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「うんこで救える命がある。――うんコレ」ってなんじゃこりゃ……。

 ▼「課金の代わりにウンコしてガチャを回す美少女ゲーム。『うんコレ』に秘められた崇高な願い - デジゲー博レポ」(iPhone GameCast)

 ▼日本うんこ学会

どうやら、「日本うんこ学会」さんという組織が『デジゲー博』で出展したゲーム(スマホアプリ)の模様。ゲーキャスさんのインタビューには、非常に真面目なことが書かれていました。

ゲーキャス:なぜ、うんこのゲームなんでしょうか?
石井:私は、若い頃に潰瘍性大腸炎で大腸を手術して、人工肛門に変えて命を救われました。
その経験から医療の道を志し、今では外科医として腸を切って手術をしています。
しかし、実際に医療現場に入ってから思ったことがあります。

手術される患者の方には、手遅れになってからいらっしゃる方がとても多い。
本来、大腸ガンは検便すれば早期に発見できて、ステージ1(初期)であれば生存率も高いガンです。
医者として手術していますが、(ガンが進行してから発見されて)患者の方が良くない事になっていくのはやるせない。
大腸ガンについて知っていただき、健康になっていただきたい。
その手段として、アニメなどのプロデュースをしている前田地生さんと、ニコ動創業時に関わったエンジニアの木野瀬さんに相談したところ「ゲームだ!」という話になって『うんコレ』を作ることになりました。

ゲーキャス:今ならば本やブログでもネットに広められると思うのですが、なぜゲームになったのでしょうか?
石井:最初は、面白おかしく大腸ガンを書いたブログを考えていました。
しかし、厚労省がすごいお金を使って宣伝しているのに、検便の実施率は高くならないんですよね。
そんななかで、自分がブログを書いても限られた範囲にしか伝わらない。
そこで、厚労省が宣伝しない方に届くものをつくろうということで、仲間に相談してゲームになりました。

ゲーキャス:カードゲームと言うと、課金ゲーを想像するのですが、内容は?
石井:ゲーム内容は、悪玉菌を倒すクッキークリッカー系ゲームになる予定です。
毎日起動して、「うんちの状態はどうでしたか?」という質問に回答するとガチャが回せて、「検便しました」というときには「良いことした」のでレアガチャが回せる。
そんな仕組みで、毎日便の状態を気にしてもらい、便に対する意識を高めて欲しいと思ってます。

要は、検便への意識を高めるとともに大腸がんへの知識を身につけて欲しい。「真面目な」布教活動は厚労省がやってくれてるけどあまり効果があがっていないので、こちらは搦め手から――というニュアンスなのでしょうか。タテマエなのか本気なのかよくわからん……。

なお、「うんコレ」というタイトルからう●こを擬人化したのかと思いがちですが、公式HPにいくとデカデカと注意書きが。どうやら腸内細菌を擬人化するだけの模様。これでは、糞ゲーとは呼べなさそうです。

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需要があるのかないのかしりませんが、どうぞ頑張って欲しい。遠いところから応援しています。