と。

けれど、リメイク版が出たときに初代も再プレイしたところ、やはり初代からは「得体のしれない不気味さ」を感じました。なので、どうやら単なる勘違いではないんじゃないか。漠然とですがそう思っています。

なんというか、エロゲーで、いろんな要素が「レベルアップ」したからといって、必ずしもプラスの要素ばかりとは限らない。昔のほうが良かった、と言う人がいるのは、単なる懐古厨的思考のせいだけではなくて、昔は技術も容量も限られていて、何をどう表現するかという部分に迷わずに済んだからこそ、ハッキリした演出ができていたからなのかもしれません。

以上、『痕』やろうと思ってるけど、どれやろうか~みたいな方がおられたら、私としては初代を推しますというお話でした。

痕96
こちらは、新パッケージ版・初代『痕』(2001年)。20年近くセンターを張る千鶴さん。

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C84反省会と拍手コメントへのお返事

昨日は書けなかったので、今日書きます! C84の残りレポート!

……の前に、拍手コメへのお返事を。

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>マナー守らないオタク
20万人もいたら、何人かは非常識な人がはいっちゃうのはしょうがないのかもしれないんですけどね~。逆に、3日間で50万人とか入っても、そこまで凄い暴動が起こらず、何年も続いているというのは凄いことなのかもしれません。スタッフの皆さんに頭が下がります。

いやまあ、私が知らないところで、細かい騒動は起こってるんでしょうけど。

しかしとはいえ、「やられる側」にとっては全体の総量なんぞ関係なく、一人から被害を被れば気分が悪いのは確か。「卑猥な絵の入った紙袋」で公共の場をねり歩くことなども含めて、「周囲への配慮」を忘れないようにしたいですね。こういうイベントを、やっぱり本当に「きちっと」楽しめることを誇りにする、そういうオタクでありたいです。
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まず2日目。普段の3日目(成人向けのエロ同人とかメイン)が今回は2日目にまわりました。いつもは金・土・日なのが、今回は土・日・月だったせいだろうと思います。日曜日、社会人の人が来やすいようにという配慮ですね。つまり、本番です(笑)。

で、この日は13時から「WA2」のラジオ公録イベントがあったり、いろんな人とお会いする約束があったりでワクワク……だったのですが。

前日の疲れもあり、朝10時からのんびり出動したら、家を出たところでTEL。

番号を確認すると、職場。

 ( ゚д゚ )  ←私、こんな感じ。

なんか緊急のトラブルとかで、行くしか無い状況に。泣く泣く予定をキャンセルして向かいましたとさ。有明に到達していれば出なかったんですが(あるいは断ったのですが)、家出てすぐだったしなぁ……。

結局18時ごろまで対処に時間がかかってしまい、この日は参加できず。朝イチでコミケに向かわなかった自分を呪うべきなのか、傷口が広がる前にトラブルを解決できたことを喜ぶべきなのかわかりません……。でも心には悔しさだけが残りました(´・ω・`)。

唯一よかったことは、まだ体力を温存できたことくらいでしょうか。なんせこの日は昨日にも増して暑かったうえに湿度が98%もあったようで、ビッグサイト場内には「コミケ雲」が出ていたとか。都市伝説じゃなかったんですね、コミケ雲。初日、二日目で倒れた人は累計2000人にも及んだとか。ひどい話です。


で、3日目。

実はサークル参加してました。「E-LOGOS」というエロゲーの評論コピー誌です。2013年の上半期おすすめエロゲーを、各同人の評価コメントとともにまとめた内容です。編集長が7月頭に入院したせいで、出せるかわかんなかったんですが、なんとか残ったメンツで完成。というか私の文章2つも入れてもらえてありがたかったです。

C84・終了

終わった……。

お返事とか色々溜まってしまいましたが、ひとまず明日。

今日はぶっ倒れます。ごめんなさいっ。・゚・(ノД`)・゚・。

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エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
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