よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2013年05月

きりばん

モバマスでイベントやってたんですが、ゆる~く参加していたら、なんか思いがけずランキングが良い感じになっていました。1500位くらいに入れば、レアな景品がもらえるのですが、ちょっとそのラインは無理そうだったので、3000番以内を狙ってコツコツやっていたのですが……。

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最終結果。


なんと、2000位に! 驚きのキリ番です。

しかし、2000位は意味ないんですよね~。3000位なら相当豪華な賞品がもらえたんですが、畜生_| ̄|○ il||li。まあ、運がなかったと思って諦めます。ちなみに、1500位に行くにはこの倍以上のポイント稼がないとダメだったので、どう考えても無理ゲーでした。

いつか、一度くらいはレースを走って、上位報酬を手に入れてみたいものです。

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うちげば

またか、という感じではありますが、私の近辺で「エロゲーはたくさんやってるのが偉い」みたいな話が持ち上がりまして……。

いい加減この話題繰り返すのも我ながらしつこいかとは思いつつ、やっぱり言っておきたい。

エロゲーをプレイしている量に、大した意味が無いとは言いません。しかし、それ(プレイ量)だけで偉さが決まるわけでも、一定数以上プレイしていなければエロゲーについて建設的なことが言えないわけでもないでしょう。

量をこなしているからこそ言えることがある一方で、量をこなさなくても言えること、あるいは量をこなしたがゆえに言えなくなってしまうこともまたあるはずです。

そういうもろもろのことを無視して、「やってりゃ偉い。何本やってから言え」みたいなことを言っちゃうのは、やはりどうも、了見が狭いんじゃないかなあと思う。

そもそも、そう言うことで何になるというのか。みんながたくさんプレイするようになって欲しくて言ってるのでしょうか。経験値浅い人が会話に入り込むのが気に入らないいのでしょうか。それとも、単に自分を崇め奉って欲しいのでしょうか。いずれにしても私には、そこに建設的なポリシーがあるとは思えない。

別に、プレイ経験値至上主義であること自体は構わないのです。そのこと自体は一理も二理もある。私が問題にしているのは、それを振り回して他の人を攻撃する態度のほう。プレイ量(数)のようなわかりやすい尺度を持ち出すことで、その尺度で測った時に劣っている人に攻撃を加える必要が、どこにあるのか。

この業界、そんな大規模なものではなく、小規模だからといって安定しているわけでもありません。もちろん、「好き」を強く持った人たちが集まっているのだから、コダワリが発生するのは分かるんですが、それでも、内ゲバやってる場合じゃないと思うんですよね。身内でセクショナリズム発揮して威圧したり、馬鹿にしあったりすることの、なんと無益なことか。

建設的な内容で争うなら頑張りゃ良いと思うんですが、ポリシーに内容を与える議論をするんじゃなくて、ポリシーを都合よく使って殴り合いしてるだけですから、早晩どっちも疲弊してポシャるか、国交断絶によって無益な争いを生み続けるか……。いずれにしてもロクな未来が想像できません。

まあ、プレイ量多い人だけじゃなくて、少ない人も「数やってるからって偉そうに言いやがって」みたいに応戦するのもマズイのかもしれません。プレイ経験値について言うなら、たとえば、経験値少ない人は高い人に敬意を払い、高い人は自分にはもうできないような新鮮な見方を経験値浅い人の発言からとりあげて……みたいな関係が理想じゃないかとは思います。少なくとも、経験値高い人が「お前はモノ言うな」と押さえつけ、低い人が「うるせぇ黙れ」とはねのける図式よりは、よほど。

というわけで、本数自慢は自由だけど、それに基づいて攻撃するのはちょっとどうなのかなぁというお話でした。うーん、ホントなんでこんなことになるんでしょう。みんなバトルが大好きなのかしら。

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舞台「ドリームクラブ」の話

謎 す ぎ る 。

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いやもう、タイトルの通りなんですけど、 キャバクラ ピュアな心の人だけが入店できるお店で、女の子とピュアな恋愛をするゲーム『ドリームクラブ』が舞台演劇化するそうです。

参考:「ドリームクラブにいる空気を味わって! 『舞台ドリームクラブ』オーディションで代表や演出家・深寅芥さんが心境を告白」(電撃オンライン、2013年5月17日)

「舞台演劇『舞台ドリームクラブ』を8月に神奈川・ラゾーナ川崎プラザソルで公演。それにともなった、出演女優オーディションが都内某所で開催された。」とのこと。

私は舞台にはサッパリ詳しくないし、「ドリクラ」はネタ程度に知っているだけでプレイしたことはないので、何の分析も考証もできませんし、どんな内容になるのか、想像もつかない……。

正直、ここまで斜め上の企画ですと、原作ファンが怒りだすとかそういう心配はそこまで大きく無いのではないかと思うのですが、逆に、原作ファン以外で見に来る人いるのかという。舞台は舞台で、違う客層があるのかなあ。というか、なんでまたドリクラ……。

インタビューではチョイスの動機が、「自分自身のキャリアを生かせるような原作を探していたところ、『ドリームクラブ』という素敵な作品に出会えたので」と語られています。しかし、ぶっちゃけ、抽象的すぎて意味わかりません。「原作をプレイして凄く好きで……」とか、そういうコメントならわかるんですが。

ストーリー性が無くてやりやすかったとかなんでしょうか。それにしても『ラブプラス』でも『アマガミ』でもなく、「ドリクラ」。人数出てくるから見栄えがするし、踊るし、歌うし、その辺の事情で舞台にしやすいってのもあるのかな? あとは、さくっと大人の事情とかかもしれませんが、まあその辺は考えても詮なきことですね。

ともかく、ここ一月ほどのゲーム系ニュースの中では、一番驚かされました。たぶん見に行かないとは思いますけれども、どんな内容なのかはものすご~く興味あります。出演者も決まっていない段階で気が早いですが、行かれる方がおられたら是非、詳細なレポヲトをお願いしたいところです。

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色紙が届いた話

先日『ナイものねだりはもうお姉妹』を発売なさったAriesさん。ポイントが溜まったので、「Ariesちゃん株券」のポイント交換でゲットできる描きおろし色紙をお願いしていました。「1ヶ月~3ヶ月」というお話だったので、まだまだかかるかなーと思っていたら、早速今日届いた!

で、中をあけてビックリ。凄い良い感じです。「しまった。エロエロな感じでとか要望だせばよかった……!」とか思っていたんですが(要望を聞いていただけるのかはわかりません)、公式ではエロ・ネタ系の小悪魔っぽい感じが押し出されている(いわゆる自宅モードの)朱乃が多いなか、学園モードは貴重だし、かえってかわいらしさが強調されてる感があって、こっちで良かったなぁと思いました。

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戌角柾先生の描きおろし色紙。「ウラオモテ」の朱乃でオーダー。白黒じゃないのは早期サービスとかだろうか。

戌角柾先生は凄く好きな絵師さんで、大昔のエロゲー雑誌『C.P.G.』のコーナー絵を担当されていたとのプロフィールを拝見して、思わず実家においてあったバックナンバーを探してしまいました。『C.P.G.』、全部買ってたんですよね……。

好きさが思い余っていろいろ恥ずかしいことをしてしまった感がありますが、こんなええものをいただけて、たいへん感激です。戌角先生、ありがとうございました。今後もエロい絵を楽しみにしつつ、ご活躍を祈っております。

あと、「チャンスですよ」と さんざん煽って 情報を教えて、かつ猛烈にすすめてくださったpomさんのおかげでもあり。感謝感謝です。

で、この色紙が届いてホクホクしているところに、更に色紙が(笑)。

ユニゾンシフトさんから発売された、『流星キセキ』の、ユーザー登録キャンペーン色紙です。これも嬉しい! ありがとうございます!!

感想キャンペーンもあったんですが、すみません。まだ全部終わってないので感想かけず……。頑張ってプレイしおえて、書きます。たぶん、きっと……。

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原画の織澤あきふみ氏とOSA氏のサイン色紙。対照的な感じ。

というわけで、今日は色紙が二枚も届いてホクホクな一日となったのでした。抽選に当選とかじゃないからいつかくるのはわかっていたわけですが、やっぱり実物が届くと嬉しいです。さっそく、飾ることにいたします。

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キャララ!! に行けなかった話

本日、「キャララ!!」の日だったのですが参加できず……。残念。

渦中のコットンソフトさんも参加されるということで、是非どういう事情だったのか直接訊いてみたかったのですが、願いはかなわず。それでなくても今日は盛り上がりそうなメンバーだったのに……。

参加されたpomさんのお話では、予想通りの大盛況で、21時頃までのびの~びになったそうで、つくづく残念です。金曜日の夜は、エスケープできるようにしたいなぁ(´・ω・`)。

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雨に降られて ~傘を持っていく降水確率~

今日、私のいる地域はお昼ごろまでピーカン、17時くらいに、一天にわかにかき曇り、雨が降って来ました。あれだけ雨が降る降るフルムーンという予想だったにもかかわらず、同僚が傘を持ってきておらず困っていた。からかうと、彼は言いました。

「だって、降水確率50%だったし、凄い晴れてたから大丈夫かなと思ったんだよね」

たしかに、50%というのはビミョーな数字で、「10%ガチャ」どころか「Sレア3%ガチャ」にでも果敢に挑んでいくモバマス戦士たちを身近で見ている身としては、「50%で降らないなら賭けても良いかも……」とか思わないでもないのですが、さて、じゃあ私はいったい何%くらいなら傘を持ち歩くんだろう、と、そのときふと気になったのです。

ぶっちゃけると、30%くらいで私は傘を持っていくんですが、50%を超えると折りたたみをやめて、長傘を持っていく癖があります。このブログを御覧になっている皆さんはどうでしょうか?

ちなみに、「最適解」みたいなのはあるのかなーと思って色々考えてみましたが、以下はその話になります。結論は、「無い」なんですけどね、相変わらず。

▼降水確率
まず、降水確率とは何かを理解していないと話になりません。これはまあ、有名なのでご存知のかたも多いとは思うのですが、「ある区域で一定時間内(だいたい6時間)に、合計1ミリ以上の雨または雪が降る可能性を示す数値」のことを言います。

ちなみに、降水量単位の「ミリ」とは、「水深を表す「ミリメートル」のことで、「雨水が別の場所に流れず、蒸発せず、地面などにしみこまない状態でどのくらいの深さになるか」ということを表しています。つまり、「1日で100ミリの降水量」というのは「1日で雨が水深10cmまで溜まる」という意味になります」(出典:気象庁HP)とのこと。

「1時間あたり1ミリの雨」というのは、「傘を持っていないひとが、ささなくてもなんとかがまんできる程度」の雨ということだそうですが、ぶっちゃけいまいちよくわかりません。気象庁の「雨の強さと降り方」を見ると、10ミリを超えてくるあたりから、体感でもかなり降っているというイメージなのでしょう。

降水確率を考えるうえで注意しなくてはならないのは、この確率がある時間帯の平均でだされている、ということです。どういうことかというと、「0時~6時までの降水確率が100%」というと、その期間にまんべんなく雨が降るとは限らず、3時から4時までの1時間の間に、10ミリの雨が降れば、これは「6時間で平均1ミリ以上」の雨が降ったことになる、ということです。

そして、「1ミリ以上」ですから、平均1ミリのこともあれば、20ミリくらい降る可能性もあって、雨の強弱は降水確率によっては判明しないというのも、注意しておくべきことかもしれません。

▼%は独立で考えない
じゃあ、どのへんから傘を持っていくことを考えれば良いのか。50%の降水確率というときは、その予報が出た場合、2回に1回は1ミリ以上の雨が降る、ということです。なんとなく、持っていったほうが安全という感があります。

ただ、じゃあ30%なら大丈夫かというとそんなこともないようで。というのも、一定の降水確率がある場合、ふつうはその前後も、ある程度雨が降る確率が高かったりするからです。

ちょっと、下の予報を見て下さい。Yahoo天気予報から引っ張ってきた、明日の予報です。6時から12時の降水確率は60%ですが、その前の6時間も60%、あとの6時間は70%になっています。

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2013年5月17日、那覇市の天気予報

もし、10時頃からでかけて13時に帰宅するということを考えると、雨に降られる確率は、おおざっぱな計算で60%+(40%x70%)で、88%になります。つまり、もし天気予報が区切っている6時間ごとの区切りをこえて外出する場合、降水確率は高くなる可能性がある、ということです。

出かけるときが30%の降水確率でも、帰りの時間帯が60%なら、72%の確率で雨に降られるわけです。これなら、傘は持っていったほうがよさそうな感じがしますよね。

私たちは、降水確率をつい独立で判断しがちですが、時間帯に応じて組合せを考えてやる必要があるわけです。つまり、もし「50%以上なら傘を持っていく」というふうに決めている人であれば、組み合わせたときに50%を超えるかどうかを確認したほうが良い、ということになるでしょう。

▼傘をもっていく基準
とはいえ、50%なら持っていくほうがいいのか、あるいは30%でも持っていったほうがいいのか……このへんが悩ましいところです。

ただ、こればっかりは分からないんですよね~。

というのも、さっき言ったように「100%」の降水確率でも、雨の量が微量の可能性はあるし、「30%」でも、1時間だけ集中してゲリラ豪雨に襲われる可能性もあるわけです。考え始めるとキリがない。

見方を変えてやれば、単位時間が6時間という結構な幅があり、しかも雨の強さが勘案されていない「降水確率」というのは、実は傘を持っていくかどうかの判断にとって、そこまで有用な情報ではない(もちろん、ないよりははるかに良いですが)ということなのかもしれません。

そうなると、あとはメリット・デメリット計算です。濡れたら困る服や靴をまとっているのか。外出時間はどのくらいなのか(外にいる時間が長いほど、雨に遭いやすくなる)。傘を買うのが安いか、タクシーに乗るハメになるのか……などなど。傘を持っていくことによって発生するデメリット(たとえば、重い、邪魔、忘れるかもしれない、等)と比較して、自分で考えるしかないでしょう。その辺の価値観は人それぞれですから。

もちろん、これまでの話は降水確率「だけ」を頼りにするという前提に立っているので、降水確率にプラスして、「強い雨が降る」などの予報があるときは、それを頼りにすると良いと思います。

▼持っていく傘の種類
最後に、傘の種類について。

繰り返しているようにどのくらいの量の雨がふるかは「神のみぞ知る」状態ですので、特に雨足の強さに対して言及が無い場合は、降水確率が高いほど丈夫な傘を持っていったほうが良いということになります。折りたたみより、長傘のほうが濡れにくいですからね。

まあ、本当なら風の影響やら何やらも考えたほうがいいんでしょうけど省くことにいたしまして。

私の場合、50%前後の降水確率だと、ビニル傘を持っていくようにしています。ちゃんとした長傘を持って行くと、忘れる可能性があるので(笑)。この辺りの判断は、私なりのメリット計算ですね。

どんな雨でも常に折りたたみという人もいますし(友人がそのタイプなのですが、以前聞いた話だと、常に持ち運んでいるということでした)、雨合羽を携帯しているから、よほど振りそうなときか既に降っているとき以外は傘を持ち運ばない、という猛者もいました。

しょうもない結論で恐縮ですが、やはり「人それぞれ」としか言えないでしょう。ただ、降水確率から自分がどういう判断をするかということは、日頃から一応基準みたいなものを決めておいても良いのかな、という気はします。

今回の記事は、自分でそういう基準を考えるために書いたんですが、それが見てくださってる人にとっても、少しお役に立てば良いなとか思ったりしています。まあ、難しいこと考えずに直感で、というほうが、かえってストレスたまらなくてよかったりして。

▼役に立ちそうなサイトさん紹介
今回の記事書くにあたって参考にさせていただいたサイトさん等です。同じような切り口でも違ったことを言っていたり、もっと詳細な内容が書かれていたりするので、ご関心があればどうぞ。他にも面白いサイトや本があれば、教えてくださると嬉しいです。

 ○ 降水確率と降水量のホントのところ

 ○ WEB R25・数字で読み解く! 人生の「確率」/第4回 「「降水確率」の“お得な”使い方とは?」

 ○ goo天気・おしえて気象予報士さん



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レビュー:『百花繚乱エリクシル』

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タイトル:『百花繚乱エリクシル』(AXL/2013年4月26日)
原画:瀬之本久史
シナリオ:長谷川藍
公式:「百花繚乱エリクシル」OHP
定価:8800円
評価:B (A~F)

関連
批評空間投稿レビュー (ネタバレ無し) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価: 結末から遡行して語られる物語
物語を読み進める動力(物語側からすれば、読者に読ませる魅力)というのは、「先が気になる」ということに尽きるわけですが、その気になり方というのも実は二種類あって、一つは、先が見えないから結末が気になるというパターン。推理ものやサスペンスがこれにあたるでしょう。

もう一つは、結末はだいたいわかっているけど、そこへ至るプロセスが気になるというパターン。本作は、どっちかというとこれにあたります。勿論細かいオチはわからないけれど、だいたいの着地点は見えていて、要はそこにどんなプロセス(肉付け)を経てたどり着くかが「おもしろさ」になる。

水戸黄門とか暴れん坊将軍みたいなもので、最後は「やっぱりこうだよね!」という、いわば「筋書きのあるドラマ」を楽しみたい人向け。そっち方向に、高いレベルでまとまった良作だという印象です。

▼雑感
神話や英雄たちの物語のような、叙事詩的なファンタジーを読むときの、私たちの楽しみというのは、単に今現在の私たちにとって価値のある卓越性を見るということだけにとどまりません。そんな英雄たちを生み出した当時の人びとの世界観や思想を想像するところにもあります。物語を通して、異世界を覗き見るわくわく感がある、とでも言いましょうか。

そうした想像行為を支えるのは、作品世界の自律性、あるいは世界の世界としての完成度です。そして本作の特筆すべき魅力は、おそらく、いま述べたような意味での完成度が保たれている、というところにある。ブルーム巡察使の言動が、登場人物たちひとりひとりにとって(名も無き村人も含め)、どういう意味を持ち、どんな幸せをもたらしたのかが、きちんと描かれているのです。つまり、作品世界の中で、価値がきちっとまとまっている。

もちろん最終的には、ブルームが私たち物語の外側の人間にとってどういう意味を持つのか、ということが問われるのですが、それをいったん度外視して、作中のすべての人にとっての「英雄」像が完成しており、そのことが、作品としての強度を生んでいます。

物語の「英雄」というのは、およそ人の想いや願望が像を結んだものです。違う言い方をすれば、具体的な生活実感が無いところに(つまり願望が生まれないところに)、「英雄」は存在しない。本作を「英雄譚」だと(長文感想で)言ったのはそういう意味でして、つまりこの作品には、ミルトスという村で生きる人びとの、あるいは作品世界の人びとの、生活の息吹が感じられる。

そのことによって、キャラクターはいきいきと動いているように見えるし、また予定調和的な世界の動きも、作品の世界に生きる人びとの願いのかたちという意味を与えられることで、物語を進展させるためのご都合主義であることを免れているのだと思われます。

マーガレットルートで出てくる、かつ作品のキャッチコピーにもなっている「君が、君の隣人が幸せじゃないのに、国が幸せになることって本当にあるの?」というのが、この作品のメッセージ的なものだと思うのですが、私はこれを政治的なスローガンとしてではなく、「ひとりひとりを幸せにすることで、すべての人を幸せにした」英雄の事跡として読みました。

この物語は、ひとりの主人公の言動が、そのままある統一した世界の全体を語るという構造になっていて、しかもその主人公が現実離れしたウルトラ超人。そんなロマン全開の世界である以上、深遠な思想も複雑な心理も存在しないけれど、それだけにゆったりと嬉戯することのできる、「楽しい」作品でした。

▼AXLのマンネリ化をめぐって
発売直後からツイッターや各種レビューで「AXLの王道」や「マンネリ」、「AXLらしい話」、「いつものAXL」という評価を散々耳にしていたのですが、これがどうも分かりにくい。J-POPの「GLAYらしい」とかなら、コード進行や何やらで基準は分かるし、なるほどマンネリなってのも納得行くんですが、AXLの場合どういうことなんでしょう。

お酒のみながら、「エリクシル面白かったよ! いつものAXLっぽい感じで……」と言っていると、「それどんな感じなの?」とツッコミを頂きまして。いやー、私も何気なく使っていたんですが、改めて考えてみると、なるほどよく分かんない。今なお混乱しています。

エロゲーメーカーでも、「CLOCKUPの王道」とかでしたら、結構すぐ定義できそうな気がするんですけどね。絵と企画はえらい面白そうなのに、蓋を開けてみるとガンガン失速して尻切れトンボで終わる、みたいな。あと、「ハイクオソフトらしい」なら延期で、「いつものSeal」ならバカゲーとか(酷い)。

とりあえず、ネタはおいといて、まじめに考えてみましょう。おおざっぱな話をすれば、AXL作品には二つのバリエーションがあって、一つはテーマを語るための作品。「異文化理解」を押し出した『かしましコミュニケーション』や、島の生活(人との交流)を都会と対比させた『Dolphin Divers』なんかがこれにあたると思います。もう一つは、主人公の成長とか活躍にスポットを当てるタイプの作品。『Like A Butler』とか『恋楯』がそんな感じ。

もちろん、テーマを語る作品も主人公の活躍が描かれているし、その逆も然りですが、先ほど書いた通り「おおざっぱな」枠組みとしてです。一応違いを言えば、前者(テーマ型)であればストーリーテリングやプロットが、後者であれば各キャラクターの描写や掘り下げ、キャラ間の絡みが評価の基準となりやすい、という違いはあるのかもしれません。

本作はたぶん後者の路線であり、その意味でAXLの伝統的パターンから外れていないのは確かだと思いますが、それが「AXLらしさ」なのかといえば、別にそうではない(他のメーカー・ブランドでもやってること)でしょう。

また、今回は「いつものAXL」というのが褒め言葉になっているのを目にしますが、さんざん叩かれた前作『Dolphin Divers』も同じ言われ方をしていて、AXLのお約束ってのは、いったいぜんたい良いのか悪いのか。割とみんな、なんとなくで使ってる感じがする。それとも、良いAXLさんと悪いAXLさんがいるんでしょうか。私が知らないだけで。

つらつら思うに、結局「いつものAXL」や「AXLらしい」というのは魔法のコトバで、そう言っておけば大体の人は「うん、そうだねぇ」と思えるのは事実です。私も、そういえば共通理解が得られるだろう、という甘い気持ちで使っていた。そりゃあまあ、10年近く主要スタッフ安定状態で作品を作っているわけですから、似たようなところは出てくるでしょう。逆に、無いほうが怖い。

しかし、では何をもって「いつも通り」と考えているかというのは、人によって違うはずで、それが噛み合っているのか、またそれが実際に正鵠を射ているかどうかは別問題。

たとえば私の友人にたずねてみたところ、「酷いことが起こらない予定調和のハッピーエンド」を「AXLらしさ」だと言っていました。『ひだまり』のような作品は例外扱いするにしても、じゃあ、一時期常にAXL作品にあった「死亡系BADエンド」はどう扱うのか。訊ねてみたら、「ああそうか。でも、あれ見る人あんまりいないでしょ」というお返事。なるほど、それなら確かに牧歌的で平和な、刺激の少ない世界=AXLワールド、ということになりそうです。

別の友人は、「悪役がいない」ということを言っていて、それはそれでそうかもしれないと思います(決定的な悪は出ない)。しかし、それならうぃんどみるさんとかにも当てはまりそうで、AXLの独自性と言いうるかは不明。いや、「いつものAXL」と言うのはいいんですが、殊更とりあげるような特徴なのかはわからないということです。

そして以上のように、友人AとBでは、それぞれ考えているAXL像は微妙に違ってました。

ついでに私自身のことを言えば、「キャラが面倒じゃない」みたいなことを考えていました。キャラの悩みの原因が、外在的なところにあって複雑ではなく(受験落ちたとか、貧乏とか、過去のトラウマとか)、キャラ像がつかみやすい、みたいな。これも二人とはちょっと違うかなと思います。

他に、「安定感」や「萌えゲー」がAXLのお家芸という意見もあるけれど、これはそもそも「安定感」やら「萌えゲー」ということばがきちんとした意味を持っていない(人によって意味するところが違う)ので、バズワードをバズワードで言い換えただけの「たらい回し」にしかなっていない。

というわけで、このテの言い方(「いつもの~」や「~らしい」等)というのはひとまず、「なんか分からんけどなんとなく」くらいの意味で考えるのが妥当かもしれず、じゃあその「なんとなく」さが具体的にどこなのか、というのが個々人の感想として面白いところなのだろうかなと思います。言い方を変えれば、その具体性こそが、その人の考えるAXLということになるのかもしれません。

ああ、でも決定的なのは「青山ゆかりさんをヒロインにする」ってのはありますね。その意味で「いつものAXL」と言ってるのなら、たいへん納得出来ます。

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格ゲーのエロさ

性癖暴露すんのもどうなのよって話ですが、先だって「格ゲーってエロいよね」みたいな話をしておりまして、うんまあ、エロいよねってその場にいた全員が頷いた。勿論、私も含めて。

V.G.とかスト2世代だからってわけじゃないんですけど、こう、格ゲーのドット絵でおにゃのこのキャラがボコられてるシーンとかって妙に興奮しません? しませんか、そうですか……。でも、意外とそういう人が多いって分かって良かった。変態と罵りたいなら罵ればいいさ。私は私の道を征く。

V.G.2
懐かしの『V.G.2』(1994年、戯画)から綿貫弓子嬢。木村貴宏氏の絵が光る。

しかし、『V.G.』シリーズはほんとに良かったですねぇ……。いまだに更新されている『V.G.』ファンサイト、「V.G.C.D.A.」さんの、『V.G.』の記事とか『V.G.2』の記事を見ると、懐かしくて涙が出てきます。あと、股間から変な液体も出てきます。

ちなみに私は、『V.G.2』で千穂がギグはめたまま三角木馬に吊るされてるシーンが一番好きです。その次がレイミ様の放尿。え、聞いてない? そりゃ失礼いたしました。

ま、まあ、イベント絵も良いんですけど、バトルでのキャラがやられてる絵が良いんですよ。服破れたり。最高。ねころけっとぱんち!

『スト2』の春麗さんとか、ゲームのやられ画像だけでヌけちゃう。フトモモ最高っす。あと、エロいといえば超必殺技が騎乗位絶頂だった、餓狼伝説のほたる嬢とか……(画像こんな感じ)。

なんか、こういうエロスが最近エロゲーには足りない気がする。いや、sealさんとかが頑張ってくれてますが(頑張り具合)、あれは何かが違うし……。

『DOA』シリーズとか、コンシューマのほうで「これ18禁ちゃうんか……」とツッコミ入れたくなるようなのが出ている反面、エロゲー業界からは格ゲーの波は去ってしまって久しい。アクアプラスさんのアレも、絶対ぬぎぬぎはしないでしょうし、なかなか見込みは無く……。

というわけで、ストーリー性があってえろえろでぐちょんぐちょんな感じの2D格闘エロゲーとかでませんかね。売上とかニーズ考えるとどうあがいても無理だろうなぁとは思うんですが、その手のやつで本気なのが出ると、狂喜乱舞する人は間違いなくいるので、ひっそりと期待しておきます。

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双パラの・すごい・延期


コットンソフト「双子座のパラドクス」応援バナー


コットンソフトさんの新作・「双子座のパラドクス」が発売延期しました。その理由が、「思ったより予約が伸びてないとの事で営業的な判断からの変更」だということで、一部地域で話題を呼んでいます。ちなみに、ソースはスタッフ日記、2013年5月13日の海富一さんのコメント(リンクはこちら)。

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なかなか苦しい展開だなぁと思いつつも(ちなみに私は予約しています)、この業界、予約数不足で延期というのはそれなりによく聞く話でもあって驚きは少ない。良くも悪くも、「ああ、そんなもんかぁ」という感じ。もっとも、ここまで正直に書いた例は余り聞きませんけれども。

んで、このテの「営業判断」って、メーカーさんの意向もさることながら、小売店側の意向が強いのかな? と個人的には思っています。というのも、何度かエロゲーの発売記念イベントやその他のイベントに参加したときに聞いたのが、「小売店さんに、予約が全然だから発売延期できないかと言われた」とか、「青いところ(註:たぶんソフマップさん)から、発売延期の打診があった」というような話を耳にしているからです。

マスターアップまで行ってるなら、メーカーさんとしては発売したいはずです。延びても基本、良いことありませんし。聞くならく、ソフトは小売店の買い切り形式なので、売れ行きとは関係なく出した時点である程度収入が見込めるわけですし。

しかし、予約が集まらない=初動が見込めないとなると、小売店側も発注をかけにくい。そこで、一度延期してみないか(そうすればもう少し発注できるんだけど……)みたいな、微妙な綱引きがあるのではないかと想像します。つまり、メーカーさんとしても苦渋の選択であった可能性はあるでしょう。(※これは想像です。実態は全然違うのかもしれません)

何が言いたいかというと、メーカー叩きに簡単に走らないほうが良いかもね、ということです。苦しい事情があるのかもしれませんし。

まあとはいえ、理由はどうあれ延期というのは、楽しみにしていたユーザーとしてはつらいところ。しかもその理由が「売れそうにないから」という、作品内容とは別のところにあるとなれば、反発が生まれるのもやむなし、という感もあります。

それとは別に気になるのが、一体全体、この延期に意味あるの? というところ。個人的にですが、爆発的な効果は見込めないまでも、これが全く効果薄い処置かというと、案外そうでもないのかなと思っています。

まず、延期で「激戦区」を避けることによって、多少は予約数の増加が見込めるのは確かでしょう。「5月は多すぎるから見送ったけど、6月なら買おうかな……」という人が、少しはいるはずです。

また、マスターアップが確定してから予約しよう、という人もいる。これは「延期されるとスケジュール管理が面倒」とか、「予約票保管が面倒」のような理由で遅らせているタイプですが、私の周りでも相当数います。こういう勢力が、マスターアップを受けて予約に回る可能性はあります。

あと、延期した間に何もしないわけではなく、「体験版第2弾」も準備されているとのこと。モエデジさんでも記事になっていますし、こういう話題をきっかけに体験版に手を出して、「気に入った!」となる人が、少しはいるかもしれません。

最後に、古くからの(ねこねこ時代からの)ブランドのファンなどが、「そんなに危ないなら……」ということで予約に回るかもしれない。あんまりにも鳴かず飛ばずなら、店舗特典や予約特典を新規に追加するという、究極の「カンフル剤」投入もありえます。

そもそも、ジャンルによっては売上3000本とか5000本の世界です。200、300という予約の増加はそれだけ価値がある(500本ふえれば、売上が約1割り増しです)。採算ラインまであと数百本という感じだったのなら、100なり200なりの上積みのために、今回の「営業判断」として延期に踏み切ったというのは、ある程度妥当な判断だと思います。思うんですが……。

やっぱり「予約が伸びないから」という理由に対して批判が集まっていることからもわかるとおり、それをストレートに言っちゃうのはどうなんでしょうね? というのは確かに引っかかる。理由が悪いというんじゃなくて、言って良いのかという話。

いやーまあ、正直なのは良いことですし、今回の場合マスターまで行く直前なら、スタッフの誰かの責任にはできなかったのだろうという事情もわかります。ここで「クオリティアップのため……」のような、作品内容自体に問題が生じたという言い方はしづらかったのでしょう。「予約が集まらないので」というのは、「作品自体には問題ありません。自信アリです!」という表明でもあるのだろうことは、なんとなく想像できます。

しかし、多くの人も言われていたように、「予約集まらないから」というのは、ちょっと見方を意地悪くすれば、「予約しないユーザーが悪い」とも受け取れてしまいます。また、そうでなくても、自社の都合で楽しみにしているユーザーを置き去りにした、というのは事実。製作が間に合わなくて……というのも自社都合ではありますが、その場合ユーザーに満足できるものが届かないから、ユーザーのためという部分はあるわけです。

しかし今回の場合、そのまま発売してもユーザーには直接的に何のデメリットもないのに延期したように見えてしまう。いや実際、そういうことになるんだと思うわけですが(間接的には、コットンソフトさんが困ることでユーザーも困るという可能性はあります)、それは良いのかなぁ。正直な態度が潔い、というのは、根本的には褒める要素になり得ない気がします。ただの開き直りというか。そこはこう、ユーザーもメーカー側も傷つかないやり方ってあった気がするんですよ。「本当にやむにやまれぬ事情があって……」とお茶を濁すですとか。

また、嫌な言い方をすると、延期するがゆえに予約しづらいというのもあるわけで、予約集めるために延期しますと公言するのは、今後にとってマイナスになるんじゃないかなという危惧もあり。負のスパイラルがちょっと怖い。

まあ、もはや起こってしまったことですからほじくり返してもどうよって話ではありますが、今回の件で変なミソがついて、コットンソフトさんや「双子座のパラドクス」という作品に変な影響を与えなければいいなというのは、心から思います。作品の評価と、外在的なトラブルは別ものですしね。

ともかくも、心躍る作品であることを――ついでに、6月延期によって、予約が集まることを祈りつつ。


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ふんだり蹴ったり

マジで勘弁してほしいんですが、今度は携帯が壊れました。

それも、水没。

やっちゃったなぁという感じ。しかも、ただしい水没時の対処を知らず、水没後に一度電源を入れてしまいました(その時一瞬入った)。これが致命傷になっていなければいいのですが……。

どういうことかというと、水没時は通電させずに、すぐに電池を取り外すのが良いのだそうです。特に、データは内部の基盤におさまっているので、そこを守らないと行けないわけですが、通電させると基盤にダメージがいきやすいのだとか。電池を入れたままにしておいても同じだそうで、とにかくすみやかに対処すべし、と。

ドコモだったので、ドコモショップの復旧サービス(これ)を依頼しました。専門の業者さんに頼んだほうが良かったんでしょうか。はじめての経験なので、よくわかりません。とりあえずドコモのサービスだと、破損機種は戻ってこない(データ回復時には機種は没収)になるということですので、一発勝負です。そのあたりは、保証外になるけど機種自体も修理を試みてくれる外部業者さんのほうがいいのかもしれません。

各種のアドレス、メール履歴、その他こまごました日常のメモなど、さまざまなデータを携帯に入れていたので、ダメージ相当大きいです。昔、バックアップとったことがあるんだけど、あのデータ何処に行ったかなぁ。

まあほんとに困りました。携帯データは定期的にバックアップをオススメいたします。

なんか友だちも同じ日の午後に携帯壊れてデータ飛んだとか言ってたので、事故って続くものなんだなぁとしみじみ。

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