よい子わるい子ふつうの子2(仮)

18禁PCゲームをメインに、ラノベや漫画についてもダラダラ話を書きます。長文多いです。

2012年10月

エロゲーに関する情報をいくつか

1.発売日とタイトル変更がかかっていた『NEWデブプラス』の話
タイトルと発売日が決定したようです。詳しい情報は、わるきゅ~れOHPを参照ください。といっても、インフォメーション・新着情報ともにいつ撤去されるかわからないので、例の如く引用しておきます。
2012.10.18

※商品名称変更のお知らせ※
新作『NEWデブプラス』 ⇒ 『もっと!デブトピア』へ名称変更いたしました。
旧作『デブプラス』 ⇒ 『デブトピア』へ名称変更いたしました。
上記に伴いまして、発売日延期および商品名称変更のお詫びを更新いたしました。
とのこと。

新作『もっと!デブトピア』の発売日は、平成24年10月26日から平成24年11月30日へと変更に。正直、タイトルひねってきたなぁと感心しきり。しかし、旧作のほうもタイトル変更がかかるとは……。これはやっぱり何かあったんだろうかと邪推したくなりますね。

2.「菅野ひろゆき メモリアル(永久保存版)」発売の話
先日他界された菅野ひろゆき氏の追悼企画が進行しているようです。


うーん。アーベルブランドの作品10本ということは、エルフやC'z Wareで出された数々の名作のほうは入らないってことですよね。むしろ今となってはプレイ環境的が整いづらいそちらの作品のほうが、リニューアルの需要がありそうなのですが……。

追悼本の内容にもよりますが、アーベルブランドの作品だけなら、無理して買わなくても良いかなぁというのが正直なところ。『MQ』の完成版でも入るっていうならまた話は変わるけど……。それにしても、最も評価を受けた作品や代表作が含まれない全集未満のものを「メモリアル」と呼ぶのは少々残念。故人を偲ぶならもう少し別のやりようがある気がするのは私だけでしょうか。

ちなみに「価格は2,7000円(税別)」ってなってますけど、コンマの場所がおかしい……。2700円ってことは無いでしょうから、27000円ですよね、たぶん。

3.Jellyfishさんから新作の話
ジェリーフィッシュさんの公式ブログにて、『SISTERS~夏の最後の日~Ultra Edition(仮)』の開発情報が掲載されています。「1CUT絵コンテ7枚もあるシーンの追加等2013年1/25発売にむけて頑張っておりますので宜しくお願い致します!」とのこと。

初回特典は原画集。追加要素は主にアニメーションになるそうです。

う、うーん。アニメーション追加かあ。ぶっちゃけあの酷くプレイしづらいシステムを何とかしてくれれば、それだけでも評価が上がりそうな気はしますが……。ストーリーも単純に事実関係が解りにくいのと、キャラの感情があまりに唐突に出てくるせいでおいてけぼりになるだけで、もうちょっと肉づけすれば悪く無さそうだったし、そっちのほうもブラッシュアップしてもらえないかな。フルプライス価格だと厳しいけど、5800円とかなら買っちゃうかも。

JellyfishさんはBugBug誌と相当仲が良いみたいでがっちり提携してますから、これからガンガン宣伝を見ることになるんでしょうけど、どこまで盛り上がるか。まあ、まずはホントに2013年に発売されるのか。それが一番の注目ポイントかもしれません。

4.『大図書館の羊飼い』サブヒロインの話
雑誌情報で色々出てきたオーガストさん新作『大図書館』。サブヒロインで放置プレイかと目されていた生徒会長・望月真帆嬢とのHシーンがあることが判明したようです。おお、なるほどHシーン画像が掲載されてる。主人公の妄想とか夢オチでなければ堅そうです。ボリュームがどの程度あるかは別として。

どのキャラがどれだよ、という人はOHPのキャラクター相関図をご覧下さい。

あとは、芹沢さんと嬉野さんですか。期待しちゃいますね。というか、これだけひっぱって何もなしってことはさすがにないよな!? まあ残り3ヶ月、楽しみに待つことにいたします。

というわけで、今回は最近話題になったエロゲーの話から特に気になるものだだけ拾って簡単なコメントと紹介を。メジャーな話ばっかりだったし鮮度は低いのでこういうのはあんまり役に立たないかも知れませんね。

ともあれ、この辺で。また明日。

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AV業界のフットワーク

今月はキャララに参加出来なかった……。「あえて無視」の予約券持っていたのに、残念です。というわけで、全然別の話題。

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まだ発売されてもいないのに各所で話題沸騰の怪作DVD、『カタークナイト ライジング』。勘違いされてはいけないので大きな声で念を押しておきますが、AVです

エロゲーの場合はネーミングセンスがどうのこうのという話になりましたが、この手の洋モノAV業界はまたちょっと毛色が違っていて、いかに素早く、下品になりきらない程度に下ネタで、しょうもなく、それでいて思わず「うめえ」と思ってしまうようなタイトルをつけるかに心血を注いでいる感がある。

『床ジョーズ』とか『アーンイヤーンマン』とか、もう思い出すだけで噴飯レベルなんですけど、これも良いですね。話題作を遠慮会釈なくかっぱらっていく大胆さ。「前戯が終わる。そして挿入へ…」とか、キャッチコピーもうまい。脱帽です。たぶん観ませんけど。

ここまでくるとやっぱりもう、完成された様式美という感じがする。方向性は違えど、こういうスタイリッシュなエロゲーがあっても楽しいだろうな。

購入を検討したい方の為に、一応amazon先生へのリンクを貼っておきます。

それでは、また明日。

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レビュー:『辻堂さんの純愛ロード』

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タイトル:『辻堂さんの純愛ロード』(みなとカーニバル/2012年9月28日)
原画:みこしまつり
シナリオ:さかき傘
公式:『辻堂さんの純愛ロード』 OHP
定価:6800円
評価:B(A~E)

関連: 批評空間投稿レビュー (ネタバレ有り) ※外部リンク

※具体的な長文感想・内容紹介は、批評空間さまにて投稿しております。



▼評価について
ミドルプライス(6800円)とは思えないボリュームに、豪華なスタッフ。かといって手抜きがあるわけでもなく、もの凄くコストパフォーマンスに優れた作品でした。新ブランドの自己紹介を兼ねたデビュー作としては大成功だと思います。正直Aつけても良かったかなと思わないではないくらい楽しめましたが、細かい部分を見ていくとどうしても物足りなさが残るのでBに。

素晴らしいところをあげれば、まず声。私は声では滅多に評価を上下させない(こだわりがあるからではなくて、逆)のですが、余り声に関心のない私ですら、CVでキャラの魅力が跳ね上がっていることを実感しました。『つよきす』のように中の人ネタを多用されると却って萎えるところ、今回は純粋にうまさというか、素材にあった調理を選んでいる感じ。あとは、テンポの良いギャグ。魅力的なキャラとテキストで引っ張っていく感じで飽きないという意味で良質なエンターテインメントでした。ただ、厳しい言い方をすればそこどまり。楽しみは一過性で、何度も思い返して味わいたくなるようなところがない。それが最終評価の決め手でした。

でも、決して悪くないというかとても丁寧で良い作品なことは間違いないです。買うつもり全くなかったのに評判に後押しされてプレイして、正解だったと素直に思える内容でした。

▼雑感
この作品の楽しいところというのはなんだかんだでギャグパートだろうとは思うので、スカッと笑って、ちょっといい話にほろりとなって終われば万事オーライという気もします。ただ、巷で騒がれていた「主人公クズ」説。これについてはちょっと思うところもあったりします。

周囲の評判を見ていると、主人公の長谷大くんは少し、いや、かなり評判が悪いんですね。曰く優柔不断、曰く芯が通っていない、曰く浮気性。要するに、立派な(?)クズ主人公として認知されつつある。この主人公をクズと感じるか否かは人それぞれだとしても、事実として多くの人が素直には納得しがたい行動や思考を見せたことは認めざるを得ません。

にもかかわらず、不思議なことに、作品そのものの評判はそれほど悪くないという。むしろ平均的なエロゲーよりも面白かったという声を多く聞くぐらいじゃないでしょうか。

普通、主人公の評判が悪い作品というのはそれだけで作品が貶されることも少なくありません。ま、まあ『君が望む永遠』のように、主人公の悪評と作品の評判が正比例する場合も希にありますけど、それは概ね、三角関係など作品のテーマと主人公のクズっぷりが不可分な関係にあるからで、本作のようなタイプとは少々事情が異なる。

問題は、大がクズであると思われているのに、作品自体は許容されているというこの奇妙なねじれがどこから来ているのかというところです。思うに、作品内部の論理とそれを外側から見るユーザーの立場との間のズレが原因なのかな、と。

もし大の行動が作中においても単なるクズの所業として位置づけられているならば、辻堂さんたちはクズに騙される可哀想なヒロインか、さもなければそんなクズを全力で愛する健気なヒロインということになります。けれど、この物語はそんな風にヒロインを嘲笑したり、あるいは憐れんだりする話だったようには、私には思われません。つまり、少なくとも作品の中の論理では、大というキャラクターがクズとして扱われてはいない可能性は残されているわけです。

ならば問題は、大というキャラクターが作中でどのような存在なのかというところに逢着する。

この場合可能性は何通りかあって、もしかすると、「本当は描きたかった主人公像」と「実際描けている大」が全然ずれているのかもしれない。その場合、この作品は狙った的にあて損ねた失敗作ということで良いでしょう。しかし、大という主人公がある一貫したキャラクターとして成立しているのだとすれば、まずはそれを拾い出す必要というのがやはりあります。

たとえば赤穂浪士の討ち入りの話。あの物語を「外の視点」で見れば、報復で人殺しをするなど言語道断、大石内蔵助はじめ四十七士は総じてクズの集団です、という批判も一応は可能です。でも多くの「忠臣蔵」では、仇討ちという行為に法解釈的な断罪を加えたいのではなく、浪士たちの内部の論理として忠義や人情を描こうとしている。そのことを踏まえずに、彼らをクズと断罪するのは少々厳しすぎる。

同じことが、『辻堂さん』にも言えると思います。傍目にはクズと見えかねない言動を繰り返していても、大くんはこの作品の中ではモテモテであり、また辻堂さんの「純愛」の中心を担う人物です。たとえば何故ヒロインたちは大に惚れるのか。クズだと思われている大の行動というのは、ヒロインが好きな大の性質と無関係なのか。そのことを考えずにこの作品について結論を出すのは、いささか早急に過ぎるかなあ、と私なんかは思うんですけど。

それで、今回批評空間さんに投稿したレビューでは、大くん絡みで通してみました。ひとことでまとめるなら、「みんながクズっていうのわからないでもないけど、どうしょうもないのでは」ということ。それは、安楽椅子探偵に「もっと現場行け」と言うのと変わらない内容のツッコミになっているかもしれないぞ、と。

いずれにしても、まずは作品の構造明らかにして内容を読み取るところからスタートかなとは思います。各自の印象はそれからでも遅くありませんので。例の如くその試みが成功しているか否かは、読者の方の判断に委ねることになりますが。

まあただ主人公クズ説にも見るべき所はあって、それはさっきちょっと書いたように、「こんなクズな相手にでも尽くす辻堂さんの態度こそが真の純愛である」というメッセージを発しているのだとすれば、この作中で大くんがクズ扱いされていてもおかしくないのかもしれません。「辻堂さん」の「純愛」とは、惚れ込んだらどんな相手にでもとことん愛を注ぐ健気さなのだ、と。

……そんな話にするならもうちょっとやりようはあったと思う(大を一般人代表のように描く必要はまるでなくて、とびっきりの社会不適合者で良かった)ので、ちょっと乗りづらいのですが、可能性としてはありえるかもしれません。

批評空間さんのレビューで、「ライターの人はどういう意図でこんなクズを主人公にしたのか」というような感想を書いているかたがおられました。答えは(1)クズにすることに意味があった。(2)クズを描いているつもりはない。の、2パターンしかありません。そしてこの感想を書いた方はおそらく、(2)で、ライターの表現力や考えが足りないと非難したいのでしょう。

しかし、じゃあライターさんはそのような造型にすることで何が描きたかったのでしょう。もし「失敗」なのだとすれば、もともとの狙いは何だったのかを明らかにしなければいけません。あるいは、その「クズ」さによってクズとは別のことが描けてはいないのでしょうか。自分がその可能性を見落としているだけかもしれない。そう思って読むのが、ある意味で作品に対する優しさという気もします。

主人公クズ説をとるなというのではありません。とるならとるで、他の可能性も浚ったうえで、その読みの妥当性を主張する必要があるのではないかな、ということでした。

作品に対して「主人公はクズ」というような評価を下すとき、自分の物差しが作品の中のものなのか外のものなのかということには注意をはらって、なぜその物差しが必要なのかを考えながら使っていきたいですね。でないと道具に振り回されて、作品の本質を見失ってしまうことになりかねない。私も上手くできているかはわかりませんが、それでも短絡的に「大はクズ」と言ってしまうのはちょっと憚られる内容の作品だったのではないかと思うのですが、どんなものでしょうか。

あと、FDがあればの話。

あずにゃん攻略させてください(涙)

いやもうホントマジでたのんます……。OHPのキャラ紹介の内容がちょっとちぐはぐだったので(巧妙に「おかしさ」を演出していたと思います)コイツ何かあるな、とは思っていたのですが、こんな美味しいキャラだとは。くやしい(ビクンビクン)。「あーずにゃんって呼んでくれて良いッスよ」で脳みそとろけます。何だろうこの感覚。

……ちょっと関係ないラインで長話になってしまいました。そろそろ撤退します。それでは、また明日。

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レビュー:『罪と罰』3巻(漫F画太郎版)

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漫F画太郎 『罪と罰』 第3巻
新潮社、2012年10月15日

一巻を読んで唖然とし、二巻を買って大笑いした挙げ句読まずに放置。そしてこの三巻を買ってきたのであるが、もう認めるしかあるまい。

漫画太郎は天才である。

あ、割とマジで言ってます。というかそんなの前からわかってましたよね。ただ、今回のこれは凄いなー。「乞うご期待」だけで見開きぶちぬいて使ったり(「乞う」で1頁、「ご期待」でもう1頁)、完全コピーで7頁済ませたり、フリーダムここにきわまれりという感じです。それでいて、ちっとも損をしたという気がしない。画太郎先生の芸風だとかそういう話ではなくて、これら全ての行動に意味があるように思えてくるから不思議です。

……たぶん気のせいだと思いますけど。

ま、まあオビで板垣氏も言っていますしね。「この手法、怠慢なのではない。無謀な”挑み”なのだ」とかなんとか。そんなこともあるかもしれません。

しかし、ょぅι゛ょの売春婦の名前とか、これ大丈夫なんですか。本宮先生だけでは飽きたらず、スタジオジ○リにまでケンカを売って無事で済むとはとても思われないのですが……。いやもう、ホントにある意味で命かけて描いておられますよね。すごい。

なお、例の如く巻末には吉田大助氏(文春のライターさんかな?)による「超読解 罪ト罰」なるコラムがついています。小さい文字でびっしりと、原作とこの漫画との対応や、表象分析を行っている。大まじめなようでいて勘所をはずしまくっている感もあるんですが、たぶんそういうの全部含めて壮大なネタとなっていて、かなり完成度が高いです。お薦め。

なんたってラストに「ドストエフスキー様からのお告げにより突発的に本編の内容が変更されたため、一部コラムの内容と食い違う点がございます。何卒ご了承ください。【編集部】」って書いてあるくらいですから、コラムニストの方も大変です。

まーでも今回は凄かった。何が凄いってなかなか口では言えないので、もうこれは買ってくれと言うしかないんですが、すごい。唸ります。何か含蓄がありそうで何もないように見えるけど、何もないと思って読むと何かありそうという、この地獄巡り。

真面目に言えば一番平板な解釈としては「漫画業界を含む既存の文化社会をコケにしまくってる」んだと思いますが、そのバカにするという行為自体もバカにして、結局行き着く先はいつものオチという。色々考えさせて最後全部うっちゃるまでのプロセスが余りに秀逸でした。これほどキレてる画太郎先生は久々です。

こう言うのを読んだ後に『美味しんぼ』とか読むと楽しいだろうなあ。

ちなみにトップに写真を載せたリーフレットは、K-BOOKSさんで購入特典として頂いたものです。普段リーフレットはかなり丁寧に扱われるのですが、今回は店員さんがもの凄く乱暴な手つきで袋に入れてくれたのが印象的でした。

というわけで『罪と罰』画太郎版、おすすめ……ではないけど、画太郎先生のノリがいけるなら楽しめると思います。たぶん。

それじゃ、また明日。

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工作投票(?)に思う

エロゲー批評空間さんでahatoさんという方の『かみデレ』レビューに対し、3件の「投票」が寄せられていました。ただ、普通は好意的な作品に対してなされる「投票」が、今回は「反対表明」に使われていたようで、その件についてツイッターで少し話題になっていました。

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投稿と投票コメントはこんな感じ。


短いのでahatoさんの感想を全文引用しておきます。
このサイトでの評価が不遇だと感じた。おそらくメインヒロインのヒスっぷりが多くのユーザーの癇に障たのではと思う。少なくとも70を切るような作品ではないと考えているので少々高めに評価しました。
普通に見れば、言われていることは以下の3つです。
(1) このサイトでの平均70を割り込むような点数は作品には相応しくない。
(2) メインヒロインがヒスという批判は多くの人にとって妥当だが、70点は超えて良い。
(3) 自分の点(86点)は高いかもしれないが、バランスをとる意味でこの点数にした。

この感想に対して批判的投票を寄せておられるお三方は、皆『かみデレ』の感想を投稿していて、その中で「ヒロインがヒス」であるということを言っておられます。私自身は作品をプレイしていないのでどんなものかわかりませんが、現象だけ見れば「ヒロインがヒス」だから低評価した人たちに対し、「ヒロインがヒス」だけど他に良いところがあるじゃないかとahatoさんが言った、という図式。ただし論点は、ヒスだから駄目かヒスでも良いか、という話ではなく、「得点工作」の是非という方向に進んでいます。

今回はこの件について少し考えてみることにしましょう。

 ▼平均点を下げる為の採点行為の妥当性 
このようにアンチであることを表明するために「投票」が使われることは、これが初めてではないようです。ただ、「投票」というのは本来「レビューへの賛意を示す」為に設けられた機能。それを晒し上げという意図しない用途でもちいるのは、管理人さんとシステムに対して失礼である、という主張がありました。

これはなるほどもっともに思われます。でもシステム的な話をするなら、エロゲーについて点数をつけるというこのサイトにおいて「作品の評価」ではなくて「他の人の評価」を気にして点数をつけるのは許されるの? という疑問も当然起こるでしょう。ただこれには、どうやら答えが出ているようです。

批評空間さんの管理人・ひろいん氏は「基本情報」のところでこう述べておられます。
私には例えば5点がつけられた時に、「本当に5点なのか」「平均点を下げるために5点をつけているのか」わかりません。(中略)私は「80点のゲームなんだけど、みんなにやってもらいたいから高めで90点をつける」とか「80点のゲームだけど、これ人を選びそうだら、70点」という点数のつけ方はありだと思っています。むしろ、そんな得点のつけ方の方がみんなが幸せになれると思っています。
ここでは、2つのことが言われている。まず、採点の真意というのは分からないと言うこと。次に、平均点を下げるという目的(自分が考える適正点数に近づけるため)の採点はアリだと思うということです。

後者は良いとして、前者はちょっと解釈が微妙です。たとえば、「平均点を下げるために5点つけました」と公言する人がいたとして、しかし、本当にそれは「真意」なのでしょうか。

いやしくも今回の投票コメントでドーパ氏が「これに対抗して0点入れる輩が出てきたりして逆効果になること考えたことないんじゃないの?」と述べておられるように、「工作です」と宣言して露骨な工作を行えば、反感も買うし、逆効果になることが多い。まして、作品が注目を集め、これをきっかけにプレイしようという人が出てくる可能性だってあるわけです。自分の嫌いな作品を持ち上げる結果にもなりかねない。

別の言い方をすれば、ちょっと頭の回る人が本気で平均点を下げたいと思っているなら、ストレートに相手を罵倒するというのは少々短絡的です。せめてものカモフラージュに、まっとうな感想を書いて30点・40点くらいをつけるとかするでしょう。それをわざわざケンカ腰というか、煽るような態度で「平均点下げのために5点つけます」などと書くというのは、余程ストレートな考えの持ち主であるか、あるいは真意は逆――つまり「低得点工作が行われている」という印象操作をすることで、作品を擁護しようという意図があるのかもしれません。

いや、でも悪目立ちするから、そのことで他の人が「どうでもいいけどウザイ」と萎えて、作品に対する興味を失う可能性がある。そういうことまで視野に入れて、あえて騒いでみせるのだ。やっぱりこれはアンチの工作だ、とも言えそうです。

あるいは、本当に5点をつけたのがアンチの人で、工作だと言っていたとしても、それを含めて自分が妥当だと思って5点をつけられるような作品であった、ということは言えます。たとえば90点平均の作品が、85点くらいがせいぜいだろうと思ったからと言って、その人は5点をつけるでしょうか? まあまずつけないと思います。つまり工作だろうがなんだろうが5点をつけられるということは、その点数が妥当だと思えるラインが存在する、ということです。その意味では5点というのも、あながち単なる工作でとは言えない。

何が言いたいかというと、ひろいん氏が5点をつけた意図を「わからない」というとき、その意味は割と深いだろうと。よしんば「これは工作です」とハッキリと書いて採点してあったとしても、それが真意か否かはやはりわからないということです。まあ、工作なんてものはそれがわかると思っているような平和な人同士でやりあうものなのかもしれませんが、それはさておき。

以上の内容から判断すると、今回のahatoさんのレビューは「エロゲー批評空間」的には何一つ悪くない。まっとうな採点をし、自分の感想(ヒロインがヒスというのはその通りだけど、70点切るような内容じゃなかった)を述べた普通の感想ということになります。それに対して採点方法がどうだとか言ってるほうがおかしい、ということになりそうです。

 ▼アンチ投票行為の妥当性 
しかし、ここから更に考えを進めてみましょう。

アンチ投票行為が良いか悪いかを判断する前に、そもそもこのお三方の投票は、本当にこの感想に対するアンチなのでしょうか?またOYOYOが意味不明なことを言い出した……と思われそうですが、まあちょっと聞いてください。

先ほど私は、「「これは工作です」とハッキリと書いて採点してあったとしても、それが真意か否かはやはりわからない」と述べました。結果として5点という点数があるだけ、というのが「データを通して」観測される唯一の事実です。だとすれば。同様に投票も、アンチ的なコメントをしつつ、実は心の底で深く同意している可能性もあるとは言えませんか?

通常の感性なら――そして事実そうなっているわけですが――こんなに乱暴なコメントをつけて、しかも批評空間さんのルールとしてはOKとなっていることに噛みついてみせたとしたら、片方の印象だけ良くなることがあるか。どう考えたって、投票で罵倒しているほうの印象も悪いに決まっています。よしんば「工作で採点するなんてけしからん!! 素晴らしい投票だ!!」という人がたくさんいたとしても、そう言う人は批評空間さんのルールを読んだり、意見を相対化することのない人なわけで、ぶっちゃけ味方になってもらってあんまり頼りになる気がしません。喩えるなら国会で後ろからヤジを飛ばしている議員さんに味方について貰って喜べるのかという話。

であるにもかかわらず、敢えてこのような投票を行うと言うことは、実は「アンチ投票です」と言うことでかえってahatoさんのコメントに対して擁護をしているのではないか。少なくとも無反応でいれば「また工作投票しやがって……無視だな」と思っていたであろう人たちが、「いやいや、これアンチ投票してるほうも微妙でしょ。ahato氏の考えだって、一理あるかもしれない」と思い直すきっかけは提供しているように思われます。

してみると、お三方の投票というのは、本来はするっと流されても仕方なかったようなahatoさんの感想を敢えて拾い出し、その可能性を多くの人に考えさせたという意味で、まさにシステムが目指すとおりの「投票」の効果を発揮しているではないか……!! と、そのように言うこともできる。というか、ネタのつもりで書いていたんですが、段々ホントにそんな気もしてきました(笑)。

実際、もしこの感想自体を消したいなら「ネタバレ」投票すれば良さそうなものですし。あ、でも「ネタバレ」投票は上書きで消される可能性があるのと、トップに上がらないという欠点があるからちょっと微妙か。ま、まあ何が言いたいかというとですね。「理由」に何と書いてあるにしても、結果としては投票によって感想がトップにあがり注目を集めることになるということです。

最初のほうで紹介した「システムを本来の意図と違う使い方で使うのは失礼」というのは一理ある意見なのですが、裏を返せば、システムというのは「表明されている意図」を切り離す形で成立しているものです。ならば、そのシステムを使った時点で意図はシステム側に回収される(つまり、アンチだろうが何だろうが「投票」したら、賛成している要素のほうが強くなる)とは言えないでしょうか。事実感想はトップに何日か釘付けになったし、コメントなど見ない人からすれば「おお、3票も投票されてる。このゲームに70点未満は不当な評価なんだな」と考えるほうが圧倒的に可能性が高いのではないかと思います。

つまり、システム的には賛成しているものとして恩恵を受けている。実質的には賛成票を投じているのと、ほぼ変わらないという見方も可能です。言いたかったことをまとめると、こうです。「どのような採点でもシステム上のデータとして認める」という方針を徹底するならば、「どのような投票であってもシステム上のデータとして認める」というのが筋なのではないか。なぜなら、投票者の「真意」というのは(たとえコメントに書いてあったとしても)判らないものなのだから

 ▼枠からはみ出る問題 
ただこの件については、他にも問題点を拾う視点があるのも事実でしょう。その意味で、複雑な様相を見せる面白い事件だと言えます。

「得点工作」に絞った話をしてきましたが、投票コメントに書かれているように、たとえば、「感想に対する感想を書くことはどこまで許されるのか」問題というのがあります。

エロゲー批評空間さんは基本エロゲーの作品内容について議論する場ですが、エロゲーの批評に対する批評もOKというのが伝統だった。その反映が投票システムだったりコメントシステムだったりする。ですがなぜか、一行コメントについてはコメントレスをつけることができませんでした。

このため一行コメントに何か意見を言おうと思ったら、同じ人が書いている別の感想の長文にレスをつけたり、あえて自分が書いた感想の中で言及したり、あるいは直接メールや何やらを送ったりしていた。それが、「投票」のコメントによって代用可能になった。ならば「同意」に限らず「反対」であっても、感想に対する意見を書く為に投票するというのは許されても良いのではないか。そのように「投票」機能の拡張にともなうルールの解釈の拡大という側面が見えてきます。

加えて今回の「投票」を正当化する立場としては、感想本文はなるべく作品そのものについて述べるべきではないか。少なくとも、作品について具体的なことは全く述べずに、作品の感想に対する意見だけを書いた「一言感想」はおかしいのではないか、ということも考えられるかもしれません。

もう一つ、工作的な採点を本当に際限なく認めて良いか、ということもある。

確かに批評空間さんはひろいん氏の個人サイトであり、そのルールは尊重すべきです。しかし、ひろいん氏とて当然万能ではないし、あまりにも野放図な状態が蔓延していたら、たとえ自治厨と呼ばれようとも参加者が有志でストップをかけるというのが悪いとは必ずしも言い切れない。

私自身はそのような立場をとることには反対ですが、そういう考えで行動する人がいてもおかしくないし一定の説得力があると思います。あからさまな工作票やステマはひろいん氏が取り除いてくれるとはいえ、余計なデータは混入しないほうがよりデータベースとしての質を高められる。単に大量のデータを集めるだけでなくその質も問うべきだ、と。

こうした問題系は、制度やルールを巡る問題としてひとりエロゲー批評空間さん内部でのことに止まらず、より一般的なテーマとして扱うことが可能なものだと思います。ただ、そこまで話を拡げるのは具体的な事柄からの離陸が甚だしくなって今回の場合不本意なのでここでは言及しません。

ともあれたぶん、今回の投票に対する「賛同者」の多くはこのように直接的な現象の「枠の外」の問題意識によって動いているのではないかと私は睨んでいます。最も好意的に考えれば、この作品のヒロインたちの「ヒス」具合が70点を切るレベルかそうでもないかという内容の程度を論じているのだとも言えそうですが、そうだとするとちょっと具体性に乏しく、残念な議論ですね。

どの考えが正しいとか間違っているとか、それは私には判りません。判らないけれど、でも、どの考えもあって良いと思う。むしろ色んな意味で自由な言説ができるということが、理想的な状態でしょう。

私個人としては、今回投稿されていた感想はahatoさんがどのような判断基準で「70点以上」だと考えたかが解らない内容ですので、まずはそこを確定させるべきだったと思います。たとえば、「なぜ70点をラインにしたのか」。「ヒスさを補っている『かみデレ』の魅力とは何か」など、重要な点が確認されていません。

どうせ投票してコメントをつけるなら、まずそこを確認する――たとえば、「自分の考えと真逆で興味を持ったので投票しました。私はヒスっぷりで随分悩んだので70点より下だと思ったけど、どこでプラス評価をしたかもう少しハッキリと教えてください」というコメントをつけても良かったんじゃないかなあと思います。やはり最低限の敬意や対話への態度を示すべきではないかと。

また、私はどちらも(ahatoさんのご感想も、それに対する投票行為での反対表明も)それに読むべき価値があるかどうかとは無関係に、発言は許されるのが良いかなとは思っています。見たくない人は自分で見ないことを選べば良い。ただ、発言することを許さないというのはやりすぎです。ツイッターでは、そういった不寛容・多様性の否定の行き着く先こそが「規制」だと述べているかたがおられました。私もそう思います。

私の立場を端的に示してくれるものとして、以前にも紹介した、ヴォルテールの次の言葉を引用して結びといたします。「私は君の意見に賛成しない。しかし、君がそれを言う権利は、命にかえても守ろう」。

意見を主張し、議論する自由はある。しかし、その結果「意見を主張する自由」そのものを奪ってはならない。加えて言えば、意見を主張し、議論していくことを拒否するような乱暴な態度や言葉遣いもまた、避けるべきである――私は、そういうスタンスが好きです。

それでは、また明日。

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買い物上手と銭失い

微妙にヘコんでます。

私は仕事柄スーツをよく使いまして、ぶっちゃけほぼ毎日スーツ。だいたい10時間以上着ています。ほとんど普通のサラリーマン状態。しかも、結構汚れる。

そんなわけで安いスーツを使い回ししているんですが、先日立て続けに2着ほどびりっといっちゃったので、こらたまらんということで買い替えに。近場の安いスーツ店で1着1万くらいのを2着購入しました。

ところが、その後友人の話で、秋葉原でコナカのアウトレットやっていたことが判明。ご存知の方も多いかと思いますが、ベルサール秋葉原で定期的に数日間開催されているやつです。今回は、昨日(15日)スタート、19日まで。詳しい資料はこちら。(PDFです)

どうせやっすいスーツでいいので、3着9,800円のこっちで買えば良かった。たぶん、質はそんなに変わらないというか、下手をすればコナカアウトレットのほうが良いモノが手に入る可能性もある。

デメリットといわれていたスーツの種類も、序盤に行けばそこそこバリエーションがありますし、私はサイズがY型(一番小さい型)のY4とかY5あたりなんですが、そのくらいだと言うほど種類は少なくない。大きいのはあんまり無いみたいですが、170までなら十分選べるくらいあります。

というか私が今回買ったスーツショップは色を選べなかった(紺しかなかった)ので、それと比べると安くて選べるコナカアウトレットのほうが数段上です。

ついでにカッターとかシューズも凄く安くて、シャツは3着2000円、靴は3000、5000、8000円の中から選べて、2足目は安い方を半額にしてくれます(たとえば5000円のと3000円のを買うと合計6500円)。ブルゾンとかも安くて毎度ちょくちょくみていたのに、この大事なときに見落とすとは……。品質とかどうせそこまで気にしないし、1万円以下のスーツならどれも大差ないでしょう。2万払って高い買い物をしてしまいました。

それでも払ったぶんどうしても手に入らないものがあったなら仕方ないと自分を納得させることもできるのですが、今回の場合、コナカで買ってるほうが安くて良いもの(色も選べて)が手に入った可能性があっただけに、失敗した感に悩まされています。

過ぎたことにクヨクヨするのがいかにも小物っぽくて我ながら嫌になりますが、でも、やっぱがっくりなわけです。うーん、残念。

ちなみに、時間があってオーダースーツを作れる場合は共済のサービス・「イージーオーダー」が断然お得だと思う。2万くらいだせば靴もスーツも、オーダーで作ってくれるという激得っぷり。しかもクオリティがそんなに悪くないので、スーツ専門店で2万とか3万だしてちょっとした既製品を買うくらいだったら(ブランドや材質にこだわりがなければ)、絶対共済でオーダーしたほうが良いと思います。靴や服は自分の身体にぴったりくるものが第一だし、シルエットも凄くきちんとする。ポケットとかのオーダーもやろうとおもえば可能なのも嬉しいですね。

スーツはこちらのページ。シューズはこちらのページを参照。

これは都民共済の話ですが、たぶん、各地の県民共済なんかでも同じことが可能なのではないかと思います。確認とってないので判りませんが。興味があれば、ご自分の住んでおられる地域の共済をサーチしてみてください。

とまあそんなわけで、皆さんも買い物のときは色々お気をつけあれというお話でした。現代の買い物戦線においては、情報が命ですぞ……。

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インド人を右に

今日のお昼のこと。

喫茶店で海外から来たとおぼしきお客さんが「ヘヤツオイヌです、ヘヤツオイヌ」って繰り返し言っていました。女性の店員さん、訳がわからず困惑気味困惑。

日本語わからない相手は大変やね、マクドナルドよろしくメニュー提示しないと、とか思ってたら「今日のオススメの一番下です。ヘヤツオイヌ」って流暢な日本語で言ったからこちとらビックリですよ。思わず振り返って黒板を確認。するとそこには……「ハヤシライス」って書いてありました。

どこがヘヤツオイヌやねん、とがっくりきたんですが、よくよく目をこらすと、……おお、おお!! 確かに文字は「ヘヤツヲイヌ」に見える! わかりにくい人は、殴り書き風にハヤシライスって書いてみて下さい。「ラ」のときに、うえの「-」をちょっと下に傾けて、「フ」とひっつけるのがコツ(?)です。

文字って普段は思い込みというか予測で見ている部分があるので意識しないときは全く他の風には見えない。けれど、別にゲシュタルト崩壊なんぞしなくてもふとしたきっかけで、違った「何か」に見えてしまうから不思議です。日常の裂け目とかそんな難しい話ではなくて、私たちが普段、いかに思い込みでモノを見ているかという。

今回の場合だと、その外国人の方のほうがカタカナの形に忠実に文字を見ていた。日本語わからないとか言ってしまい、まことに失礼いたしました。

ちなみにこの記事のタイトルは、泣く子も おか 黙るエロ漫画・エロゲー紳士、imota師匠(@imota_eromanga)のこの発言から頂きました。そういやそんなのあったなぁ、と懐かしく。


意味が分かんないぞ! という方は、ニコニコ大百科参照のこと。

今日はそんなお話。それでは、また明日。

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思い入れ

過去何度か、革のブックカバーが好きだ何だという話をしてきた通り、私は革製品が好きだったりします。というか、革に限らず「長く使える」もの、理想を言えば「使い込むほど味が出る」ものが好きです。

単なる貧乏性のように聞こえるかもしれませんが、あながちお金の話だけのつもりはない。たとえば、新品を買うのと修理をするのとで後者のほうがお金がかかると聞いても、私は修理を選ぶ場合があります。もちろん、パソコンのような類だと新品買いますよ、そりゃ。でも財布や時計、鞄なんかだと修理に出すことが多い。

もう使えないようなら、あるいは使い続けるメリットが無いならば、私だってさすがに替える。電気関係について言えば新機能がついているついていないという問題もありますが、そういう積極的な理由で買い替えるよりは、パーツの寿命による継続利用の断念のほうが多い。別にマイナスイオンが出ようが出まいが、髪の毛乾かすのに使えればわざわざ新しいドライヤー買おうなんて思いません。

話がちょっとズレたので戻しましょう。使い続けることで、単に製品としての寿命をすり減らして行く。それは「消耗品」です。「消耗品」はただ劣化するだけで、成長することがない。

一方、靴や鞄や財布や……時には時計やパソコンだってそうかもしれませんが、使い込むほど物理的に良さが出てくる品というのがあります。革製品なら経年で色合いが変化して艶が出たり、柔らかくなって手に馴染んだり。

もちろん劣化する部分はありますが、耐久性は落ちていくものの使えなくなることはない。少なくともそうなる前に、修理や手入れで対応できます。事故で再起不能とかは知りめせんよ。でも大したトラブルがなければ、20年30年と使い続けられる。そうして使い続けたものたけに宿る「味」のようなものが、私は好きです。

ぶっちゃけ、革の色変化とか、古色の良さとか、そういうのの良さがはっきりとわかるほどツウではありません。でも、時間がものに宿る、というのはわかる。自分が何年も使い続けてきたというそのことが、オリジナルの価値となってそのモノに付与されるわけです。買ったときはただの市販品でも、そうやって使うことで自分だけのものになっていくというのは、何だか楽しいし、ロマンを感じます。

そんなわけで、別に高価でなくても良いからずっと使えるもの、使っていて飽きないものを私は好んで買う。ちなみに、使わずに飾っておくというのはあんまり好きません。使ってナンボ。

ただ、私は根がズボラなので、メンテナンスが苦手。革製品にこまめに油を塗ったりとか、とても無理。最悪専門店に頼んだりもするのですが、やっぱり自分でキチンとメンテできるのが一番だよね……。ということで、無理をおして今回、革製品メンテ用の油とかかってみました。果たしてこのビンが空っぽになることはあるのでしょうか(笑)。まあちょっと頑張ってみようと思います。

では、また明日。

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エロゲー批評空間さんの投稿から一年経っていた話

私はちょくちょくエロゲー批評空間さんにエロゲーの感想やら紹介やらを投稿していますが、初めて投稿してから昨日で一年が経過していました。どうして昨日書かなかったかというと、すっかり忘れていたからです。ヤバい、いきなりオチに持っていっててしまった。

このブログを開設してから丁度300日(記事を本格的に書き始めたのはもう少し後ですが)という表示が出ていたので、「あー。もうすぐ一年か。そういえば私が批評空間さんに最初に投稿したのいつだっけ?」と思って見に行ったら、1年前の昨日だったという。初投稿は『らぶ2Quad』の感想。何もかもが懐かしい……。

しかし、65点とは高すぎず低すぎず、実にビミョーな点数がついていますな。特にこの作品について何かが書きたかったとは余り思われない。何でこれで書こうと思ったんでしょうね。自分のことなのにあんまり覚えてない……というか、あんまり何も考えていなかった。

まあでも敢えていえば、「エロゲー時評」的なことをやろうという意識があった気がします。要するに、ある時期の作品全般を見渡して何か言おう、と。「ループもの」とか「サスペンス」とかの枠で作品について何か言うようなことばっかりしてきた、というのが一種悩みでもあったんです。そこでたまには、用意された視点にあてはまるものを選ぶのではなくて、あるがままにざっくり見るところから出発してみたかった。もちろん全部は無理なので手の届く範囲になりますが、ずらっと見渡す視点を持ちたいな、という。

上で言ったように、気に入った作品とか、好きな作品にだけ何か言うというのがそれまでの私のスタイルでした。そして一般に批評というのはこの類が多い。嫌いな作品について言う場合もありますが、いずれにしても何か論ずるに値すると思うことがあった作品、積極的に語りたいと思った作品について語る。

別にこれ変なこと言ってないですよね? お仕事頂いて無理に何か……とかいうのでなければ、普通はモチベーションのあるものについて書くでしょう。批評とか感想という場合のメインストリームはそちらにあると思う。

ただ、そうでない感想というのも幾つかあって、その一つはいわゆるレビュー系。購入者の参考になる、ということを目当てに、データとして感想が求められている場合です。この場合、「特に書くべきことが思いつかなかった」という感想自体がレビューを見る人にとっては意味を持つようになります。エロゲー批評空間さんはこのパターンですね。

「批評」、「レビュー」というのは一般的な意味とズレるかもしれませんが、この記事での想定としては、前者が自分自身の主張のために書かれるもの、後者が他の人の参考データとして書かれるもの、くらいの意味にしておいてください。厳密な区別は困難ですけど。

レビュー系の感想というのは、選択の判断材料として非常に需要があります(Amazonレビューとか)。10人中8人が70点くらいの評価ということは、そこそこ面白いんだろうとか、無理してやらなくても良いかなとか。

けれど書く側からすると、他人の需要に引きずられて書いてしまうのだとも言える。しかし書いたは良いけど、たくさんのデータの中の一つとして自分の感想が扱われるわけで、それはいささか辛い。極端な話、用紙を配られて書く無記名のアンケートみたいな感じもあるわけです。もちろんエロゲー批評空間さんには投稿者の作家性みたいなのを拾うシステムがあるのを存じてはいますが。

もうちょっと違う言い方をするなら、一般的な批評や論文のようなスタイルというのは、「なぜその題材を選んだか」という必然性が問われます。書き手にとってどういう意味があって、そして読み手にどういう意味があると思って書いたのか、と。題材のチョイスと言説の内容は直結していて、だからこそ題材選びに心血を注ぎ、細心の注意を払う。

エロゲーの場合購入選択の時点でそのプロセスが一部終わっている感もありますが、購入を検討するのと面白かったから何か書こうというのとの間にある感情は、やはり違いますよね。

で、やってみたは良いけどつまんなかった。その時、「つまんないから買うな」以上のことが言えないなら、批評としては微妙です。つまらない理由を分析して、改善案を出してみたり、そのつまらなさを産んだ原因について考察したり、あるいはそもそも作品にとっての面白さとは何か、みたいな独自の主張が言えたりして初めて、表に出すべき内容になる。

つまらないならまだマシで、「普通でした」という感想ならもうこれは、書かない方がマシかも知れない。批評本を買って「普通で特に何も言うことがないです」と書いてあったら、私ならその本をぶん投げると思います。

しかし(批評ではなく)レビューなら、「とりあえず買ったから」とか、そういう理由で書いて良いんで、その辺気楽です。というか、むしろバンバン書くことに最も大きな意味がある。それは、書き手の伝えたいことや意味は(大げさに言えば)どうでもよくて、最終的に読み手にとってのデータに還元されるからです。

あ、もちろん、「本当に気に入った作品についてしか書かない」とか、「自分だけが別の視点を出せることについてしか書かない」というようなやり方で、エロゲー批評空間内でも独自の輝きを放っておられるレビュアーさんがいらっしゃることは重々承知しています。批評空間さんのフォーマットというのはその辺融通がきいて、いろんなスタイルを許容しているすぐれたものだと思う。

批評とレビューのどっちが良いとか悪いとか、そういう話をしたいわけではありません。ただ、普段私は気に入ったものについてだけ書く、書く意味があると思っているものについてだけ書く、というスタイルだったので、それだと視点がどんどんミクロになっていく。もうちょっと幅広く視点をとって、自分の視点を全体の中で位置づけるには、別のことを書いてみたらいいんじゃないかなーとか思った。好き嫌い言わずに、出てくるものを見る、という。

それで、どうせ買った作品をある程度選別せずに書くなら、購入者の参考としてデータ的な価値も出るところで書けば良いんじゃないかと投稿を始めた……ような気がします。そこまで考えてなかったかな。かなり後付けくさい(爆)。でもまあ、全くの嘘というわけでもないです。一応、スタイルについて悩んだりはしたので。

そんな思惑がうまくいくどころかあんまり関係ない状態になってしまっていますが、なんだかんだで一年続いて、一つの目標は達成かな。あとはレビュー数を100に載せるとか、そういうのをちょっとずつやっていこうと。本当はPOVですか、ああいうのも書いた方が良いとは思いつつ、根が面倒くさがりなので……。

ともあれ、こんな私の感想でも読んでくださり、参考になったよと言ってくださる方がいるというのは大変ありがたいこと。本当に感謝です。やっぱり、ご意見とか頂けると励みになりますし。今後もぼちぼち続けていくつもりでいるので、よろしくお願いします。

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MF文庫のブックカバーキャンペーン

毎月25日はMF文庫Jの新刊発売日。各専門店ではよくフェアなどが開催されており、新刊に店舗特典がつきます。どうせ買うならちょっとでもお得感があったほうが良いなあということで、好きな本についてはそういうのをチェックして特典をもらってくるのですが(使い道無いのもおおいけど)、今回は新刊に限らない「MF文庫Jフェア」のお話。

メロンブックスさんの告知(OHP参照)で特製文庫カバーの配布が掲されていました。

メロンブックスでは、10月の新刊発売に合わせて『MF文庫Jフェア』を実施!
「しゅらばら!」「俺が彼女に迫られて、妹が怒ってる」「機巧少女は傷つかない」
「失敗禁止!彼女のヒミツはもらさない!」「精霊使いの剣舞」「僕は友達が少ない」
「魔法戦争」「瑠璃色にボケた日常」と、なんと8タイトルもの
スペシャルイラストによるオリジナルブックカバーをご用意しました!

ポケット付でカバー付けがとっても簡単。
メロンブックスが贈る≪MF文庫J専用≫の特製文庫カバーです。

新刊既刊問わず「MF文庫J」レーベル作品を一冊につき一枚もらえちゃう!
配布は完全先着、無くなり次第終了なので、ご入手はお早めに!!

だそうです。

配布期間が「7月25日 ~ 無くなり次第終了」となっていますが、これはおそらく「10月25日~」の誤りだと思われます(そのうち訂正されるかも)。『はがない』とか『精霊使いの剣舞』とか、割と欲しいブックカバー多いので、新刊買うついでに貰ってこようかな。ちなみに、旧刊でもOKのようなので、まとめて全部貰うのも一応夢じゃない……。これを機に、ちょっと気になっていたヤツの1巻とかつまみ食いさせようってハラですね! ちくしょう、卑怯なッ!

そういう誘いにホイホイ乗っちゃう私もどうよって話ですが、まあ折角なので『101番目の百物語』とか『あそイク』とか『お兄ちゃんだけど以下略』とか、気になっていたのを買いに行くつもりです。

回転率的に無理だろうけど、ライトノベル専門の漫画喫茶とかあればいいのになー。

それでは、また明日。

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《自己紹介》

エロゲーマーです。「ErogameScape -エロゲー批評空間-」様でレビューを投稿中。新着レビューのページは以下。
 ▼OYOYOの新着レビュー

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